第135話 龍刃と水晶　作：こんにゃく

レグリス「私から行かせてもらうぞ、私のターン！！」
手札5

レグリス「…スケール3の戦刃 ツクヨミノツルギ』とスケール6の『戦刃 スサノオノヒトタチ』をセッティング…これでレベル4から5のモンスターが同時に召喚可能…いざ出陣！」



戦刃 ツクヨミノツルギ
レベル4/炎属性/ドラゴン族/スケール3
攻撃力0/守備力400


戦刃 スサノオノヒトタチ
レベル5/炎属性/ドラゴン族/スケール6
攻撃力1900/守備力500


レグリス「レベル4『龍刃武将 双刃のヒスイ』！！」


龍刃武将 双刃のヒスイ
レベル4/炎属性/ドラゴン族
攻撃力1800/守備力1500


レグリス「レベル4『龍刃武将 双蛇のマムシ』！」


龍刃武将 双蛇のマムシ
レベル4/炎属性/ドラゴン族
攻撃力1600/守備力200


コレット「あのモンスターは…」

レグリス「ヒスイの効果発動！『このモンスターが召喚、特殊召喚に成功した時デッキから龍刃カード１枚を手札に加える』」

レグリス「私は『龍刃 コンゴウノサスマタ』を手札に加え…」

手札2

レグリス「私はこのレベル4モンスター2体でオーバレイ！！」

レグリス「長きに渡る戦禍を共に、血肉を裂き、鮮血をその剣に濡らす龍の刃…今出陣！！ランク4！『龍刃武将 狂魔鳳凰』！！」


狂魔鳳凰
ランク4/炎属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻撃力2300/守備力1000


炎の扇を両手に持ち 鳥頭の兜を取り付けた龍

レグリス「狂魔鳳凰の効果発動！『オーバレイユニットを１つ使い、デッキから装備魔法カードを１枚選択しそのカードを手札に加える』」

レグリス「私はデッキから更に装備魔法『龍刃 ムテン・カッサイ』を手札に」
手札3


レグリス「私はスサノオノヒトタチのペンデュラム効果を発動！『１ターンに1度龍刃武将エクシーズモンスター1体を選択しランクの1つ高い龍刃武将モンスターにランクアップさせる！』」

コレット「ランク4の１つ上…来るか…！」

レグリス「六点の門をくぐり抜け！！数多の戦場に降り立つ龍の王！！今降臨せよ！ランクアップエクシーズチェンジ！！出陣！！ランク5『龍刃武将・ノブナガ』！！」


ノブナガ
ランク5/炎属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻撃力2600/守備力2000


炎の剣、真っ赤に輝く兜

通であった時からずっと支え共にあったレグリスの切り札

コレット「ノブナガ…！！」

レグリス「ノブナガの効果を発動『オーバレイユニットユニットを１つ使い、墓地から龍刃武将モンスターを装備カードとして装備しそのモンスターの攻撃力分ノブナガの攻撃力をアップする！！』」

レグリス「墓地のヒスイを選択しヒスイの攻撃力だけノブナガの攻撃力を上げる！！」

ｶﾞｼｬﾝｯ!! ヒスイが両刃剣となり右手に太刀を持つノブナガの左手に装備される

ノブナガ
攻撃力2600➡4400


レグリス「私はこれでターンエンド」
手札3

コレット「１ターン目からノブナガを召喚し…攻撃力4400…ふふふっ…はははっ」

レグリス「…」

コレット「…お前らしいな…ふふ…実にお前らしい…」

コレット「…全力で私を拒むというのだな」

レグリス「…出会った頃からお前に睨まれると敵わないな…」

コレット「なら…私もお前を殺すつもりでいくぞ！！！私のターン！！」
手札6

コレット「私は『星剣（アステル・エスパーダ）クリス』を召喚！」


クリス
レベル3 /光属性/ 天使族 
攻撃力1000 /守備力100


コレット「更に『フィールドに星剣（アステル・エスパーダ）モンスターが存在する時手札から『星剣（アステル・エスパーダ） ダガー』を特殊召喚！！』 」


ダガー
レベル2 /光属性/ 天使族/ チューナー
攻撃力300/守備力0


コレット「私はレベル3のクリスにレベル2のダガーをチューニング！！」

コレット「天駆ける星達の光よ！！天より降り注げ！シンクロ召喚！！レベル5！『星剣（アステル・エスパーダ）ファルシオン』！」


ファルシオン
レベル5 /光属性/ 天使族 /シンクロ
攻撃力2300/守備力1200


コレット「更に私はマジックカード『選ばれし星剣』を発動！」

コレット「『墓地から星剣（アステル・エスパーダ）チューナーモンスター1体を選択しそのモンスターのレベルを1～4変化させて特殊召喚出来る！』」

コレット「墓地からダガーをレベル3にして特殊召喚！！」


ダガー
レベル2➡3


コレット「このターン私は『光属性モンスターしか特殊召喚できない』だがそれは関係ない！」

コレット「私はレベル5のファルシオンにレベル3のダガーをチューニング！！」

コレット「星々をその瞳に宿す水晶の竜よ！今ここにその姿を現さん！！星道より来たれよ！！シンクロ召喚！レベル8！！『星眼の水晶竜（ステラアイズ・クリスタル・ドラゴン）』！！」


ステラアイズ・クリスタル・ドラゴン
レベル8/光属性/ドラゴン族/シンクロ
攻撃力2800/守備力2000


ﾊﾟｷﾝｯ!! 巨大な水晶が2つに分かれ翼となり中から星達を体に宿した竜が現れる。

レグリス「ステラアイズ…その名に恥じない美しいドラゴンだ…コレット…君に相応しい…な」

コレット「むぅ///さっきからお前は何なんだ！//まったくコッチは真剣だというのに…！」

レグリス「私は思ったことはすぐに口に出る性格なのでな」

コレット「そ、そんな事は知っている！あーもう！！私は！！ステラアイズの効果発動！」

コレット「『相手フィールドの表側表示のカード全ての効果を無効にし！無効にした枚数×500ポイント！ステラアイズの攻撃力をアップさせる！！』」

ｶｯｶｯｶｯ!!

ステラアイズの翼から眩い光が射ち出される

コレット「ダイクロイック・プリズム！！！」

レグリスのフィールドのカードに次々と光が突き刺さる

コレット「お前のフィールドのカードの枚数は4枚！よって2000ポイント攻撃力がアップする！！」


ステラアイズ
攻撃力2800➡4800


ノブナガ
攻撃力4400➡2600


レグリス「効果を無効にされたため装備カードとなっているヒスイを墓地へ送る」

コレット「それだけじゃない！『ステラアイズはこのターンに無効にした枚数だけこのターン攻撃できる！！』」

コレット「4枚のカードを無効にしたためこのターンは４回の攻撃が可能だ！！」

ステラアイズに光が灯っていく

レグリス「攻撃力4800の４回攻撃…まったく…相変わらずの脳筋っぷりだな」

コレット「人の事を言えた立場では無いだろう…だがこれで…」

コレット「私が勝つのであれば…大人しく戻ってきて貰うぞ！！通！！！」

レグリス「…」

コレット「ステラアイズ！！龍刃武将ノブナガに攻撃だ！！！」

コレット「星流のスター・ブルーム！！！」

コレット（届いてくれ…私の思いを…！！！）

…


遊姫「はぁ…はぁ…」

遊姫は走っていた

トラクリボー『人が…いないわね…』

遊姫は人々を避難させるために走っていたのだが街には人の姿はない

遊姫「…もう避難は終わってるのかな…」

トラクリボー『そんな…！』

遊姫「トラちゃん…？」

トラクリボー『あれは…』

遊姫「…あれ？」

トラクリボーの目線の先…

上空に『光輝く竜』の姿があった

…


このは「はぁ…はぁ…ふぅ…」

このはは人々を連れファラリスの標高のある丘の上までやって来ていた

このは「ここまでくれば…ですが…」

このは「まだ…多くの人々が取り残されています…しかし人の足では…これ以上は…」

その時だった

男「な、なんだ！！？」

人々が騒ぎ始める

このは「な、なんですか！？どうしましたか！！？」

男「あ、あれを…」ﾋﾞｼｯ

男達の指を指す方向にそれは美しい『光輝く竜』が存在した

このは「っ」ｶﾁｬﾘ

このはは短刀を構える

その異様な光の竜に対して

光の竜『落ち着け…俺は敵ではない』

このは「…へ？」

このは「は、話せるのですか…？」

光の竜『俺だ…このは』

ｽｯと光が解けると同時にその光の竜は小さくなる

このは「なっ！？貴方は！？」

このは「ジェイド！！？」

ジェイド「…」

このは「な！？どうして！？貴方なんで竜に！？」

ジェイド「話しは後だ、お前はファラリスの人々を救いたいんだろう？」

このは「え、ええ…」

ジェイド「ならば俺が力を貸そう…俺の力が必要だろう」

このは「い、いいのですか？」

ジェイド「本来はこの黒い霧自体を止めたいんだがな…まずは人々の救助が先決だ」

このは「ジェイド…有難うございます！協力してください！！」

ジェイド「了解した」

ﾋﾞｭｱﾝｯ!! ジェイドが光に包まれ巨大な光の竜となる

このは「っ」ﾊﾞｼｭ…

ジェイド『このは、俺の背に乗れ』

このは「はいなのです！」ｼｭﾊﾞｯ

このはがジェイドの背中に飛び乗る

ジェイド『ではさっさと人助けをしこの黒い霧を止めるぞ』

このは「了解なのです！！」

ﾊﾞｼｭﾝｯ!!

ジェイドとこのははまるで流星のように空を駆けていく

…


コレット「ゆけぇ！！！」

レグリス「私は手札から『龍刃武将 双壁のグンショウ』の効果発動！」

レグリス「『相手が龍刃武将モンスターを攻撃対象に選択した時手札からこのカードを特殊召喚しバトルフェイズを終了させる』」
手札2

コレット「な、なに！？」


龍刃武将 双壁のグンショウ
レベル5/炎属性/ドラゴン族
攻撃力0/守備力2500


亀のような炎を纏う甲羅を持つドラゴン

レグリス「何度攻撃が可能であろうがどんな攻撃力を持とうがバトルフェイズを終了させれば意味はない」

コレット「っ…その通りだな…私は…カードを１枚セットしてターンエンド」
手札2

コレット「これでステラアイズの効果は終了し攻撃力が元に戻る」


ステラアイズ
攻撃力4800➡2800


レグリス「悪いが君の攻撃は無駄に終わったようだな」

コレット「ふ…まだデュエルは始まったばかりだバカ者」

レグリス「…言うじゃないか」

コレット「通…私は…」

シャウロン「よぉレグリス！やってるじゃねぇか」

コレット「っ！！？」

その時だった、突如としてレグリスとコレットの側に降り立った男

拷問王シャウロンがニヤニヤと笑いながら現れる

レグリス「…シャウロン…何のようだ？」

シャウロン「いいや少しな…トウセンの命令でファラリスに来た一騎とその仲間を追っててな…」

シャウロン「まぁ俺様はあの一騎君に返り討ちに合っちまってよ」ｵﾖﾖ…

コレット「一騎…勝ったのか」ﾎｯ

レグリス「一騎…」

シャウロン「まぁ…アイツは甘ぇからこの俺様を逃してくれた訳だが…」

レグリス「…このデュエルには手を出さないで貰いたい」

シャウロン「…へいへい…お前ならそう言うと思ったぜ」

コレット「通…」

レグリス「このデュエルは私と君の1対1の真剣勝負…それに水を指すような真似は私が許さない」

シャウロン「わぁったよ…この俺様がこのデュエルを見届けてやるよ」

アビス『…』

シャウロン（なんだよ…俺様が姿を現した事がそんなに不思議か？）

アビス『（何故姿を現した…今までのように影でこそこそと隠れデュエルが終わり次第力を吸収したらどうだ）』

シャウロン（はっ！言ってくれるじゃねぇかまるで俺様が卑怯者みてぇに…まぁいい…）

シャウロン（今の俺様の力はレグリスを超えている…このデュエルでどちらが勝とうが疲弊した奴等じゃあ俺様の敵じゃねぇ）

アビス『（ふん…『慢心』だな…）』

シャウロン（違うね…『余裕』って奴だ…人間…心にいつもゆとりを持って『余裕』を保つことで冷静な判断が出来るもんなんだよ…神様）

アビス『（人間の考えることは我には分からんな）』

シャウロン「は…それより見てやるよ…レグリス…お前の最後のデュエルをよぉ…」

レグリス「コレット…」

コレット「なんだ？」

レグリス「さっきはなんと言おうとしていのだ？シャウロンが来る前だ」

コレット「な///べ、べつになんでもない！！」

レグリス「そうなのか？私は…のあt」

コレット「お///お前のターンだろ///さっさとしろ！！///」

レグリス「…分かった…だが言いたいことがあるのなら言っておくべきだ」

コレット「な、何？///」

レグリス「…これが最後のデュエルになるかも知れないのだから…」

コレット「…最後…か」

その言葉にコレットは聞き覚えがあった

コレット（それはそう…自分がダイヤと名乗っていた時）

コレット（通と戦わなくてはならなくなりそしてもう彼とは2度と戦うことはないと思っていた時）

…

ダイヤ『そうだな…これは最初で最後のお前とのデュエルだ』

…

コレット（通はあの時こう言ってくれた）

…

通『いいや！最初で最後じゃねぇ！ここから始まるんだよ…お前と俺のデュエルは…絶対に最後になんかしねぇ！』

…

コレット「…最後なんかじゃない」

レグリス「ん？」

コレット「ここから始まるんだ私とお前のデュエルは…！絶対に最後になんてしない！」

レグリス「！コレット…」

レグリス「…なら…最後にしてくれるなよ…私のターン！！」
手札3

レグリス「私はスサノオノヒトタチの効果発動！１ターンに１度龍刃武将エクシーズモンスター1体をランクの１つ高い龍刃武将にランクアップさせる！！」

シャウロン「…ほう…これで」

コレット「そうはさせない！！トラップ発動！『クリスタル・インパルス』！！」

コレット「『自分フィールドにクリスタルと名の付くモンスターが存在する時！相手フィールドの表側表示のカードが効果を発動した時！その効果を無効にして破壊する！！』」

シャウロン「なに！？ランクアップを防いだだと！？」

コレット「ノブナガをランクアップなんてさせない！！」

ｶｯｶｯｶｯ!!

ステラアイズが再び光その光がスサノオノツルギを破壊する

レグリス「っ…成程…そう来るか…」

レグリス「ならば…私はノブナガの効果を発動しオーバレイユニットを１つ使い墓地から龍刃武将1体を装備する」

レグリス「装備するのはヒスイ…だが狙いはそこではない」

コレット「なんだと！？」


ノブナガ
攻撃力2600➡4400


レグリス「オーバレイユニットとして墓地へ送られた双蛇のマムシの効果発動！『墓地のこのカードを除外しデッキから龍刃カード1体を選択しそのカードを手札に加える』」
手札3

レグリス「そして手札に加えたスケール8の『龍刃 アマテラ・アシュラブレード』を発動！」


龍刃 アマテラ・アシュラブレード
レベル5/炎属性/ドラゴン族/スケール8
攻撃力2200/守備力1500


レグリス「これでレベル4から7のモンスターが同時に召喚可能となった！ペンデュラム召喚！出陣せよ！！」

レグリス「レベル5！戦刃 スサノオノヒトタチ！！」


戦刃スサノオノヒトタチ
攻撃力1900


コレット「っ！！破壊してもペンデュラム召喚で復活してくるなんて…！！」

レグリス「スサノオノヒトタチの効果発動！『ペンデュラム召喚したこのカードをリリースする事でデッキから『RUM（ランクアップマジック） 』を１枚手札に加える！』」

コレット「ば、バカなっ！！？」

シャウロン「ほう…やるじゃねぇか…」

レグリス「この効果を発動したスサノオノヒトタチは墓地へ送られる…」

レグリス「そして私は手札に加えた『RUM（ランクアップマジック） 紅蓮龍紋陣』を発動！」

レグリス「『自分フィールドの炎属性モンスター1体をランクの3つまで高い炎属性モンスターにランクアップさせる！』」

コレット「っ！！」

レグリス「龍の上に立ち、我が魂の雄叫び響かせ、英雄の血潮を受け継ぐ龍の王…紅蓮の炎を巻き上げ現れよ！『龍刃武将 第六点覇王龍 ノブナガ』！！」


龍刃武将 第六点覇王龍 ノブナガ
ランク6/炎属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻撃力3000/守備力2500


ﾎﾞｫｫﾝｯ!! まさに魔王

紅蓮の炎を身に纏い全ての紅蓮龍の頂点に立つ王

コレット「く…止められ無かった…！！」

レグリス「ふ…ここからだよコレット」

コレット「…なに？」

レグリス「ここからこの私を止めてみろコレット…」

コレット「っ！！」

レグリス「私は手札から装備魔法 龍刃コンゴウノサスマタとムテン・カッサイをノブナガに装備する」

レグリス「この2枚に攻撃力を上げる効果は無い…だが」

シャウロン「…これは勝負あったか…」

レグリス「…これで終わりだコレット！！」

コレット「っ！」

…


続く


次回

コレット「思い出してくれ！！通！！お前の本当の心を！！」

レグリス「私の…心…だと？」

コレット「私の光よ…通に届いてくれ…！！！」

一騎「次回『英雄の復活』一気に駆け上がれ！」