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HOME > 遊戯王SS一覧 > Episode102:最弱の意地

Episode102:最弱の意地 作:カズ

~現在の状況~
URARA→LP:1700 手札:1 デッキ:26 Mゾーン:5 M&Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0


V S


KOMACHI→LP:8000 手札:0 デッキ:27 Mゾーン:5 M&Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0



*TURN04
「私のターン、ドロー!」


 残りライフ1700。加えて小町のモンスターをこのターンで一掃できなければ返しのターン、『ブンボーグ009』の攻撃力上昇効果が再度発動し、今度こそうららの敗北が確定する。絶体絶命な状況ではあるが、彼女は前のターンに『傀儡葬儀-パペット・パレード』を発動することで小町の大量展開を逆に利用し、5体のギミック・パペットを揃えてみせた。
 新たに展開したギミック・パペット達を壁として利用すれば少なくとも次のターンで負けることはないのだが、先に進むためにはこのターンでどこまで小町の盤面を崩せるかに懸っている。そのために、うららも本気の覚悟を見せる時が来た。


(こまちんのセットカードは何か分からないけど、ここは臆さず行くよ!)
「私はレベル8のネクロ・ドール2体でオーバーレイ・ネットワークを構築!神をも操る運命の糸が、破壊の旋律を奏でる。エクシーズ召喚!!『No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス』!!」


 うららのエースモンスターであるヘブンズ・ストリングスが降臨した。小町は何度もその姿を見てきたのだが、うららの覚悟と合わさって今まで以上に大きく感じていた。


「ヘブンズ・ストリングスの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、自分以外の全モンスターにストリングカウンターを1つずつ置くよ。そしてビスク・ドール2体でオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!力を貸して、『No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー』!!」
「ランク8の連続エクシーズ……。前のターンで5体展開したのが、却ってうららを強くするなんて」
「まだ終わらないよ、こまちん。そしてこれが、私の覚悟の証!『RUM-アージェント・カオス・フォース』を発動!ランク8のヘブンズ・ストリングスを進化させるよ!破壊の旋律を奏でる運命の糸が、神殺しの悪魔を蘇らせる。カオス・エクシーズ・チェンジ!現れろ、『CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス』!!」


 このターン最初のRUMによって呼び出されたのは、うららのエースモンスターのランクアップした姿であるデビルズ・ストリングス。手札とフィールドにそれぞれアージェント・カオス・フォースを握っていたが、彼女が発動したのはフィールドにセットされていた方。効果をフル活用すればこのターンで最大3連続のランクアップを狙えるが、一度目で早速勝負を仕掛けてきた。


「デビルズ・ストリングスが特殊召喚に成功した場合、ストリングカウンターが置かれている全てのモンスターを破壊し、その内の元々の攻撃力が高いモンスター1体の攻撃力分のダメージを与えるよ!」
「……それは通しません。カウンター罠『大革命返し』を発動!フィールドのカードを2枚以上破壊する効果が発動した時、その発動を無効にし除外します」
「うぅっ…決まったと思ったのに」
「うららの得意戦術はお見通しですから。それに、この効果でモンスターを破壊したとしても私のブンボーグ達の元々の攻撃力は500です。到底私を倒すには至りませんが……まさかこの程度が、あなたの覚悟だとは言いませんよね?」


 今までの戦いでうららの得意戦術を完璧に把握していた小町は、対デビルズ・ストリングス用の仕込みを行っていた。彼女のデッキが除外に滅法弱いことやデビルズ・ストリングスを主軸にしたプレイングの上で成り立っていると分析し、その両方を対策できる『大革命返し』を投入していたのだ。
 要となるデビルズ・ストリングスは除外されてしまったが、パワーアップしたうららの戦術はこの程度では瓦解しない。


「まだまだいくよ!魔法カード『ジャンク・パペット』を発動!墓地からデステニー・レオを特殊召喚するよ。そして墓地の『RUM-アージェント・カオス・フォース』の効果発動!ランク5以上のモンスターが特殊召喚された時、このカードを手札に加えるよ。んでもって、もう一度『RUM-アージェント・カオス・フォース』を発動!ランク8のデステニー・レオ1体で、オーバーレイ・ネットワークを再構築!!現れろ、『CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ』!!」



○大革命返し(カウンター罠)
①:フィールドのカードを2枚以上破壊するモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし除外する。


○CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ(ランク9 闇)
機械族/エクシーズ/効果
攻3500/守2500
レベル9モンスター×4
このカードは「No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ」を対象とする「RUM」魔法カードの効果でのみ特殊召喚できる。自分エンドフェイズに、相手のLPが2000以下でこのカードにX素材が無い場合、自分はデュエルに勝利する。①:フィールドのこのカードは効果の対象にならない。②:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。相手に1000ダメージを与える。





 うららが呼び出したのは、今まで一度も召喚することのなかった「奥の手」であり「最強のギミック・パペット」でもあるディザスター・レオ。玉座に君臨していたデステニー・レオとは異なり、その姿は人ならざるキメラの如し。
 ディザスター・レオは進化前と同様に特殊勝利効果を持つのだが、その条件を達成するためには相手のライフが2000以下である必要がある。そうでなくとも元々の攻撃力が3500もあるため純粋にバトルでライフを0にすることも可能である強力なモンスターだ。しかし小町の『ブンボーグ009』の攻撃力は9500にまで上昇しており、いくらディザスター・レオであろうと倒すには至らない。
 この連続召喚の先にあるもの、それが一体何なのかは小町には既に見えていた。その答え合わせをするかのように、うららは新たなる「No.」をエクシーズ召喚するのだった。


「私はランク8のジャイアントキラー1体でオーバーレイ・ネットワークを再構築!現れろ、『No.84 ペイン・ゲイナー』!!」


 蜘蛛の姿を象った「No.」、ペイン・ゲイナーを呼び出した後、うららは今日に至るまでの「ある1日」を思い出していた。




~~


「こまちん、ペイン・ゲイナーの効果ってあんまり使うタイミングなくない?セブン・シンズの上に重ねるだけのカードになってるっていうか……」
「かもしれません。ですがどんなカードも、使いどころが肝心なんです。うららのデッキなら高ランクのエクシーズモンスターが揃っていますから、状況次第では守備力4000以上も狙えるかもしれませんよ」



○No.84 ペイン・ゲイナー(ランク11 闇)
昆虫族/効果
攻0/守0
レベル11モンスター×2
このカードはX素材を2つ以上持っている自分のランク8~10の闇属性Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。①:このカードの守備力は、自分フィールドのXモンスターのランクの合計×200アップする。②:X素材を持っているこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手が魔法・罠カードを発動する度に相手に600ダメージを与える。③:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。このカードの守備力以下の守備力を持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊する。



 第二次アストラル大戦が始まる前の修業期間中、小町とうららは互いに何度もデュエルをしてきた。うららは小町のアドバイスを基に【ギミック・パペット】とのシナジーもある『No. 84 ペイン・ゲイナー』と『No.77 ザ・セブン・シンズ』を投入し、エクストラデッキを強化していた。しかしそれでも小町の方が数枚上手であり、小町もうららが勝てない理由を「ペイン・ゲイナーの存在意義を理解していないからではないか」と分析していた。
 ペイン・ゲイナーのステータスが上昇するのも守備力のみであり、破壊できるモンスターも自身の守備力を参照にするため決して攻撃向けとはいえないだろう。加えてフィールドに自身以外のモンスターが存在しなければ守備力も2200止まりとなるため、攻撃力4000を誇るセブン・シンズの下敷きとしての役回りの方が強いかもしれない。しかしそれは単体での話であり、小町が言った通り高ランクのエクシーズモンスターを複数体展開できれば守備力も大幅に上昇し、最強の盾であり矛にもなるだろう。


「なるほど……。むつかしいけど、もう一回デュエルしよ!」
「うららが納得できるまで、何度でも付き合いますよ」


~~



 どんなカードも使いどころが肝心。小町のその言葉の通り、今の盤面はペイン・ゲイナーを最大限活かせる状況になっている。当然うららもそれに気付いており、早速その効果を使ってみせた。


「ペイン・ゲイナーの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、このカードの守備力より低い守備力を持つ相手モンスターを全て破壊するよ」
「ペイン・ゲイナーの今の守備力は、4000。私のフィールドには、守備力4000以上のモンスターはいません。ですが『ブンボーグ009』は、他のブンボーグと名の付くカード1枚を破壊することで破壊から免れます。やむを得ませんが、『ブンボーグ・ベース』を破壊します」
「ぐぬぬ……でも、まだ終わらないよ。私はペイン・ゲイナーでもう一度、オーバーレイ・ネットワークを再構築!現れろ、『No.77 ザ・セブン・シンズ』!!



○No.77 ザ・セブン・シンズ(ランク12 闇)
悪魔族/エクシーズ/効果
攻4000/守3000
レベル12モンスター×2
このカードは自分フィールドのランク10・11の闇属性Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。この方法で特殊召喚したターン、このカードの①の効果は発動できない。①:1ターンに1度、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て除外し、その後、除外したモンスターの中から1体を選んでこのカードの下に重ねてX素材とする。②:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。





「ディザスター・レオの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、こまちんに1000ポイントのダメージを与えるよ!」
「くっ…!」
KOMACHI→LP:7000


 一度は『大革命返し』で全体破壊を止めることができたものの、009以外に効果破壊耐性を持たないブンボーグでは二度目を防ぐことはできなかった。現状、小町のフィールドには『ブンボーグ009』以外のモンスターはおらず、手札も尽きているためペンデュラム召喚による大量展開も行えない。
 とはいえ009の攻撃力はこのターンが終わるまで9000となっているため、うららが勝負を決めきれないのもまた事実。それがが吉と出るか凶と出るか、全ては次の小町のドロー次第だ。


「私はこれでターンエンド!」
「この瞬間、『ブンボーグ009』の効果も終了し、攻撃力は元に戻ります」
URARA→LP:1700 手札:2 デッキ:26 Mゾーン:3 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0



*TURN05
(このドローに、全てが……)
「いきますよ、うらら。ドロー!」


 ドロー次第では最悪、このターン何もできずに次のターンで敗北する。そんな結末で親友とのデュエルを終わらせるのは小町にとって特に許し難いものだった。
 うららと同様、少しでも足掻ける状況なら全力で足掻いてみせる。その想いに呼応するかのように、ドローしたカードは小町にとって最良ともいえるものになった。


「まさか、ここで『このカード』を引くとは思いませんでした」
「…?」
「魔法カード『影依融合(シャドール・フュージョン)』を発動!このカードは、『シャドール』モンスターの融合召喚を可能にします」
「…ゔえぇっ!!こまちん、そんなカード入れてたのぉ!?」
「私だって、本気で奴等を倒したいんです。そのためなら、幾らでも強くなってみせます!『影依融合』はエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、デッキのモンスターも融合素材にできます。私はデッキの『シャドール・リザード』と『ブンボーグ004』で融合召喚!来てください、『エルシャドール・シェキナーガ』!!」



○影依融合(通常魔法)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分の手札・フィールドから、「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。EXデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、自分のデッキのモンスターも融合素材とする事ができる。


○シャドール・リザード(Lv4 闇)
魔法使い族/リバース/効果
攻1800/守1000
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードがリバースした場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「シャドール・リザード」以外の「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。


○エルシャドール・シェキナーガ(Lv10 地)
機械族/融合/効果
攻2600/守3000
「シャドール」モンスター+地属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:特殊召喚されたモンスターの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。その後、手札から「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。②:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。




 この局面でドローしたカードは、小町が奴等を倒すために仕込んでおいた正真正銘「奥の手」である『影依融合』。融合召喚が軸となる【シャドール】では必須級ともいえる融合魔法だが、デッキ融合という強力な効果から、それ以外のデッキにも採用される余地は十分にある。


「融合素材として墓地へ送られた『シャドール・リザード』の効果発動!デッキから『シャドール・ビースト』を墓地へ送ります。そして墓地へ送られた『シャドール・ビースト』の効果も発動し、デッキから1枚ドローします」
「もしこれが『リミッター解除』だったら、今度こそ私の負け……」
「……ドローカードは、『リミッター解除』ではありませんでした」
「ほっ…」



○シャドール・ビースト(Lv5 闇)
魔法使い族/リバース/効果
攻2200/守1700
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードがリバースした場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。



 小町のデッキには『リミッター解除』が2枚入っているとはいえ、引けない時は引けない。もしこのタイミングで引いていれば、機械族であるシェキナーガの攻撃力は5200に上昇し、攻撃力3500のディザスター・レオを戦闘破壊し1700のダメージが入りジャストキルが成立していた。
 そうでなくとも特殊召喚モンスターの効果を止めることができるシェキナーガを前に、うららは追い詰められている。


「バトル!『エルシャドール・シェキナーガ』で『ギミック・パペット-シャドーフィーラー』を攻撃!」
「っ…!」
「これで、貴方の頼みの綱はセブン・シンズのみ。この状況で貴方が勝つ可能性は、更に低くなりました」
「こまちん……」
「私はこれでターンエンドです。さあ、どうします?」
KOMACHI→LP:7000 手札:1 デッキ:22 Mゾーン:2 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0



*TURN06
「私のターン、ドロー!」


 これ以上デュエルを引き延ばすと敗北の可能性が高くなるばかりか、月が落下するまでのタイムリミットも近くなる。小町は前のターンで決めるつもりだったのだから、うららも同様にこのターンで決めなければならない。


「セブン・シンズの効果発動!オーバーレイ・ユニットを2つ使って、こまちんの特殊召喚されたモンスターを全て除外するよ!」
「させません。シェキナーガの効果発動!特殊召喚されたモンスターの効果が発動した時、その発動を無効にし破壊します」
「破壊されちゃうと、『シャドール』が墓地に行っちゃうんだよね……。だったら、セブン・シンズのオーバーレイ・ユニットをもう1つ使って、破壊を無効にするよ!」


 セブン・シンズの効果で全体除外を目論んでいたが、それを通すほど小町も愚かではない。そしてうららもシェキナーガの効果で破壊された「後」の処理で手札の「シャドール」を墓地へ送らせないためにセブン・シンズの残り1つのオーバーレイ・ユニットを使い、戦況を悪化させないよう努めた。


「墓地の『ギミック・パペット-ネクロ・ドール』の効果発動!墓地からギガンテス・ドールを除外して、墓地から特殊召喚するよ。そして『ギミック・パペット-ギア・チェンジャー』を召喚して、効果発動!このカードのレベルをネクロ・ドールと同じにするよ」
「またエクシーズ召喚……」
「私は、レベル8のネクロ・ドールとギア・チェンジャーでオーバーレイ・ネットワークを構築!もう一度力を貸して、『No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー』!そしてジャイアントキラーの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使って、『ブンボーグ009』を破壊するよ。そしてこれで最後!『RUM-アージェント・カオス・フォース』を発動!ジャイアントキラー1体でオーバーレイ・ネットワークを再構築!!お願い、『CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー』!!」



○CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー(ランク9 闇)
機械族/エクシーズ/効果
攻2500/守1500
レベル9モンスター×3
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果でモンスターを破壊した場合、さらにそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。



 セブン・シンズの効果が封じられたこの状況から、ドローしたギア・チェンジャーと手札に温存していたアージェント・カオス・フォースを使い、新たな「ギミック・パペット」をエクシーズ召喚した。


「シリアルキラーの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、『エルシャドール・シェキナーガ』を破壊するよ!」
「くっ…」
「そして、モンスターを破壊したからその元々の攻撃力分だけダメージを与えるよ」
KOMACHI→LP:4400


 小町のライフを減らしつつ、厄介だったシェキナーガを処理することができた。今度こそ小町のモンスターはいなくなったが、うららはこのバトルフェイズで小町のライフを0にする必要はない。


(このバトルで、私の勝ちが決まる。だけど……)
「こまちん……」
「…何です?まさかこの期に及んで、バトルフェイズをスキップするなんて言いませんよね?」
「…今までの私なら、こまちんが消えちゃうのが嫌だからそうしていたかも。でも、それじゃあダメなのはこの戦いの中で分かったんだ」


 2ターン目までのうららなら、このターンで勝利できると分かっていてもターンエンドを宣言していたかもしれない。事実うららは、親友と一秒でも長くデュエルを続けていたいという意地と、一刻も早く奴等の野望を阻止しなければならないという使命感の中で揺らいでいた。しかし野望を阻止しなければ、先の未来で親友とデュエルすることも一生叶わぬものとなってしまう。
 だから彼女は決めたのだ。「未来で親友とずっとデュエルを楽しめる世界にする」ために奴等を倒すと。そしてその意地を貫き通すための最後の一押しをしてくれたのは、他でもない親友の小町だった。


(ありがとう、こまちん)
「バトル!シリアルキラーで、ダイレクトアタック!!」
「うぅっ…あぁぁぁぁっ!!!!」
KOMACHI→LP:1900


 うららはシリアルキラーの攻撃1回のみでバトルフェイズを終了し、エンドフェイズに入ろうとしていた。普通ならこのまま小町に次のターンを渡してしまうことになるのだが、うららのフィールドにはオーバーレイ・ユニットを持たないディザスター・レオが生き残っていた。そしてこのモンスターは「ある条件」を満たすことで特殊勝利が決定する。


「このエンドフェイズに、ディザスター・レオの効果。こまちんのライフが2000以下でディザスター・レオにオーバーレイ・ユニットがないから、このデュエルは……私の勝ちになるよ」
WIN→URARA




 静かな幕引きを迎えたうららと小町のデュエルは、うららがその実力差を完全に覆し勝利を収めた。どのモンスターで攻撃しても小町のライフは2000を下回っていたのだが、敢えて攻撃力が一番低いシリアルキラーを選択したのはきっと、親友を極力傷つけないための「意地」だったのだろう。
 デュエルが終わった後も俯いたままのうららに小町から歩み寄り、親友として最期の言葉をかけた。


「うらら、強くなりましたね」
「…こまちんや花奈ちんがいっぱい特訓してくれたからね」
「今のあなたなら、きっと奴等にも勝てるはずです。頼みますよ、うらら」
「…うん」
「だからもう、泣くのはこれで最後ですよ?」
「……うん!」


 覚悟はできていたものの、いざ親友が消えてしまうという現実を前にうららは我慢していた涙を零してしまった。それを宥めるように小町は人差し指で涙を拭い、戦う勇気を最後に授け、消えていくのだった。
 その後、密室だった部屋の奥に隠されていた扉が開き、新たなステージへと誘われた。この先に倒さなければならない相手がいる。小町の意志を受け継いだうららは決して怯むことなく、扉の奥へと進むのだった。





~~

「うららちゃん……小町ちゃん……」
「どうやら、『もう片方』のデュエルも勝敗がついたようですね」
「っ…!」
「楽しみですよ。貴方が遂に希望を捨ててくれるかと思うとね」


 希が小町とうららのデュエルを注視していたのも束の間、別の部屋で行われていたカレンと胡桃のデュエルも終わっていた。両者とも実力が高い者同士だが果たして、どちらが生き残ったのだろうか。



~~


*TURN01
「カレン。あなたと戦うのは心苦しいけど、全力で戦うのが友達としての最大の礼儀よね」
「…お互い、覚悟は決まってるようね。胡桃」


 うららや小町とは違い、こうなる展開を予見していたかのような口ぶりで互いにデュエルディスクを構えるカレンと胡桃。そんな2人のデュエルは、胡桃の先攻から始まった。


「私はスケール0の『魔界劇団-メロー・マドンナ』をペンデュラムゾーンに置いて、ペンデュラム効果発動!1000ポイントのライフを払い、デッキから『魔界劇団-ビッグ・スター』を手札に加える。ただしこのターン、私は魔界劇団しか特殊召喚できない」
「確かあなたのデッキには、魔界劇団以外のモンスターはいない。その程度のデメリットは、大した痛手にはならないわね」


 胡桃のデッキは【魔界劇団】。ペンデュラム召喚に特化したエンターテインメント性の高いテーマであり、「魔界台本」と名の付く魔法カードを駆使して意表を突く戦術を得意とする。胡桃はテレビで見た「エンタメデュエル」に惹かれたことで以前まで使っていた【先史遺産】から乗り換える形でこのデッキを使うことになったのだが、カレン相手での勝率は約4割とやや劣勢ではある。しかし胡桃にはメロー・マドンナをはじめとする新規カードが投入されデッキもパワーアップしているため、勝てる可能性は充分にある。
 一方、カレンは魔法使い族の代表格ともいえる【ブラック・マジシャン】を操る。核となる『ブラック・マジシャン』は効果を持たない通常モンスターだが、専用サポートとなる効果モンスター・魔法・罠カードによる様々な恩恵で力を得る。加えてカレンの確かな実力から裏付けられる堅実なプレイングによって、胡桃相手にでも勝ち越してきた。今回もいつも通りのデュエルをすれば負けることはないのだが、先の通り胡桃には新しいカードが投入されている。敗北の重みへと天秤が傾く可能性は、胡桃がどれだけ今のデッキを自分のものにしてきたかに委ねられている。


「『魔界劇団-エキストラ』を通常召喚し、効果発動!このカードをリリースして、デッキから『魔界劇団-カーテン・ライザー』をペンデュラムゾーンに置く。そしてカーテン・ライザーのペンデュラム効果発動!私のフィールドにモンスターが存在しない場合、デュエル中に1度だけペンデュラムゾーンから自身を特殊召喚できる。そのままモンスター効果も使うわ。デッキから『魔界台本「魔王の降臨」』を墓地へ送り、エクストラデッキの『魔界劇団-エキストラ』を手札に戻す」


 胡桃のこの動きは、はじめてギリシャに来た時のカレンとのデュエルとほぼ同じ。何度も見せた戦術を再度行うというのはエンターテインメント性には欠けるが、あの時とは違うということを証明するのはこれからだ。


「私はスケール9の『魔界劇団-ティンクル・リトルスター』をペンデュラムゾーンにセッティング。待たせたわね、カレン。これでレベル1から8の魔界劇団を呼べるわ」
「大戦中だっていうのに、随分ノリがいいわね」
「私、ピリピリした空気が苦手なのよ。そんな空気の中でデュエルしても息が詰まるでしょ?きっと私のモンスター達も、同じだと思うわ」


 呪縛竜決戦や第二次アストラル大戦に参加した全てのデュエリストは、この戦いを通じてデュエルの「負の側面」を否応なしに経験してしまった。特にうらら、小町、カレン、胡桃の4人はこの戦いが始まる前に洗脳されたという嫌な経験も刻まれている。
 しかし、そんな経験をしたからこそデュエルをより楽しもうと胡桃は実感し、その意志に沿った【魔界劇団】を使うことでカレンにもデュエルを楽しんでもらいたかったのだ。何しろこのデュエルは、どちらかが生涯最期のデュエルになってしまうかもしれないのだから。


「ペンデュラム召喚!!さあ来て、『魔界劇団-ビッグ・スター』『魔界劇団-エキストラ』『魔界劇団-サッシー・ルーキー』!!そしてビッグ・スターの効果発動!デッキから『魔界台本「オープニング・セレモニー」』をセットするわ。そしてそのまま発動!私のフィールドの魔界劇団1体につき500ポイント、私のライフを回復よ」
「メロー・マドンナのペンデュラム効果で払ったコストを、もう帳消しに……」
「あと少しだけ、私の演目は続くわよ。永続魔法『魔界台本「魔界の宴咜女(エンタメ)」』を発動し、効果発動!エキストラをリリースし、墓地のオープニング・セレモニーをセットするわ。そしてフィールド魔法『魔界劇場「ファンタスティックシアター」』を発動!」



○魔界劇団-メロー・マドンナ(Lv7 闇)
悪魔族/ペンデュラム/効果
攻1800/守2500
【Pスケール:青0/赤0】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。①:1000LPを払って発動できる。デッキから「魔界劇団-メロー・マドンナ」以外の「魔界劇団」Pモンスター1体を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「魔界劇団」Pモンスターしか特殊召喚できない。
【モンスター効果】
このカード名の①③のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分のPモンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:このカードの攻撃力は自分の墓地の「魔界台本」魔法カードの数×100アップする。③:「魔界台本」魔法カードの効果が発動した場合に発動できる。デッキからレベル4以下の「魔界劇団」Pモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。


○魔界劇団-ティンクル・リトルスター(Lv4 闇)
悪魔族/ペンデュラム/効果
攻1000/守1000
【Pスケール:青9/赤9】
①:自分は「魔界劇団」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。②:1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃でき、対象のモンスター以外の自分のモンスターは攻撃できない。
【モンスター効果】
①:このカードは自分ターンには戦闘では破壊されず、1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる。


○魔界台本「オープニング・セレモニー」(通常魔法)
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分は自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの数×500LP回復する。②:自分のEXデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。自分は手札が5枚になるようにデッキからドローする。


○魔界台本「魔界の宴咜女」(永続魔法)
このカード名の①の効果は1ターンに2度まで使用できる。①:自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、自分の墓地の「魔界台本」魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドにセットする。②:自分のEXデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「魔界劇団」Pモンスターを任意の数だけ特殊召喚する。


○魔界劇場「ファンタスティックシアター」(フィールド魔法)
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札の「魔界劇団」Pモンスター1体と「魔界台本」魔法カード1枚を相手に見せて発動できる。見せた魔法カードとカード名が異なる「魔界台本」魔法カード1枚をデッキから手札に加える。②:P召喚した「魔界劇団」Pモンスターが自分フィールドに存在する限り、相手が発動したモンスターの効果は「相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を選んで破壊する」となる。



 ビッグ・スターをはじめとする胡桃のオールスターキャストによる魔界劇団の第一幕のフィナーレを飾ったのは、彼らの出し物を披露するのに相応しい、華々しい劇場だった。1ターン目から手札を全て消費するという大胆な行為に出たが、果たしてそれがカレンに通じるのだろうか。


「さあカレン、私のステージに飛び込んで来なさい!」




~現在の状況~
KAREN→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0


V S


KURUMI→LP:9000 手札:0 デッキ:31 Mゾーン:3 M&Tゾーン:2 Fゾーン:1 Pゾーン:2
現在のイイネ数 22
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80 Episode05:終止符 1390 2 2015-06-25 -
65 Episode06の前に(更新済) 1205 2 2015-06-25 -
87 Episode06:黒羽 凛 1350 1 2015-06-27 -
74 Episode07:同調 1270 1 2015-06-30 -
62 Episode08:変則試合 1249 2 2015-07-04 -
139 Episode09:2人の絆 1386 2 2015-07-05 -
61 Episode10:覚醒 1258 1 2015-07-09 -
78 Episode11:解放 1265 2 2015-07-13 -
138 Episode12:最後の封印竜 1248 0 2015-07-14 -
64 Episode13:ダイヤの煌めき 1061 0 2015-07-25 -
78 Episode14:友のために 1136 0 2015-08-12 -
72 ビヨンドモンスター・ビヨンド召喚について 1634 2 2015-08-13 -
117 番外編01:遊弥と紅葉の… 1116 2 2015-08-19 -
111 Episode15:紅蓮魔竜解放 1349 2 2015-08-22 -
76 Episode16:ライセンス 1229 2 2015-08-24 -
142 少し遅めのキャラ設定(随時更新) 2047 5 2015-08-29 -
83 Episode17:地獄の猛特訓 1201 1 2015-09-06 -
129 Episode18:関門 1364 1 2015-09-13 -
74 Episode19:スピードの中で 1196 2 2015-09-18 -
109 Episode20:初の対外試合 1238 2 2015-09-20 -
79 Episode21:シンクロ封印 1174 1 2015-09-22 -
62 Episode22:1つの答え 1142 2 2015-09-24 -
65 Episode23:黒羽の誇り 1213 2 2015-10-01 -
73 Episode24:ハイスピードバトル 1235 3 2015-10-06 -
58 Episode25:超越する力 1129 2 2015-10-11 -
66 Episode26:運命の決戦 1124 3 2015-10-20 -
78 Episode27:来訪者、天導レイン 1227 2 2015-11-03 -
77 Episode28:遊弥vsレイン 1235 2 2015-11-09 -
70 Episode29:舞い降りた天使 1241 2 2015-12-05 -
67 Episode30:天使と悪魔 1338 3 2015-12-09 -
90 Episode31:禁断の無限暗黒竜 1392 2 2015-12-12 -
65 番外編02:凛と紅葉が… 1192 0 2016-01-05 -
75 Episode32:パワー・ツール 1171 3 2016-01-29 -
70 Episode33:死した希望の使者 1103 2 2016-01-31 -
102 Episode34:高貴の翼 1379 3 2016-02-04 -
76 Epi35:戦慄のリバースビヨンド 1184 1 2016-02-13 -
69 Epi36:加速するカウントダウン 1188 2 2016-02-20 -
72 Epi37:希望のカード『V☆S』 1171 3 2016-03-25 -
63 Episode38:朱色の夜 1162 0 2016-04-11 -
139 Episode39:並び立つ盟友 1373 2 2016-04-22 -
71 Episode40:精一と彩 1237 2 2016-05-30 -
69 Episode41:漆黒の鎮魂歌 1243 4 2016-06-22 -
114 Episode42:涅槃の境地へ 1264 4 2016-07-02 -
63 Episode43:トワノキズナ 1186 3 2016-07-23 -
129 Episode44:銀河と宇宙 1376 3 2016-08-09 -
110 Episode45:銀河眼vs宇宙眼 1463 0 2016-08-20 -
51 Episode46:絶望の凱旋 1021 0 2016-08-24 -
78 Episode47:刻まれた記憶の欠片 1101 1 2016-09-06 -
109 Episode48:希望の行方 1334 0 2016-09-13 -
76 Episode49:悪夢の決戦前夜 1043 0 2016-10-03 -
62 Episode50:創世の星屑竜 1008 0 2016-10-25 -
110 Episode51:託された未来 1124 0 2016-10-30 -
110 番外編03:遊弥と花奈の... 1180 2 2016-11-02 -
95 未投稿オリカ紹介①(使用者:藤堂遊弥) 1190 0 2016-11-09 -
96 未投稿オリカ紹介②(使用者:赤城紅葉) 1125 0 2016-11-26 -
86 未投稿オリカ紹介③(使用者:茨木花奈) 1141 0 2016-12-08 -
48 未投稿オリカ紹介④(使用者:霧野命慈) 982 0 2016-12-20 -
50 未投稿オリカ紹介⑤(使用者:霧野精一) 1058 0 2016-12-30 -
80 Episode52:極寒の夏 1112 2 2017-01-01 -
141 Episode53:闇の邂逅 1218 2 2017-01-07 -
70 Episode54:呪縛竜復活 1034 0 2017-01-11 -
113 Episode55:届かぬ声で... 995 2 2017-01-15 -
127 Episode56:禁忌の目覚め 1077 5 2017-01-19 -
110 Episode57:共鳴する四龍 1078 4 2017-01-25 -
61 Episode58:本当の気持ち 1200 3 2017-01-30 -
62 Episode59:真実への鍵 1004 2 2017-02-08 -
66 IF01:バレンタインデー 1197 6 2017-02-11 -
56 Episode60:エレンとアレックス 1072 3 2017-02-16 -
158 ルール改訂と今後の進行について 1309 2 2017-02-18 -
55 Episode61:想いの証 1001 5 2017-02-21 -
75 Episode62:茨の道標 1125 5 2017-02-27 -
120 Episode63:光と闇の花 1010 3 2017-03-20 -
76 Episode64:渇望と葛藤 1052 2 2017-03-23 -
71 Episode65:麗しき孤月 1012 2 2017-03-29 -
135 Episode66:月夜のイリュージョン 1343 2 2017-04-21 -
147 Episode67:常闇に消える月華 1329 1 2017-05-05 -
88 Episode68:模索者たち 1020 4 2017-07-22 -
105 Episode69:純黒の反逆者 1143 0 2017-07-27 -
107 Episode70:紅と黒の禁呪 1035 2 2017-08-07 -
85 Episode71:希望は往く 1161 3 2017-08-17 -
137 Episode72:リリーの過去 1164 2 2017-08-24 -
70 Episode73:異次元の亡霊 1106 2 2017-09-13 -
109 Episode74:覚醒の鼓動 1294 3 2017-09-22 -
119 Episode75:挑戦者の儀 1064 0 2017-10-05 -
126 Episode76:神速の決闘 1155 2 2017-11-14 -
52 Episode77:動き出す陰謀 842 2 2018-01-23 -
67 Episode78:最期の兄弟喧嘩 848 2 2018-03-03 -
138 Episode79:黄龍の手向け 924 2 2018-03-28 -
106 Episode80:堕天使の罠 901 0 2018-04-14 -
97 Episode81:断罪する魔神 883 0 2018-04-19 -
109 Episode82:姫君のバイブル 980 1 2018-05-07 -
116 Episode83:開かれたページ 1016 0 2018-05-11 -
153 Episode84:望まぬ決戦 1016 2 2018-05-29 -
68 未投稿オリカ紹介⑥(使用者:古城奏多) 877 0 2018-05-31 -
122 未投稿オリカ紹介⑦(使用者:清水ルーナ) 1113 0 2018-06-02 -
133 未投稿オリカ紹介⑧(使用者:アレックス) 997 0 2018-06-04 -
52 未投稿オリカ紹介⑨(使用者:リリー) 820 0 2018-06-06 -
185 未投稿オリカ紹介⑩(使用者:ソフィア) 1204 0 2018-06-06 -
110 呪縛竜のおさらい 832 0 2018-06-06 -
103 IF02:星 遊未 807 0 2018-06-09 -
70 Episode85:新たなる激闘へ 985 0 2018-07-10 -
103 Episode86:愛するもの 867 0 2018-07-27 -
69 Episode87:涅槃を超えた先 867 0 2018-08-10 -
114 Episode88:終焉の弧光 1248 0 2018-09-12 -
60 【重要】投稿再開のお知らせ 692 3 2022-06-04 -
41 Episode89:四竜が紡いだ奇跡 439 3 2022-06-25 -
44 Episode90:光臨者、天導レイン 437 2 2022-07-07 -
47 Episode91:舞い堕ちた天使 394 2 2022-09-03 -
47 Episode92:紅の決意 460 0 2022-09-19 -
36 Episode93:凛々しい黒羽 433 0 2022-10-04 -
51 Episode94:最強の双子 440 0 2022-10-24 -
32 Episode95:最凶の龍 451 0 2022-12-29 -
39 Episode96:神の恵 436 0 2023-01-18 -
51 Episode97:先導者vs時空竜 498 0 2023-01-22 -
30 Episode98:トワノチカイ 419 0 2023-02-14 -
37 Episode99:遊弥、復活 395 0 2023-03-12 -
33 Episode100:目覚めし星の光 398 0 2023-03-26 -
38 Episode101:決戦・冀望郷 354 0 2023-05-03 -
22 Episode102:最弱の意地 304 0 2023-06-28 -
15 Episode103:永遠の友達 196 0 2023-11-26 -

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