特冥戦機　クトニオス

カンベイ
「『

運転手：「（…少し眩しい）…これは！？」

パイロット：「どうだい、冥界の地下に設置された地底基地だ」

バスガイド：「スゲ〜、カッコいい！！」

ドラグーン：「しかし、こんな大変な状況の中、よくこんなものを作る時間を確保できたなぁ」

パイロット：「いや、これには少し事情があってなぁ。取り敢えずオペレーション室まで来てくれ。詳しく話はそこで聞かせてやる。」


一向はオペレーション室へ向かった…。


運転手：「しかし地下にこんなバカでかでハイテクなオペレーター室があるとは…冥界の地理には精通している自信はあったのだが、地下の知識は全くの皆無だ。」

ホープゼアル：「それで、詳しい話を聞かせてくれるのですか。」

パイロット：「まぁ、そう早まるでない、と言いたいところだが、お前のいう通り、事態は急を要する、話をしておこう。

実はこの地下の航空基地は光の集団による襲撃後に作られたものではない。」

ドラグーン：「どういう何だそれは？」

パイロット：「要はかの事件以前に既に作られていた基地ということさ。」

運転手：「しかし、何故このような基地を事件以前に作ろうと考える事ができたのだ…」

パイロット：「まぁ…長いことこの仕事をやっていた者の勘というやつか…。実はこの光の集団による事件が起こるより随分前になるのだが、お前さんは現在この冥界の境界、即ち冥境を管理している者を知っているか？」

運転手：「それは…あんた達冥界航空のもの達なんじゃないのな？」

パイロット：「ああ、お前さんの言う通り、昔はそうだった。」

ドラグーン：「昔は？」

パイロット：「そうだ。ところが、ある時からか、丁度冥王ハデスが冥王の座から陥落してしまった頃からだろうか。以前、冥界の城の番人であった者が突如、冥王よりの命令だと宣って冥境の管理を宣告したのだよ。それ以来、奴が冥境の安全保障関連を全て統制するようになってしまったのだ。元々冥界の制空を行なって我々は全員解雇され、強制的に観光用の旅客機を運航する冥界観光航空のパイロットにさせられてしまったという訳だ。」

運転手：「という事は今は専ら観光目的の旅客機運航のみに従事していると」

パイロット：「ああ、名目上はな。しかし、奴が冥境を統制するようになって以来、移動の規制緩和が進み、冥界の防衛が疎かになってしまったのだ。というより、奴は意図的に冥境の防衛能力を低下させるよう工作を図ったと考えるべきだろう。我々はこの動きに不穏なものを感じたものでねぇ。そのような中でも我々の軍用戦闘機整備能力や運用能力、オペレーター技術の低下を招く事がないよう、奴にバレないようにそうした諸力を蓄積するための施設を冥界の地底に作ったという訳だ。」

ホープゼアル：「何という用意周到さだ…」

運転手：「それで、我々をここに呼んだ理由は何なんだ。」

パイロット：「まぁ、焦るな。お前達に見せたいものがあってだなぁ…先ずは第一格納庫に向かって貰おう」


一向は第一格納庫に向かった…。

パイロット：「先ずはお前たちにこの戦闘機を見てもらいたい」

運転手：「これが戦闘機…しかし昔から使っていたものにしては新しいデザインに見えるのだが？」

パイロット：「そう、お前さんの言う通り、これは全く新型の戦闘機だ。コードネームＬ．Ｕ．Ｆ、お前たちの知っているあの光の集団に対抗するためのなぁ」

ドラグーン：「光の集団に対抗するための戦闘機！？、いつの間にそんなものを作っていたんだ？」

パイロット：「我々、冥界航空チームが、光の集団を相当するためのプロジェクトを立ち上げたのだ。奴らの特徴や弱点を徹底的に分析し、それを元に設計、攻撃能力の搭載を行った、正にアンチＬＵＦ戦闘機といったところだ。」

バスガイド：「何それ〜チョーかっこいいんですけど！！」

ホープゼアル：「詳しくは話せないかもしれない質問ではあるが、こんな地下に閉じこもったままでどうやって敵の分析を行なったのだ」

パイロット：「音波だ。奴らはある特定の波長の音波に弱いという特徴を見つけてだなぁ。ハデス軍の兵たちにその周波の音波を出す簡易兵器を配っておったのだ。それを使った戦闘における音波による殲滅率に関する情報を…なんかこう色々集めてだなぁ…でもってそれを綿密に分析でなぁ…ああ俺はただのパイロットだから、その辺の詳しい技術の話は良く知らねな。」

バスガイド：「このチョーカッコいいセントウキにーチョーカッコいい名前とかあるですかぁ？」

パイロット：「安心しろお嬢ちゃん、ちゃーんとあるぞ。『正式名称：ＡＮＴＩ－ＬＵＦ－Ｈ－Ｔｙｐｅ００１－Ｋｈ』、特冥戦機　クトニオスだ！」

』

今回から新たなテーマである「特冥戦機」の投稿に入ります。

属するモンスターは全て闇属性・機械族です。

①は相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、手札の自身を見せる事で、カード名を１つ宣言します。宣言したカードが相手の手札にあれば、それをデッキに戻し、このカードを特殊召喚する事ができます。

まず以下の点に注意しておきましょう。

①：この効果はカードの効果の発動に対して直接チェーンし、手札から発動する誘発即時効果である。
②：カード名を宣言してハンデスを行うが、これはマインドクラッシュの新しい方の裁定に倣うため、ハンデス時に相手の手札を確認する事はできない。

①より、相手が手札で発動するモンスターの効果（例えばニビルや転生炎獣ガゼル）といったものに対してチェーンして発動すれば、相手の手札にある事は確実に分かっているので、そのカード名を宣言してやれば確実にデッキに戻すハンデスが行えるという訳です。

聖覇の下級モンスターは手札で発動する効果なので、その効果にチェーンしてやれば、確実にそれらのモンスターの特殊召喚を止める事ができる訳です。ハンデスも墓地送りではなくデッキバウンスなので、墓地利用も許しません。

ただし注意点として、発動した「時」の効果なので、マインドクラッシュのように、相手がサーチ効果を使った後にそれを宣言してハンデスする、といった使い方はできません。サーチの処理はこのカードの効果の発動及び処理後に行われるものであるため、発動タイミングがずれているからです。また、手札で発動する者のうち、捨てて発動するうららや増Ｇなどは、発動時に既に手札に存在しないため、メタとしては機能しません。

特殊召喚されれば、追加で特冥戦機モンスターのサーチができます。


①で宣言したものが相手の手札になかった場合は特殊召喚されずにそのままデッキに戻ってしまいます。ただし、追加でドロー処理を行うため、アドは失いません。

なお、効果を発動するターンはカテゴリ罠以外の罠カードの効果の発動（カードの発動も含む）が封じられるので注意しましょう。」(2020-11-16 01:28)

グレイ
「まるでＳＳを見せられているようだあ……
長いのでカード画像とコメントが同時に見られませんね。

なんと相手が効果を発動するとマインドクラッシュ紛いの効果を発動でき、手札から特殊召喚してさらにサーチが可能。ここまではマイクラが成功しなければいけませんが、外れても手札交換するだけなのでほぼノーリスクで打てるのが強いですね。
もちろん弱点はあり、マイクラと違って発動にチェーンしてしか打てないのであちらのようなフェイズ確認の巻き戻し作戦が使えず、サーチの直後に発動して確実に成功させるということができず、手札で発動してコストで自身を墓地へ送ったりしないモンスターの効果くらいしか狙えるものがありません。しかし共通効果っぽいので、逆に言えばそういう効果を多用するテーマには致命的に刺さりますけどね。」(2020-11-16 08:07)

カンベイ
「グレイさん、コメントありがとうございます。

話が長すぎましたね…。

手札で発動する誘発効果持ちには刺さる効果なので、電脳堺なんかが仮想的になるかと思われます。

聖覇の下級モンスターについても、手札で発動してＳＳするモンスターなので、メタとして機能する訳です。」(2020-11-16 11:15)

バンデット・吹雪
「相手がカードの効果を発動した時に発動して宣言が的中した相手手札のカードを全てデッキに戻し、自身をＳＳ、さらに特冥戦機をサーチ。
宣言したカードがなかった場合はこのカードをデッキに戻し１枚ドロー。
アドを失わない効果が魅力的ですね。
これは中々強い……。」(2020-11-16 18:37)

カンベイ
「バンデット・吹雪さん、コメントありがとうございます。

要は手札誘発版のマインドクラッシュといって良いテーマです。発動条件自体にテーマカードは関わってこないので、汎用のメタカードとしても採用可能な性能となっています。」(2020-11-16 22:07)