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第11話:王宮破壊者 作:青き眼の凡人
アマンダ「お弁当美味しいですね〜!」
1回戦を突破したチームダークロードの一行は残りの試合が終わるまで暇になった。そのため、敵情視察も兼ねて他の試合を観戦することにした。
ゴードン「あたりめぇだ。俺が作ったんだからな。」
アルフレッド「なるほど、道理で美味いわけだ。」
レパートリーは、鶏肉の唐揚げ、卵焼きなどの外出時向けの料理だ。(メタで申し訳ないがこれは作者個人の意見である。)
麟「…あら、持ってきた水筒の中身なくなっちゃった。思ったより早かったわね。」
ゴードン「そいつはいけない。俺が買ってこよう。」
麟「えっ!?い、いいわよゴードンさん!それくらい自分で…」
ゴードン「なあに、こう言う時くらい大人に頼れ。」
アルフレッド「俺もついて行こう人は多い方がいい。」
ゴードン「ほら、アルフレッドもいるんだ、な?ここは俺たちに任せな。」
麟「じゃあ、お言葉に甘えて。気をつけてね?」
ゴードン「おいおい、誰に言ってるんだ?大丈夫だすぐに戻る。」
一回戦の激闘を終えたダークロードの絆は一層深まったようだ。ところで、肝心のユーリはどうしているのだろうか。
---ねー。いい加減機嫌直してよー。
ユーリ(知りません!もうっ!デュエルの時にまた呼ぶって言ったじゃないですか!)
---悪かったって…もう二度とあんなことしないからさ〜。
ユーリ(こればっかりは根に持ちますっ!だって…)
ユーリ(わたしの身体を勝手に乗っ取って唐揚げを食べるだなんて!)
---だって美味しそうだったからさー、一個くらいいいかなって…
ユーリ(あなた10個も食べたじゃないですか!ルーシャスやアルフレッドに若干引かれたんですよ!)
まとめよう。つまり、ユーリが弁当を食べようとした時、スターヴ・ヴェノムが唐揚げを一個だけ食べようとユーリの身体を乗っ取った。そして食べてみたところこれが絶品の出来栄えだったのでついはずみで10個も食べてしまった…ということだ。
麟(お嬢様今日は具合が悪いのかしら?)
アマンダ(うーん、唐揚げを食べてる時はあんなに元気でしたのにどうしてなんでしょう?)
事情を知らない従者二人は只々首をかしげるしかなかった。
一方、男性陣はというと…
ゴードン「…おい、アルフレッド。この状況なんとかしろ。」
アルフレッド「いや、しかしいくらなんでもこれは…」
自動販売機の前で唸っていた。いや、飲み物が売り切れてるとか商品が出てこないとかそういうことではないのだ。
ただ、飲み物の名前が問題だった。
その名前とは、
『ヘルダイブスラッシャー』
『バーニングソウル』
『エターナルアベンジ』
『デプスバイト』
『ブラックローズフレア』
『ヴリルの火』
『アルティメットパウンド』
『ブラックマジック』
『サイレントマジック』
『ラス・オブ・ネオス』
『シューティングソニック』
『ファイナルナンバーズ』
『フューチャースラッシュ』
『ストライクバースト』
『ミルク』
まともな物がミルクしかない。
アルフレッド「ふざけているのか!!」
アルフレッドの叫びはスタジアム内の歓声に虚しく飲み込まれた。
一方。観客席にいるユーリ達は未だに来ないアルフレッド達を心配していた。
ユーリ「アルフレッド達、遅いですね…」
麟「変ね、本当に何かあったのかしら。」
飛車鳥「観客のみんな!待たせたな!試合の組み合わせ発表だ!海馬コーポレーション特設チーム、『キングダムクラッシャーズ』VS『アンダーグラウンズ』!!」
アマンダ「あっ、次の試合が始まるみたいですよ!」
飛車鳥「まず入場するのは、『アンダーグラウンズ』のレックス!」
チェック「『キングダムクラッシャーズ』からは、竜泉(りゅうせん)選手が入場するようです。」
黒い肌をした筋肉質の男、レックスが入場した。
その反対側から、深緑の長髪の男、竜泉が入場する。そのコートの背中にはチームマークである『KC』のエンブレムが付いていた。
麟「…竜泉?」
アマンダ「どうかしました?」
麟「あっ、ううんなんでもない!」
麟(まさか…ね。)
レックス「へっ!てめえのようなガキ、すぐに踏み潰してやる!」
竜泉「…悪いがそうはいかないな。デュエルモード!」
レックス「言ってろ!デュエルモード!」
飛車鳥「お互いの準備は整った!デュエル開始イイ!」
「「デュエル!!」」
レックス
LP4000 手札5枚 デッキ35枚
竜泉
LP4000 手札5枚 デッキ35枚
竜泉「先攻は俺か…俺は手札から『サイバー・ヴァリー』を攻撃表示で召喚。カードを一枚セットし、ターンエンドだ。」
サイバー・ヴァリー
ATK0
観客「なんだよー!攻撃力0と伏せカードで終わりかよー!!」
観客「つまんねーぞ!それでも大企業のチームかよ!」
レックス「へっ、早く終わりそうだな!俺のターン!ドロー!」
麟(…誰もわかってない。あのモンスターの効果は…)
レックス「俺は手札から『ジュラック・ヴェロー』召喚!」
ジュラック・ヴェロー
ATK1700
レックス「『ジュラック・ヴェロー』で『サイバー・ヴァリー』に攻撃!」
竜泉「『サイバー・ヴァリー』の効果発動!」
麟「このカードが攻撃対象に選択された時、このカードを除外して発動出来る。」
竜泉「デッキからカードを一枚ドローし、バトルフェイズを終了する!」
レックス「ちっ!そんな効果があったのか…ターンエンド!」
竜泉「…どうした?すぐに踏み潰すのではなかったのか?」
レックス「ヤロォ…!!」
竜泉「…その程度という訳か。俺のターン、ドロー!!俺は手札から『サイバー・ドラゴン』を効果によって特殊召喚!」
アマンダ「『サイバー・ドラゴン』!?」
麟(そんなまさか…あの人…!)
竜泉「『サイバー・ドラゴン・ドライ』召喚!効果発動!自分フィールド上の全ての『サイバー・ドラゴン』をレベル5にする!」
飛車鳥「おおっと、レベル5のモンスターが二体!」
麟「…来る!」
アマンダ「えっ?」
ユーリ「…」
竜泉「俺は!レベル5の『サイバー・ドラゴン』と『サイバー・ドラゴン・ドライ』でオーバーレイ!」
竜泉「機光の竜よ、新星の力を持って、彼の地にて起動せよ!」
エクシーズ召喚!
竜泉「現れろ!『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』!」
サイバー・ドラゴン・ノヴァ
ATK2100
レックス「エクシーズだと…融合じゃねえのかよ!」
竜泉「お前の勝手なイメージを『サイバー』に持ち込まないでいただきたい……それに、まだ終わりではない!エクストラデッキのこのカードは1ターンに一度、『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』の上に重ねてエクシーズ召喚できる!」
竜泉「機光の竜よ、無限の理によって進化を果たせ!」
エクシーズ召喚!
竜泉「『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』!」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ
ATK2100
レックス「な、なんだちきしょう。驚かせやがって、攻撃力は変わってねえじゃねえか!」
竜泉「こいつの効果!1ターンに1度、フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする!」
竜泉「この効果で、『ジュラック・ヴェロー』をエクシーズ素材にする!」
レックス「なっ、なんだと!?」
竜泉「『ジュラック・ヴェロー』の効果は知っているぞ?確か、攻撃表示のこのカードが戦闘破壊され墓地に送られた時、攻撃力1700以下の『ジュラック』モンスター一体をデッキから特殊召喚する。だったな?」
レックス「ちぃっ!」
竜泉「まあ、こうなっては意味を成さないがな。このカードのもう一つの効果!このカードの攻撃力は素材の数×200アップする!」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ
ATK2100→2900
竜泉「バトルだ!『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』でダイレクトアタック!エヴォリューション・バースト・インフィニティ!」
レックス
LP4000 →1100
レックス「ガハッ!」
竜泉「俺はこれでターンエンド。」
飛車鳥「す、すごいカードパワーですねチェックさん?」
チェック「ええ…海馬コーポレーションで『サイバー』の新しいカードを生産するとは聞いていましたが…これほどとは。」
麟「…多分これだけじゃない。」
アマンダ「えっ!?まだあるんですか!?」
麟「ううん。本当にあるかはわからない。でも、ある気がするの。きっと他にも強力な効果があるはず」
ユーリ「…どうしてそう思ったのですか?」
麟は竜泉の方から目を離さずに言う。
麟「だってそれが、あたいのお兄ちゃん『才刄 竜泉』だから。」
レックス「俺のターン!俺は『ジュラック・グアイバ』召喚!」
ジュラック・グアイバ
ATK1700
レックス「装備魔法発動!『サラマンドラ』!攻撃力を700アップ!」
ジュラック・グアイバ
ATK1700→2400
レックス「『サラマンドラ』もう一枚!これで3100!そいつの攻撃力を上回るぜ!残念だったな!?」
竜泉「…いや、それを待っていた!1ターンに一度、カードの効果が発動した時、『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』の効果発動!エクシーズ素材を一つ取り除き、その発動を無効にし、破壊する!」
レックス「なんだと!?」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ
ATK2700
レックス「クソがっ!俺はターンエンド!」
竜泉「俺のターン。インフィニティを使うまでもなかったか…だがこれは決闘、手加減はしない!インフィニティの効果で『ジュラック・グアイバ』をエクシーズ素材にする。そしてバトル!『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』でダイレクトアタック!エヴォリューション・バースト・インフィニティ!!」
レックス「グアアッ!」
LP1100→0
飛車鳥「決着!勝ったのはチーム『キングダムクラッシャーズ』の竜泉!」
アマンダ「…強い。」
ユーリ「これが麟のお兄さんの強さ、なのですね…」
麟(竜泉お兄ちゃん…!)
デュエルを終えた竜泉はデュエルコートの外にあるチーム控室に入る。
控室に入った瞬間、竜泉はチームメイトに出迎えられる。
「オツカレー!とってもいいデュエルだったヨー!!」
竜泉「あんなもの、お前からすれば茶番のようなものだろう?プレア。」
プレア「そんなことないデース!インフィニティの効果を最大限に活かしたデュエルだと私は思うヨー!」
「そーそー、観客は派手なのを期待してるけど、お前はお前のデュエルをすりゃあいいのさ。」
竜泉「良経(よしつね)…」
良経「それに、お前の妹さんにいいとこ見せられただろ?十分じゃねえか。なあ?ミドラ。」
ミドラ「…ソウネ、ソレヨリ、ラセツ。ツギハダレガデルノ?」
羅刹「…お前らの好きにしていい。我はお前らの誰が行こうと、負けることは無いと思っている。」
この五人が海馬コーポレーションの特設チーム、『キングダムクラッシャーズ』のメンバーだ。
プレア「ホントですカー!?じゃあ次は私だヨー!」
竜泉「異議なし。」
良経「俺もだ。一発かましてやれ!」
ミドラ「ガンバッテネ。」
プレア「ハーイ!行ってくるヨー!」
プレアは控室を勢いよく出て行く。
良経「さて、俺たちも応援スペースに行こうぜ!」
ミドラ「エー。マタニッコウニアタルノ?ヤダナー。」
羅刹「…どうした?行くぞ竜泉。」
竜泉「すまない、先に行っててくれ。」
羅刹「…?分かった、なるべく早く来るんだぞ。」
竜泉以外のメンバーが部屋から出て行ったことを確認すると、竜泉はバッグから写真を取り出した。
そこには、孤児院とまだ赤ちゃんだった麟と幼い頃の竜泉が写っていた。
竜泉(まさかこんな形で麟と会うことになるとはな。)
竜泉は先程の妹のデュエルを思い返した。ロイヤルフォースのティークとのデュエルだ。
麟『サイバー・エンド・ドラゴン!!』
竜泉(海馬コーポレーションの誘いを受け、まだ3歳だったお前を孤児院に置いてきぼりにした俺を、恨んでいるか?いや、恨んでいるだろうな。恨まれても仕方がない。)
竜泉(その罪悪感から、俺はお前が6歳になる時に『サイバー』デッキを送ったんだ。正直お前が『サイバー・エンド』を使いこなしていた時は驚いたよ。…本当に成長したんだな。あの時から。)
竜泉は写真をバッグにしまう。
竜泉(俺が兄としてできることは一つ!その成長を、俺自身が見極めること!だから…)
竜泉(決勝で会おう!麟!)
麟「…これからも絶対に負けない。」
アマンダ「麟ちゃん?」
麟「決勝まで行って、竜泉お兄ちゃんとデュエルする!」
ユーリ「その意気です!麟さん!」
麟(待っててね、竜泉お兄ちゃん!)
竜泉(待っているぞ、麟!)
「「決勝で!」」
---次回予告。
飛車鳥「さあー、続いての第二デュエル!張り切って実況していきますよー!」
ユーリ「どんなデュエルなのでしょうか?楽しみです。」
麟「竜泉お兄ちゃんのチームメイトか…どんな人なのかしら?」
---次回、星々の剣戟
プレア「three,two,one,BREAK DOWN!!」
1回戦を突破したチームダークロードの一行は残りの試合が終わるまで暇になった。そのため、敵情視察も兼ねて他の試合を観戦することにした。
ゴードン「あたりめぇだ。俺が作ったんだからな。」
アルフレッド「なるほど、道理で美味いわけだ。」
レパートリーは、鶏肉の唐揚げ、卵焼きなどの外出時向けの料理だ。(メタで申し訳ないがこれは作者個人の意見である。)
麟「…あら、持ってきた水筒の中身なくなっちゃった。思ったより早かったわね。」
ゴードン「そいつはいけない。俺が買ってこよう。」
麟「えっ!?い、いいわよゴードンさん!それくらい自分で…」
ゴードン「なあに、こう言う時くらい大人に頼れ。」
アルフレッド「俺もついて行こう人は多い方がいい。」
ゴードン「ほら、アルフレッドもいるんだ、な?ここは俺たちに任せな。」
麟「じゃあ、お言葉に甘えて。気をつけてね?」
ゴードン「おいおい、誰に言ってるんだ?大丈夫だすぐに戻る。」
一回戦の激闘を終えたダークロードの絆は一層深まったようだ。ところで、肝心のユーリはどうしているのだろうか。
---ねー。いい加減機嫌直してよー。
ユーリ(知りません!もうっ!デュエルの時にまた呼ぶって言ったじゃないですか!)
---悪かったって…もう二度とあんなことしないからさ〜。
ユーリ(こればっかりは根に持ちますっ!だって…)
ユーリ(わたしの身体を勝手に乗っ取って唐揚げを食べるだなんて!)
---だって美味しそうだったからさー、一個くらいいいかなって…
ユーリ(あなた10個も食べたじゃないですか!ルーシャスやアルフレッドに若干引かれたんですよ!)
まとめよう。つまり、ユーリが弁当を食べようとした時、スターヴ・ヴェノムが唐揚げを一個だけ食べようとユーリの身体を乗っ取った。そして食べてみたところこれが絶品の出来栄えだったのでついはずみで10個も食べてしまった…ということだ。
麟(お嬢様今日は具合が悪いのかしら?)
アマンダ(うーん、唐揚げを食べてる時はあんなに元気でしたのにどうしてなんでしょう?)
事情を知らない従者二人は只々首をかしげるしかなかった。
一方、男性陣はというと…
ゴードン「…おい、アルフレッド。この状況なんとかしろ。」
アルフレッド「いや、しかしいくらなんでもこれは…」
自動販売機の前で唸っていた。いや、飲み物が売り切れてるとか商品が出てこないとかそういうことではないのだ。
ただ、飲み物の名前が問題だった。
その名前とは、
『ヘルダイブスラッシャー』
『バーニングソウル』
『エターナルアベンジ』
『デプスバイト』
『ブラックローズフレア』
『ヴリルの火』
『アルティメットパウンド』
『ブラックマジック』
『サイレントマジック』
『ラス・オブ・ネオス』
『シューティングソニック』
『ファイナルナンバーズ』
『フューチャースラッシュ』
『ストライクバースト』
『ミルク』
まともな物がミルクしかない。
アルフレッド「ふざけているのか!!」
アルフレッドの叫びはスタジアム内の歓声に虚しく飲み込まれた。
一方。観客席にいるユーリ達は未だに来ないアルフレッド達を心配していた。
ユーリ「アルフレッド達、遅いですね…」
麟「変ね、本当に何かあったのかしら。」
飛車鳥「観客のみんな!待たせたな!試合の組み合わせ発表だ!海馬コーポレーション特設チーム、『キングダムクラッシャーズ』VS『アンダーグラウンズ』!!」
アマンダ「あっ、次の試合が始まるみたいですよ!」
飛車鳥「まず入場するのは、『アンダーグラウンズ』のレックス!」
チェック「『キングダムクラッシャーズ』からは、竜泉(りゅうせん)選手が入場するようです。」
黒い肌をした筋肉質の男、レックスが入場した。
その反対側から、深緑の長髪の男、竜泉が入場する。そのコートの背中にはチームマークである『KC』のエンブレムが付いていた。
麟「…竜泉?」
アマンダ「どうかしました?」
麟「あっ、ううんなんでもない!」
麟(まさか…ね。)
レックス「へっ!てめえのようなガキ、すぐに踏み潰してやる!」
竜泉「…悪いがそうはいかないな。デュエルモード!」
レックス「言ってろ!デュエルモード!」
飛車鳥「お互いの準備は整った!デュエル開始イイ!」
「「デュエル!!」」
レックス
LP4000 手札5枚 デッキ35枚
竜泉
LP4000 手札5枚 デッキ35枚
竜泉「先攻は俺か…俺は手札から『サイバー・ヴァリー』を攻撃表示で召喚。カードを一枚セットし、ターンエンドだ。」
サイバー・ヴァリー
ATK0
観客「なんだよー!攻撃力0と伏せカードで終わりかよー!!」
観客「つまんねーぞ!それでも大企業のチームかよ!」
レックス「へっ、早く終わりそうだな!俺のターン!ドロー!」
麟(…誰もわかってない。あのモンスターの効果は…)
レックス「俺は手札から『ジュラック・ヴェロー』召喚!」
ジュラック・ヴェロー
ATK1700
レックス「『ジュラック・ヴェロー』で『サイバー・ヴァリー』に攻撃!」
竜泉「『サイバー・ヴァリー』の効果発動!」
麟「このカードが攻撃対象に選択された時、このカードを除外して発動出来る。」
竜泉「デッキからカードを一枚ドローし、バトルフェイズを終了する!」
レックス「ちっ!そんな効果があったのか…ターンエンド!」
竜泉「…どうした?すぐに踏み潰すのではなかったのか?」
レックス「ヤロォ…!!」
竜泉「…その程度という訳か。俺のターン、ドロー!!俺は手札から『サイバー・ドラゴン』を効果によって特殊召喚!」
アマンダ「『サイバー・ドラゴン』!?」
麟(そんなまさか…あの人…!)
竜泉「『サイバー・ドラゴン・ドライ』召喚!効果発動!自分フィールド上の全ての『サイバー・ドラゴン』をレベル5にする!」
飛車鳥「おおっと、レベル5のモンスターが二体!」
麟「…来る!」
アマンダ「えっ?」
ユーリ「…」
竜泉「俺は!レベル5の『サイバー・ドラゴン』と『サイバー・ドラゴン・ドライ』でオーバーレイ!」
竜泉「機光の竜よ、新星の力を持って、彼の地にて起動せよ!」
エクシーズ召喚!
竜泉「現れろ!『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』!」
サイバー・ドラゴン・ノヴァ
ATK2100
レックス「エクシーズだと…融合じゃねえのかよ!」
竜泉「お前の勝手なイメージを『サイバー』に持ち込まないでいただきたい……それに、まだ終わりではない!エクストラデッキのこのカードは1ターンに一度、『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』の上に重ねてエクシーズ召喚できる!」
竜泉「機光の竜よ、無限の理によって進化を果たせ!」
エクシーズ召喚!
竜泉「『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』!」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ
ATK2100
レックス「な、なんだちきしょう。驚かせやがって、攻撃力は変わってねえじゃねえか!」
竜泉「こいつの効果!1ターンに1度、フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする!」
竜泉「この効果で、『ジュラック・ヴェロー』をエクシーズ素材にする!」
レックス「なっ、なんだと!?」
竜泉「『ジュラック・ヴェロー』の効果は知っているぞ?確か、攻撃表示のこのカードが戦闘破壊され墓地に送られた時、攻撃力1700以下の『ジュラック』モンスター一体をデッキから特殊召喚する。だったな?」
レックス「ちぃっ!」
竜泉「まあ、こうなっては意味を成さないがな。このカードのもう一つの効果!このカードの攻撃力は素材の数×200アップする!」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ
ATK2100→2900
竜泉「バトルだ!『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』でダイレクトアタック!エヴォリューション・バースト・インフィニティ!」
レックス
LP4000 →1100
レックス「ガハッ!」
竜泉「俺はこれでターンエンド。」
飛車鳥「す、すごいカードパワーですねチェックさん?」
チェック「ええ…海馬コーポレーションで『サイバー』の新しいカードを生産するとは聞いていましたが…これほどとは。」
麟「…多分これだけじゃない。」
アマンダ「えっ!?まだあるんですか!?」
麟「ううん。本当にあるかはわからない。でも、ある気がするの。きっと他にも強力な効果があるはず」
ユーリ「…どうしてそう思ったのですか?」
麟は竜泉の方から目を離さずに言う。
麟「だってそれが、あたいのお兄ちゃん『才刄 竜泉』だから。」
レックス「俺のターン!俺は『ジュラック・グアイバ』召喚!」
ジュラック・グアイバ
ATK1700
レックス「装備魔法発動!『サラマンドラ』!攻撃力を700アップ!」
ジュラック・グアイバ
ATK1700→2400
レックス「『サラマンドラ』もう一枚!これで3100!そいつの攻撃力を上回るぜ!残念だったな!?」
竜泉「…いや、それを待っていた!1ターンに一度、カードの効果が発動した時、『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』の効果発動!エクシーズ素材を一つ取り除き、その発動を無効にし、破壊する!」
レックス「なんだと!?」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ
ATK2700
レックス「クソがっ!俺はターンエンド!」
竜泉「俺のターン。インフィニティを使うまでもなかったか…だがこれは決闘、手加減はしない!インフィニティの効果で『ジュラック・グアイバ』をエクシーズ素材にする。そしてバトル!『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』でダイレクトアタック!エヴォリューション・バースト・インフィニティ!!」
レックス「グアアッ!」
LP1100→0
飛車鳥「決着!勝ったのはチーム『キングダムクラッシャーズ』の竜泉!」
アマンダ「…強い。」
ユーリ「これが麟のお兄さんの強さ、なのですね…」
麟(竜泉お兄ちゃん…!)
デュエルを終えた竜泉はデュエルコートの外にあるチーム控室に入る。
控室に入った瞬間、竜泉はチームメイトに出迎えられる。
「オツカレー!とってもいいデュエルだったヨー!!」
竜泉「あんなもの、お前からすれば茶番のようなものだろう?プレア。」
プレア「そんなことないデース!インフィニティの効果を最大限に活かしたデュエルだと私は思うヨー!」
「そーそー、観客は派手なのを期待してるけど、お前はお前のデュエルをすりゃあいいのさ。」
竜泉「良経(よしつね)…」
良経「それに、お前の妹さんにいいとこ見せられただろ?十分じゃねえか。なあ?ミドラ。」
ミドラ「…ソウネ、ソレヨリ、ラセツ。ツギハダレガデルノ?」
羅刹「…お前らの好きにしていい。我はお前らの誰が行こうと、負けることは無いと思っている。」
この五人が海馬コーポレーションの特設チーム、『キングダムクラッシャーズ』のメンバーだ。
プレア「ホントですカー!?じゃあ次は私だヨー!」
竜泉「異議なし。」
良経「俺もだ。一発かましてやれ!」
ミドラ「ガンバッテネ。」
プレア「ハーイ!行ってくるヨー!」
プレアは控室を勢いよく出て行く。
良経「さて、俺たちも応援スペースに行こうぜ!」
ミドラ「エー。マタニッコウニアタルノ?ヤダナー。」
羅刹「…どうした?行くぞ竜泉。」
竜泉「すまない、先に行っててくれ。」
羅刹「…?分かった、なるべく早く来るんだぞ。」
竜泉以外のメンバーが部屋から出て行ったことを確認すると、竜泉はバッグから写真を取り出した。
そこには、孤児院とまだ赤ちゃんだった麟と幼い頃の竜泉が写っていた。
竜泉(まさかこんな形で麟と会うことになるとはな。)
竜泉は先程の妹のデュエルを思い返した。ロイヤルフォースのティークとのデュエルだ。
麟『サイバー・エンド・ドラゴン!!』
竜泉(海馬コーポレーションの誘いを受け、まだ3歳だったお前を孤児院に置いてきぼりにした俺を、恨んでいるか?いや、恨んでいるだろうな。恨まれても仕方がない。)
竜泉(その罪悪感から、俺はお前が6歳になる時に『サイバー』デッキを送ったんだ。正直お前が『サイバー・エンド』を使いこなしていた時は驚いたよ。…本当に成長したんだな。あの時から。)
竜泉は写真をバッグにしまう。
竜泉(俺が兄としてできることは一つ!その成長を、俺自身が見極めること!だから…)
竜泉(決勝で会おう!麟!)
麟「…これからも絶対に負けない。」
アマンダ「麟ちゃん?」
麟「決勝まで行って、竜泉お兄ちゃんとデュエルする!」
ユーリ「その意気です!麟さん!」
麟(待っててね、竜泉お兄ちゃん!)
竜泉(待っているぞ、麟!)
「「決勝で!」」
---次回予告。
飛車鳥「さあー、続いての第二デュエル!張り切って実況していきますよー!」
ユーリ「どんなデュエルなのでしょうか?楽しみです。」
麟「竜泉お兄ちゃんのチームメイトか…どんな人なのかしら?」
---次回、星々の剣戟
プレア「three,two,one,BREAK DOWN!!」
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73 | 第16話:要塞VS要塞 | 553 | 3 | 2016-12-18 | - | |
51 | 第17話:煉獄のデュエル | 495 | 5 | 2016-12-21 | - | |
13 | 番外編: 突然の告知 | 333 | 2 | 2016-12-22 | - | |
52 | 特別編:銀世界の光翼 | 494 | 2 | 2016-12-26 | - | |
30 | 特別編2:執事とメイドとお嬢様 | 428 | 2 | 2016-12-30 | - | |
53 | 第18話:決勝戦開幕 | 527 | 2 | 2017-01-01 | - | |
54 | 第19話:最終機械竜VS無限機械竜 | 571 | 3 | 2017-01-08 | - | |
62 | 第20話:プレア=スターナイト | 639 | 4 | 2017-01-19 | - | |
20 | 本当にごめんなさい | 462 | 7 | 2017-01-26 | - | |
57 | 第21話:ACT2に抗え | 376 | 4 | 2017-01-30 | - | |
63 | 番外編:闇人と貴人の由来 | 436 | 2 | 2017-02-02 | - | |
102 | 第22話:闘神 | 605 | 3 | 2017-02-09 | - | |
113 | 第23話:魔王再臨 | 615 | 3 | 2017-02-13 | - | |
50 | 第24話:魔王を止めろ | 420 | 1 | 2017-02-17 | - | |
61 | もういい。 | 486 | 0 | 2017-02-18 | - |
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冗談は置いときまして、インフィニティは本当にエグいですよね(戦慄)ぶっちゃけ、スターヴ・ヴェノム以上に飢えた龍って感じがしますね!
飲み物の方もミルク以外、迂闊に飲んだら口からバーストストリームしたり、お腹の調子が粉砕!玉砕!!大喝采!!!しそうですね。いっそ全部混ぜてドゥーゲムに飲ませてみたいです(ゲス顔)
まさか、麟と竜泉が生き別れの兄妹だったとは・・・ですが、離れていても仲睦まじそうな様子で、とても良かったです!やっぱりデュエルは、人と人を繋ぐ大切なツールですね! (2016-12-01 23:38)
コメントありがとうございます。
インフィニティは本当にエグいですよ。どれくらいかというとノヴァの役割が下敷きでしか無くなったくらいですかね。(というか、他の方のSSでもノヴァは大体下敷きになってませんか?)
缶の中身は至って普通なんです。ただ紛らわしいだけなんです(『エターナルアベンジ』とか絶対ヤバい。)
才刄兄妹は最初は不仲設定にしようとしましたが、絶対上手く書けないと思ったのでやめました。それにそんな設定にしたら悲しいだけですからね。
(2016-12-02 14:16)