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HOME > 遊戯王SS一覧 > Ep04 太古の逆鱗

Ep04 太古の逆鱗 作:

最悪だ、私……。
せっかくできた友達を、こんなに早く失くすなんて……。
「よぉ、お前が海原だな?ちょっとツラ貸せやコラ」
おまけに、なんか怖いヤンキーに絡まれるし……。
「……で、私に何の用ですか?まぁ、霈ちゃん絡みでしょうけど……」
「半分不正解だコラ。……っててめぇ、本気で俺が誰か気付いてねぇのか?」
えぇ〜……こんな安っぽいヤンキーの知り合いいた覚えないんだけど……。
「おいおい……こんないい上司のこと忘れるなんてとんでもねぇ部下だなてめぇ?」
「……もしかして、臥龍?」
「正解、臥龍改め土御門遊雅(つちみかど・ゆうが)だ。今日はてめぇに話があってこうして呼び出したってワケだな」
臥龍を名乗る男……土御門は、私を真っ直ぐ見据えながら言った。
「ルナがてめぇの様子がおかしいっつってたから少し調べさせた。喜べよYukNow、今のてめぇは軽く指名手配状態だったぜ」
「っ、じゃあ今すぐにでも逃げた方が……?」
「その必要はねぇ。奴さん、てめぇに情が湧いてたのかYukNowのことは報告しても海原遊乃のことは報告してなかったらしい。……ま、仕事する時は気ぃつけろってこったな」
っつーかリーダーの俺より目立ってんじゃねぇよ、と臥龍……じゃなく遊雅は洩らす。
「あの、土御門、さん……もしかして、私にそのことを伝えるためだけに……?」
「あ?ンだコラ、仮にそうだとして何か不満か?」
「いや、そうじゃないけど……」
「ならいちいち呼び止めんな、てめぇはそんなに俺に構って欲しいのかよ」
「……まぁ。唯一の友達を失ったから寂しいんだよ」
「……ンだよ気色悪りぃ、残念ながら俺は女の扱いにゃ慣れてねぇんだ、帰るぞ」


「っつぅわけで約束通り来てやったぞ海原。で、なんでわざわざこんな女くせぇ店に呼びやがった?俺とてめぇは付き合いたてのバカップルか?」
「昔の女のことを忘れるには他のやつでその思い出を上塗りするしかないと思ってさ」
「っつぅことはなんだ?てめぇは俺を別れた女の代わりとして見てるってことか?やめてくれよクソが、普通に不快だ」
「冗談だよ土御門さん。あなたのことをからかって遊びたかっただけ」
放課後、私は土御門さんを誘ってある場所に来ていた。……というか。
「そもそも最初に放課後にツラ貸せって言ってきたの土御門さんでしょ?なら場所を指定しなかった土御門さんが悪いよ」
「屁理屈抜かしやがって……ま、俺としちゃ場所なんざどこでも構わねぇわけだが……にしたって限度ってもんがあんだろうがよ?」
何だかんだ文句を言いつつも、慣れない雰囲気の場所にソワソワしてるのは隠せてないよ土御門さん。
「……で?なんかオススメとかあんのか?悪りぃが俺はこういう場所には慣れてねぇ。そういう点じゃてめぇに情報アドバンテージがあるよなぁ?」
……うん。今までのやりとりで察したけどこの人ただのツンデレだ。
素直にオススメは何か私に聞けばいいのにそれができないんだろうな……可愛いひと。
「そうだね。土御門さんの好みの味とか知らないから私の好みに合ったものになっちゃうけど……私としてはこのクリームクロックムッシュがオススメだよ」
「じゃそれで頼むわ」
素直に私に従う土御門さんを見てると、なんだか出し抜いたような気分がして楽しいな。
「うっす、ご注文は以上でよろしいっすか」
店員を呼びつけ、クロックムッシュを2つ頼む。……ん?この態度の悪い店員、どっかで見たような……。
「ちょっと待てやコラ。人違いなら悪りぃが……てめぇ、半蔵だろ?」
あっ。よかった。土御門さんも同じこと思ってたんだ。私だけじゃなくてよかったよ。
「〜〜ッ!な、何のことっすか?お、俺はただのしがないバイト戦士っすよ?じゃ、じゃあこれで……」
「賢蔵、こんなとこでなにやってる?」
あっ、別方面からツッコミ入った……って今の誰だ?
「待たんかいコラ、てめぇこそこんなとこでなにやってやがんだルナ」
あっ。よかった。土御門さんも同じこと思ってたんだ。私だけじゃなくてよかったよ。……ってこれデジャヴってやつじゃない?
「〜〜ッ!な、何のこと?わ、私はただのしがないゆるふわカスタマー。じゃ、じゃあこれで……」
ってお前もデジャヴるんかい!そこはデジャヴらないで頑張ろうよ!
「……なぁおいコラYukNow、てめぇ計ったなコラ」
「……違うもん。ここで半蔵がバイトしてたことは知らなかったもん……」
「『半蔵がバイトしてたこと“は”知らなかった』、成程?つまりルナがここに来ることは知ってたと。ちょっとオイタが過ぎんじゃねぇか?えぇおい?」
うわぁめっちゃ怒ってる……私何も悪くないのに……。
「まぁいい、ルナ、相席しろ。それから半蔵、てめぇも今すぐ仕事切り上げて相席だ、意見は求めん」
「む、無茶言わないでくださいっすよがりゅ……じゃなくてお客さん」
「ほう?俺が臥龍だってよく気付いたな?死にたくなきゃ言う通りにしろ。それともこの店ごと消し飛ばしてほしいか?」
「……わーかったっすよ。ったく、人使いの荒い上司っすねぇ」
あぁ……女の子の聖域みたいな場所がイケメンヤンキーに潰されていく……。


「どっちにしろ今日YukNow呼び出して用件を伝えてから後からてめぇらに伝える手筈だったから手間が省けたっちゃ省けたんだが……偶然ってあるもんだな?」
あっちゃー……クロックムッシュ食べて少しは機嫌良くなったみたいだけどまだちょっと怒ってるよ……。
「私はルナがここによく来てるってことは知ってたけど半蔵については……」
「わたしは半蔵が働いてることは知ってた。けどYukNowが今日来てることは……」
「俺もっすね……ルナちゃんが常連なのは知ってたっすけどまさかYukNowちゃんもとは……」
「……チッ、まぁいい。っつかこんな公の場でコードネーム呼びってのも問題だな。俺は土御門遊雅だ。こっちじゃこう呼べ」
土御門さんはコップの氷をストローで弄びながら名乗った。じゃあ私も名乗ろっかな……。
「私は海原遊乃。私に関しては名前とコードネーム一緒だし呼び方は変えなくてもいいよ」
「……うぃ。月宮星良(つきみや・せら)。せらって呼んで」
「これ、俺も名乗らないとダメなやつっすよね〜……俺は機織賢三(はたおり・けんぞう)っす。呼び方はなんでもいっすよ」
それぞれが本名を名乗ると、土御門さんはタブレットを私たちに見せる。……なんだろこれ?モンスター?
「……うぃ、遊雅。これ、何?」
「今から言うから黙ってろ月宮」
ホームボタンを押し、新たに別の画像を見せる土御門さん。何か拡大したのかな……?すごい見辛いけど……これはカード?
「解像度クソっすけど、これデュエルモンスターズのカードっすよね?これがどうかしたんすか?」
「よく気付いたな機織。確かにカードだが……これは俺が個人的に追ってる宝でもあるんだよ」
「宝?」
「おう、俺たち魁闘団が狙うにゃ御誂え向きだろ?」
そう言うと、今度は分厚いファイルを取り出し、それを広げた。
「これは本来この世界には存在するはずのないカード……お偉いさん方は“ディメンション・カード”とか呼んでるらしい」
「……うぃ、遊雅。ついに頭おかしくなった?」
「ブン殴るぞクソ幼女……ま、そう思われても仕方ねぇか、っつーわけでこのデータを見ろ」
ファイルをペラペラとめくり、土御門さんはグラフが大量に載ったページを見せる。
「こっちのが通常のカード……で、こっちがディメンション・カードだな。パワーディスクで使用した際に発生するエネルギー量が段違いだろ?」
「土御門さん、気になったんだけどそれが段違いだとデュエルに勝ちやすくなったりするの?」
「そんなアホなことできるわけねぇだろ、アタマ沸いてんのか?俺が言いてぇのはそういうことじゃねぇんだよ」
……ほんっとこの人、シラフだと変装してる時以上に口悪いのどうにかしてくれないかなぁ。
「これを使えば、この腐った世界を牛耳るクソどもをブチ殺せる……俺たちがこうして集まった目的だって果たせるんだよ」
「……変なこと考えないでくださいっすよ、土御門サン。っちゅーかこんな往来であんまり過激な発言するのはどうかと思うっす」
「そうかよ。で、今その宝の場所がわかってるっつったら……てめぇらはどうする?」

「うぃ。行かない、なんて言うわけない。でも今夜は無理。明日の夜からは空いてる」
「……しゃーない。俺も行くっすよ。俺はいつでも空いてるんでスケジュール決まり次第教えてくださいっす」
「……ごめん、私はちょっと行けそうにないかな」
……また出て霈ちゃんと戦うことになったりしたら、困るのは私だからね。
「ケッ、そうかよ。なら仕方ねぇか。代わりにデカい仕事を一個くれてやる。明日の夜、俺ら3人は別の場所にあるカードを盗み出す。その指示を出せ」
「……全員分?」
「俺は大体把握してるから必要ねぇとは思うが、月宮と機織は何にも知らねぇんだろ?ってなわけで頼むぜ、お留守番さんよ」


『……うぃ。YukNow、どの道通ればいい?』
『YukNowちゃん、こっちも頼むっす』
「わかったからちょっと待ってね……!」
ひぃーっ、しんどっ!
何これ、ルナいつもこんなことやらされてたの?ちょっと尊敬しちゃうな。
『……ったく、てめぇら何ボサッとしてやがる』
「ごめん臥龍、慣れてなくて……」
『謝れとは言ってねぇ。なんでも謝りゃ済むと思ってんじゃねぇぞ』
臥龍は相変わらず手厳しい様子で……本当にごめんなさい……。
「ルナ、そこを右に曲がって突き当たりの床に隠し階段があるから。半蔵はセキュリティが近づいてきてるから一旦隠れて」
『……うぃ。了解』
『ど、どこに隠れろっつーんすか!?どこにも隠れる場所なんてないっすけどぉ!?』
『……隠れる場所がねぇ?バカが、普段の忍者ごっこの成果を見せてくれるんじゃねぇのか?』
『〜〜〜!わかったっすよやりゃいいんでしょやりゃあ!』
臥龍、口は悪いけどカリスマはあるのがかえってめんどくさいんだよね……もっとも、それ言ったら怒られるから言わないけど。
『隠し階段……あった。でも奥から足音聞こえる。指示お願い』
『あの神経ガス使えよ、権力の犬どもに加減なんざ必要ねぇ』
「流石に神経ガスはダメだよ……でもそこ一本道なんだよね?だったらもうデュエるしかないんじゃない?」
我ながら冴えてるなぁ……ってアレ?ルナ何やってるの……?
『≪月狂誘爆≫発動。消し飛べ』
デュ、デュエルせずにカードだけ使って切り抜けちゃったよルナ……。
『こっちも抜けたっす……ありゃ、なんすかねこの扉?』
「あぁ、その扉は開けないほうがいいよ半蔵。そこの床の7割が落とし穴だから多分死ぬ」
『安心しろ、死んでも骨は拾ってやる。安心して死んでこい』
『嫌っすよ臥龍サン!……となると、ほかの道探すほうが早いっすね』
臥龍、完全に楽しんでるよね……半蔵といるときの臥龍って割といつも……いや嫉妬してるとかではないんだけどね。
『……おっと、ここが最後らしいな。おいYukNow。突き当たりまで着いたが先にパワーディスクの反応はあるか?』
「3つほどあるよ臥龍。あとやたら強い反応出してるお宝も」
『なるほど、つまり俺は一足先に引き当てたってわけか』
臥龍はそう言うと、扉を蹴破って中に入っていった。ほんと何やってるのうちのリーダーは……。
『よう、権力の犬ども。俺がそこのカード取りに来るって知ってて待っててくれたのか?ありがてぇな』
『ほう。つまり君はよほど死にたいということでよかったのかな?』
『死ぬのはどっちだボケ。てめぇらクズどもを倒しても殺さずに放置しておいてやってんのはどこの誰だと思ってやがる?』
『恩着せがましい男だ。……かかれゴヨウセキュリティ部隊!この少年を亡き者にしろ!』
あぁ……自然な流れでデュエルが始まってしまった……。
『パワーフィールド展開。じゃ、てめぇら3人にハンデをやるよ。そうでもしねぇと楽しめねぇからな』
『我々を舐めているのかね?だが施しは受けよう』
相手3人はフィールドを共有して、臥龍の番から後攻って扱いでやるみたい。ほんと、臥龍ってこのやり方好きだねぇ……。
『私のターン!私は≪セキュリティドッグ・ダックス≫を召喚し、≪セキュリティドッグ・ドクトレトリバー≫を手札に加える!そしてダックスの効果で特殊召喚!』
チューナーを含むモンスターが2体……来るよ臥龍!
『現れろ、正義のサーキット!召喚条件は「セキュリティドッグ」モンスター2体!リンク召喚!現れろ≪セキュリティドッグオペレータ・コリー≫!』
『ほぉ、で、その犬っころの効果で2体を蘇らせてシンクロって算段か』
『察しのいいことで。私はコリーの効果を発動し、墓地から2体のセキュリティドッグを蘇生!さらに私はレベル3のダックスにレベル3のドクトレトリバーをチューニング!』
ついにシンクロだ……あれ?でもセキュリティドッグのシンクロってレベル9じゃなかったっけ?
『現れろ、荒ぶる牙持つ捕獲者、≪ゴヨウ・プレデター≫!』
あっ、そっちかぁ!そういえばさっきも「ゴヨウセキュリティ部隊」とか言ってたね!
『さらにパワースキル≪ポジション・チェンジ≫発動!パワースキルを2つ取り除きプレデターの位置を隣の、コリーのリンク先でないモンスターゾーンに移す!私はこれでターンエンド!』
『続けて私のターン!私もコリーの効果を発動し、2体でシンクロ召喚!現れろ、砲台背負いし捕獲者、≪ゴヨウ・カタパルト≫!さらに≪ポジション・チェンジ≫を発動し、ターンエンド』
『続けて私のターン!私もコリーの効果を使う。そして2体でシンクロ召喚!現れろ、平和を守りし捕獲者!レベル6、≪ゴヨウ・ガーディアン≫!』
ひぃ……ゴヨウモンスターが3体も……おっそろしいなぁ……。
えっ?なんで余裕そうかって?決まってるじゃん、ウチのリーダーが、この程度で負けるような人じゃないからだよ。
『これで私はターンエンド。どうかな、我らの鉄壁の布陣を破れるかな?』
『そうかよ、てめぇらまさか、その程度で鉄壁の、なんて言うつもりじゃねぇよな?』
『なんだと?』
『俺の快進撃を止めるのに、んな貧相なフィールドで本当にいいのか、って聞いてるつもりなんだが?まぁ、だからって手を抜いたりはしねぇよ。俺のターン!』
臥龍は口は悪いけど、デュエリストとして素直に尊敬してる。だって、どれだけ追い詰められても最後には必ず勝つから。
『俺は≪おろかな埋葬≫を発動し、デッキから≪化石繭≫を墓地に送る!さらに!≪化石繭≫がカードの効果で墓地に送られたことで、手札から≪フォッシル・フォールン≫を特殊召喚!効果でさらにデッキから≪化石繭≫を墓地に送るぜ』

フォッシル・フォールン
チューナー・効果モンスター
星1/地属性/恐竜族/攻0/守0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:「化石繭」がカードの効果で自分の墓地に送られた場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「化石繭」1枚を墓地に送る。

『さらに≪リバイブ・グレイバー≫を通常召喚!こいつの効果で墓地の≪化石繭≫1体を呼び戻す!』

リバイブ・グレイバー
星4/地属性/機械族/攻1600/守0
効果モンスター
①:このカードは、フィールドに存在する限り「リバイバルビースト」モンスターとしても扱う。②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。墓地から「化石繭」1体を特殊召喚する。

化石繭
効果モンスター
星1/地属性/恐竜族/攻0/守0
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できず、このカード名のカードは魔法・罠ゾーンに1枚しか表側表示で存在できない。①:このカードは戦闘・効果では破壊されない。②:このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。③:このカードが墓地に存在する場合に、自分フィールドの「リバイバルビースト」モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備カード扱いとしてそのカードに装備する。④:このカードを装備しているモンスターは以下の効果を得る。●1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を選んで発動できる。そのカードを裏側守備表示にする。その後、特殊召喚モンスターが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、そのモンスターを手札に加える。残りのめくったカードは全てデッキに戻す。

『行くぜ、俺は≪化石繭≫をリリースし、手札から≪復元獣アンモナイト≫を特殊召喚!』

復元獣アンモナイト
特殊召喚・効果モンスター
星2/水属性/恐竜族/攻1600/守1600
このカードは通常召喚できない。自分フィールドの「化石繭」1体をリリースした場合に手札から特殊召喚できる。このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「化石繭」1体を墓地に送る。②:このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分へのダメージは0になる。③:このカードが戦闘を行ったダメージ計算終了時に発動できる。このカードをリリースし、墓地から「化石繭」を2体まで特殊召喚する。その後、デッキからこのカードよりレベルが高い「リバイバルビースト」モンスター1体を手札に加えることができる。この効果を使用したターン、自分はバトルフェイズ中に1度だけ手札の「リバイバルビースト」モンスター1体を特殊召喚できる。この効果の使用後、ターン終了時まで自分が相手に与える戦闘ダメージは半分になる。

『効果で≪化石繭≫をさらにもう一体墓地に送らせてもらう……バトル!俺は≪復元獣アンモナイト≫で≪ゴヨウ・プレデター≫を攻撃!』
『攻撃力の劣るモンスターで攻撃だと?さすがはコソ泥、虫にも劣る知能だ』
『虫にも劣る知能はてめぇだよ。カードの効果は確認しろって上司に教わらなかったか?こいつは戦闘で破壊されず、ダメージも0になるんだわ。……で、こいつの効果はまだ続く』
臥龍が自分のペースに持ち込んだ、つまりこのデュエルの勝敗はもう決まってるようなものだね。
『こいつを墓地に送り、≪化石繭≫を2体蘇らせる!そしてデッキから≪復元獣スピノスピナー≫を手札に加え、特殊召喚!』

復元獣スピノスピナー
特殊召喚・効果モンスター
星3/風属性/恐竜族/攻1900/守1900
このカードは通常召喚できない。自分フィールドの「化石繭」2体をリリースした場合に手札から特殊召喚できる。このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。手札を1枚捨て、カードを1枚ドローする。②:このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分へのダメージは0になる。③:このカードは特殊召喚されたターンには直接攻撃できない。④:このカードが戦闘を行ったダメージ計算終了時に発動できる。このカードをリリースし、墓地から「化石繭」を3体まで特殊召喚する。その後、デッキからこのカードよりレベルが高い「リバイバルビースト」モンスター1体を手札に加えることができる。この効果を使用したターン、自分は1度だけバトルフェイズ中に手札の「復元獣」モンスター1体を特殊召喚できる。この効果の使用後、ターン終了時まで自分が相手に与える戦闘ダメージは半分になる。

『バトルは続くぜ、俺はスピノスピナーでプレデターを攻撃!こいつの効果で自身を墓地に送り、3体の化石繭を蘇生!そして≪復元獣ドリルガートプス≫を手札に加え、こいつを特殊召喚!』

復元獣ドリルガートプス
特殊召喚・効果モンスター
星4/地属性/恐竜族/攻2200/守2200
このカードは通常召喚できない。自分フィールドの「化石繭」3体をリリースした場合に手札から特殊召喚できる。このカード名の④の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「リバイバルビースト」と記された魔法・罠カード1枚を手札に加える。②:このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分へのダメージは0になる。③:このカードは特殊召喚されたターンには直接攻撃できない。④:このカードが戦闘を行ったダメージ計算終了時に発動できる。手札から通常魔法もしくは通常罠カード1枚を発動する。相手はそのカードの発動に対して効果を発動できない。

『さらにこの効果で≪復元獣合≫を手札に加える!バトルだ!ドリルガートプスでプレデターを攻撃!戦闘を行ったことでこいつの効果を発動!≪復元獣合≫を手札から発動する!』

復元獣合
通常魔法
①:自分の手札・フィールド・墓地から、「リバイバルビースト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。②:墓地に存在するこのカードを除外して発動できる。以下の効果から一つを選択して適用する。●デッキから「化石繭」1体を墓地に送る。●墓地から「化石繭」1体を特殊召喚する。

『何!?バトルフェイズ中に通常魔法だと!?』
うん。驚くのもわかるよ。私も初めて見たときは効果を二度見したもん。
『そう驚くんじゃねぇ。俺はてめぇらをぶっ潰すために全力を尽くすだけだ!この効果で俺はフィールドのドリルガートプス、墓地のアンモナイト、スピノスピナーを除外し、融合召喚を行う!』
臥龍の目、本気の目だなぁ……本当に、かっこいいなって思う。
『幾億もの時を経て蘇りし獣ども、歪に交わり大空を舞え!融合召喚!来い、≪復元超獣キメラノドン≫!』

復元超獣キメラノドン
融合・効果モンスター
星8/風属性/恐竜族/攻3400/守3400
恐竜族モンスター3体以上
①:このカードの攻撃力は融合素材とした「リバイバルビースト」モンスターの数×400ポイントアップする。②:このカードは融合召喚されたターンには直接攻撃できない。③:このカードが戦闘を行ったダメージ計算終了時に発動できる。このカードは続けて攻撃できる。この効果は1度のバトルフェイズ中にこのカードの融合素材とした「リバイバルビースト」モンスターの数まで使用できる。④:このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。⑤:このカードがフィールドから墓地に送られた場合に、自分の墓地の「化石繭」を任意の数だけ対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

『ここまで来りゃ、バカでカスでクズのてめぇらゴミにもわかるよな?俺はキメラノドンでカタパルトを攻撃!』
守備表示のカタパルトを倒しても、戦闘ダメージは発生しない。けど……。
『キメラノドンの効果!戦闘で相手モンスターを破壊した時、その攻撃力をてめぇにブチ込む!』

セキュリティ ライフ:4000→3200

『さらに行くぜ、キメラノドンでプレデターを攻撃!』
攻撃力が4600にアップしたキメラノドンが攻撃力2400のプレデターに攻撃して、でもアンモナイトたちの効果で……えっと?
『550のダメージだ。この程度痛くも痒くもねぇ、なんて言うなよ?こいつの効果に制限はねぇ。さて問題、550+2400ってなーんだ?』
『ぐっ……2950だ』
『正解。ご褒美にその分のダメージをてめぇにやるよ』

セキュリティ ライフ:3200→250

『トドメだ、キメラノドンでガーディアンを攻撃!ケミカル・ロストウィンド!』
『まだ負けられんよ、私は≪リカバー&シャットB≫を発動し……』
『お決まりの展開を何度もさせるんじゃねぇ。≪パワー・ディスペル≫を発動し、そのパワースキルを無効にする!さぁやれキメラノドン!ゴミクズどもの命を一つ残らず奪い取れ!』

セキュリティ ライフ:250→0


『チッ、あっけない最後だったな……さて、ディメンション・カードは……ンだよ、ハズレじゃねぇか』
ディメンション・カードには当たり外れがあるらしく、臥龍は不機嫌になる。
……さて、次は半蔵がお宝の下までたどり着いたみたいだね。
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