夜会の歌姫ミツバ

黒壱(クロイツ)
「まずはシンクロモンスターです。ちなみに《夜会に咲く花》を使わなくても、相手のチューナーを奪って夜会の子にしてしまえばシンクロ出来たりします。
イラストは蜂をモチーフにしたアイドル衣装を着たミツバ。頭のティアラがお姫様っぽい。スポットライトに照らされて、歌い踊っている姿。

※

「みんな〜！ こんばんは〜っ！」
ステージの上で、ミツバは観客席に向かって大きく手を振る。ファンたちも「こんばんはーっ！」と返し、会場はいつも通り沸き立つ。
「今夜もミツバは元気ですっ。ファンのみんなも元気みたいだし、今夜も明るい曲中心で行きますねっ！ ではオープニングはやっぱりこの曲、『サニーデイ・ハニームーン』！」
ミツバの曲は当初店の舞台で歌っていた頃は雰囲気を壊さぬよう静かで歌謡曲めいたものが多かったが、最近野外ステージで多くのファンを迎えるようになってからは、彼女のキャラクター性に合わせてダンスを交えたポップソングがメインになっている。
一曲目から続け様に次の曲を歌い終わり、一息ついて、蜂蜜色の髪をかきあげて笑う。その仕種にファンたちから歓声が上がる。明るく幼い容姿の中に時折垣間見せる色気が、ミツバの武器だった。
「ーーみんな聞いて下さい。突然ですけど、ミツバには夢があるんですっ！」
MCはミツバの裁量に任されている。この機会に、ミツバは自分の夢（正確には野望だが、そこは言わないでおいた）を既成事実化しておくことにした。
「ミツバはいつか、戦争でお家に帰れなくなった人たちの為に、国を作りたいんです！」
ざわめく会場。だがミツバは動じず、ファンの一人ひとりに語りかけるように言葉を紡いでいく。
「もう気付いてる人もいるかもですが、ミツバは華陽という国の王族でした。でもあの戦争で華陽は無くなって、今もまだ国のあった場所には帰れません。それは、ここにいるファンのみんなも、似たような立場の人もいると思います。華陽だけじゃなく、他にも多くの国が失われました」
かつッ、とヒールの音を立てて前に出る。
「ミツバはみんなの帰る場所を作りたい。みんなの故郷を取り戻したい。今はまだ無理かもしれないけど、いつかきっと、絶対成し遂げたいことなんですっ！」
いつの間にか、会場は静まり返っていた。誰もがミツバの言葉に聞き入っている。
「まだミツバには力が無いから、今のミツバには歌うことしか出来ません。でも、必ず。必ずやり遂げる。だからみんな、ミツバに力を貸して欲しい。ミツバと同じ難民の人、ミツバと一緒に来て欲しい。ミツバを応援してくれる人、ミツバだけじゃなく他の難民の人も助けて欲しい。みんなが力を合わせたら、きっとどんなことも成し遂げられる。だから、今は一緒に歌いましょう。歌でみんな繋がって、『家族』になって、いつか一緒にお家に帰りましょう！」
息が詰まるように静かな観客席から、誰かが手を叩いた。拍手はまるで水面に落ちた雫の波紋が広がるように、次々に連鎖し、とうとう会場全体を揺るがす大喝采となった。
「やろう！」
「出来るよミツバちゃん！」
「私、姫様に着いてく！」
「姫様！」
「姫様！」「姫様！」「姫様！」
喝采を浴びて、ミツバが微笑む。それは闇夜に兆した朝日のように、ファンたちの心を希望の光で照らし出した。
「……ありがとうございます！ じゃあ一緒に歌いましょう。ミツバのデビュー曲、『星の在処』！」
メロディアスなイントロに再びファンは静まる。しかし彼らの胸に灯った熱気が、ミツバの歌声に合わせて巨大な炎のように広がった。

〈ーー遠く夜空の果ての果て〉
〈ーー旅人よ道に迷う時は〉
〈ーー星の在処を、探すがいい〉
〈ーー昔、私と見上げた星を〉
〈ーー雲間に灯る、北天の星が〉
〈ーー私の代わりに、貴方を守るから〉
〈ーー今は故郷を、振り向かなくていい〉
〈ーーいつも、今でも、貴方を想うから〉

ファンたちも涙を流しながら合唱する。
その大きな渦の中心で、ミツバは思った。
（姐々、見てる？ いつか、一緒に帰ろうね。また一緒に平和に暮らそう）

……その想いが、今や届かないなどとは、露知らず。
」(2016-07-20 13:49)

名無しのゴーレム
「思考停止してミツバちゃんを愛でたい……でも目の前にある悲劇から目を背けることも……
相手を弱体化させ、こちらは高火力で殴る。シンプルながら分かりやすい戦闘特化のSモンスター。出すまでに一手間かかりますが、その後は除外すれば復活するのでバウンス以外の除去は無意味に。強脱しなきゃ……」(2016-07-20 19:02)

黒壱(クロイツ)
「名無しのゴーレムさん＞
「私の歌を聴けーっ！」でぶん殴るアイドル。もしかしたら「この拳も！命も！シンフォギアだああッ！」かも知れません（笑）
バウンスはですねぇ。チェーンして星京の効果を使えば無力化できたりします。夜の闇に紛れるのですよー。」(2016-07-20 20:01)

海藻
「なんというかアイドルという割にはぶん殴っていくスタイルの子ですね。効果無効にしつつ、攻撃力ダウンはかなり強い。パンプアップ効果と相まって大体は殴り殺せるのではないでしょうか。そしてマクロなどがあるとバウンス以外の除去では舞い戻ってくる鬱陶しいモンスターとなります。
アイドル道一直線に突っ走ってますね。これからどうなるのか。まあ、報われない気配はプンプンしてますが」(2016-07-20 21:03)

廃人
「平和よ続け(届かぬ願い)宇宙空間で歌って戦うアイドルもいるし、多少はね？
チューナーに夜会を指定するものの、レベル９にしては出し易い条件か。素のステータスは低いが、除外された夜会の数が多いほど打点が上がる上、バトルフェイズ限定ながら打点を１０００下げた上で効果を無効にする効果を使える為、打ち負ける事はそう無いか。除外されたら次のスタンバイ時に復活するのも大きい。粘り強く相手に圧力を与えたいですね(陰険)」(2016-07-20 21:25)

黒壱(クロイツ)
「海藻さん＞
最近のアイドルは戦闘力が無いと業界を戦っていけないの」(2016-07-20 21:59)

黒壱(クロイツ)
「海藻さん＞
最近のアイドルは戦闘力が無いと業界を戦っていけないのですよ！（何
」(2016-07-20 22:05)

黒壱(クロイツ)
「あ、何か途中投稿しちゃった上に連投しちゃった(ｰ ｰ;)

ちなみに、墓地のカードも利用するカテゴリですので、無差別除外するマクロはサイド以降ですかね。」(2016-07-20 22:09)

黒壱(クロイツ)
「廃人さん＞
あのアニメは「考えるな感じろ！」がデフォですしおすし。
夜会に最初からチューナーなモンスターがいないのが難易度を上げてますね。」(2016-07-20 22:12)