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第9羽 黙って俺に投資しろ! 作:ハカラメ
遊戯王映画公開パーティssに、にん人が出演中!
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
その日の夜...
にん人「トリオン達は?」
フレシア「もう寝ちゃったわ。今日はいっぱい動いたものね~」
にん人「ただ長老をモフモフしてただけだろ...」
フレシア「何よぅ、モフモフするのだって結構大変なのよ!」
にん人「知るか! あんなに長時間モフモフして...長老が激おこだったらどうすんだよ!?」
牙王「にん人よ...」ゴゴゴ...
にん人「えっ!? はっ、はい何でしょう...?」
牙王「・・・」ゴゴゴ...
牙王「可愛いは・・・正義だ...」ゴゴゴ...
にん人(あ、この人こういう感じな人なのか...?)
ナチュビ「おい貴様、何か変な事考えてるだろ」
にん人「オメーはエスパーか。気持ち悪いぞガチャ〇ンみたいな色しやがって」
ナチュビ「言っておくが、長老は心が優しいだけであって、決して口リコンとかそういうのではないからな」
にん人「俺は口リコンなんて一言もいってねーぞ! うわーお前長老の事そんな風に思ってたのか~ひっでぇ奴だな~」
牙王「(´・ω・`)」
ナチュビ「いや、ちょ、ちょっと待て! 私は別にそんな事は思ってなんか...」
牙王「ビーストよ...」ゴゴゴ...
ナチュビ「はっ、はい、何でしょうか長老...」
牙王「・・・」ゴゴゴ...
牙王「これは口リコンではなく・・・父性だ...」ゴゴゴ...
にん人「長老、あんたゴゴゴ...って効果音つければ何言ってもいいと思ってるだろ」
ナチュビ「ゴ、ゴホン...で、お前たち、まだ長老に話があるのか?」
フレシア「えぇ。実を言うと、今からお話するのが今日来た本当の目的というか...」
ナチュビ「本当の目的...?」
牙王「それは、『この前の話』と同じ話か...? それならワシは・・・」
フレシア「お願いします。どうかもう一度...」
牙王「・・・」
牙王「・・・ウム、仕方がないのぅ...」ゴゴゴ...
牙王「よかろう...話すがよい...」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ...
にん人(やめろ長老、もうその厳格な長老ポジ路線は無理だ! 前回がひどすぎたんだ!)
ナチュビ(長老様...おいたわしや...)
フレシア「この世界でも1番の豊かさを持っていたナチュルの森は、現在見る影もないほど荒れ果てています。それは長老もお分かりですよね?」
牙王「うむ...」
フレシア「にん人さんは、この森の道中を見て、どう思いましたか?」
にん人「どうも何も、とんでもない場所だったよ...」
にん人「里山の整備が行き届いてないせいで、森の中はモンスター達の巣窟になっちまってるし、縄張りも風紀もメチャクチャだ。都会の路地裏かと思ったぜ」
ナチュビ「何だと...?」
にん人「そんなに怒るなよ、俺は事実を言っただけだ」
にん人「それに、俺より長く森に住んでるアンタらが、その状況を分からないはずないもんなぁ??」
ナチュビ「くっ...」
フレシア「だから、私はずっと探していたんです。この森を元のように・・・いや、昔よりもっと素晴らしくしてくれる人を...」
ナチュビ「え...ま、まさかっ...!」
牙王「それが...この男、というわけか...」
にん人「・・・まぁな」
フレシア「この人なら、この森を必ず再生してくれるはずです! だから・・・」
フレシア「この森の管理権を、私たちに譲っていただけないでしょうか...!」
ナチュビ「!?」
牙王「・・・」
ナチュビ「か、管理権を譲るってことは・・・長老の座を奪うってことか!?」
フレシア「そうじゃないの!」
フレシア「でも、この森は管理権を持ってる長老様の一族でしか手を入れられない規則があるから...」
ナチュビ「当たり前だ! この森は代々、長老の一族が守って来られたんだぞ! それを放棄しろと言うのか!?」
フレシア「でも、長老様の跡継ぎだった一人息子は、この森から出て行ってしまったじゃないですか...」
ナチュビ「うっ...」
牙王「・・・バカ息子め...」
フレシア「森を管理していた人たちも、高齢化や跡継ぎ問題で次々と森から去っていきました・・・だから、今こんな風になってるんじゃないですか!」
フレシア「今、ここにいる私たちが何とかしなきゃ、この森は...」
牙王「・・・」
フレシア「だからお願いです。どうか私たちに、この森を変えさえてください! お願いします!!」
ナチュビ「長老...」
牙王「・・・」
牙王「・・・ならぬ」
フレシア「そんなっ...!」
牙王「わしらの一族は、代々『牙王』の名を受け継ぎながら、この神聖樹を、この森を守ってきたのだ」
牙王「その森を、どこの馬の骨とも分からぬ者に渡すことなど出来ぬ!」
フレシア「長老様...」
牙王「この森は、わしらの誇りをかけて必ず復興させる。だからお前たちはでしゃばるな、この前もそう言ったはずだ」
フレシア「うぅ...」
にん人「・・・」
牙王「話はそれだけか。ならば・・・」
にん人「・・・くだらねぇ」ボソッ
牙王「今、なんと...?」
にん人「あーくだらねぇくだらねぇ。これだから頭の固い年寄りは嫌なんだよ」
ナチュビ「貴様ッ! 長老様に向かってなんという口の利き方だ! 無礼だぞ!!」
にん人「俺は、この森に来たばかりだから、歴史だの過去の栄光だのはよく知らねぇ。あんたの一族の誇りも知らねぇよ。でもなぁ・・・」
にん人「そんな事ばっかり言ってるとこの森、あと1年くらいでダメになるぞ」
牙王「!?」
ナチュビ「1年...だと!? そんな口から出まかせを信じられるか!!」
にん人「信じないならそれでもいい。どうせ俺は、どこの馬の骨とも分からない人参オバケだからな...」
にん人「でも、もしもこの森を、また盛り上げたいと1ミリでも思ってんなら・・・」
にん人「四の五の言わずに、黙って俺に投資しろ!!」ドンッ!
ナチュビ「・・・!」ビクッ
フレシア「にん人さん...!」
牙王「・・・」
牙王「・・・フッ」
牙王「ハッハッハッハッハ!!!」
ナチュビ「ちょ、長老...!?」
牙王「このワシに、こんな大口を叩いた者は、お前が初めてだ! この森の民は皆、わしら一族には恐れおののいて逆らいもしなかったからのぅ!」
牙王「フレシアよ...お前が、この森に外の世界の者を連れてきたいと言ったのは、これが目的であったのだな」
フレシア「・・・ウフフッ、どうでしょうかね?」
牙王「フッ、やはり蟲惑魔・・・食えん女よのぅ...」
フレシア「私たちは、『喰われる前に喰え』がモットーなので♪」
牙王「やれやれ...」
牙王「よかろう。この森の管理権を、お前たちに譲ろう」
ナチュビ「長老!?」
フレシア「ありがとうございます!」
牙王「ただし!」
フレシア「ただし...?」
牙王「譲る期限は1年間だけだ。その間に、目に見えるような結果が出なかったら、管理権はワシに返してもらう。それでいいな?」
フレシア「1年...!?」
にん人「・・・1年でいいのか?」
牙王「・・・不満か?」
にん人「いや、十分すぎる位だ」
フレシア「に、にん人さん...!?」
牙王「よし、それなら決まりだな...」
にん人「話は終わりか? なら、俺はもう寝るぞ」
ナチュビ「あ、おい待て! 俺はまだ納得が...」
ガララッ
ナチュビ「くっ、行ってしまった...」
ナチュビ「本当にいいのですか長老!? あのような男に...!」
牙王「もう決めた事だ...」ゴゴゴ...
フレシア「大丈夫よナチュビさん。あの人はすごい人だから」
ナチュビ「なんでお前はそんな事が言えるんだ!? あいつの素性を知ってるのか!?」
フレシア「えぇ。一応...」
ナチュビ「あいつは一体何者なんだよ!」
フレシア「それは...ごめんなさい、今は言えないの...」
~~~
ザッザッザッ
にん人「・・・」
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
???『あの若造め...調子にのりおって・・・』
???『やはり、あいつは潰しておく必要がありますなぁ・・・』
???『去れ、にん人。ここにはもう、お前の居場所はない・・・』
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
にん人「・・・」
にん人「・・・ケッ、嫌な事思い出しちまった...」
~~~
次の日の朝...
フレシア「さぁみんな! もう家に帰るわよ~!」
一同「はーい!」
トリオン「うぅ...眠いよティオちゃん...」
ティオ「あんな遅くまでUNOやってるからですよ」←先に寝た
カズーラ「しかも、トリオンちゃん全負けだものね~♪」
アトラ「トリオン、お前はまずちゃんとルールを覚えるのが先だぞ」
カズーラ「残り2枚になったらUNO!って言うのよ~」
ティオ(超初歩的...)
トリオン「ふえぇ~...難しいよ~」
アトラ「全然難しくないだろ!!」
ワイワイキャッキャ...
にん人(あの道をまた帰るのか...考えただけで恐ろしい...)ガクブル
ナチュビ「おい、人参オバケ」
にん人「なんだよ苔ネコ」
ナチュビ「・・・フレシアに迷惑をかけるようならマネしたら、噛み殺すからな」
にん人「しねぇよ、そんな事...」
にん人「あの人は、俺の恩人だからな...」ボソッ
ナチュビ「何か言ったか?」
にん人「...なんでもねぇよ。ていうか、何でお前がそんな事気にして...」
フレシア「にん人さーん! そろそろ出発しますよ~~!!」
にん人「分かった、今行く!」タタッ
ナチュビ「・・・」
ティオ「長老さん、バイバイ...」
トリオン「またモフモフさせてね!」
アトラ「またモフモフする気かよ...」
カズーラ「トリオンちゃんはホント相変わらずね~」
トリオン「今度は、48時間耐久モフモフレースを...」
アトラ「流石に長老の体がもたないだろ! ほら、長老だって嫌がって・・・」
牙王「・・・」ゴゴゴ...
牙王「(n*´ω`*n)」テレッ
一同(あ、まんざらでもない顔だ...)
トリオン「それじゃあ、長老、ナチュビさん...」
一同『バイバイ!』
~~~
神聖樹からの帰り道...
トリオン「遠足楽しかったね、ティオちゃん!」
ティオ「はい...!」
にん人「一体あの道中のどこに楽しい要素があったんだ...?」
アトラ「そういえばさー、夜中にフレ姉たち長老と何話してたんだ?」
フレシア「ん~? それはねー・・・まだ秘密かな♪」
トリオン「えー何々? 教えてよフレ姉~~!!」
フレシア「でも昨日は、にん人さんがとってもカッコ良かったのよ~!」
にん人「・・・ウェ!?」
トリオン「ホントに~?」
フレシア「えぇ!すごく頼もしかったのよ~!」
アトラ「そうなのか?」
カズーラ「そうなの~~?」
ティオ「そうなんですか...?」
にん人「えっ、えぇ~~っと・・・///」テレッ
にん人「まぁな! 何だって俺は、世界で一番有能でイケメンな人参だから...」
蟲惑魔たち「・・・!?」ガタガタ
にん人「・・・おい、どうしたんだお前ら?」
トリオン「ね、ねぇねぇ、世界一有能で頼もしいんだよね...」
にん人「あ、当たり前だろ!?」
フレシア「そ、それじゃあ・・・」
フレシア「あとは任せましたよ、にん人さんっ!!!」スタコラサッサ!
にん人「あ、おい! どこ行くんだよお前ら!!」ダッ
ガシッ
にん人「・・・ん? ガシッ??」クルッ
怒れる類人猿の群れ「ウホッ」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ...
にん人「( ゚Д゚)!?」
怒れる類人猿「ウホッウホッホ!!」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ...
にん人「ちょ、ちょっと待て! 俺は実は美味しくないぞ!食べたらお腹壊すぞ! ホントだからな!だ、だから、今日の所はどうか・・・」
怒れる類人猿「・・・」
怒れる類人猿「・・・ウホッ、いい人参♡」
にん人「\(^o^)/オワタ」
ガブガブガブッ!
その日、罪のないグローアップ・バルブがまた1つ、天に召されたのであった...
第10羽に続く
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
その日の夜...
にん人「トリオン達は?」
フレシア「もう寝ちゃったわ。今日はいっぱい動いたものね~」
にん人「ただ長老をモフモフしてただけだろ...」
フレシア「何よぅ、モフモフするのだって結構大変なのよ!」
にん人「知るか! あんなに長時間モフモフして...長老が激おこだったらどうすんだよ!?」
牙王「にん人よ...」ゴゴゴ...
にん人「えっ!? はっ、はい何でしょう...?」
牙王「・・・」ゴゴゴ...
牙王「可愛いは・・・正義だ...」ゴゴゴ...
にん人(あ、この人こういう感じな人なのか...?)
ナチュビ「おい貴様、何か変な事考えてるだろ」
にん人「オメーはエスパーか。気持ち悪いぞガチャ〇ンみたいな色しやがって」
ナチュビ「言っておくが、長老は心が優しいだけであって、決して口リコンとかそういうのではないからな」
にん人「俺は口リコンなんて一言もいってねーぞ! うわーお前長老の事そんな風に思ってたのか~ひっでぇ奴だな~」
牙王「(´・ω・`)」
ナチュビ「いや、ちょ、ちょっと待て! 私は別にそんな事は思ってなんか...」
牙王「ビーストよ...」ゴゴゴ...
ナチュビ「はっ、はい、何でしょうか長老...」
牙王「・・・」ゴゴゴ...
牙王「これは口リコンではなく・・・父性だ...」ゴゴゴ...
にん人「長老、あんたゴゴゴ...って効果音つければ何言ってもいいと思ってるだろ」
ナチュビ「ゴ、ゴホン...で、お前たち、まだ長老に話があるのか?」
フレシア「えぇ。実を言うと、今からお話するのが今日来た本当の目的というか...」
ナチュビ「本当の目的...?」
牙王「それは、『この前の話』と同じ話か...? それならワシは・・・」
フレシア「お願いします。どうかもう一度...」
牙王「・・・」
牙王「・・・ウム、仕方がないのぅ...」ゴゴゴ...
牙王「よかろう...話すがよい...」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ...
にん人(やめろ長老、もうその厳格な長老ポジ路線は無理だ! 前回がひどすぎたんだ!)
ナチュビ(長老様...おいたわしや...)
フレシア「この世界でも1番の豊かさを持っていたナチュルの森は、現在見る影もないほど荒れ果てています。それは長老もお分かりですよね?」
牙王「うむ...」
フレシア「にん人さんは、この森の道中を見て、どう思いましたか?」
にん人「どうも何も、とんでもない場所だったよ...」
にん人「里山の整備が行き届いてないせいで、森の中はモンスター達の巣窟になっちまってるし、縄張りも風紀もメチャクチャだ。都会の路地裏かと思ったぜ」
ナチュビ「何だと...?」
にん人「そんなに怒るなよ、俺は事実を言っただけだ」
にん人「それに、俺より長く森に住んでるアンタらが、その状況を分からないはずないもんなぁ??」
ナチュビ「くっ...」
フレシア「だから、私はずっと探していたんです。この森を元のように・・・いや、昔よりもっと素晴らしくしてくれる人を...」
ナチュビ「え...ま、まさかっ...!」
牙王「それが...この男、というわけか...」
にん人「・・・まぁな」
フレシア「この人なら、この森を必ず再生してくれるはずです! だから・・・」
フレシア「この森の管理権を、私たちに譲っていただけないでしょうか...!」
ナチュビ「!?」
牙王「・・・」
ナチュビ「か、管理権を譲るってことは・・・長老の座を奪うってことか!?」
フレシア「そうじゃないの!」
フレシア「でも、この森は管理権を持ってる長老様の一族でしか手を入れられない規則があるから...」
ナチュビ「当たり前だ! この森は代々、長老の一族が守って来られたんだぞ! それを放棄しろと言うのか!?」
フレシア「でも、長老様の跡継ぎだった一人息子は、この森から出て行ってしまったじゃないですか...」
ナチュビ「うっ...」
牙王「・・・バカ息子め...」
フレシア「森を管理していた人たちも、高齢化や跡継ぎ問題で次々と森から去っていきました・・・だから、今こんな風になってるんじゃないですか!」
フレシア「今、ここにいる私たちが何とかしなきゃ、この森は...」
牙王「・・・」
フレシア「だからお願いです。どうか私たちに、この森を変えさえてください! お願いします!!」
ナチュビ「長老...」
牙王「・・・」
牙王「・・・ならぬ」
フレシア「そんなっ...!」
牙王「わしらの一族は、代々『牙王』の名を受け継ぎながら、この神聖樹を、この森を守ってきたのだ」
牙王「その森を、どこの馬の骨とも分からぬ者に渡すことなど出来ぬ!」
フレシア「長老様...」
牙王「この森は、わしらの誇りをかけて必ず復興させる。だからお前たちはでしゃばるな、この前もそう言ったはずだ」
フレシア「うぅ...」
にん人「・・・」
牙王「話はそれだけか。ならば・・・」
にん人「・・・くだらねぇ」ボソッ
牙王「今、なんと...?」
にん人「あーくだらねぇくだらねぇ。これだから頭の固い年寄りは嫌なんだよ」
ナチュビ「貴様ッ! 長老様に向かってなんという口の利き方だ! 無礼だぞ!!」
にん人「俺は、この森に来たばかりだから、歴史だの過去の栄光だのはよく知らねぇ。あんたの一族の誇りも知らねぇよ。でもなぁ・・・」
にん人「そんな事ばっかり言ってるとこの森、あと1年くらいでダメになるぞ」
牙王「!?」
ナチュビ「1年...だと!? そんな口から出まかせを信じられるか!!」
にん人「信じないならそれでもいい。どうせ俺は、どこの馬の骨とも分からない人参オバケだからな...」
にん人「でも、もしもこの森を、また盛り上げたいと1ミリでも思ってんなら・・・」
にん人「四の五の言わずに、黙って俺に投資しろ!!」ドンッ!
ナチュビ「・・・!」ビクッ
フレシア「にん人さん...!」
牙王「・・・」
牙王「・・・フッ」
牙王「ハッハッハッハッハ!!!」
ナチュビ「ちょ、長老...!?」
牙王「このワシに、こんな大口を叩いた者は、お前が初めてだ! この森の民は皆、わしら一族には恐れおののいて逆らいもしなかったからのぅ!」
牙王「フレシアよ...お前が、この森に外の世界の者を連れてきたいと言ったのは、これが目的であったのだな」
フレシア「・・・ウフフッ、どうでしょうかね?」
牙王「フッ、やはり蟲惑魔・・・食えん女よのぅ...」
フレシア「私たちは、『喰われる前に喰え』がモットーなので♪」
牙王「やれやれ...」
牙王「よかろう。この森の管理権を、お前たちに譲ろう」
ナチュビ「長老!?」
フレシア「ありがとうございます!」
牙王「ただし!」
フレシア「ただし...?」
牙王「譲る期限は1年間だけだ。その間に、目に見えるような結果が出なかったら、管理権はワシに返してもらう。それでいいな?」
フレシア「1年...!?」
にん人「・・・1年でいいのか?」
牙王「・・・不満か?」
にん人「いや、十分すぎる位だ」
フレシア「に、にん人さん...!?」
牙王「よし、それなら決まりだな...」
にん人「話は終わりか? なら、俺はもう寝るぞ」
ナチュビ「あ、おい待て! 俺はまだ納得が...」
ガララッ
ナチュビ「くっ、行ってしまった...」
ナチュビ「本当にいいのですか長老!? あのような男に...!」
牙王「もう決めた事だ...」ゴゴゴ...
フレシア「大丈夫よナチュビさん。あの人はすごい人だから」
ナチュビ「なんでお前はそんな事が言えるんだ!? あいつの素性を知ってるのか!?」
フレシア「えぇ。一応...」
ナチュビ「あいつは一体何者なんだよ!」
フレシア「それは...ごめんなさい、今は言えないの...」
~~~
ザッザッザッ
にん人「・・・」
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
???『あの若造め...調子にのりおって・・・』
???『やはり、あいつは潰しておく必要がありますなぁ・・・』
???『去れ、にん人。ここにはもう、お前の居場所はない・・・』
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
にん人「・・・」
にん人「・・・ケッ、嫌な事思い出しちまった...」
~~~
次の日の朝...
フレシア「さぁみんな! もう家に帰るわよ~!」
一同「はーい!」
トリオン「うぅ...眠いよティオちゃん...」
ティオ「あんな遅くまでUNOやってるからですよ」←先に寝た
カズーラ「しかも、トリオンちゃん全負けだものね~♪」
アトラ「トリオン、お前はまずちゃんとルールを覚えるのが先だぞ」
カズーラ「残り2枚になったらUNO!って言うのよ~」
ティオ(超初歩的...)
トリオン「ふえぇ~...難しいよ~」
アトラ「全然難しくないだろ!!」
ワイワイキャッキャ...
にん人(あの道をまた帰るのか...考えただけで恐ろしい...)ガクブル
ナチュビ「おい、人参オバケ」
にん人「なんだよ苔ネコ」
ナチュビ「・・・フレシアに迷惑をかけるようならマネしたら、噛み殺すからな」
にん人「しねぇよ、そんな事...」
にん人「あの人は、俺の恩人だからな...」ボソッ
ナチュビ「何か言ったか?」
にん人「...なんでもねぇよ。ていうか、何でお前がそんな事気にして...」
フレシア「にん人さーん! そろそろ出発しますよ~~!!」
にん人「分かった、今行く!」タタッ
ナチュビ「・・・」
ティオ「長老さん、バイバイ...」
トリオン「またモフモフさせてね!」
アトラ「またモフモフする気かよ...」
カズーラ「トリオンちゃんはホント相変わらずね~」
トリオン「今度は、48時間耐久モフモフレースを...」
アトラ「流石に長老の体がもたないだろ! ほら、長老だって嫌がって・・・」
牙王「・・・」ゴゴゴ...
牙王「(n*´ω`*n)」テレッ
一同(あ、まんざらでもない顔だ...)
トリオン「それじゃあ、長老、ナチュビさん...」
一同『バイバイ!』
~~~
神聖樹からの帰り道...
トリオン「遠足楽しかったね、ティオちゃん!」
ティオ「はい...!」
にん人「一体あの道中のどこに楽しい要素があったんだ...?」
アトラ「そういえばさー、夜中にフレ姉たち長老と何話してたんだ?」
フレシア「ん~? それはねー・・・まだ秘密かな♪」
トリオン「えー何々? 教えてよフレ姉~~!!」
フレシア「でも昨日は、にん人さんがとってもカッコ良かったのよ~!」
にん人「・・・ウェ!?」
トリオン「ホントに~?」
フレシア「えぇ!すごく頼もしかったのよ~!」
アトラ「そうなのか?」
カズーラ「そうなの~~?」
ティオ「そうなんですか...?」
にん人「えっ、えぇ~~っと・・・///」テレッ
にん人「まぁな! 何だって俺は、世界で一番有能でイケメンな人参だから...」
蟲惑魔たち「・・・!?」ガタガタ
にん人「・・・おい、どうしたんだお前ら?」
トリオン「ね、ねぇねぇ、世界一有能で頼もしいんだよね...」
にん人「あ、当たり前だろ!?」
フレシア「そ、それじゃあ・・・」
フレシア「あとは任せましたよ、にん人さんっ!!!」スタコラサッサ!
にん人「あ、おい! どこ行くんだよお前ら!!」ダッ
ガシッ
にん人「・・・ん? ガシッ??」クルッ
怒れる類人猿の群れ「ウホッ」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ...
にん人「( ゚Д゚)!?」
怒れる類人猿「ウホッウホッホ!!」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ...
にん人「ちょ、ちょっと待て! 俺は実は美味しくないぞ!食べたらお腹壊すぞ! ホントだからな!だ、だから、今日の所はどうか・・・」
怒れる類人猿「・・・」
怒れる類人猿「・・・ウホッ、いい人参♡」
にん人「\(^o^)/オワタ」
ガブガブガブッ!
その日、罪のないグローアップ・バルブがまた1つ、天に召されたのであった...
第10羽に続く
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更新情報 - NEW -
- 2024/04/27 新商品 INFINITE FORBIDDEN カードリスト追加。
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Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
結局バルブは天に召される運命なのか…
トリオン可愛い( (2016-03-03 17:38)
にん人さんはじめてカッコいいと思ったよ。
牙王可愛い( (2016-03-03 18:34)
そして最後の最後にバルブがまた一つお亡くなりに(´・ω・`)
にん人にも何か過去があるらしいですが、さて、森の再生はいかに? (2016-03-03 20:57)
これが運命か...バルブ畑に発注かけときますね~
ゆるふわ日常系&森林再生ssなので、ごく稀にこんなシリアス風味な展開が入るかもです。
UNOで負けて悔しがるトリオンちゃん可愛い(ノルマ達成) (2016-03-04 07:30)
いつもいいとこ無しのにん人を、出来るだけカッコよくしようと意識して書いたので、そう言ってもらえると嬉しいです!
私は、ゴルパ買ってもあんまりバルブ出ないんですよね...のろいかな?
牙王さんは口リコンというよりは優しいおじいちゃんって感じですね
牙王さん可愛い( (2016-03-04 07:36)
牙王さんのキャラが大分気に入ってしまったので、機会があればまた登場させたいですね~(そうすると、道中でまたにん人が食われることに...?
にん人の過去は、正体は・・・それは、今後ゆっくりと... (2016-03-04 07:53)