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1-11:二重の策略(*未修正) 作:氷色
掛け声と共に両者がデッキからカードを5枚抜き取り手札とする。
デュエルにはいくつか不変的なルールが存在する。
どんな形式のデュエルでも、両デュエリストとも初期手札は5枚。これもその一つだ。
『先攻は儂がもらうぞ。良いな』
エビル・デーモンが先攻を宣言し、それにユウゴが頷くと、彼はデュエルを先に進めていく。
『まずはドローフェイズ。しかし先攻1ターン目はドローできない。よって更にスタンバイフェイズを経過しメインフェイズへと移行する』
デュエルは互いのプレイヤーが自分のターンを繰り返して闘いを進めていくターン制のバトルである。
先攻は自分の行動を阻害されるリスクが低く逆に相手を阻害する準備を先に行えるメリットはあるものの、最初のドローを行えない。逆に後攻は行動を阻害されるリスクは高いが、最初のドローを行えるため手札が1枚多い状態で闘いを始めることができる。
どちらが優位かは互いのデッキ構成により違うため一概には言えないというのがユウゴの考えだった。
自分のターンはフェイズという概念で行動が定められている。
フェイズはドローフェイズ・スタンバイフェイズ・メインフェイズ1・バトルフェイズ・メインフェイズ2・エンドフェイズの順番で進められ、エンドフェイズ終了時点でターン終了となり相手のターンへ移行される流れとなる。
これを繰り返すことでデュエルは進められていく。
ドローフェイズはその名の通り、デッキからカードをドローし手札を補充するフェイズ。先述の通り先攻1ターン目はこのフェイズにドローすることはできないが、その例外を除けば両プレイヤーとも1ターンに1度自分のターンの最初に手札を1枚増やすことができるわけだ。
スタンバイフェイズは特に何をするフェイズというわけでもないが、カードの中にはこのフェイズに発動する効果を有するカードもある。
そしてメインフェイズ。このフェイズには戦闘以外のあらゆる行動ができる。モンスターの召喚・特殊召喚、表示形式の変更、モンスター効果・魔法カード・罠カードの発動などその行動は様々だ。デュエルの戦術は主にこのフェイズと戦闘を行うことができるバトルフェイズとに集中していると言って良いだろう。
エビル・デーモンがにやりと嗤い、手札からカードを1枚選ぶと、腕が変化したデュエルディスクの端にそれを置いた。
『まずはフィールド魔法!《闇の二重魔法陣》を発動する!』
すると地面に巨大な魔法陣が浮かび上がる。
六芒星を中心に、その周りを解読不能な文字列が二重に囲む形。それが淡い光を放ちながらユウゴとエビル・デーモンを納めるように広がった。
「これは…」
突然の異様にユウゴが息を吐く。
『デュエリストは自分の魔力でカードを実体化させるんですよぅ。今は悪魔さんが魔力で《闇の二重魔法陣》を実体化させたんですぅ。フィールド魔法は強力な効果を持ってるのが多いんですよぅ。気をつけてねマスター』
マナの助言に、ユウゴはごくりと喉を鳴らす。
エビル・デーモンが何を仕掛けてくるか分からないことに恐怖を感じるのは止めることができない。
更にエビル・デーモンはカードをデュエルディスクにセットする。
『更に儂は悪魔族のデュアルモンスター《トラッシュ・デーモン》を召喚する』
今度はエビル・デーモンの眼前にカードが現れる。
そしてそれが形を変え、悪魔の姿へと変わった。
これはユウゴにも分かった。
この悪魔はたぶんエビル・デーモンが召喚した《トラッシュ・デーモン》だ。エビル・デーモンの魔力でカードがそのイラスト通りの悪魔の姿で実体化したのだろう。
《トラッシュ・デーモン》はエビル・デーモンよりはかなり小型で、ユウゴよりも幾分背が低い。しかしその外見は醜悪で、見ていると怖気を感じる。
トラッシュ・デーモン/攻1600
『《トラッシュ・デーモン》はデュアルモンスター。フィールドでは効果を持たぬ通常モンスターとして扱う』
エビル・デーモンが親切にもそう教えてくれるが、正直ユウゴには意味がよく分からない。
それを見かねてマナが補足してくれる。
『デュアルモンスターはフィールドと墓地では効果を持たない通常モンスターとして扱うって効果を持ったモンスターのことですぅ。彼らはフィールドで再度召喚することで効果を発揮できるようになるんですよぉ』
普通、モンスターは1ターンに1度しか召喚できない。
デュアルモンスターは最初の召喚では通常モンスターとして扱い、次のターンで再度召喚することでようやくモンスター効果を得るのだ。
「つまりスロースターターってわけか」
このターンは通常モンスターとして扱うわけだからこのターン中にモンスター効果を使われる心配はないわけだ。
ユウゴはそう考え少し安心する。
しかしエビル・デーモンは嗤う。
『だがフィールド魔法《闇の二重魔法陣》の効果により、フィールドの闇属性デュアルモンスターは再度召喚された状態として扱われる!』
「なにッ!?」
デュエルモンスターにおいて、大半の悪魔族モンスターは同時に闇属性でもある。それは《トラッシュ・デーモン》も例外ではなかった。
つまり…
『《トラッシュ・デーモン》はこのターンでも効果を発動することができる』
「くッ…」
エビル・デーモンの笑みが深くなる。
一度は安心させておいてから落とす。その方がより不安は増す。やはり悪魔のやり方は狡猾だ。
『《トラッシュ・デーモン》のモンスター効果発動!再度召喚された《トラッシュ・デーモン》は1ターンに1度、デッキから悪魔族モンスター1体を墓地に送ることができるのだ!』
《トラッシュ・デーモン》のモンスター効果はデッキから特定のカードを墓地に送る効果。
一見何の意味もなさそうな効果だが、デュエルモンスターには墓地へ送られることでメリットを生むカードがある。そういうカードの力を能動的に発動させるための手段となるのだ。これは見た目よりもずっと強力な効果だった。
『《トラッシュ・デーモン》の効果により、儂はデッキから《トリック・デーモン》を墓地に送る!そして《トリック・デーモン》は効果で墓地に送られた場合、デッキからデーモンと名のつくカードを1枚サーチする効果を持っているのだ!』
やはりエビル・デーモンの狙いは墓地に送られると効果を発動するカードを墓地に送ることだった。
フィールドの《トラッシュ・デーモン》がエビル・デーモンのデッキからカードを1枚抜き出すとそのまま墓地へと送る。悪戯そうにケケケとユウゴを嘲笑うのも忘れない。
すると今度はその墓地から小さな女の子のような姿をしたモンスターが現れた。見た目は人間の女の子とそう大差ないが羊のように丸まった角があり、こちらを馬鹿にしたように嗤うところはやはり彼女も悪魔なのだろう。
おそらく実体化した《トリック・デーモン》と思わしきその少女がエビル・デーモンのデッキからまたカードを1枚抜き出すと、主であるエビル・デーモンにそれをうやうやしく差し出した。
《トリック・デーモン》は効果で墓地に送られることでデッキから特定のカードをサーチし手札に加える力を持つ。そのサーチ範囲は広く、『デーモン』と名に付きさえすればモンスターだろうと魔法・罠カードだろうとサーチできる非常に強力な効果と言える。
これでエビル・デーモンは手札を1枚増やすことができたわけだ。
『ちょっと!悪魔さんッ!』
そこでマナがエビル・デーモンに食って掛かる。
『デッキからサーチしたカードは相手のプレイヤーにも見せなきゃいけないルールのはずですよね!?見せなきゃルール違反で負けですよ!』
そう言えばそうだった。
ドローしたカードとは違い、サーチは特定の条件を満たしたカードを手札に加える行為であるため、それが確かに条件を満たしているか両者で確認する必要がある。
これはデュエルの公正を保つための重要なルールだった。
エビル・デーモンがギリッと歯を軋ませる。
『分かっておるわッ!小娘がァ!!』
エビル・デーモンの怒気がまるで突風のようにユウゴの身体を打つ。
ルールを正すのは良いけどマナの怖いもの知らずな行動にはハラハラさせられる。
エビル・デーモンは今まさに手札に加えようとしていたカードを翻しこちらに見せる。
「…ッ! このカードって…」
『ええ、《真紅眼の凶雷皇ーエビル・デーモン》のカードですぅ』
エビル・デーモンがサーチしたカードには、エビル・デーモンそっくりのイラストが描かれていた。翼と体躯を大きく開き、まるで咆哮しているかのような雄々しき姿。レベルは上級モンスターに相当する6。
レベル5以上の上級モンスターは召喚にフィールドのモンスターをリリースする必要がある。
このターンはすでに《トラッシュ・デーモン》を召喚しているため、出してくるなら次の奴のターンだ。
「俺のターンで《トラッシュ・デーモン》を何とかしなきゃ、次のターンには奴自身が襲ってくるわけか」
『そう簡単には行かんぞ、小童?《闇の二重魔法陣》の効果はまだある。《闇の二重魔法陣》の上に存在する儂の闇属性モンスターは攻撃力が300ポイントアップするのだ』
《トラッシュ・デーモン》/攻1600→1900
闇属性の《トラッシュ・デーモン》が《闇の二重魔法陣》の発する妖しい光を吸収し、そのオーラを増す。
攻撃力1900はレベル4モンスターにしては中々のものだ。確かに簡単には攻略できない。
『フン…先攻1ターン目はバトルフェイズを行うことはできない。バトルフェイズ・メインフェイズ2は省略しこのまま儂のターンは終了だ』
エビル・デーモン(手札4、LP4000)
モンスター
トラッシュ・デーモン/攻1900
魔法・罠
闇の二重魔法陣/フィールド
デュエルにはいくつか不変的なルールが存在する。
どんな形式のデュエルでも、両デュエリストとも初期手札は5枚。これもその一つだ。
『先攻は儂がもらうぞ。良いな』
エビル・デーモンが先攻を宣言し、それにユウゴが頷くと、彼はデュエルを先に進めていく。
『まずはドローフェイズ。しかし先攻1ターン目はドローできない。よって更にスタンバイフェイズを経過しメインフェイズへと移行する』
デュエルは互いのプレイヤーが自分のターンを繰り返して闘いを進めていくターン制のバトルである。
先攻は自分の行動を阻害されるリスクが低く逆に相手を阻害する準備を先に行えるメリットはあるものの、最初のドローを行えない。逆に後攻は行動を阻害されるリスクは高いが、最初のドローを行えるため手札が1枚多い状態で闘いを始めることができる。
どちらが優位かは互いのデッキ構成により違うため一概には言えないというのがユウゴの考えだった。
自分のターンはフェイズという概念で行動が定められている。
フェイズはドローフェイズ・スタンバイフェイズ・メインフェイズ1・バトルフェイズ・メインフェイズ2・エンドフェイズの順番で進められ、エンドフェイズ終了時点でターン終了となり相手のターンへ移行される流れとなる。
これを繰り返すことでデュエルは進められていく。
ドローフェイズはその名の通り、デッキからカードをドローし手札を補充するフェイズ。先述の通り先攻1ターン目はこのフェイズにドローすることはできないが、その例外を除けば両プレイヤーとも1ターンに1度自分のターンの最初に手札を1枚増やすことができるわけだ。
スタンバイフェイズは特に何をするフェイズというわけでもないが、カードの中にはこのフェイズに発動する効果を有するカードもある。
そしてメインフェイズ。このフェイズには戦闘以外のあらゆる行動ができる。モンスターの召喚・特殊召喚、表示形式の変更、モンスター効果・魔法カード・罠カードの発動などその行動は様々だ。デュエルの戦術は主にこのフェイズと戦闘を行うことができるバトルフェイズとに集中していると言って良いだろう。
エビル・デーモンがにやりと嗤い、手札からカードを1枚選ぶと、腕が変化したデュエルディスクの端にそれを置いた。
『まずはフィールド魔法!《闇の二重魔法陣》を発動する!』
すると地面に巨大な魔法陣が浮かび上がる。
六芒星を中心に、その周りを解読不能な文字列が二重に囲む形。それが淡い光を放ちながらユウゴとエビル・デーモンを納めるように広がった。
「これは…」
突然の異様にユウゴが息を吐く。
『デュエリストは自分の魔力でカードを実体化させるんですよぅ。今は悪魔さんが魔力で《闇の二重魔法陣》を実体化させたんですぅ。フィールド魔法は強力な効果を持ってるのが多いんですよぅ。気をつけてねマスター』
マナの助言に、ユウゴはごくりと喉を鳴らす。
エビル・デーモンが何を仕掛けてくるか分からないことに恐怖を感じるのは止めることができない。
更にエビル・デーモンはカードをデュエルディスクにセットする。
『更に儂は悪魔族のデュアルモンスター《トラッシュ・デーモン》を召喚する』
今度はエビル・デーモンの眼前にカードが現れる。
そしてそれが形を変え、悪魔の姿へと変わった。
これはユウゴにも分かった。
この悪魔はたぶんエビル・デーモンが召喚した《トラッシュ・デーモン》だ。エビル・デーモンの魔力でカードがそのイラスト通りの悪魔の姿で実体化したのだろう。
《トラッシュ・デーモン》はエビル・デーモンよりはかなり小型で、ユウゴよりも幾分背が低い。しかしその外見は醜悪で、見ていると怖気を感じる。
トラッシュ・デーモン/攻1600
『《トラッシュ・デーモン》はデュアルモンスター。フィールドでは効果を持たぬ通常モンスターとして扱う』
エビル・デーモンが親切にもそう教えてくれるが、正直ユウゴには意味がよく分からない。
それを見かねてマナが補足してくれる。
『デュアルモンスターはフィールドと墓地では効果を持たない通常モンスターとして扱うって効果を持ったモンスターのことですぅ。彼らはフィールドで再度召喚することで効果を発揮できるようになるんですよぉ』
普通、モンスターは1ターンに1度しか召喚できない。
デュアルモンスターは最初の召喚では通常モンスターとして扱い、次のターンで再度召喚することでようやくモンスター効果を得るのだ。
「つまりスロースターターってわけか」
このターンは通常モンスターとして扱うわけだからこのターン中にモンスター効果を使われる心配はないわけだ。
ユウゴはそう考え少し安心する。
しかしエビル・デーモンは嗤う。
『だがフィールド魔法《闇の二重魔法陣》の効果により、フィールドの闇属性デュアルモンスターは再度召喚された状態として扱われる!』
「なにッ!?」
デュエルモンスターにおいて、大半の悪魔族モンスターは同時に闇属性でもある。それは《トラッシュ・デーモン》も例外ではなかった。
つまり…
『《トラッシュ・デーモン》はこのターンでも効果を発動することができる』
「くッ…」
エビル・デーモンの笑みが深くなる。
一度は安心させておいてから落とす。その方がより不安は増す。やはり悪魔のやり方は狡猾だ。
『《トラッシュ・デーモン》のモンスター効果発動!再度召喚された《トラッシュ・デーモン》は1ターンに1度、デッキから悪魔族モンスター1体を墓地に送ることができるのだ!』
《トラッシュ・デーモン》のモンスター効果はデッキから特定のカードを墓地に送る効果。
一見何の意味もなさそうな効果だが、デュエルモンスターには墓地へ送られることでメリットを生むカードがある。そういうカードの力を能動的に発動させるための手段となるのだ。これは見た目よりもずっと強力な効果だった。
『《トラッシュ・デーモン》の効果により、儂はデッキから《トリック・デーモン》を墓地に送る!そして《トリック・デーモン》は効果で墓地に送られた場合、デッキからデーモンと名のつくカードを1枚サーチする効果を持っているのだ!』
やはりエビル・デーモンの狙いは墓地に送られると効果を発動するカードを墓地に送ることだった。
フィールドの《トラッシュ・デーモン》がエビル・デーモンのデッキからカードを1枚抜き出すとそのまま墓地へと送る。悪戯そうにケケケとユウゴを嘲笑うのも忘れない。
すると今度はその墓地から小さな女の子のような姿をしたモンスターが現れた。見た目は人間の女の子とそう大差ないが羊のように丸まった角があり、こちらを馬鹿にしたように嗤うところはやはり彼女も悪魔なのだろう。
おそらく実体化した《トリック・デーモン》と思わしきその少女がエビル・デーモンのデッキからまたカードを1枚抜き出すと、主であるエビル・デーモンにそれをうやうやしく差し出した。
《トリック・デーモン》は効果で墓地に送られることでデッキから特定のカードをサーチし手札に加える力を持つ。そのサーチ範囲は広く、『デーモン』と名に付きさえすればモンスターだろうと魔法・罠カードだろうとサーチできる非常に強力な効果と言える。
これでエビル・デーモンは手札を1枚増やすことができたわけだ。
『ちょっと!悪魔さんッ!』
そこでマナがエビル・デーモンに食って掛かる。
『デッキからサーチしたカードは相手のプレイヤーにも見せなきゃいけないルールのはずですよね!?見せなきゃルール違反で負けですよ!』
そう言えばそうだった。
ドローしたカードとは違い、サーチは特定の条件を満たしたカードを手札に加える行為であるため、それが確かに条件を満たしているか両者で確認する必要がある。
これはデュエルの公正を保つための重要なルールだった。
エビル・デーモンがギリッと歯を軋ませる。
『分かっておるわッ!小娘がァ!!』
エビル・デーモンの怒気がまるで突風のようにユウゴの身体を打つ。
ルールを正すのは良いけどマナの怖いもの知らずな行動にはハラハラさせられる。
エビル・デーモンは今まさに手札に加えようとしていたカードを翻しこちらに見せる。
「…ッ! このカードって…」
『ええ、《真紅眼の凶雷皇ーエビル・デーモン》のカードですぅ』
エビル・デーモンがサーチしたカードには、エビル・デーモンそっくりのイラストが描かれていた。翼と体躯を大きく開き、まるで咆哮しているかのような雄々しき姿。レベルは上級モンスターに相当する6。
レベル5以上の上級モンスターは召喚にフィールドのモンスターをリリースする必要がある。
このターンはすでに《トラッシュ・デーモン》を召喚しているため、出してくるなら次の奴のターンだ。
「俺のターンで《トラッシュ・デーモン》を何とかしなきゃ、次のターンには奴自身が襲ってくるわけか」
『そう簡単には行かんぞ、小童?《闇の二重魔法陣》の効果はまだある。《闇の二重魔法陣》の上に存在する儂の闇属性モンスターは攻撃力が300ポイントアップするのだ』
《トラッシュ・デーモン》/攻1600→1900
闇属性の《トラッシュ・デーモン》が《闇の二重魔法陣》の発する妖しい光を吸収し、そのオーラを増す。
攻撃力1900はレベル4モンスターにしては中々のものだ。確かに簡単には攻略できない。
『フン…先攻1ターン目はバトルフェイズを行うことはできない。バトルフェイズ・メインフェイズ2は省略しこのまま儂のターンは終了だ』
エビル・デーモン(手札4、LP4000)
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トラッシュ・デーモン/攻1900
魔法・罠
闇の二重魔法陣/フィールド
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154 | 第4話更新のお知らせ | 1416 | 1 | 2016-12-12 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/04/27 新商品 INFINITE FORBIDDEN カードリスト追加。
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《闇の二重魔法陣》
フィールド魔法
(1):フィールドの闇属性モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
(2):フィールドの闇属性デュアルモンスターは再度召喚された状態として扱う。
《トラッシュ・デーモン》
デュアル・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1000
(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。 (2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。デッキから悪魔族モンスター1体を選び、墓地に送る。 (2016-09-11 21:48)
闇の二重魔法陣はまぁ…ね。
あ、間違えた。①②の効果とも「自分フィールドの…」でした。 (2016-09-11 21:54)