龍刃衆 サヨ

海藻
「エニシの養女にして龍刃衆の部隊長の1人であるサヨ。彼女は捨て子だったのをエニシに拾われ、エニシや古参の龍刃衆達に育てられた。その結果、剣の達人となり、現在は部隊長の1人、〈刀長〉として名を馳せている。なお、エニシは普通の女性として育てるつもりだった模様。

今回の試しの儀に受かった者達は今日から住み込みで訓練を行うことになっている。その為か修練場は熱気と騒々しさに包まれていた。ホロケもその中で1人、刀の手入れをしながら佇んでいた。ホロケは刀を手入れしている時が好きだった。自分が持つ刀は業物という訳ではないが、初めて刀を握った時から使い続けてきたものであり、手によく馴染んでいる。その刀を見ているとなんとなく落ち着くのだ。一通り刀の手入れを終えて刀身を鞘に収め、ふぅ、と息をついた時だった。
「お、あんたも獣人か！」
後ろから威勢の良い声がしたかと思うといきなり背中を叩かれた。思わず転びそうになるのをこらえ、後ろを振り向くと狐の耳と尻尾を持つ獣人の少年がこちらに手を差し出して立っていた。
「俺の名前はシュマリってんだ！同じ獣人同士仲良くしようぜ！」
「あ、僕の名前はホロケ。よ、よろしく？」
シュマリの元気の良さと強引さに半ば誘導されるかのように自己紹介をし、握手を交わした。
「いやー、俺以外にも獣人がいてよかったよ。なんせ居心地悪くて仕方ないからよ」
そういう割にはあまり気にしていなさそうな声で話してくる。ホロケはそれを笑いながら聞いていた。騒がしいのは苦手ではない。自分は騒ぐたちではないので寧ろ歓迎であった。しばらくそうして世間話をしていた時だった。
「おう、獣人どもが畜生同士じゃれあいか？」
突然横から意地汚さそうな男達が割り込んできた。1人は18程だろうか。筋骨隆々とした大男といった風貌で、周りには数名の少年達が付いてきていた。
「ああ？なんか文句あっか？」
「いんやぁ？文句はねぇさ。お前さんらは獣くさいからな、そうやって固まっててくれた方がありがたい。処分もしやすいしなぁ」
そう言ってゲラゲラと取り巻きの少年達と共に笑い始める。それを見てシュマリは刀に手をかけた。
「てめぇ、良い加減にしろよ？」
「お、獣が人間様に挑むか？いいぜ捻り潰してやるよ！」
お互いに武器を取り、抜き放とうと構える。
「おい、シュマリ！初日から問題を起こす気か？」
ホロケはその様を見てこのままでは危険だと判断し、シュマリの手を抑える。シュマリも流石に問題を起こして処罰を受けるのは面倒だと思ったらしい。舌打ちをして刀から手を離した。
「なんだ、威勢だけか？やっぱり畜生が人間様に敵うはずねぇもんなぁ」
シュマリはギリギリと歯を食いしばった。ホロケも流石にこれ以上は厳しいと思った時だった。
「おい、これから教練を始めるぞ！並べ並べ！」
龍刃衆の男の声が響いた。それを聞き男は面白くなさそうな顔をして離れていった。ホロケもほっとしつつ、シュマリと共にその場を離れた。」(2016-07-27 11:33)

海藻
「続き

かなりの広さがある修練場に新しく編入された男達が並んでいる。その前にいるのは美しい黒髪の女人であった。
「龍刃衆部隊長の1人〈刀長〉サヨです。貴方がたの教練を担当します」
サヨの姿を見て一部から騒めきの声が上がった。龍刃衆の〈長〉といえば武人の中でも最高位と言われる人物である。それが女性だとは思わなかったのだろう。毎度のことだがサヨはこれに不快な思いを抱く。鞘のこじりを地面に打ち付け騒めきを鎮める。すると、列の中央程から声が聞こえた。
「なんだ〈長〉って女なのかよ。言われてる程強くないんじゃね？」
声のする方を見ると大男が数人の少年に囲まれるように立っていた。先ほどホロケ達に突っかかってきた男である。
「頭領のエニシも爺みたいだしよ〜。何が最強の義兵団だ」
その言葉を聞いてサヨの中で何かが切れる音がした。サヨ自身への侮辱は甘んじて受けよう。しかし、彼女の尊敬する養父を侮辱するのだけは許せなかった。
「良いでしょう。では〈長〉の力お見せしましょう。そこの貴方出てきなさい」
そう呼び出された男はニヤニヤしながら前に出てきた。自分がとうなるのかも知らずに。
「おお？俺とやろうってのか？良いぜコテンパンにしてやる」
その言葉は無視し、男に刀を投げ渡す。
「貴方は真剣で構いませんよ。私はこの刃のつぶれた刀を使います」
「なに？馬鹿にしてんのか！俺のこと舐めてんじゃねえだろうな」
「貴方と私の実力差ではこれくらいでもまだ足りませんよ」
「なにぃ！」
激昂した男は合図なども待たずにいきなり刀を抜き、振り下ろした。それをサヨはひらりとかわす。そして、そのまま詰め寄り、男の顔を抱えるようにして飛び膝蹴りを繰り出した。歯が砕ける嫌な音が響く。男は悲鳴を上げ、のけ反った。砕けた歯が血と共に吐き出される。この時点で男は戦うことはできなくなっていた。しかし、サヨは攻撃を緩めない。愛する養父を侮辱した男を徹底的に叩きのめさなければ満足しない。刀を振り、腕の骨を砕き、柄で眉間を強打した。男の巨体が揺れ、ドウッ、と倒れる。顔は痛みに歪み、無様な様を見せていた。
「そこ、こいつを一応医務室に運んでおきなさい」
呆然としていた男の取り巻き達に声をかける。取り巻き達ははっとしたように慌てて男を担ぎ上げていった。
「では、教練を始めます」
まるで何も無かったかの様に再開するサヨをみて新兵達は瞬時に悟った。この人を怒らせてはならない、と」(2016-07-27 11:34)

トワイライト
「六武衆－ヤリザ
「……ニサシ殿、あれ刀を使わなくても
普通に大の男をボコボコにできる
恐ろしいおなごでござる」

六武衆－ニサシ
「あのおなごの父上にボコボコに
されたのにその娘にもやられるのは
ごめんこうむるでござる。とっとと
ここから逃げるで候！」

①の効果はモンスター効果単体で
とてつもないバンプアップですね！
普通に「ライオウ」や「ミトラージュ」
などのメタ系モンスターを単体で
突破できる能力を持っています！
振り幅１０００は強すぎですね！

②の効果は戦闘破壊した時に
墓地回収する効果！ちょうど①の
効果で戦闘破壊に関してはかなり
優位なので使いやすいですね！
」(2016-07-27 14:22)

海藻
「トワイライトさんコメントありがとうございます！
サヨの強さは龍刃衆の中でもかなり上位ですからね。大体の方はボコボコにできます。
1ターンに1度しか使えませんが、サヨ単体でも2800打点までなら対処できます。龍刃衆は基本的に戦闘メインのテーマになると思われるのでこの効果はかなり重宝することになるでしょう。墓地回収もかなり使えるでしょうね」(2016-07-27 16:03)

ランペル
「つ、強い（確信）さすが長ですな。このボコされた哀れなやつは、差別とかいじめとかよくしてそうですな。ボコされてスカッとしたぜ。龍刃衆は基本能力で採用してるんでしょうね。
やっぱりみんなと違うとぼっちになりやすいから、同じ獣人がいてホロケ君もシュマリ君もよかったね。
全体的にサポート向けの効果ですね。①の効果で龍刃衆モンスターの打点を1000アップさせて、アップした龍刃衆が相手モンスターを戦闘破壊すれば、②の効果で墓地の龍刃衆を回収できると相性がいいですね。
サポートが優秀ですが、自身の打点は1800で①の効果で自身を対象にとれば2800となって強力なアタッカーになりますね。エニシさんとホロケ君の効果も生かして運用したいですね。」(2016-07-27 17:16)

海藻
「ランペルさんコメントありがとうございます！
龍刃衆は能力を見て採用します。性格が悪ければ指導する方が文字通り叩き直します。
シュマリとホロケは良き友人となるでしょう。
サポート要因として有能ですが本人も普通に戦えます。ホロケもいれば相手モンスターを戦闘で破壊して手札から特殊召喚と墓地回収が可能となります」(2016-07-27 18:28)

黒壱(クロイツ)
「きっと二回攻撃持ちXモンスターとか登場するんだろうなぁ（遠い目
下級であるにも関わらず最上級モンスターを上回る2800打点。モンスターを倒すとサルベージ。
普通に戦士族デッキに出張しそうですが、むしろ龍刃衆そのものがカッ飛んでるので純正が一番強いですね……(・ω・)」(2016-07-27 21:40)

海藻
「黒壱さんコメントありがとうございます！
戦闘メインテーマなのでありえるかもですね。下級であろうと最上級を殴り殺せる脳筋。流石に単体ではブルーアイズは殴れませんが切り札級が出て来ればそれも簡単になるかも。オリカを作ると中堅かそれよりちょっと強いくらいを目指してるのにぶっ飛んだものができてしまう不思議」(2016-07-27 21:49)

廃人
「実にケモケモしくて良いカテゴリだと思います(恍惚)
召喚時に場の龍刃衆１体の打点を１０００アップ。この子単体でも２８００になり、大抵の最上級を討てるように。
そして②の回収効果にも繋げやすくなる算段でありますな。いずれも龍刃衆指定な為、選択の自由度は割と高い。
かなりの戦闘集団になりそうな予感がします。」(2016-07-27 23:26)

海藻
「廃人さんコメントありがとうございます！
いや、最初は獣人はホロケだけのつもりだったんですけどね。なんか増えました。
基本こいつらは脳筋です。攻撃力を上げて殴るか、戦闘に関する効果を何かしら持っている感じになるはず」(2016-07-27 23:32)