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第六話 立ちはだかる者 VS万丈目 作:鈴木颯手
「いやー、まさか負けてしまうとは思わなかったよ」
テストを終えて本日の予定が無くなった龍吾は三沢の手伝いを受けながら荷物の整理を行っていた。三沢に勝利したことで龍吾は無事にオベリスクブルーになる事が出来、僅かひと月とはいえ机やベッドなどが揃えられたそれらを新しい寮に運ぶ準備をする事となった。
その事を知った三沢が手伝いを申し出てきた為彼の手伝いを受けながら荷物を片付けていたのだ。
「俺としては“大嵐”を発動して障害を排除した時点で勝てると思っていたんだけどね。まさか手札誘発カードを二枚持っているとは思わなかったよ」
「……そうか」
龍吾とて“大嵐”の発動は完全に予想外であり驚愕はしていた。しかし、手札の関係から特に焦る必要はなかったのだ。
「俺はもう少しラーイエローで実力をつけるつもりだ。オベリスクブルーに上がるのは十代と、君を倒してからだ」
「……」
三沢の宣言を龍吾は無言で聞いていた。接点のない人なら龍吾に不快感を表すそれも三沢には『かかってこい』と背中で語っているように感じられていた。とは言え無言でいる龍吾に苦笑する。
「別にこれは俺の意地だ。君が気にする事ではないよ」
「……ああ」
そんな話をしている内に荷物の片づけは完了した。元々龍吾が持ってきた荷物は少なく、僅か十分ほどで完了してしまった。そして、そのほとんどがアカデミアで使う教科書類であり、私物と呼べる物はないに等しかった。
「君はミニマリストなのか? 随分と物が少ないな」
「……そんなところだ」
龍吾は深く語る気がないようでそれ以上は何も言わずに荷物を持つとイエロー寮を出ていく。その後姿を見ながら三沢は感じていた違和感を吐き出すようにつぶやいた。
「龍吾、君はデュエルの時以外はまるでスリープモードのようだ。デュエルが始まるまで体を休めているようにも見える。……君に一体何が起こったんだ?」
そういう三沢の脳裏にはジュニアリーグで勝利を喜ぶ笑顔の龍吾の姿が映っていた。
オベリスクブルーは中等部から上がってきた者たちで構成されており、エリート意識がつよい者が多かった。それゆえに、たった一月でラーイエローからオベリスクブルーに昇格した龍吾に対して良い感情を持っている者は少なかった。
「貴様が黒木龍吾だな?」
龍吾が豪華絢爛なオベリスクブルー寮に到着するとそれを阻むように四人の男が現れた。その中心にいる人物、万丈目準の姿を見た龍吾は目を細めた。
「……だったらどうした?」
「貴様が本当にオベリスクブルーに相応しい実力を持っているのか俺様直々に判断してやる。俺とデュエルしろ!」
「……」
難癖にも等しい万丈目の言葉に龍吾はいつも通りの無表情を向けるが、荷物を地面に置くとデュエルディスクを腕に装着して申し出を受ける事を態度で示した。
「ふん、臆病者ではなかったようだな。行くぞ! デュエル!」
「デュエル。……先行は俺だな。ドロー」
黒木龍吾
手札5枚→6枚
「……俺は手札から“漆黒の魔導戦士”を守備表示で召喚」
漆黒の魔導戦士(闇/ドラゴン族 ☆4)
ATK1300 DEF1500
「このカードの効果により手札を一枚墓地に送る事でデッキからレベル8以下の闇属性モンスター1体をデッキトップに置く。俺は“闇黒の魔王ディアボロス”をデッキトップに置く。そして手札から捨てた“ブラック・ミスト”の効果によりモンスターカード名を宣言する。宣言したカードがデッキトップにある場合、特殊召喚が出来る」
「成程な。最上級モンスターを確実に特殊召喚するコンボか」
「俺は“闇黒の魔王ディアボロス”を特殊召喚する」
闇黒の魔王ディアボロス(闇/ドラゴン族 星8)
ATK3000 DEF2000
「“闇黒の魔王ディアボロス”の効果発動。“漆黒の魔導戦士”をリリースする事でお前は手札を一枚選びデッキの上か下に置かなければならない」
「事実上のハンデスってわけか。姑息な手を使うんだな」
「更に手札から“死者転生”を発動。手札の“ダークワイバーン”を墓地に送る事で“漆黒の魔導戦士”を手札に戻す」
これで“漆黒の魔導戦士”はフィールドから墓地を経由して手札に戻ったことになる。1ターン目にも関わらず大きく動く龍吾に万丈目は改めて警戒する。元々油断していたわけではない。テストで見せた実力は確かなものであると同時に同じくテストの際に万丈目は遊城十代に敗北している。そのせいでたとえ格下だと思った人物でも舐めてかかるのは危険だと判断できるようになっていた。
「俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ」
「ようやく俺様の番だな。ドロー!」
万丈目準
手札4枚→5枚
「俺は手札からサクリボーを召喚する!」
サクリボー(闇/悪魔族 星1)
ATK300 DEF200
「更に手札から魔法カード“二重召喚(デュアルサモン)”を発動! これにより俺はもう一度通常召喚を行えるようになった。俺は“サクリボー”を生贄に、“虚無魔人(ヴァニティーデビル)”を生贄召喚する!」
「虚無魔人……。厄介なモンスターだ」
虚無魔人(闇/悪魔族 星6)
ATK2400 DEF1200
「ふ、知っているようだな? そう! このカードは特殊召喚を封じるモンスターだ! 貴様のカードはどれも特殊召喚するカードばかりなのは既に知っている。このカードがある限り貴様はエースモンスターすら呼び出せないのだ!」
自身の特殊召喚も封じられているが現状では特殊召喚を多発する龍吾の影響がでかかった。そのためにあのカードを何とかしない限りデュエルの流れは万丈目に傾くだろう。
「そして生贄となった“サクリボー”の効果で1枚ドローする。……ほう?」
万丈目準
手札2枚→3枚
「俺は手札から装備魔法“デーモンの斧”を“虚無魔人”に装備する! これにより虚無魔人の攻撃力は1000アップし、貴様のドラゴンの攻撃力を上回った!」
虚無魔人
ATK2400→3400
「更に速攻魔法“サイクロン”を発動! 貴様から見て右のカードを破壊する!」
畳みかけるような万丈目の猛攻を龍吾は涼しい顔で受け流す。それにいら立ちを感じた万丈目はその怒りを乗せるように攻撃宣言を行う。
「行くぞ! “虚無魔人”で“闇黒の魔王ディアボロス”を攻撃!」
「……」
黒木龍吾
LP4000→3600
「おおぉ! 万丈目さんがダメージを与えたぞ!」
「どうだみたか! これが万丈目さんの実力だ!」
取り巻きらしき者たちが歓声を上げるが龍吾はいに返さずに反撃を開始する。
「罠カード発動。“黒き龍の雄姿”を発動する。このカードの効果によりデッキから2枚ドローする」
「手札を補充したか。だがいくら補充したところで貴様の劣勢に変わりはない! 大人しくサレンダーするんだな!」
黒木龍吾
手札1枚→3枚
「……たかだか特殊召喚を封じるモンスターが出た程度で何故負けだと思う?」
「なんだと?」
「その程度のカードなどいくらでも対応は可能だ」
「……ならば見せてもらおうか。お前の無駄なあがきをな! 俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」
黒木龍吾 LP3600
手札3枚
モンスター
なし
魔法・罠
なし
万丈目準 LP4000
手札1枚
モンスター
虚無魔人
魔法・罠
デーモンの斧(虚無魔人に装備中)
セット
盤面を見れば万丈目が優勢に見えるが龍吾は焦りどころか一切の感情を見せることなく自分のターンへと入る。
「俺のターン、ドロー」
黒木龍吾
手札3枚→4枚
「……俺は手札から“闇の誘惑”を発動する。このカードの効果により2枚ドローし、“漆黒の魔導戦士”をゲームから除外する」
黒木龍吾
手札4枚→6枚→5枚
「……俺は手札1枚をコストに“終焉のカラミティ・ストリーム”を発動する。このカードの効果により“虚無魔人”を破壊する」
「何!?」
何もいないはずの龍吾のフィールドに黒い霧が発生するとそれは集まっていき、一か所に集中するとその中心部に一匹の黒い龍が姿を見せた。その龍は口から漆黒の息吹を吐くと虚無魔人はなすすべなく破壊され主を失った“デーモンの斧”が地面に突き刺さり、破壊された。
「くっ!」
「耐性を持たないカードの破壊は容易い。俺はさらに“龍の鑑(ドラゴンズ・ミラー)”を発動する。これにより墓地の“ダークワイバーン”、“闇黒の魔王ディアボロス”、“黒衣竜アルビオン”をゲームから除外する事で“闇黒眼の混沌鮮血龍(ダークアイズ・ブラッディカオスドラゴン)”を融合召喚する!」
龍吾が呼び出したモンスターは全身に血のような赤く光るラインを帯びた漆黒のドラゴンだった。それは理性を感じさせない瞳で狂ったような雄たけびを上げてフィールドに爆誕した。
闇黒眼の混沌鮮血龍(闇/ドラゴン族 星9)
ATK3200 DEF1000
「な、なんだこのモンスターは……!」
「バトルだ。“闇黒眼の混沌鮮血龍”で直接攻撃(ダイレクトアタック)!」
「っ! リバースカードオープン! “炸裂装甲(リアクティブアーマー)”! これで貴様のモンスターは破壊だ!」
「無駄だ。“闇黒眼の混沌鮮血龍”はフィールドに存在する限り自身を対象とする魔法・罠カードは発動できない」
「なんだと!? ぐ! ああぁぁぁぁぁっ!!!」
「万丈目さん!!」
万丈目準
LP4000→800
一気に3000を超えるダメージを受けた万丈目は吹き飛ばされしりもちをつくがそれでもまだ自分は負けていないと立ち上がるがそんな万丈目に龍吾は追撃を行う。
「俺はこれでターンエンドだ。そしてエンドフェイズ時、“闇黒眼の混沌鮮血龍”の効果が発動する。手札を1枚捨て、お前に1000ポイントのダメージを与える」
「1000ポイント、だと!?」
「万丈目さんのライフは800……。つまり……」
「万丈目さんの、負け……?」
そう、取り巻きのいう通り、万丈目に止めを刺すべく漆黒のドラゴンが口に黒い瘴気を貯めると一気に吐き出す。それは一直線に万丈目に向かっていき一瞬で黒い瘴気で包み込んだ。
万丈目準
LP800→0
「ぐっ! 馬鹿な……!」
「……無駄な時間だった」
「っ!」
荷物を取りに行く龍吾がつぶやいた言葉、それは遊城十代との戦い以来焦りを募らせていた万丈目のプライドに罅を入れるには十分すぎた。万丈目は龍吾がブルー寮へと入って以降もしばらくの間その場を動くことは出来なかった。そして、そんな彼に愛想をつかしたように取り巻き達が姿を消していた事にも終始気付くことはなかったのだった。
テストを終えて本日の予定が無くなった龍吾は三沢の手伝いを受けながら荷物の整理を行っていた。三沢に勝利したことで龍吾は無事にオベリスクブルーになる事が出来、僅かひと月とはいえ机やベッドなどが揃えられたそれらを新しい寮に運ぶ準備をする事となった。
その事を知った三沢が手伝いを申し出てきた為彼の手伝いを受けながら荷物を片付けていたのだ。
「俺としては“大嵐”を発動して障害を排除した時点で勝てると思っていたんだけどね。まさか手札誘発カードを二枚持っているとは思わなかったよ」
「……そうか」
龍吾とて“大嵐”の発動は完全に予想外であり驚愕はしていた。しかし、手札の関係から特に焦る必要はなかったのだ。
「俺はもう少しラーイエローで実力をつけるつもりだ。オベリスクブルーに上がるのは十代と、君を倒してからだ」
「……」
三沢の宣言を龍吾は無言で聞いていた。接点のない人なら龍吾に不快感を表すそれも三沢には『かかってこい』と背中で語っているように感じられていた。とは言え無言でいる龍吾に苦笑する。
「別にこれは俺の意地だ。君が気にする事ではないよ」
「……ああ」
そんな話をしている内に荷物の片づけは完了した。元々龍吾が持ってきた荷物は少なく、僅か十分ほどで完了してしまった。そして、そのほとんどがアカデミアで使う教科書類であり、私物と呼べる物はないに等しかった。
「君はミニマリストなのか? 随分と物が少ないな」
「……そんなところだ」
龍吾は深く語る気がないようでそれ以上は何も言わずに荷物を持つとイエロー寮を出ていく。その後姿を見ながら三沢は感じていた違和感を吐き出すようにつぶやいた。
「龍吾、君はデュエルの時以外はまるでスリープモードのようだ。デュエルが始まるまで体を休めているようにも見える。……君に一体何が起こったんだ?」
そういう三沢の脳裏にはジュニアリーグで勝利を喜ぶ笑顔の龍吾の姿が映っていた。
オベリスクブルーは中等部から上がってきた者たちで構成されており、エリート意識がつよい者が多かった。それゆえに、たった一月でラーイエローからオベリスクブルーに昇格した龍吾に対して良い感情を持っている者は少なかった。
「貴様が黒木龍吾だな?」
龍吾が豪華絢爛なオベリスクブルー寮に到着するとそれを阻むように四人の男が現れた。その中心にいる人物、万丈目準の姿を見た龍吾は目を細めた。
「……だったらどうした?」
「貴様が本当にオベリスクブルーに相応しい実力を持っているのか俺様直々に判断してやる。俺とデュエルしろ!」
「……」
難癖にも等しい万丈目の言葉に龍吾はいつも通りの無表情を向けるが、荷物を地面に置くとデュエルディスクを腕に装着して申し出を受ける事を態度で示した。
「ふん、臆病者ではなかったようだな。行くぞ! デュエル!」
「デュエル。……先行は俺だな。ドロー」
黒木龍吾
手札5枚→6枚
「……俺は手札から“漆黒の魔導戦士”を守備表示で召喚」
漆黒の魔導戦士(闇/ドラゴン族 ☆4)
ATK1300 DEF1500
「このカードの効果により手札を一枚墓地に送る事でデッキからレベル8以下の闇属性モンスター1体をデッキトップに置く。俺は“闇黒の魔王ディアボロス”をデッキトップに置く。そして手札から捨てた“ブラック・ミスト”の効果によりモンスターカード名を宣言する。宣言したカードがデッキトップにある場合、特殊召喚が出来る」
「成程な。最上級モンスターを確実に特殊召喚するコンボか」
「俺は“闇黒の魔王ディアボロス”を特殊召喚する」
闇黒の魔王ディアボロス(闇/ドラゴン族 星8)
ATK3000 DEF2000
「“闇黒の魔王ディアボロス”の効果発動。“漆黒の魔導戦士”をリリースする事でお前は手札を一枚選びデッキの上か下に置かなければならない」
「事実上のハンデスってわけか。姑息な手を使うんだな」
「更に手札から“死者転生”を発動。手札の“ダークワイバーン”を墓地に送る事で“漆黒の魔導戦士”を手札に戻す」
これで“漆黒の魔導戦士”はフィールドから墓地を経由して手札に戻ったことになる。1ターン目にも関わらず大きく動く龍吾に万丈目は改めて警戒する。元々油断していたわけではない。テストで見せた実力は確かなものであると同時に同じくテストの際に万丈目は遊城十代に敗北している。そのせいでたとえ格下だと思った人物でも舐めてかかるのは危険だと判断できるようになっていた。
「俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ」
「ようやく俺様の番だな。ドロー!」
万丈目準
手札4枚→5枚
「俺は手札からサクリボーを召喚する!」
サクリボー(闇/悪魔族 星1)
ATK300 DEF200
「更に手札から魔法カード“二重召喚(デュアルサモン)”を発動! これにより俺はもう一度通常召喚を行えるようになった。俺は“サクリボー”を生贄に、“虚無魔人(ヴァニティーデビル)”を生贄召喚する!」
「虚無魔人……。厄介なモンスターだ」
虚無魔人(闇/悪魔族 星6)
ATK2400 DEF1200
「ふ、知っているようだな? そう! このカードは特殊召喚を封じるモンスターだ! 貴様のカードはどれも特殊召喚するカードばかりなのは既に知っている。このカードがある限り貴様はエースモンスターすら呼び出せないのだ!」
自身の特殊召喚も封じられているが現状では特殊召喚を多発する龍吾の影響がでかかった。そのためにあのカードを何とかしない限りデュエルの流れは万丈目に傾くだろう。
「そして生贄となった“サクリボー”の効果で1枚ドローする。……ほう?」
万丈目準
手札2枚→3枚
「俺は手札から装備魔法“デーモンの斧”を“虚無魔人”に装備する! これにより虚無魔人の攻撃力は1000アップし、貴様のドラゴンの攻撃力を上回った!」
虚無魔人
ATK2400→3400
「更に速攻魔法“サイクロン”を発動! 貴様から見て右のカードを破壊する!」
畳みかけるような万丈目の猛攻を龍吾は涼しい顔で受け流す。それにいら立ちを感じた万丈目はその怒りを乗せるように攻撃宣言を行う。
「行くぞ! “虚無魔人”で“闇黒の魔王ディアボロス”を攻撃!」
「……」
黒木龍吾
LP4000→3600
「おおぉ! 万丈目さんがダメージを与えたぞ!」
「どうだみたか! これが万丈目さんの実力だ!」
取り巻きらしき者たちが歓声を上げるが龍吾はいに返さずに反撃を開始する。
「罠カード発動。“黒き龍の雄姿”を発動する。このカードの効果によりデッキから2枚ドローする」
「手札を補充したか。だがいくら補充したところで貴様の劣勢に変わりはない! 大人しくサレンダーするんだな!」
黒木龍吾
手札1枚→3枚
「……たかだか特殊召喚を封じるモンスターが出た程度で何故負けだと思う?」
「なんだと?」
「その程度のカードなどいくらでも対応は可能だ」
「……ならば見せてもらおうか。お前の無駄なあがきをな! 俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」
黒木龍吾 LP3600
手札3枚
モンスター
なし
魔法・罠
なし
万丈目準 LP4000
手札1枚
モンスター
虚無魔人
魔法・罠
デーモンの斧(虚無魔人に装備中)
セット
盤面を見れば万丈目が優勢に見えるが龍吾は焦りどころか一切の感情を見せることなく自分のターンへと入る。
「俺のターン、ドロー」
黒木龍吾
手札3枚→4枚
「……俺は手札から“闇の誘惑”を発動する。このカードの効果により2枚ドローし、“漆黒の魔導戦士”をゲームから除外する」
黒木龍吾
手札4枚→6枚→5枚
「……俺は手札1枚をコストに“終焉のカラミティ・ストリーム”を発動する。このカードの効果により“虚無魔人”を破壊する」
「何!?」
何もいないはずの龍吾のフィールドに黒い霧が発生するとそれは集まっていき、一か所に集中するとその中心部に一匹の黒い龍が姿を見せた。その龍は口から漆黒の息吹を吐くと虚無魔人はなすすべなく破壊され主を失った“デーモンの斧”が地面に突き刺さり、破壊された。
「くっ!」
「耐性を持たないカードの破壊は容易い。俺はさらに“龍の鑑(ドラゴンズ・ミラー)”を発動する。これにより墓地の“ダークワイバーン”、“闇黒の魔王ディアボロス”、“黒衣竜アルビオン”をゲームから除外する事で“闇黒眼の混沌鮮血龍(ダークアイズ・ブラッディカオスドラゴン)”を融合召喚する!」
龍吾が呼び出したモンスターは全身に血のような赤く光るラインを帯びた漆黒のドラゴンだった。それは理性を感じさせない瞳で狂ったような雄たけびを上げてフィールドに爆誕した。
闇黒眼の混沌鮮血龍(闇/ドラゴン族 星9)
ATK3200 DEF1000
「な、なんだこのモンスターは……!」
「バトルだ。“闇黒眼の混沌鮮血龍”で直接攻撃(ダイレクトアタック)!」
「っ! リバースカードオープン! “炸裂装甲(リアクティブアーマー)”! これで貴様のモンスターは破壊だ!」
「無駄だ。“闇黒眼の混沌鮮血龍”はフィールドに存在する限り自身を対象とする魔法・罠カードは発動できない」
「なんだと!? ぐ! ああぁぁぁぁぁっ!!!」
「万丈目さん!!」
万丈目準
LP4000→800
一気に3000を超えるダメージを受けた万丈目は吹き飛ばされしりもちをつくがそれでもまだ自分は負けていないと立ち上がるがそんな万丈目に龍吾は追撃を行う。
「俺はこれでターンエンドだ。そしてエンドフェイズ時、“闇黒眼の混沌鮮血龍”の効果が発動する。手札を1枚捨て、お前に1000ポイントのダメージを与える」
「1000ポイント、だと!?」
「万丈目さんのライフは800……。つまり……」
「万丈目さんの、負け……?」
そう、取り巻きのいう通り、万丈目に止めを刺すべく漆黒のドラゴンが口に黒い瘴気を貯めると一気に吐き出す。それは一直線に万丈目に向かっていき一瞬で黒い瘴気で包み込んだ。
万丈目準
LP800→0
「ぐっ! 馬鹿な……!」
「……無駄な時間だった」
「っ!」
荷物を取りに行く龍吾がつぶやいた言葉、それは遊城十代との戦い以来焦りを募らせていた万丈目のプライドに罅を入れるには十分すぎた。万丈目は龍吾がブルー寮へと入って以降もしばらくの間その場を動くことは出来なかった。そして、そんな彼に愛想をつかしたように取り巻き達が姿を消していた事にも終始気付くことはなかったのだった。
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