77.鬼機闇影　作：くちなし

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【フィールド】
ゴウキ　LP2000 手札5
終焉のカウントダウン(勝利まで現ターン含め残り16ターン)
終焉の守護者アドレウス　ATK2600
アーティファクト－デュランダル　ATK2400

理沙　LP4000　手札5
リビングデッドの呼び声

風が頬を撫でていく。

(待ってたわよ、、！)

「、、もう少しココにいたかったけど、、そうもいかないわね」
「ほう、サレンダーする気になったか」
「、、まさか。私は裁きの龍を特殊召喚、、！」

裁きの龍　☆8　ATK3000　

「効果発動！1000LPを払い、自身以外の全カードを破壊する！」
「んな、、！？」

さあ、使いなさい、、！その効果を、、！

「デュランダルの効果を発動！裁きの龍の効果を、相手の魔法・罠カードを破壊する効果に書き換える！」
「どちらにせよ、カウントダウンは破壊させてもらうわよ」

放たれた眩い光が、暗く包まれた火を包み、消した。

「よし！カウントダウンは突破したやんね！」
「、、でも、理沙のデッキは、、」
「ああ。残り3枚。足掻いてあと3ターンだな」
「いや、理沙はこのターンでけじめをつける気よ」

理沙の持つ秘策とは。

(もう、、私のデッキにモンスターはいないわね。相手の場に何も盾がないなら、、)

「カードを3枚伏せ、、墓地の妖精伝姫－シラユキの効果発動！」
「シラユキ、、ここで発動だと！？」

妖精伝姫－シラユキ。墓地の7枚のカードを除外し、自己蘇生できるレベル4モンスター。墓地の溜まりやすいこのデッキにはシナジーが見込めると思って入れてあるが、その使い勝手の良さから、現在は制限カードに指定されている。
理沙が除外したのは墓地のアサシン ライデン、ビースト ウォルフ、裁きの龍とアーチャー フェリスに、魔法カード3枚。

妖精伝姫－シラユキ　ATK1850

「これで条件は整ったわ。。私の墓地にモンスターが5種類以上あるとき、手札から特殊召喚できるモンスターがいるの。特殊召喚！影星軌道兵器ハイドランダー！」

影星軌道兵器ハイドランダー　☆8　ATK3000

「墓地調整でシラユキを使ったのか、、」
「ハイドランダーの効果発動！デッキを3枚墓地に送り、墓地に同名モンスターが存在しないとき、相手モンスター1体を破壊する！デュランダルを破壊！」

理沙のデッキは、これでちょうど無くなった。

「っく、、！」
「どうせ私も長くないし、、共に退こうじゃないの」
「、、っ！！」
「道連れよ！モンスターで攻撃っ！」

理沙の場のモンスターの総攻撃力は7850。そこから2600引いて5250ダメージが入る。場に何も守るカードがない以上、ゴウキは散るしかなかった。

ゴウキ　LP2000→1600→0　

「おぉぉのれぇぇ！！」

置き土産を吐き捨てながら減速していく。その姿を見て、ほっと一息つく理沙。

(私の幕はここで終わりね。。頼んだわよ、氏家さん、、！)

☆★☆★

「理沙、お疲れ」
「お疲れさん」

悠里と瑞穂に出迎えられて戻ってくる理沙。

「、、不完全燃焼」
「状況が状況だからな。でも、攻撃力3000を2体と、シラユキを引き継げたのは良いアイデアだな」
「、、氏家さんの邪魔にならなければいいけどね」
「邪魔ならエクシーズすればいいだろ」
「はぁ、、あんたほんと抜けてるわね。氏家さんのデッキに★8はいないのよ」
「まあ、あの3枚をうまく使ってくれればいいんだけどね」

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一方、理沙からバトンを受け継いだ氏家さんは、、、

「ふぁー、風が当たって気持ちいいやんね」
「またも初顔かと思ったら、、まさかあなただったとはね」
「へぇ。。珍し、、くもないか。あたしじゃ都合が悪いかいっ？翼、、？」
「さあ、、別に悪くはないと思うけど」
「”久しぶり”のデュエル、、手加減はしないっさ！」
「じゃあ、、行くよ、き、、！！」
「あたしを下の名前で呼ばないでくれるかい、、っ？」

『決闘！！』　(氏家さん LP8000 VS 翼 LP8000)


【フィールド】
ゴウキ→翼　LP8000


理沙→氏家さん　LP8000
裁きの龍　ATK3000
妖精伝姫－シラユキ　ATK1850
影星軌道兵器ハイドランダー　ATK3000
伏せカード3枚


「どうやら、こちらのターンかららしいな、、いくよ！」

Turn05　TP 翼　手札5

「魔法カード、封印の黄金櫃を発動！」


封印の黄金櫃　通常魔法
①デッキからカード1枚を選択し、除外する。発動後2ターン目の自分のスタンバイフェイズに、この効果で除外したカードを手札に加える。


「デッキから青天の霹靂を除外する」

(青天の霹靂、、一体何をする気っさね、、？)

「成金ゴブリンを発動し、カードを1枚ドロー！」

氏家さん　LP8000→9000

「モンスターとカードを伏せてターンエンドよ」


Turn06　TP 氏家さん　手札5→6

「あたしは打ち出の小槌を発動っさ」

打ち出の小槌。任意の枚数の手札をデッキに戻し、その枚数分引き直す魔法カード。
氏家さんは、どうやら残りの5枚すべてを引き直すようだ。

「そっちがこないなら、こっちから行くっさね！裁きの龍で裏側モンスターを攻撃！」
「攻撃って言ったね、、？」
「、、！」
「罠カード発動！魔法の筒！相手モンスターの攻撃を無効にしつつ、無効にしたモンスターの攻撃力分のダメージを与える！」

氏家さん　LP8000→5000

「痛い傷負わせてくるっさね、、次はハイドランダーで攻撃！」

翼　LP5000→3000

(さて、、あたしのデッキ破壊を見せてやるっさ、、！)
「翼、そっちに攻撃力3000のモンスターをあげるっさ」
「え、、？」
「トーチ・ゴーレムを相手の場に特殊召喚し、あたしの場にトークンを特殊召喚！」

トーチ・ゴーレム　☆8　ATK3000
トーチ・トークン　☆1　ATK0

「ターンエンドっさ」


Turn07　TP 翼　手札3→4

(攻撃力3000を放置でターンエンド、、？今まで何回か戦ってきたけど、このデッキは初めてね、、でも、あのモンスター群を放っておくのは面倒ね、、)
「フィールド魔法、KYOTOUウォーターフロントを発動！」

前に白と赤のタワーが現れる。展望台もあるようだ。

「そして、魔法カード、妨げられた壊獣の眠りを発動！」

妨げられた壊獣の眠り　通常魔法
このカード名の効果はターンに1枚しか発動できない。
①互いの場のモンスターを全て破壊する。その後、デッキからカード名が異なる【壊獣】モンスターを互いの場に１体ずつ攻撃表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは表示形式を変更できず、攻撃可能な場合は攻撃しなければならない。
②墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから【壊獣】モンスター1体を手札に加える。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。


「この効果で、デッキからこっちの場に雷撃壊獣サンダー・ザ・キングを、希羅の場には海亀壊獣ガメシエルを特殊召喚！」

雷撃壊獣サンダー・ザ・キング　☆9　ATK3300
海亀壊獣ガメシエル　☆8　ATK2200

「そして、フィールドから墓地にカードが送られたことにより、ウォーターフロントにカウンターが置かれる！」

KYOTOUウォーターフロント　壊獣カウンター　0→4

「そして、手札からゴブリンドバーグを召喚、さらに☆4モンスターが召喚されたのでカゲトカゲを特殊召喚」

ゴブリンドバーグ　☆4　ATK1400
カゲトカゲ　☆4　ATK1200

「☆4、2体のモンスターでオーバーレイ！」

【X召喚！現れよ、竜巻竜！】

竜巻竜　★4　ATK2100

「竜巻竜の効果発動！X素材を1つ使い、魔法・罠カードを1枚破壊する！」
「チェーン！ブレイクスルー・スキルでその効果は無効にして破壊っさ！」

ブレイクスルー・スキル、、厄介なものを、、、

KYOTOUウォーターフロント　壊獣カウンター　4→6

「ウォーターフロントの効果発動！壊獣カウンターを3個取り除き、デッキから【壊獣】カード、対壊獣用決戦兵器スーパーメカドゴランを手札に加える。そして、場のサンダー・ザ・キングをリリースし、リバース発動、魔法カードアドバンスドローを発動！」


アドバンスドロー　通常魔法
①自分の場に存在する☆8以上のモンスターをリリースして発動する。デッキからカードを2枚ドローする。


KYOTOUウォーターフロント　壊獣カウンター　6→3→5

「そしてメカドゴランは相手の場に【壊獣】モンスターがいる時、自身の効果で特殊召喚できる」

対壊獣用決戦兵器スーパーメカドゴラン　ATK？

「メカドゴランの効果を発動、墓地のサンダー・ザ・キングを装備し、その攻撃力分だけ攻撃力が上昇する！」

対壊獣用決戦兵器スーパーメカドゴラン　ATK3300

「攻撃力3300、、」
「メカドゴランでダイレクトアタック！」
「そのダイレクトアタックは通さないよっ！手札の除雪機関車ハッスル・ラッセルを特殊召喚！」

除雪機関車ハッスル・ラッセル　DEF3000

「そして、あたしの場の魔法・罠カードを全て破壊するんだけど、破壊した枚数×200のダメージを与えられるよ！破壊するのは2枚！」

翼　LP3000→2600

「メカドゴラン、ハッスル・ラッセルに攻撃！」

(ふう、、このターンはしのげたかぁ、、)

「、、1枚伏せてターンエンド」


Turn08　TP 氏家さん　手札3→4

(これじゃまだ動けないっさ、、)

「カードを1枚伏せてターンエンドっさ」


Turn09　TP 翼　手札1→2

「、、とうとう回ってきたよ、、スタンバイフェイズ！封印の黄金櫃で除外した青天の霹靂が手札に加えられる！そして、、手札から、アドバンスドローを、メカドゴランをリリースして発動！」

(攻撃力3300のモンスターをリリースして、、何をする気っさ)

「そして、、青天の霹靂、発動！！」


青天の霹靂　通常魔法
①相手の場のみにモンスターが存在する場合に発動できる。元々のレベルが10以下の通常召喚できないモンスター1体を、召喚条件を無視して手札から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、そのモンスター以外の自分のカードの効果を受けず、次の相手エンドフェイズに持ち主のデッキに戻る。このターン、自分はモンスターを通常召喚・特殊召喚できず、相手が受ける全てのダメージは0になる。


「召喚条件を無視、、っ！」
「この効果で特殊召喚するのは、、このカード、、！大地を砕き、目覚めなさい！眠れる巨人 ズシン！！！」
「、、！？」

その瞬間、大きな地鳴りが起き、激しく揺れる。バランスをうまくとることができない。
雲が切れ、大地が裂けて光が漏れる時、とてつもなく巨大なモンスターがその姿を少しずつ這い上がらせてくるのを目の当たりにした。


【フィールド】
翼　LP2600　手札3
眠れる巨人ズシン
伏せカード1枚

氏家さん　LP5000　手札3
除雪機関車ハッスル・ラッセル　DEF3000
伏せカード1枚


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