65.失望慨歎　作：くちなし

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「厳鮫様、お知らせします、、！航路の天候が悪く、今日は飛べないと連絡が、、」
「なに、、！？回復はいつだ！」
「明後日ならなんとか飛べると、、」
「ぐぬぬ、、仕方ない、、明後日の朝に発つ！」
「了解いたしました」

(アンドレよ、、お前には失望したぞ、、！)

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翌日。午前中に行われた第二試合はなんと、瑞穂が3人抜きをしてあっさりと終わってしまった。

「あーあ、楽勝ね」
「瑞穂ちゃん、すごいです。。！」
「ふん、、やろうと思えばこんなもんよ」
「にしても、昨日と構築変えたんやな～」
「あたしのBFは構築自在なのよ！昨日は連続シンクロ型、今日は速攻ビートダウンよ」
「ともあれ、お疲れ様」

相手チームが実力不足だったのか、瑞穂の運が良かったからなのか。
相手の選手はさぞかし悔しいだろう。なにせ瑞穂の3ターン連続ワンターンキルで終わってしまったんだからな。お悔やみ申し上げる。

「ここまで来たら、明日からは相当な実力者がそろうだろう？対策はあるのか？」
「対策、と言われてもねぇ、、それを防ぐために秘密勝ち上がり方式なんだし、、」
「でも、瑞穂のデッキは虚無空間で積むわね」
「それを言っちゃあ、みんなそうじゃない、、」
「私はEX完全封じ、、あとは魔法封じでお手上げ、、」
「はいはい。きりがないから終わりにしましょう？」

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翌日。第三開戦。これに勝てばやっと準決勝、、

「みんな、準備はいいわね？」
「言うまでもないね」
「火憐、あなた出ないでしょ、、」
「理沙の意地悪、、別に言ったってええやん！」
「やあ、観月悠里君、、」
「、、あんた、、」
「前に部室にいらっしゃった方ですね。。」
「タリア、、さんだっけ？」
「覚えていてくれてうれしいのね」
「あ、、？知ってるのか、、？」
「知ってるも何も、あんたがいない間にあんたを尋ねに部室まで来たのよ」
「へえ、、で、なんの様なんだ?」
「1つは私たちが次の対戦相手だということ、もう1つは、、観月悠里君、君についてだよ」
「、、、！？」
「、、どういうことだ」
「はい、ストップ。後者は前に行ってた『2人で話したいこと』だろうから、向こう行って話してこい。どうせ試合は1時間後だからな」
「、、わかった」

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・・・。タリアから話を聞く。

「っということだ。あくまで推測だけどね。。」

なん、、だと、、？ちょっとまて、、ちょっと、、いや、すっごく意味が分からない。理解不能だ。

「まあ、最初に私が目にしたときは信じられなかったね、、だけど、それが、、」
「、、もういい。考える時間をくれ」
「そうだね。この期間にゆっくり考えるのね。彼女らには言っておくかい？」
「、、いや、やめておいてくれ。全員がそうじゃないんだ。特に瑞穂が単純に話を飲み込むはずがない」
「そうか。じゃあ、試合で」
「ああ、、本気で来いよ」
「もちろんなのね。あと、私のことも『友達』の輪にいれてくれたら嬉しいのね」
「バーカ、、それと、偽名なんか使う意味あるのか」
「後々わかると思うよ。まあ、君が教えちゃってもいいんだけどね」

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〈さあ、来たる第三開戦！拳を交えるのは、、チームエイトスターズ
VS チームサートゥルスだぁ！！〉

「サートゥルス、、ローマ神話の農耕神ね、、」
「第一走者は？」
「悪いけど、今日はあたしは退かせてもらうわ」
「瑞穂、、どうして？」
「今日はデッキを組み直して、明日に備えるわ。多分、私が3人抜きしたことを耳にしてないわけないわ。だから、あえて私は退いて、相手の策を裏返す！っということで、代役はゆきりん、おねがい」
「、、わかった」
「じゃあ、第一走者は私が行きますね」
「香織っち、がんばるっさね！」
「氏家さんも、サポートよろしくお願いします。。！」
「悠里、、頑張ってね」
「観月悠里！あたしたちに勝ったんだから、こんなところで負けんじゃないわよ！」
「蒼羽、、天草、、ありがとな」
「もちろん、私も応援してますよ」
「アンドレ、分かってるって」
「じゃあみんな、右手を出して」
「、、？」

みんなが右手を出して、円を作る。その円の中には瑞穂たちだけでなく、蒼羽たちの手もある。

「準々決勝、絶対勝つわよ！！」
「おう！！」

全員の声が響く。
待ってろよ、チームサートゥルス！


次回！第66話　「光竜相対」

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