第61話 ノイエの実力　作：ヒラーズ

かなりの不安しかない、勝てる見込みはあるのだろうか・・・。
同じ機械族の使い手だぞ？リミ解（リミッター解除）などを使ったらやばいことになる。
「じゃあ、行ってきます！」
「ドジ踏まないでね！」
ノイエは待機室を後にし、デュエルフィールドに向かっていった。
「・・・（大丈夫だろうか）」
「あるじさま・・・」
クォーツがやや不安そうに俺に話しかける。
「・・・」
「気持ちは分かります・・・けど」
分かっている・・・問題が山積みだ・・・。
だが、今はノイエの実力を見ているしかない・・・。




変わって、デュエルフィールド－
『さぁ、やってきました2回戦目！青コーナーマシンエリートのバランサー、佐藤ぅ！』
「中村がヘマをしたから俺が尻拭いをしなきゃならんとはな、これだから学の無ぇ奴は・・・」
『そして赤コーナー、ウィッチ＆マナニアの魔女、ノイエ・フロンタルぅ！」
「相変わらず、賑やかですね」
ノイエは辺りを見渡し、怪しい者がいないかを探す。
「（怪しい者はいない・・・）」
「おい、ノイエという魔女よ。何を見ている？」
佐藤がノイエに偉そうな態度で話しかける。
「いえ、ただあなたの態度が悪いなぁと思っただけです」
「ほぉう？煽っただけで俺が油断するとでも思ったか？」
ノイエは軽く笑い、言い返す。
「ふふふっ、まさか？私がそんな人だったとでも？」
「そうか・・・ならいい、中村の奴がヘマしたからな、お前を倒して振り出しに戻してやる」
佐藤がディスクを取り出し、構える。
「・・・あなたの目的はあくまで優勝ですか・・・愚かですね」
その言葉に反応したのか佐藤の目つきが悪くなる。
「何ぃ？俺が愚かだと？」
「えぇ、愚かです。あなたのチャレンジ精神が中途半端に見えましたから言えることです」
「上等じゃねぇか！叩き潰してやる！」
「ふふっ、では尋常に勝負ですよ（チョロいですね、この男）」
「審判！開始宣言を！」
「では・・・デュエル開始ぃ！！」


「「デュエル」」

佐藤　LP4000
手札5

ノイエ　LP4000
手札5


「先攻はいただく！ドロー」
佐藤
手札5→6

「俺は手札から、機皇兵ワイゼル・アインを召喚、カードを3枚伏せてターンエンド」
佐藤　LP4000
手札2
場　機皇兵ワイゼル・アイン　ATK1800　☆4
伏せカード　3枚

「では私のターン、ドロー」
ノイエ
手札5→6

「じゃあ・・・手札からＭＳＭ－ザクⅠを召喚して、カードを2枚伏せてターンエンドです」
ノイエ　LP4000
手札3
場　ＭＳＭ－ザクⅠ　ATK1300　☆2
伏せカード　2枚

「（何もしないのか？）俺のターン、ドロー」
佐藤
手札2→3

「手札から機皇兵スキエル・アインを召喚しバトル！機皇兵ワイゼル・アインでＭＳＭ－ザクⅠを攻撃！」
「させませんよ？速攻魔法『突進』です。ザクⅠの攻撃力を700ポイント上げますが・・・返り討ちですね、これは」
ＭＳＭ－ザクⅠ　ATK1300→2000

攻撃してきたワイゼル・アインをザクⅠがヒートホークで両断する。
佐藤　LP4000→3800

「ばっ・・・馬鹿な！こんな雑魚に機皇兵が・・・」
「どうしました？もう終わりですか？」
「ちぃ・・・ターンエンドだ」
「私のターン、ドロー」
ノイエ
手札3→4

「魔法カード『颯爽たるシャア』を発動、自分フィールド上にＭＳＭが存在する場合、デッキからシャアと名の付くＭＳＭを特殊召喚します。無論、シャアゲルググですけど」
ＭＳＭ－シャアゲルググ　ATK2800　☆6

「何ぃ！なんだこのキチガイなモンスターは！」



次回　連戦