第71話 諦めない心　作：こんにゃく

ハート「…」
ライフ100
手札0
フィールド
破面道化師(アランカルクラウン)クライマックス・プレジャー
破面道化師(アランカルクラウン)ピッシングナイバー

永続トラップ
破面(アランカル)ディスフィンサー

グローブルアイズ・グレイト・オール・ドラゴン
攻撃力0

一騎「…」
ライフ2000
星屑の魔術師
我鎖の魔術師


手札2

我流の魔術師
攻撃力2000

ボンドアイズ・フェッセンズ・ドラゴン
攻撃力2500

黒の魔術師
攻撃力2500

ハート「これこそがペンデュラムの先にある存在！」

グレイト・オール・ドラゴン「ガァァァ！！！」

一騎「グローブルアイズが…進化したのか…！！」

ベクト「…ちぃ！！しっかり捕まってろ！！」

通「っ！！まだ追ってくるのか！！」

通とベクトは会場内に侵入したが青紫の腕が襲いかかってくる

ベクト「っぅ！！くそ！！こっから先は行けねぇか！！」

通「っ！一騎！！！」

一騎「！この声は…通か！？」

通「一騎！！どうなってやがるんだ！！これは！！」

一騎「通！！とにかくその腕には捕まるな！！」

通「んなもん見りゃわかるよ！！」

ベクト「おい！一騎！！どうなってる！！ハートはどうした！！」

一騎「ベクト！…ああ…今俺はハートと戦ってる！！この現象はジョーカーが引き起こしたことだ！！」

一騎「このままだとシンクリスは滅んじまう！！」

ベクト「なんだと！？」

一騎「安心しろ！俺がなんとかしてやる！！」

ベクト「なんとかするって…」

通「お前！！前！！」

ベクト「あ？…うぉぉ！！？」キュゥゥ！！

ギリギリベクトは青紫の腕の襲撃を避ける

通「今は…一騎を信じるしかねぇ」

ベクト「…だな」ﾌﾞｫｫﾝ

…

ハート「あたしはグローブルアイズ・グレイト・オール・ドラゴンの効果を発動！」

ハート「『１ターンに１度、手札、墓地、エクストラデッキに存在する召喚条件がそれぞれ異なったアイズモンスターをフィールドに効果を無効にして攻撃力守備力0で可能な限り特殊召喚する』！！」

一騎「なんだと！！？」

ハート「さぁ…今こそ現れよ…あたし達の力…瞳の力よ！！」

ハート「リアンの力！！」

ハート「ディストラクションアイズ・アース・ドラゴン！！！」

ディストラクションアイズ「ガァァァ！！！」
レベル8/地属性/ドラゴン族/融合
攻撃力0

ハート「コレットの力！！」

ハート「ステラアイズ・クリスタル・ドラゴン！！！」

ステラアイズ「キィィィ！！！」
レベル8/光属性/ドラゴン族/シンクロ
攻撃力0


ハート「アリーシャの力！！」

ハート「ダークマターアイズ・シュバルツシルト・ドラゴン！！」

ダークマターアイズ「ゴァァァ！！」
ランク8/闇属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻撃力0

ハート「そして…あたしの力…」

ハート「グローブルアイズ・オール・ドラゴン！！！」

グローブルアイズ
レベル7/闇属性/ドラゴン族/スケール7
攻撃力0

ハートのフィールドに５体の竜が降臨する

全てのモンスターの瞳には紋様があり

それは彼女の妹達の信念の強さが感じられる

一騎「…モンスターを５体も…」

ハート「あたし達がしてきたことは…全て無駄になったんだ！！パパも救うことだって出来やしない！！」

ハート「もう…誰も助けることなんて…できないんだ！！」

一騎「そんな事ない！！まだ終わっちゃいねぇ！！諦めなければ何だってできる！！」

一騎「だから…ハート！！まだ諦めちゃダメだ！！」

ハート「…無理だよ…もう…無理なんだ！！」

ハート「あたしはグレイト・オール・ドラゴンの更なる効果を発動！！『このモンスターは自身のターンの間自分フィールドに存在するアイズモンスターの元々の攻撃力の合計の数値となる』！！」

ハート「あたしのフィールドにはディストラクションアイズ、ステラアイズ、ダークマターアイズ、グローブルアイズの4体！！」

ハート「よって！！その合計の数値！！9300となる！！」

グレイト・オール・ドラゴン「ガァァァ！！！」
攻撃力9300

虹色のオーラがグレイト・オール・ドラゴンに降り注ぐ

一騎「くぅ！！！」

とてつもない力が一騎の体を叩きつける

ハート「それだけじゃない…グレイト・オール・ドラゴンは自分フィールドのアイズモンスターの効果を全て使うことができる」

一騎「なんだと…！！」

ハート「グレイト・オール・ドラゴン！！ステラアイズの力を発動せよ！！」

ハート「グレイト・オール・ドラゴンの効果により相手フィールドの表側表示のカードの効果を全て無効にする！！」

ハート「ダイクロイック・プリズム！！」

ステラアイズの光がフィールドを包む

ハート「そして無効にした枚数だけ…攻撃力が500ポイントアップし…その枚数だけ攻撃することができる！！」

グレイト・オール・ドラゴン
攻撃力9300➡11300

ハート「これで…グレイト・オール・ドラゴンは5回の攻撃が可能…」

一騎「攻撃力11300の5回攻撃…！！？」

ハート「これだけじゃない！！グレイト・オール・ドラゴンよ！ディストラクションアイズの効果を発動せよ！！」

ハート「相手フィールドの地属性以外のモンスターを全て…破壊せよ！！」

ハート「ディストラクショガイア！！！」

ズガガガァァン！！

一騎「くぅぅ！！！」

ハート「ほら…一騎だって駄目じゃないか…もう…意味なんてない！！」

一騎「まだだ…まだ諦めねぇ！！我流の魔術師の効果発動！！『フィールドから離れた時！墓地に存在するこのモンスターのエクシーズ素材となったモンスターを２体特殊召喚する！！』 」

一騎「我麗の魔術師！！正義の魔術師！！」

我麗「はわわわ！？なんですかあの大きなモンスターは！？」
守備力600

正義の魔術師「…むぅ」
守備力800

ハート「今さら…そんな壁モンスターを出したところで…意味なんてない！！」

ハート「グレイト・オール・ドラゴンで我麗の魔術師を攻撃！！」

ハート「絶対のアブソリュートブレス！！！」

七色のエネルギーが貫く

グレイト・オール・ドラゴン
攻撃力11300
⬇
我麗「ひやぁぁぁ！！！」ﾊﾟｼｭﾝ
守備力600

ハート「そして！グレイト・オール・ドラゴンはディストラクションアイズの効果により相手フィールドのモンスターは必ず破壊され攻撃力と攻撃力または守備力の差の数値分のダメージを相手に与える！！」

ハート「これでおしまいだよ！！一騎！！！」

一騎「トラップ発動『希望への意地』を発動！！」

一騎「このカードは『このターンで受けるダメージでライフが0になる場合！！必ず100となる』！！」

一騎「そして…ライフが0になる度に…デッキからカードを１枚ドローできる！！」

一騎「ぐぅぅぅ！！！…っぅ！！うぐぁぁ！！！」ﾋﾞｭｱｯ!!

バチン！！ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ！！！

一騎「ぐぁぁぁ！！！」ﾄﾞｻｯ

一騎「がっ…は…」
ライフ2000➡100

ハート「っ！！…なんだよ…それ」

ハート「ふざけんなよ！！何が諦めないだ！！ふざけんな！！そんな…そんなの認めない！！」

ハート「グレイト・オール・ドラゴン！！正義の魔術師を攻撃しろ！！！」

ズガガガァァン！！

グレイト・オール・ドラゴン
攻撃力11300
⬇
正義の魔術師
守備力800

一騎「ぐぁぁぁ！！！」ﾌﾞﾜﾝ!!

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ！！！

一騎「がぁぁぁ！！！」ﾊﾞﾁﾝ!!
ライフ0➡100

一騎「う…ぐ…」ﾄﾞｻｯ

一騎「っ…」ﾖﾛｯ

ハート「っ！…倒れろよ！！…倒れろ！！グレイト・オール・ドラゴンでダイレクトアタック！！」

グレイト・オール・ドラゴン「ガァァァ！！！」

ズガガガァァン！！

一騎「かっ！？…」ﾌﾞﾜｯ

一騎「ぐぁぁぁ！！！」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

一騎「…くぅ…！！」ｽｯ
ライフ0➡100

ハート「っぅ！！なんで…」

ズガガガァァン！！

一騎「ぐぁぁぁ！！！」ﾊﾞﾁﾝ!ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ
ライフ0➡100

ハート「なんで倒れないだよぉぉぉ！！！」

グレイト・オール・ドラゴン「ガァァァ！！！」

バシュン！！！ズガガガァァン！！

一騎「がっ…！！」ﾌﾞﾜｯ

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ！！！

一騎「あがぁぁぁ！！！」ﾊﾞﾁﾝ!!
ライフ0➡100

一騎「か…は…」ﾄﾞｻｯ



通「…一騎？」

ベクト「どうした？」

通「いや…今一騎が…」

…

遊姫「あれ…？」

トラクリボー『どうしたの？』

遊姫「一騎…？」

…
一騎「」

ハート「はぁ…はぁ…」

一騎「」

ハート「はは…やっぱり…無駄なんだ…諦めないなんて…無理だよ」

ハート「あたし達のやって来たことは…全部…無駄だったんだから…」ｼﾞﾜｯ

ハート「ﾋｯｸ…なんで…なんで…ｸﾞｽｯこんなっちゃったのかなぁ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

一騎「あき…らめ…ねぇ…」ﾋﾟｸｯ

ハート「！？…一騎…？」

一騎「諦めて…たまるか…よ…」ｸﾞｯ

一騎は倒れながら拳を握りしめる

体はボロボロで立つことも難しい…だがそれでもその眼はまだ死んではいなかった

一騎「…まだ…終わっちゃいねぇ…まだ…やれることはあるはずなんだ…だから」

一騎「諦めてたまるかぁぁぁ！！」ｸﾞｯ

一騎はフラフラと立ち上がる

既に真っ直ぐと立つことは出来ない

ハート「一騎…」ｸﾞｽｯ

一騎「お前がやってきたことが無駄だと…？そんな事ねぇ！！」

一騎「確かに…お前はジョーカーに騙されちまった…だけど！！」

一騎「お前が父親を助けたいって思ったこと！！人を笑顔にしたいって思ったこと！！」

一騎「家族を守りたいって思ったことは嘘でも無駄でもねぇ！！」

ハート「！」

一騎「結果よりも…大事なのはお前が思ってきたことだ…それを無駄だったなんて言うんじゃねぇ！！」

ハート「で…でも…！！」

一騎「でももへちまもねぇよ！！！確かに結果として父親は助けられずシンクリスはこうなっちまった…だけど！！」

一騎「結果はまだ変えられる！！！」

ハート「…一騎」

一騎「俺を信じろよ！！ハート！！」

一騎「最後の最後まで絶対に諦めねぇこの俺を信じろ！！」

ハート「…一…騎」

ハート「一騎…は…はは…」

ハート(なんだろう…この気持ち…一騎なら…信用できるって思える)

ハート(最初からあたしは一騎に感じていたんだ…この気持ちを…)

ハート「一騎…あたしは…一騎を信じて良いの？」

一騎「あったりまえだ！！」

ハート「…ふふ…じゃあ信じちゃおっかな」ﾆｺｯ

ハートは涙を浮かべながらにっこりと微笑んだ

だが

グレイト・オール・ドラゴン「ガァァァ！！！」

ハート「！？」

一騎「なんだ！？」

ハート「くっ！！グレイト・オール・ドラゴンの言うことを聞かない！！」

一騎「何だって！？」

ハート「くっうぅ！！」

一騎「ハート！？」

ハート「うぐ…グレイト・オール・ドラゴン…あたしを取り込むつもり…ね」

ハートの体に骨の触手が絡み付いている

一騎「なんだと！？」

ハート「くぅ！！」

一騎「くっ！！なんとかして…ハートから引き剥がさねぇと…よし…やるしかねぇ！！」

一騎「俺はこのターンに4回ライフが0となった！これにより俺はカードを4枚ドローする！」
手札6

ハート「一…騎？」

一騎「待ってろ！！今すぐ助けてやる！！」

一騎「諦めなければ必ず活路はある！！だから…このドローに賭けるぜ！！」

一騎「俺のターン！！ドロォォォ！！」
手札7

ハート(でも…もしこのターンで決められなければ…グレイト・オール・ドラゴンはもう一度効果を使ってモンスターを特殊召喚できる…)

ハート(そうなったら…もう…一騎は…！！)

ハート「っ！！だ…ダメだよ！！」

ハート「確かにグレイト・オール・ドラゴンは相手ターンになった瞬間攻撃力は0になるけど」

ハート「フィールドに存在する限りあたしはライフが0にならない！それに…グレイト・オール・ドラゴンは戦闘では攻撃力2000以上のモンスターじゃないと破壊されないし破壊される時代わりに他のモンスターを破壊すれば破壊を免れることができる！」

ハート「それに…グレイト・オール・ドラゴンがフィールドにいる限り他のモンスターは攻撃対象にも効果の対象にも出来ない！」

一騎「それでも……それでもハート…君を必ず助ける」

ハート「…一騎」

グレイト・オール・ドラゴン
攻撃力0

一騎「…！よし…俺は手札が7枚になったため手札を1枚墓地に送る」
手札6
一騎「そして…墓地に送られた『Ｃ・(チェンジ)マカルガマエ』の効果発動！」

一騎「『このカードが手札から墓地に送られた時、自分フィールドにモンスターが存在しない場合墓地からシンクロモンスター１体をフィールドに特殊召喚する』」

一騎「俺は墓地からボンドアイズを再び特殊召喚する！！」

ボンドアイズ「ガァァァ！！！」
攻撃力2500

一騎「そして…俺は再びペンデュラム召喚を行う！」

一騎「俺はエクストラデッキから正義の魔術師！！」

正義の魔術師「はぁ！！」
攻撃力1700

一騎「手札からマジシャンズアイズ・ペンデュラムドラゴン！！」

マジシャンズアイズ
レベル7/闇属性/ドラゴン族/スケール4
攻撃力2500

一騎「俺は我鎖の魔術師のペンデュラム効果によりマジシャンズアイズのレベルを4にする！！」

マジシャンズアイズ
レベル7➡4

一騎「そして正義の魔術師の効果発動！『このカードを素材とする時融合カードを使用せずに融合できる』！！」

一騎「俺は光属性のボンドアイズと同じ属性の正義の魔術師を素材に融合する！！」

一騎「歴戦を切り抜けし勇者の血潮、光切り裂く英雄の瞳！！！融合召喚！！！」

一騎「レベル8！！『ヘルトアイズ・ネオス・ドラゴン』！！！」

ヘルトアイズ「ガァァァ！！！」
レベル8/光属性/ドラゴン族/融合
攻撃力2500

ハート「一騎…どうするつもり…？」

一騎「バトルだ！！ヘルトアイズでグレイト・オール・ドラゴンを攻撃！！」

一騎「竜星のブラスターハンドレッド！！」

ヘルトアイズの拳がグレイト・オール・ドラゴンを貫く

しかし

ハート「くっ…でもグレイト・オール・ドラゴンは破壊される代わりに自分フィールドのモンスターを代わりにすることで破壊を免れる！！」

ディストラクションアイズ「ガァァァ！！！」

ディストラクションアイズが破壊され消える

ハート「それに…あたしのダメージは…無効」

ハート「無理だよ！一騎！！どんなことをしてもこいつには勝てない！！」

ハート「だから一騎だけでも逃げて！！」

一騎「俺は逃げない！！」

ハート「っ！！」

一騎「俺は逃げもしないし諦めもしない！！！」

一騎「…本当の戦いはここからだ！！俺は速攻魔法『フュージョン・アタッチメント』発動！！」

一騎「このカードは『自分フィールドの融合モンスターをエクストラデッキに戻しその素材となったモンスターを特殊召喚する』」

ボンドアイズ
攻撃力2500

正義の魔術師
攻撃力1700

一騎「そして『フィールドのモンスター１体をリリースすることでリリースしたモンスターのレベルを素材となっていたモンスターに与える』！！」

一騎「俺は正義の魔術師をリリースすることでボンドアイズのレベルを4にする！！」

ボンドアイズ
レベル8➡4

一騎「更に！！速攻魔法『ジェット・オーバレイ』発動！！」

一騎「『フィールドに存在するモンスターを使ってエクシーズ召喚ができる』！！」

一騎「これでレベル4のボンドアイズそしてマジシャンズアイズを使ってエクシーズ召喚ができる！！」

一騎「その瞳に映すのは希望、数多の次元を超え今現れん光切り裂け！！！」

一騎「エクシーズ召喚！！ランク4！！ホープアイズ・ブレイブ・ドラゴン！！」

ホープアイズ「ガァァァ！！！」
光属性/ ドラゴン 族/ランク4/エクシーズ
攻撃力2500

ハート「今度はエクシーズのアイズモンスター…」

一騎「行け！！ホープアイズ！！！」

一騎「希望のホープブラストォォォ！！」

ズガガガァァン！！

グレイト・オール・ドラゴンは今度はダークマターアイズを犠牲にする

ダークマターアイズ「ガァァァ！！！…」



一騎「まだだ！！速攻魔法『オーバレイ・フロント』！！」

一騎「このカードは『フィールドのエクシーズモンスター１体をエクストラデッキに戻し戻した時に存在していたオーバレイユニットのモンスターをフィールドに特殊召喚する』！！」

ボンドアイズ「ガァァァ！！！」
攻撃力2500

マジシャンズアイズ「ゴァァァ！！」
攻撃力2500

一騎「行くぜ！！ボンドアイズ！！」

一騎「閃光の…スパークダイブ・スパイラル！！」

ズバァァァン！！

ステラアイズ「キシャァァ！！」

ステラアイズが砕け散る

一騎「マジシャンズアイズ！！」

一騎「魔導のケリュケリオンバーストォォォ！！」

ズガガガァァン！！

そして今度はグローブルアイズが

グローブルアイズ「ガァァァ！！！」

ハート「これで…全部のモンスターが…消えた…」

グレイト・オール・ドラゴン「ガァァァ！！！」

ハート「でも…まだグレイト・オール・ドラゴンが…これじゃあ次のターンに今まで倒したモンスターを復活させられて…」

ハート「今まで…やって…きたことが…無駄に…」

ハート「無駄に…」

一騎 「無駄なんかじゃない」

ハート「！」

一騎「ハート…今まで積み重ねてきた事は消して無駄なんかじゃない…」

一騎「結果として俺とお前は出会えたじゃないか」

ハート「一騎…」

一騎「きっとこの事がなければ出会うことはなかった…だから…無駄なんかじゃ…」


一騎「ない！！！ 」

一騎「俺は速攻魔法！！『アイズ・オブ・アドバンス』発動！！」

一騎「このカードは『自分フィールドのモンスターをリリースすることで…手札からモンスターをアドバンス召喚する！！』」

ハート「アドバンス…召喚…」

一騎「全ての始まりの召喚方法…これこそが俺の繋いできたものさ！！」

一騎「そして…これはハートが繋いでくれたものでもある」

ハート「えっ？」

一騎「お前が俺を攻撃してなかったらこのコンボは出来なかった…ありがとう」

一騎「だからいくぜハート…お前と俺の力でコイツをぶっ倒す！！」

一騎「俺は！フィールドのボンドアイズとマジシャンズアイズをリリースし手札から『ハーデストアイズ・スカイ・ドラゴン』をアドバンス召喚！！」

ハーデストアイズ・スカイ・ドラゴン
レベル7/闇属性/ドラゴン族/スケール4
攻撃力2500

ハーデストアイズ「ゴァァァ！！」

天高く舞う赤い竜は骨の竜と対をなす

ベクト「あれは…」

通「一騎…」

遊姫「一騎だ！」

トラクリボー『…ふふ』

一騎「いくぜ…ハート…これが…諦めないって事だ」

ハート「これが…諦めない…」

一騎「バトルだ！！ハーデストアイズ・スカイ・ドラゴンでグローブルアイズ・グレイト・オール・ドラゴンを攻撃！！」

一騎「召雷のストライク・バーストォォォ！！！」

ハーデストアイズ
攻撃力2500
⬇
グレイト・オール・ドラゴン
攻撃力0

ズガガガァァン！！

ハート「くぅ…！！」
ライフ100➡0

ハートが触手から解放され投げ出される

一騎「ハート！！」

一騎は急いでハートに駆け寄り

一騎「とぉら！！！」ﾊﾞｯ

一騎はハートを空中で抱きながらキャッチした

一騎「うっぐ…」ｽﾞｻﾞｧｧｧ!!

一騎「つぅ…大丈夫か？ハート」ｷﾞｭｯ

ハート「う…うん…ありがと」ｽｯ

一騎はハートを抱き抱えている

ハート「一騎…あのね…」ｼﾞｯ

一騎「お…おう」

ハートと一騎はしばらくお互いに見つめあったままだった…

が

ゴゴゴッ！！

一騎「っぅ！！なんだ！！？」

ハート「こ…これは…きゃあ」ﾌﾜｯ

一騎「ハート！！」ｶﾞｼｯ

瞬間ハートの体は浮き上がっていた

理由は上空に何やら異空間の扉が開いていたからだった

一騎「ハート…っぅぅ！！」ｶﾞｼｯ

一騎はハートが吸い込まれないように必死にハートの腕を掴む

ハート「これは…ワームホール…異世界への扉の準備が完全に出来たんだ…」

一騎「なんだって！？」

ハート「このままじゃ…っ！！一騎…手を離して」

一騎「っ！！何言ってんだ！！出来るわけないだろ！！！」

ハート「このままじゃ二人とも吸い込まれちゃう！！それは駄目！！一騎だけでも助かって！！」

一騎「言っただろう！！お前を必ず助けるって！！俺は…諦めない！！」ｷﾞｭｩｩ

ハート「一騎…」

ビュォォォ！！

ワームホールの力はドンドン強くなっている

ハート「…本当に…本当にバカだなぁ一騎は…」

一騎「ハート…？」

ハート「クーデリカ」

一騎「え？」

ハート「あたしの名前…小さい頃からクーって呼ばれてたんだ…」ｽｯ

ハート「あたし…一騎に会えて本当によかった…」

一騎「なっ！？」

ハートの手の力が抜ける

ハート「バイバイ…一騎…大好きだよ」ｽｯ

一騎「クーデリカ！！！」

一騎の手からすり落ちる

そしてハートは舞い上がり吸い込まれる

一騎（なんだよ…それ…どうすりゃいいんだよ！！）

一騎（こういう時主人公ならどうしてた！？）

一騎（くそ！！くそ！！くそ！！どうすりゃいいんだ！！）

一騎「そうじゃねぇだろ…」ｸﾞｯ

一騎「ちげぇだろ…！！主人公ならどうしてたんじゃねぇ！！」

一騎「俺ならどうするかだ！！！」ﾊﾞｯ

一騎は跳躍する

一騎「うぉぉぉ！！！」

するとその勢いのままワームホールへと吸い込まれる

そして一気にハートにまで追い付きハートを抱き締める

ハート「へぇ！？一騎！！？どうして！？」

一騎「言っただろう…お前を必ず助けるって」

ハート「でも！！このままじゃ吸い込まれちゃうよ！？」

一騎「それでもなんとかして見せる…俺は諦めるのは嫌いでね」ﾆｶｯ

ハート「一騎…」

一騎「それに…女の子から告白されて…それに返事が出来なくなるなんて最悪だろ？」

ハート「にゃ！？///」

ハート「うぅ～さっきのは忘れてよ…///」ﾌﾟｽﾌﾟｽ

一騎「クーデリカ…しっかりつかまってろよ…こっからどうなるかわかんねぇぞ」

ハート「…うん…分かった」

キュィィィン！！！

…

そしてハートと一騎はワームホールに吸い込まれていった

ベクト「…」ｷｷｨ！！

通「…気味の悪い手が…消えた？」

遊姫「通ぅぅ！！」

通「遊姫！？」

遊姫「よかったぁ…無事で」

通「お前こそ…よかった…無事で」

ベクト「おい…それより…」

通「どうした？」

ベクト「一騎達の姿が見えねぇ」

通「なに！？」

ベクト「何がどうしちまったっていうんだよ…一騎」

…

続く

次回

一騎「俺とクーデリカは異世界の狭間をさ迷っていた…すると目の前に現れたのは謎の扉…そこにはシンクリスの人々の魂がたくさんあった…そしてその扉から謎の力が俺達に襲いかかってくる」

一騎「次回『闇の王』一気に駆け上がれ！！」





ハートの本当の名前
クーデリカ=M=リゾナンス

フランス語の笑顔、明るい（クーレル）を文字った名前。ミドルネームのMはミカエル