66.光竜相対　作：くちなし

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スタートまで時間が迫っているというところ。
第1走者の香織は既にスタンバイしていた。

(わたしもみなさんの役に立てれば。。)

そんなことを頭の中で巡らせながら、Dホイールにまたがる。

「あなたが第1走者ね」
「あなたは、、どっちですか？」
「、、オプスよ。名前くらい覚えてなさいよ。まあいいわ。容赦はしないわよ」
「もちろんです。わたしのこの身でお相手します」

〈さあ！スタートまであと30秒！〉

「香織っち、頑張れ～！」
「、、頑張れ、、」
「相手はオプスなのか、はたまたレアーなのか、どっちなんだ、、」

〈カウントダウン！10！9！8！7！6！5！4！3！2！1！スタート！！〉

2人がアクセルを踏む。

「。。速い。。っ！」

オプスの操るDホイールがぐんぐん加速する。そして、あっという間に第1コーナーを通過してしまった。

「先攻はもらうわよ」

『決闘！！』　(オプスLP8000 VS 香織LP8000)


Turn01　TP オプス　手札5

オプスの手札はあまりよろしくない様子だ。

(この手札でも先攻制圧はできるけど、無理して次のターンがしんどくなりそうね、、)

先攻ゆえ、ドローができないこの状況の中、無理をして展開するのは得策ではないと考えた。

「私は手札からモンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンドよ」


Turn02　TP 香織　手札5→6

(先攻であまり動いてくれなくてよかったです。。)
「わたしは魔法カード、調律を発動して、デッキからジャンク・シンクロンを手札に加え、デッキの上を墓地に送ります」

(今のわたしにできる最高のプレイングを。。！)

「自分の場にトークンを2体特殊召喚して。。」
「その効果で特殊召喚できるモンスターって、、！」
「そうです。相手の場にトーチ・ゴーレムを特殊召喚します！」

トーチ・トークン　☆1　ATK0　×2
トーチ・ゴーレム　☆8　ATK3000

「手札を1枚墓地におくることで、手札のクイック・シンクロンは特殊召喚できます！」

クイック・シンクロン　☆5　DEF1400

「☆1のトーチ・トークン2体に、☆5のクイック・シンクロンをチューニング！」

≪聖雨のかけらが1つになるとき、闘志を燃やす戦士になる。。聖なる炎を！≫

【S召喚！ニトロ・ウォリアー！】

ニトロ・ウォリアー　☆7　ATK2800

「そして、ジャンク・シンクロンを召喚して、その効果で墓地のクリア・エフェクターを特殊召喚します！」

ジャンク・シンクロン　☆3　ATK1200
クリア・エフェクター　☆2　DEF900

「☆2のクリア・エフェクターに、☆3のジャンク・シンクロンをチューニング！」

≪聖雨のかけらが1つになるとき、混沌とした機械が姿を現す。。聖なる闇を！≫

【S召喚！A・O・J カタストル！】

A・O・J カタストル　☆5　DEF2500

「S素材として墓地に送られたクリア・エフェクターの効果で1枚ドローして、バトル！ニトロ・ウォリアーで、トーチ・ゴーレムを攻撃します！」

ニトロ・ウォリアー　ATK2800
トーチ・ゴーレム　ATK3000

「攻撃力はトーチ・ゴーレムが上だよ！」
「ニトロ・ウォリアーは、魔法カードを発動した自分のターンにバトルをするとき、攻撃力が1000上がります！」

ニトロ・ウォリアー　ATK2800→3800

オプス　LP8000→7200

「続いて、カタストルで裏側モンスターを攻撃します！」
「攻撃、、したわね？」
「。。っ！」
「私のセットモンスターは、サイバー・ドラゴン・コアよ！」

サイバー・ドラゴン・コア　DEF1500

「でも、カタストルは闇属性以外のモンスターとのバトルでは、ダメージ計算前に相手モンスターを破壊します！」

「オプス、、伏せカードを使うのかと思ったわ」
「、、」
「でも、香織には、まだ手はある、、！」

「カードを1枚伏せてターンエンドです」


【フィールド】
オプス　LP7200　手札3
伏せカード1枚

香織　LP8000　手札2
A・O・J カタストル　ATK2500
ニトロ・ウォリアー　ATK2800
伏せカード1枚


Turn03　TP オプス　手札3→4

「墓地のサイバー・ドラゴン・コアの効果を発動！相手の場のみにモンスターが存在するとき、自身を除外して、デッキから【サイバー・ドラゴン】モンスターを特殊召喚する！デッキからサイバー・ドラゴン・ドライを特殊召喚！」

サイバー・ドラゴン・ドライ　DEF800

「サイバー・ドラゴン・ドライはターンに1度、場の「サイバー・ドラゴン」のレベルを5に統一できる！」

サイバー・ドラゴン・ドライ　☆3→5

「手札から簡易融合を発動！EXデッキからレベル5以下の融合モンスターを特殊召喚！」

オプス　LP7200→6200

重装機甲パンツァー・ドラゴン　DEF2600

「☆5のモンスターが2体、、あの展開か、、！」
「そうね。インフィニティ、、ね」

「☆5のパンツァー・ドラゴンとサイバー・ドラゴン・ドライでオーバーレイ！」

【X召喚！来なさい！サイバー・ドラゴン・ノヴァ！】

サイバー・ドラゴン・ノヴァ　ATK2100

「そして、サイバー・ドラゴン・ノヴァで再びオーバーレイ！」

【ランクアップ！来なさい！サイバー・ドラゴン・インフィニティ！】

サイバー・ドラゴン・インフィニティ　ATK2100

「そのモンスターは許しません！罠カード、神の宣告を発動します！」
「、、やっぱ許してくれなかったわね、、」

香織　LP8000→4000

「よし！インフィニティの破壊が通った！」
「ナイスプレイよ！香織ちゃん！」

「魔法カード、オーバーロード・フュージョンを発動！」
「。。融合魔法！？」

「ここで融合魔法、、！？」
「インフィニティを囮に使ったのね、、融合召喚を行うために、、」

「私は墓地のサイバー・ドラゴン・ノヴァ、インフィニティを除外！」

【融合召喚！来なさい！キメラテック・ランページ・ドラゴン！】

キメラテック・ランページ・ドラゴン　ATK2100

「キメラテック・ランページ・ドラゴンの効果発動！」


キメラテック・ランページ・ドラゴン　闇属性　機械族　☆5　融合
「サイバー・ドラゴン」モンスター×2体以上
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
①このカードが融合召喚に成功した時、融合素材としたモンスターの数まで場の魔法・罠カードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。
②ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送る。このターン、このカードは通常の攻撃に加えて、この効果で墓地へ送ったモンスターの数までバトルフェイズ中に攻撃できる。


「デッキからサイバー・ドラゴン・ドライとサイバー・ドラゴンを墓地に送るわ」

何をする気なんでしょう。。？ニトロ・ウォリアーもカタストルも、攻撃したら自爆行為です。。墓地におくることだけが目的だとしたら、攻撃表示ではださないはずです。。
サイバー・ドラゴン・ドライの効果を使った時点で、機械族モンスター以外の特殊召喚はできない。。まさか、わたしを誘発している。。？

「カードを伏せてターンエンドよ」


Turn04　TP 香織　手札2→3

「。。！」

ドローカードを見て手が固まる。

(打つ手が。。ない。。！)

今の手札では、なにも動けなくなってしまった。なら、、

「バトル！カタストルでキメラテック・ランページ・ドラゴンを攻撃します！カタストルの効果で、ダメージ計算前に破壊します！」
「、、」
「ニトロ・ウォリアーで攻撃！」
「、、！罠カード発動！パワー・ウォール！受けるダメージ500につき、デッキのカードを墓地に送ることで、そのダメージを0にできる！私はデッキから6枚を墓地に送る！」
「、、サイバー・ドラゴンが墓地に、、私は1枚伏せてターンエンドです」


Turn05　TP オプス　手札2→3

「フフ、、、」
「。。なに笑ってるんですか。。？」
「だって、、運がいいんですもの、、魔法カード、オーバーロード・フュージョンを発動！」
「2枚目、、！」
「私は墓地のサイバー・ドラゴン・ドライ、コア、ツヴァイを除外！」

【融合召喚！！来なさい！サイバー・エンド・ドラゴン！！】

サイバー・エンド・ドラゴン　ATK4000

「サイバー・エンド・ドラゴンでニトロ・ウォリアーを攻撃！」
「、、罠発動！くず鉄のかかし！攻撃を無効にして、再セットします！」
「、、ターンエンド、、(面倒なカードを伏せられたものね、、)」


Turn06　TP 香織　手札2→3

、、！
引いたのは、スターダスト・シャオロン。

(このカードなら。。！)

「墓地のジェット・シンクロンは手札を1枚捨てて、特殊召喚できます！」

ジェット・シンクロン　DEF0

「☆7のニトロ・ウォリアーに、☆1のジェット・シンクロンをチューニング！」

≪聖雨の残照よ！星屑となって白い翼を羽ばたかせなさい！≫

【S召喚、、！雄飛なさい！スターダスト・ドラゴン！】

スターダスト・ドラゴン　ATK2500

「墓地のスターダスト・シャオロンは、スターダスト・ドラゴンがS召喚に成功した時に特殊召喚できます！」

スターダスト・シャオロン　DEF100

「手札からグローアップ・バルブを召喚します！」

グローアップ・バルブ☆1　ATK0

「☆1のスターダスト・シャオロンに、☆1のグローアップ・バルブをチューニング！」

≪聖雨のかけらが1つになるとき、新たな次元へ進化を遂げる、、新たな力を！≫

【S召喚！シンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロン！】

フォーミュラ・シンクロン　☆2　DEF1200

「カードを1枚ドローします」
「シンクロチューナー、、まさか！」
☆8のスターダスト・ドラゴンに、☆2のフォーミュラ・シンクロンをチューニング！！」

≪白き翼が光を増すとき、時空を超えて姿を見せる、、！聖なる煌きを！≫

【S召喚！輝きなさい！真閃珖竜 スターダスト・クロニクル！】

真閃珖竜 スターダスト・クロニクル　☆10　ATK3000

「墓地のグローアップ・バルブはデッキの一番上のカードをを1枚墓地に送って特殊召喚できます！」

グローアップ・バルブ　☆1　DEF0

「☆5のカタストルに、☆1のグローアップ・バルブをチューニング！」

【S召喚！獣神ヴァルカン！】

獣神ヴァルカン　☆6　ATK2000

「ヴァルカンの効果で、サイバー・エンド・ドラゴンを手札に！」
「わ、私のサイバー・エンドが、、！！」
「ジャンク・シンクロンを召喚します」

ジャンク・シンクロン　☆3　ATK1200

「全モンスターで攻撃です！」

真閃珖竜 スターダスト・クロニクル　ATK3000
獣神ヴァルカン　ATK2000

オプス　LP6200→3200→1200→0

〈先に勝ち抜いたのはチーム『エイトスターズ』の茅原香織選手だ～！〉

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しかし、香織はピットに戻ってきた。

「香織！」
「香織ちゃん！」
「。。みんな。。わたし、勝ちました。。！」
「みんな見てたぞ」
「悠里くん。。これで安心です。。」
「有希！次頼むわよ！」
「、、まかせて」
「有希ちゃん、、あとは頼みましたよ」
「、、」

頷くと有希はコースへと走っていった。

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次回予告！
どうも。。茅原香織です。
わたしは1人目を追い込んでリタイアしましたが、やれることはやったつもりです。2人目が何のデッキかはわからないけど、場にはクロニクルと、くず鉄のかかしがあります。物足りないかもしれませんが、、有希ちゃん、あとは頼みましたよ。それでは、わたしは満身創痍なので、少し休ませてもらいましょうか。。

次回！第67話　「闇機月華」

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