TURN3: 遊郭の秘密　作：ジャーファル

遊郭「ふうー、ちとビビったが、何とかなったな」

玲香「さすが！遊郭はホント、引きが強いわね」

遊郭「まあなー」

桐生「…おい」

桐生はとても深刻そうな顔で、こちらを見ていた

遊郭「何だよ？まさか、まだやろうってんじゃねえだろうな？」

桐生「ちげえよ、そんなんじゃねえ！」

玲香「そう。なら、遊郭の約束、ちゃんと守ってよね。学校にこれ以上迷惑はかけないって」

部下2「は！桐生さんがそんなことするかよ！」

部下3「たかだか一回デュエルに負けたぐらいで…」

桐生「うるせえ！てめえら！」

部下2＆3「！？どうしたんすか、桐生さん！？」

桐生「遊郭、てめえとの約束、ちゃんと守ってやるよ。それに、今後は人のためになること、やっていこうと思う」

遊郭「おお！そりゃあいいことだ！どんどんやれよ！」

桐生「ああ！デュエル、楽しかったぜ！またやろうぜ！」

遊郭「おう！望むところだ！」

その言葉を聞いた桐生は、とても清々しい顔して去って行った

部下2「ちょっと待って下さいよー！桐生さんー！」





玲香「相変わらず、遊郭には変な力があるのね」

遊郭「これは俺のおかげじゃねえと思うけどな」


実は、遊郭には昔から、ある謎の力があった

それは、遊郭とのデュエルに負けた相手は、良心に目覚めるというものだ。
しかも、遊郭がスピリットデッキを使う時に限って

玲香は以前、この力を目の当たりにしたことから、遊郭と一緒に行動することになったのだ。そこには、好奇心と恋心が渦巻いてると、玲香は分かっていた


遊郭「ま、何はともあれ、一件落着だな！」

玲香「そうね！…あ、もうすぐ7時ね」

遊郭「もうそんな時間かよ！？さっさと帰ろうぜ！」

玲香「ええ！」


その後2人は一緒に帰り、共に自宅へと帰って行った


遊郭「ただいまー…っても、誰もいないか」

遊郭は一人暮らしをしていた。幼い頃に両親を無くして以来、ずっと玲香の親に世話になっている
今は互いに多感な時期だということで、遊郭は一人暮らしをしているというわけだ。


遊郭「お、今日の夕飯がもうあるな。風呂入った後にでも食うか！」

そういいながら、自室へと荷物を置きにいった。
遊郭の部屋は、神話関係のものでいっぱいになっており、周りの人達からは「オカルト部屋」と呼ばれている

遊郭「ふー。今日もサンキューな、お前ら」

そう言って、遊郭はスピリットデッキを机の上に置いた

?「今日はやけに熱が入ってたわね、遊郭」

遊郭「まあな。久々にこのデッキ使ったしな！楽しくて楽しくて笑」

?「そういうことね。最近使わなくなったから、浮気しちゃおうと思ってたのよ♡遊郭をまる焦げにしてね♡」

遊郭「平気で怖いことを言うな！(ｰ ｰ;) にしても、今回もサンキューな。お前のおかげで、また一人良心を取り戻したぜ、天照」


白い装束に、勾玉の首飾り、黒く長い髪に、豊満な胸。そこから放たれる、聖母のような笑みと姿。
さっきから遊郭が話しているのは、この女性、天照だった。
遊郭は昔から、カードの精霊が見える能力を持っていた。

天照「気にしないで(⌒▽⌒) これも私の役目だから」

遊郭「そうだったな。これで、しばらくは安心して過ごせそうだな！」

天照「そうでもないわよ。」

遊郭「？ 何か問題でもあるのか？」

天照「ええ。どうやら、この町、からくり町に巨大な悪意が迫ってるみたいなの」

遊郭「巨大な悪意？…なんかめんどくさそうだな」

ゴゴゴ…
天照「めんどくさい…ですって？」

遊郭「すいません、僕が悪かったですm(_ _)m」

天照「よろしい」

遊郭「で、俺は何をすりゃいいんだ？」

天照「デュエルで勝利するのよ」

遊郭「デュエル？」

天照「そうよ。近々、この町でWDG、ワールドデュエルグランプリが開催される。その開催報告に伴って、悪意がこちらに近づいているの。」

遊郭「なるほど。ってことは、悪意はデュエリストの可能性が高いって訳か」

天照「そう。だから、デュエルに勝利して、私の力で悪意を浄化することになるわ」

遊郭「了解！…ってことは、そろそろあいつらも連れてかないとな」

天照「そうね。彼らの協力があれば、立ち向かえると思うわ」

遊郭「しっかし、WDGかー…世界中のデュエリストが集まる大会、腕がなるぜ！」

天照「あんまり張り切り過ぎないようにね笑」


遊郭「おう！…ってことで、天照！」

そう言うと、遊郭は天照に向かって飛びついた

遊郭「その大きな夢の果実をいただく！」

天照「遊郭…！あっ・・・そこは、吸っちゃ…ダメ♡」

降魔三鈷剣！


遊郭「ぎいやーー！！」

天照「ダメよ♡そういうのは、玲香ちゃんとしなさいな♡」

遊郭「は…はい…」 バタッ



続く…？