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第2話 反逆の牙 作:こんにゃく
辺り一帯が白い輝きに包まれる。その光の中心にはユートがいた
「これはいったいどうなってるんだ!?」
次元は驚きの表情をしていた、しかしそれは次元だけでなく周りの生徒そして光を放つ当の本人であるユートでさえも驚きを隠せなかった。
(この感覚はいったいなんだ?とてもあたたかい・・・っ!?)
すると突然ユートの脳内にあるビジョンが浮かび上がる、それは漆黒の竜が自分を呼んでいる・・・そんな感覚に囚われるようだった
光が徐々に小さくなり、ユートの姿を確認できる程になった。
辺りは静まりかえっており誰一人言葉を発しない静寂に包まれる。
「っ!なんなんだ!!ユート!!君はいったいなにをした!!」
この静寂に耐えられずたまらず次元は自分の疑問をユートにぶつけた。
「・・・俺の・・・ターン!!!」
ユートは次元の言葉を無視しドローをした、その眼はまっすぐ次元を捉えていた。
「ユート?」
瑠璃は今、目にしているユートの姿に少し違和感を覚えた、まるで・・・そう別人のように見えた。
「俺はレベル4になった、幻影騎士団サイレント・ブーツとダスティ・ローブでオーバレイ!!」
!!?周りは驚きの声をあげる、今彼は何て言った?と疑問があがる。
「漆黒の闇より・・・愚鈍なる力に抗う反逆の牙、今降臨せよ!!エクシーズ召喚!!」
黒く雷鳴が轟きその漆黒の体を持つ竜がその姿を表す。
「ランク4!!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ランク4 攻撃力2500
その姿はまるで絶対的な何かに対し反逆を企てるような闘志を感じられる。覇気のようなそんなものをひしひしと感じた。
「な!?なぜ君がモンスターエクシーズを!?」
「その質問に答えるつもりはない」
ユートは淡々と声色を変えることなく次元にいい放つ
「・・・フフフ、ハッハッハッハだがしかし!君のそのモンスターは攻撃力2500、僕のモンスターを倒すことが出来ても僕に止めを指すことはできない!!」
高らかに笑い、ユートを挑発する次元
(そしてなにより、どう転ぼうが残り体力の少ない君は僕のモンスターのダイレクトアタックを受けて・・・この勝負は僕の勝ちだユート君)
「・・・俺はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのモンスター効果を発動、オーバレイユニットを1つ使い、相手の場のレベル5以上のモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分攻撃力をアップする!!トリーズンディスチャージ!!」
次元の巨人 攻撃力2500→1250 リベリオン 攻撃力2500→3650
「なに!?」
「まだだ、もう1つのオーバレイユニットも使う、トリーズンディスチャージ!!」
次元の巨人 攻撃力1250→625 リベリオン 攻撃力 3650→4275
「4275・・・!?」
カン☆コーン
「バトルだ!ダークリベリオンで次元の巨人を攻撃!反逆のライトニングディスオベイ!!」
ズゴォォと凄まじい砂塵を起こしながらその鋭く尖った逆鱗で巨人を貫いた。
「うぁぁぁ!!?」 ライフ3500→0
次元は宙を舞いそのまま地面に叩き落とされた。
ユート Win
生徒達は沈黙を貫いたまんまだった、しかし
「う・・・うぉぉぉ!!!」
その沈黙もすぐに打ち払われた、生徒達の歓声で包まれる。
「すげぇ!!ユートのやつ!」
「モンスターエクシーズだしたよ!?」
「あいつ隠し持ってやがったのか!!」
様々な憶測が飛び交う中、瑠璃はすぐさまユートに駆け寄った。理由は簡単だユートの様子が少しおかしかったのだ。
「ユート?」
その声にユートは反応しない、まるで魂のない人形のように立ち尽くしたままであった。瑠璃はスゥと息を軽く吸い込み
「ユート!!」
「ハッ!?」
瑠璃の声にユートが反応する。その顔はまるで今まで記憶を失っていた人間がこの瞬間に記憶を取り戻したかのような面食らった顔をしていた。
「えっと・・・デュエルは?」
「?覚えてないの?」
その言葉にユートは、覚えていないじゃない覚えている・・・しかしそれは断片的に、途切れ途切れの記憶を繋ぎ会わせて自分がデュエルに勝ったことを確認する。
「・・・いや、なんでもない、それより次元は?」
「あそこで駄々こねてるみたいよ?」
瑠璃が指を指す方を見ると先生に向かって文句を言う次元の姿があった。
その姿を確認しホッと胸を撫で下ろすユート。その理由は
「ダークリベリオン・・・」
1つのカードを握っていた、そのカードは紛れもなくダークリベリオンしかしそのカードはレベルを持たないダークリベリオンエクシーズドラゴンとなっていた。
「?あっ!ユートそのカード!!ユートのダークリベリオンに似てるよね?そんなモンスターエクシーズあんた持ってたの?」
「えっ?あっいや・・・」
どう答えていいのか分からず歯切れの悪い答えとなってしまう。ユートにとっては気になる部分はそこではなかった。
(召喚した時なにか・・・言葉にしづらいけどなにか特別な力を感じた・・・)
だからこそ次元の容態が少しきになったのだが・・・
「ユート君!!今回は君の隠し玉にやられたけど次はそうはいかない!!必ず勝ちますからね!!」
その姿を見てユートはソッと胸を撫で下ろしたのだった
「それでは当学園のデュエル大会を始めます!」
いかにも体育会系の見た目をした教師がマイクを使い宣言をする。
「今回の出場者は小等生の代表1人中等生代表3人高等生1人となりました!」
とにも珍しい構成だ、今回の中等生は豊作らしく3人選ばれたようだった。
「名前を呼ばれたものは前へ!」
そうして最初に小等生のユートの名前が呼ばれ続きに中等生の名前が呼ばれる。
「黒咲 隼!」
そう呼ばれた少年はユートと目が合い、うっすらと微笑んだ。
「ユート、お前も選ばれたのか」
「隼はやっぱり選ばれてたのか」
彼、黒咲隼はユートの親友であり幼なじみの瑠璃の兄である。幼い頃からの付き合いでありユートにとっては憧れでもあった。彼のデュエルは周りを笑顔にするデュエルそんなところがユートにとっての憧れだった。
「今から隼とデュエルするのが楽しみだ」
「そうだなお前が負けなければな」
そんな他愛もない話をしていると
「次!神代 凌牙!!」
名前を呼ばれると同時に周りがざわめき出す。
「シャークだ」
「あいつ停学中じゃなかったっけ?」
「あぁ他校と問題起こしたって」
ひそひそと騒ぐ生徒達を尻目に凌牙は隼の隣に並ぶ
「チッどいつもこいつも・・・」
凌牙は軽く舌打ちをしながらそっぽを向いた。
「シャーク?」
ユートは疑問をもった。ユートはシャークのことを知らないようだが中等生にはよく知れ渡っているようだった
「神代 凌牙 通称シャーク、この地域じゃ名の知れた不良だ、俺もあまり知らないが評判は良くはない」
隼はそうユートに伝えた、しかしユートにはどうしても凌牙がそんな人間には見えなかった・・・
そうして次々と名前が呼ばれていった、この学園の実力者が集まり凌ぎを削る小規模のデュエル大会が今始まろうとしていた。
「ふん、俺は次の試合みたいだなユートお前は?」
「俺は・・・シードだ」
「運がいい奴だなお前は」
「ふーん隼もユートもそれとなく頑張ってね」
ユートと隼が会話をしているとそこに瑠璃が割って入った
「瑠璃、一応ここは代表者しか入っては駄目なんだが?」
「隼は堅苦しいなぁ、妹のわがままくらい聞いてくれてもいいんじゃない?」
ハァとため息を付き、追い出されてもしらんぞと釘を指した。
「隼、試合が始まる」
ユートの目線の先には中等生代表の男、郷田 剛
そして・・・
シャークと呼ばれた男、神代 凌牙が立っていた
シャークと剛のデュエルが今始まろうとしていた。
fin
「これはいったいどうなってるんだ!?」
次元は驚きの表情をしていた、しかしそれは次元だけでなく周りの生徒そして光を放つ当の本人であるユートでさえも驚きを隠せなかった。
(この感覚はいったいなんだ?とてもあたたかい・・・っ!?)
すると突然ユートの脳内にあるビジョンが浮かび上がる、それは漆黒の竜が自分を呼んでいる・・・そんな感覚に囚われるようだった
光が徐々に小さくなり、ユートの姿を確認できる程になった。
辺りは静まりかえっており誰一人言葉を発しない静寂に包まれる。
「っ!なんなんだ!!ユート!!君はいったいなにをした!!」
この静寂に耐えられずたまらず次元は自分の疑問をユートにぶつけた。
「・・・俺の・・・ターン!!!」
ユートは次元の言葉を無視しドローをした、その眼はまっすぐ次元を捉えていた。
「ユート?」
瑠璃は今、目にしているユートの姿に少し違和感を覚えた、まるで・・・そう別人のように見えた。
「俺はレベル4になった、幻影騎士団サイレント・ブーツとダスティ・ローブでオーバレイ!!」
!!?周りは驚きの声をあげる、今彼は何て言った?と疑問があがる。
「漆黒の闇より・・・愚鈍なる力に抗う反逆の牙、今降臨せよ!!エクシーズ召喚!!」
黒く雷鳴が轟きその漆黒の体を持つ竜がその姿を表す。
「ランク4!!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ランク4 攻撃力2500
その姿はまるで絶対的な何かに対し反逆を企てるような闘志を感じられる。覇気のようなそんなものをひしひしと感じた。
「な!?なぜ君がモンスターエクシーズを!?」
「その質問に答えるつもりはない」
ユートは淡々と声色を変えることなく次元にいい放つ
「・・・フフフ、ハッハッハッハだがしかし!君のそのモンスターは攻撃力2500、僕のモンスターを倒すことが出来ても僕に止めを指すことはできない!!」
高らかに笑い、ユートを挑発する次元
(そしてなにより、どう転ぼうが残り体力の少ない君は僕のモンスターのダイレクトアタックを受けて・・・この勝負は僕の勝ちだユート君)
「・・・俺はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのモンスター効果を発動、オーバレイユニットを1つ使い、相手の場のレベル5以上のモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分攻撃力をアップする!!トリーズンディスチャージ!!」
次元の巨人 攻撃力2500→1250 リベリオン 攻撃力2500→3650
「なに!?」
「まだだ、もう1つのオーバレイユニットも使う、トリーズンディスチャージ!!」
次元の巨人 攻撃力1250→625 リベリオン 攻撃力 3650→4275
「4275・・・!?」
カン☆コーン
「バトルだ!ダークリベリオンで次元の巨人を攻撃!反逆のライトニングディスオベイ!!」
ズゴォォと凄まじい砂塵を起こしながらその鋭く尖った逆鱗で巨人を貫いた。
「うぁぁぁ!!?」 ライフ3500→0
次元は宙を舞いそのまま地面に叩き落とされた。
ユート Win
生徒達は沈黙を貫いたまんまだった、しかし
「う・・・うぉぉぉ!!!」
その沈黙もすぐに打ち払われた、生徒達の歓声で包まれる。
「すげぇ!!ユートのやつ!」
「モンスターエクシーズだしたよ!?」
「あいつ隠し持ってやがったのか!!」
様々な憶測が飛び交う中、瑠璃はすぐさまユートに駆け寄った。理由は簡単だユートの様子が少しおかしかったのだ。
「ユート?」
その声にユートは反応しない、まるで魂のない人形のように立ち尽くしたままであった。瑠璃はスゥと息を軽く吸い込み
「ユート!!」
「ハッ!?」
瑠璃の声にユートが反応する。その顔はまるで今まで記憶を失っていた人間がこの瞬間に記憶を取り戻したかのような面食らった顔をしていた。
「えっと・・・デュエルは?」
「?覚えてないの?」
その言葉にユートは、覚えていないじゃない覚えている・・・しかしそれは断片的に、途切れ途切れの記憶を繋ぎ会わせて自分がデュエルに勝ったことを確認する。
「・・・いや、なんでもない、それより次元は?」
「あそこで駄々こねてるみたいよ?」
瑠璃が指を指す方を見ると先生に向かって文句を言う次元の姿があった。
その姿を確認しホッと胸を撫で下ろすユート。その理由は
「ダークリベリオン・・・」
1つのカードを握っていた、そのカードは紛れもなくダークリベリオンしかしそのカードはレベルを持たないダークリベリオンエクシーズドラゴンとなっていた。
「?あっ!ユートそのカード!!ユートのダークリベリオンに似てるよね?そんなモンスターエクシーズあんた持ってたの?」
「えっ?あっいや・・・」
どう答えていいのか分からず歯切れの悪い答えとなってしまう。ユートにとっては気になる部分はそこではなかった。
(召喚した時なにか・・・言葉にしづらいけどなにか特別な力を感じた・・・)
だからこそ次元の容態が少しきになったのだが・・・
「ユート君!!今回は君の隠し玉にやられたけど次はそうはいかない!!必ず勝ちますからね!!」
その姿を見てユートはソッと胸を撫で下ろしたのだった
「それでは当学園のデュエル大会を始めます!」
いかにも体育会系の見た目をした教師がマイクを使い宣言をする。
「今回の出場者は小等生の代表1人中等生代表3人高等生1人となりました!」
とにも珍しい構成だ、今回の中等生は豊作らしく3人選ばれたようだった。
「名前を呼ばれたものは前へ!」
そうして最初に小等生のユートの名前が呼ばれ続きに中等生の名前が呼ばれる。
「黒咲 隼!」
そう呼ばれた少年はユートと目が合い、うっすらと微笑んだ。
「ユート、お前も選ばれたのか」
「隼はやっぱり選ばれてたのか」
彼、黒咲隼はユートの親友であり幼なじみの瑠璃の兄である。幼い頃からの付き合いでありユートにとっては憧れでもあった。彼のデュエルは周りを笑顔にするデュエルそんなところがユートにとっての憧れだった。
「今から隼とデュエルするのが楽しみだ」
「そうだなお前が負けなければな」
そんな他愛もない話をしていると
「次!神代 凌牙!!」
名前を呼ばれると同時に周りがざわめき出す。
「シャークだ」
「あいつ停学中じゃなかったっけ?」
「あぁ他校と問題起こしたって」
ひそひそと騒ぐ生徒達を尻目に凌牙は隼の隣に並ぶ
「チッどいつもこいつも・・・」
凌牙は軽く舌打ちをしながらそっぽを向いた。
「シャーク?」
ユートは疑問をもった。ユートはシャークのことを知らないようだが中等生にはよく知れ渡っているようだった
「神代 凌牙 通称シャーク、この地域じゃ名の知れた不良だ、俺もあまり知らないが評判は良くはない」
隼はそうユートに伝えた、しかしユートにはどうしても凌牙がそんな人間には見えなかった・・・
そうして次々と名前が呼ばれていった、この学園の実力者が集まり凌ぎを削る小規模のデュエル大会が今始まろうとしていた。
「ふん、俺は次の試合みたいだなユートお前は?」
「俺は・・・シードだ」
「運がいい奴だなお前は」
「ふーん隼もユートもそれとなく頑張ってね」
ユートと隼が会話をしているとそこに瑠璃が割って入った
「瑠璃、一応ここは代表者しか入っては駄目なんだが?」
「隼は堅苦しいなぁ、妹のわがままくらい聞いてくれてもいいんじゃない?」
ハァとため息を付き、追い出されてもしらんぞと釘を指した。
「隼、試合が始まる」
ユートの目線の先には中等生代表の男、郷田 剛
そして・・・
シャークと呼ばれた男、神代 凌牙が立っていた
シャークと剛のデュエルが今始まろうとしていた。
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48 | 番外編 1 キャラクター紹介 | 959 | 0 | 2015-07-18 | - | |
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109 | 第4話笑顔の戦士 | 909 | 2 | 2015-07-20 | - | |
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相手はごうだ たけし なのでジャイアンでいいですよw
もしかしたらユーリやユーゴの話もやろうかなぁ、 (2015-07-18 09:49)