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海皇と炎王の3000年の決闘(海皇目線) 作:リバース@影の使者
海王と炎王の3000年の決闘―デュエル―(海皇目線)1話
西暦――紀元前1000年頃
この広い太平洋のどこか。
深い深い海の底に、綺麗な、地上では絶対見れない『伝説の都 アトランティス』に住む、地上では『海皇のものたち』と呼ばれるものたちがいた。
そこは、『海皇のものたち』から皇としてあがめられていた『海皇龍 ポセイドラ』が君臨する、水の王国だった。
『海皇ものたち』と呼ばれしものたちは、海の底で、静かに海の生物達と、共存しあっていた。そのときは、平和だった。
だが、その『平和』は、あるものたちに壊されるのであった。
自らを『炎王の使い』と名乗りしものたちが、『海皇のものたち』に決闘を申し込んだのだ。―――受け入れない場合、海を乾上らせる、と脅した上で。
『海皇』はその決闘を受け入れ、『炎王神獣 ガルドニクス』との闘いを始めるのだった。
これは、そんな1体の『海皇』の物語を、圧縮して作られた物語である。
「リュウキ大佐、現状はどうなっている?」
そう言ったのは、窓の外を見ている、紅い眼をした『海皇』……『海皇龍 ポセイドラ』だ。その質問の返事の主は、竜騎隊の隊長である、『リュウキ・ブラーゼ』大佐だ。
「今現在、『炎王』共の勢いは少しずつ減少。壊滅間近――というところです」
と、リュウキ大佐は、少し手短に言った。
「そう、か」
ポセイドラは外を眺めながら呟いた。
「……なぁ、リュウキ大佐」
「なんでしょう?海皇様」
「……『暗黒界の制裁』『湿地のガスタ』……そして我ら『海皇のものたち』。この3軍 が今の世の中では最強、と言われているのは知っておるな?」
……いったい、何をきり出したのだろう。そんなこと、海皇の従者ならば誰でも知っていることなのだが…とリュウキは思った。
「……はぁ」
その考えが声、そして顔に出てしまったらしい。
「そなたにしては曖昧な答えじゃな。……まぁ、何を言っているのかわからない、といっ た顔だな」
その声を聞き、「しまった」と、リュウキは思った。
「!…し、失礼しました!」
慌てるリュウキを見ながら、海皇はまるで我が子を見るような眼で、微笑みながら言った。
「よい、そなたと我との仲じゃ」
「……」
「話を続けよう。その3軍の中に、我らはあるのだ。なのに…」
と、一回言葉を切り、重苦しそうに、ポセイドラは言った。
「何故、決闘は…『戦争』は終わらない」
悲しげな眼でリュウキを見ながら言った。言った、というよりは『質問』をしたように言った。
「……わかって、いましたか…。奴等が何か狙っていることを」
リュウキは見えない何か(おそらく炎王)を睨みながら言った。
「やはり、か」
ポセイドラは、なにかを悟ったかの様に言った。
そして意を決したかの様に、リュウキに言った。
「……リュウキ大佐」
「…はい?」
「もし、もしも…我が死んだときは……」
「!!海皇様!なんと不謹慎な!」
「いや、我にはわかる。この闘いの末、我は死ぬと。直感する」
「海皇…様」
「もし、我が死んだときには……」
次の日、海皇は前線に立ち、炎王隊を薙ぎ払いながらこう言った。
「我は海皇!ポセイドラである!!死にたいものは前に出るがいい!!」
―――闘いは終わりを迎えようとしていた。
西暦――紀元前1000年頃
この広い太平洋のどこか。
深い深い海の底に、綺麗な、地上では絶対見れない『伝説の都 アトランティス』に住む、地上では『海皇のものたち』と呼ばれるものたちがいた。
そこは、『海皇のものたち』から皇としてあがめられていた『海皇龍 ポセイドラ』が君臨する、水の王国だった。
『海皇ものたち』と呼ばれしものたちは、海の底で、静かに海の生物達と、共存しあっていた。そのときは、平和だった。
だが、その『平和』は、あるものたちに壊されるのであった。
自らを『炎王の使い』と名乗りしものたちが、『海皇のものたち』に決闘を申し込んだのだ。―――受け入れない場合、海を乾上らせる、と脅した上で。
『海皇』はその決闘を受け入れ、『炎王神獣 ガルドニクス』との闘いを始めるのだった。
これは、そんな1体の『海皇』の物語を、圧縮して作られた物語である。
「リュウキ大佐、現状はどうなっている?」
そう言ったのは、窓の外を見ている、紅い眼をした『海皇』……『海皇龍 ポセイドラ』だ。その質問の返事の主は、竜騎隊の隊長である、『リュウキ・ブラーゼ』大佐だ。
「今現在、『炎王』共の勢いは少しずつ減少。壊滅間近――というところです」
と、リュウキ大佐は、少し手短に言った。
「そう、か」
ポセイドラは外を眺めながら呟いた。
「……なぁ、リュウキ大佐」
「なんでしょう?海皇様」
「……『暗黒界の制裁』『湿地のガスタ』……そして我ら『海皇のものたち』。この3軍 が今の世の中では最強、と言われているのは知っておるな?」
……いったい、何をきり出したのだろう。そんなこと、海皇の従者ならば誰でも知っていることなのだが…とリュウキは思った。
「……はぁ」
その考えが声、そして顔に出てしまったらしい。
「そなたにしては曖昧な答えじゃな。……まぁ、何を言っているのかわからない、といっ た顔だな」
その声を聞き、「しまった」と、リュウキは思った。
「!…し、失礼しました!」
慌てるリュウキを見ながら、海皇はまるで我が子を見るような眼で、微笑みながら言った。
「よい、そなたと我との仲じゃ」
「……」
「話を続けよう。その3軍の中に、我らはあるのだ。なのに…」
と、一回言葉を切り、重苦しそうに、ポセイドラは言った。
「何故、決闘は…『戦争』は終わらない」
悲しげな眼でリュウキを見ながら言った。言った、というよりは『質問』をしたように言った。
「……わかって、いましたか…。奴等が何か狙っていることを」
リュウキは見えない何か(おそらく炎王)を睨みながら言った。
「やはり、か」
ポセイドラは、なにかを悟ったかの様に言った。
そして意を決したかの様に、リュウキに言った。
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「…はい?」
「もし、もしも…我が死んだときは……」
「!!海皇様!なんと不謹慎な!」
「いや、我にはわかる。この闘いの末、我は死ぬと。直感する」
「海皇…様」
「もし、我が死んだときには……」
次の日、海皇は前線に立ち、炎王隊を薙ぎ払いながらこう言った。
「我は海皇!ポセイドラである!!死にたいものは前に出るがいい!!」
―――闘いは終わりを迎えようとしていた。
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