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第05話 ToLOVEるはお約束? 作:クトゥルフ大好きな人
その日はいつもと変わらない日常で。
朝一に背後から彰に膝カックンされてこけそうになったり、ガムをくれると差し出されたチューイングガムを引き抜くとパッチンガムだったり。怒る僕を見て彰は悪い悪いと笑うだけ。
デュエルが終われば一馬と口論が始まり、グラファを過労死させ過ぎだと言えば今度は独り言が始ったり。いつもみたいな何でも無い日だった。
そう、この時が来るまでは。
手のひらには収まりきらない、まるで大きなマシュマロの如く。
服越しで分かるそのしっとりとして柔らかい感触は心の脳天に突き刺さった。
自分は今どのような状況に置かれているのか。
なぜこんな状況になってしまったのか。
それは遡る事10分前…。お昼休み
「なぁ心、お前って彼女とかいんの? 」
アンパン片手に三角パックの牛乳を飲みながら彰は心に尋ねる。
「心からそんな浮いた話など聞いた覚えがないな」
心の隣に座る一馬は心のお弁当から出し巻き卵を摘み、そのまま口へ。また腕を上げたか…と呟く一馬を見て心はドヤ顔である。
「今付き合ってる人ならいるよ。一つ上に人でね、中学時代から付き合ってるんだ」
たこさんウインナーを頬張りながら答える心。
「「はーーーーっ!?」」
それはそれは綺麗なハモリ方だったと皆は口を揃えて言う。
「マジかよ心! で?で?どんな子?どうゆう感じ?」
まさかの反応に彰はどんどん食いついてくる。
「待て心、中学時代と言えばあの時(男の娘時代)だろう!? そんなお前に彼女だと!? どうゆう事だ! まさか騙されているんj…イタッ」
一馬の失礼な反応に思わずチョップしてしまった。
「そもそも告白したのは僕なんだから。まぁ出会って二日で付き合う事になるなんてあの時のみんなは想像もしてなかっただろうな。僕も含め」
あの合宿楽しかったな~と思い出す心。
「「はーーーーっ!? 二日ーーー!? 」」
それはそれは綺麗な(ry
男三人での話しが盛り上がっている中、教室の扉が開く。
「…心くん、ちょっといいかしら」
珠美さんだった。あのデュエルの後、少しずつ話すようになり今では名前を呼んで貰える仲になった(友達として)。
「あ、珠美さん。すぐ行くから」
席を立つ心に浮気者~と囃し立てる彰を適当にあしらう。
「まさか私の知らない間に心が彼女を…」
と1人ぶつぶつ呟く一馬をスルーつつ教室を出る。
「それで珠美さん。どうしたの? 」
教室の扉を閉じながら尋ねる。
「……さっき先生から資料を運んで欲しいって頼まれて。私達今日の担当でしょ?」
あぁ、そうゆう事か。心は珠美に付いていく形で歩いていく。長い廊下を歩き一階の資料室へと向かう。
心達のクラスは2階の中間辺りにある。階段まではクラス4つほどの距離。目的の場所に着くまで2人は簡単な会話を交わしながら歩いていく。
資料室についた2人は纏められてあるプリントの束を見つける。これが運んで欲しいものだろう。無理して半分以上持とうとする珠美のプリントの山を半分取り、自分の山へと載せる心。
さぁ行こうかと資料室を出て階段を登ろうとした時だった。先に登っていた珠美が上から走って降りてくる生徒を肩をぶつけ、バランスを崩し倒れかけていた。
「危ない! 」
心は無我夢中だった。資料を投げ捨て珠美を支えようとするが、すでにほぼ転倒しかけている珠美を支えられなかった。
人間の反射神経とは凄いものだ。意識して体を動かすよりも、脊髄反射で動いた時の方がスピード、パワーともに優れている。気がつくと心も一緒に階段から落ちる最中、自分の胸元には珠美を庇う形で抱きしめていた。
ドンッ!!っと大きな音とともに心の背中に強い衝撃が走る。肺の中の空気を全て吐き出してしまった心は盛大に咽る。
(ゲホッ、珠美さんは?)
腕の中に残る女性特有の柔らかい感触。視線の先には珠美のつむじが見えた。
「珠美さん、大丈夫? 」
腕の中の珠美を起こそうと体を支える。
ムニュッ
心の手のひらを伝わり脳内に響く音。正確には感触だが心にはハッキリそう聞こえた。
「えっ? 」
思わず視線を落とすと上半身を起こしている珠美の大きな胸を鷲掴みしていたのだ。
落ちた時の衝撃のせいかブレザーのボタンが飛び、Yシャツが露になっている。そしてそこを思いっきり掴んでしまっているのだ。クラスで人気だと噂の大きな胸を。
「…///」
顔を真っ赤にしてプルプル震えている珠美。こちらもまた突然の出来事に思考回路が追いついていないようだった。
「こ、心くんの///馬鹿ーーーー///!!」
まるでりんごのような真っ赤な顔の珠美は胸元を抑えつつ、マウントを取っている心にビンタを食らわして走っていった。
普段ならまず聞けないような大きな声。そして手のひらに残る感触。心は思った……
(どうしよう……僕はとんでもない事をしてしまった)
凛ちゃんという最愛の人がいるにも関わらず、他の女性の体に触れてしまったのだ。しかも女性自身が気にしているであろう場所に……。
呆然とする心の耳にお昼休みを終えるチャイムが聞こえる。思考回路が纏らないまま資料をかき集め、教室前まで運んだはいいが入り口で盛大にズッコケたりと散々な日になってしまった。
後に2人にこの事を相談すると
「マジかよ!役得じゃん役得!!」
と盛り上がる彰と
「心、お前は浮気するような軽い男だったのか! 」
と説教を始める一馬。
それからしばらく珠美さんは心の顔を見る度に顔を赤くし、話すらしてくれなかったそうだ。
その後、懇親の土下座で許して貰ったとかなんとか……(凛ちゃんには電話越しで異変に気付かれ、鼓膜が破れそうなくらい大きな声で怒鳴られたとかなんとか)
ラッキースケベなんてもう懲り懲りだと思う心だった。
朝一に背後から彰に膝カックンされてこけそうになったり、ガムをくれると差し出されたチューイングガムを引き抜くとパッチンガムだったり。怒る僕を見て彰は悪い悪いと笑うだけ。
デュエルが終われば一馬と口論が始まり、グラファを過労死させ過ぎだと言えば今度は独り言が始ったり。いつもみたいな何でも無い日だった。
そう、この時が来るまでは。
手のひらには収まりきらない、まるで大きなマシュマロの如く。
服越しで分かるそのしっとりとして柔らかい感触は心の脳天に突き刺さった。
自分は今どのような状況に置かれているのか。
なぜこんな状況になってしまったのか。
それは遡る事10分前…。お昼休み
「なぁ心、お前って彼女とかいんの? 」
アンパン片手に三角パックの牛乳を飲みながら彰は心に尋ねる。
「心からそんな浮いた話など聞いた覚えがないな」
心の隣に座る一馬は心のお弁当から出し巻き卵を摘み、そのまま口へ。また腕を上げたか…と呟く一馬を見て心はドヤ顔である。
「今付き合ってる人ならいるよ。一つ上に人でね、中学時代から付き合ってるんだ」
たこさんウインナーを頬張りながら答える心。
「「はーーーーっ!?」」
それはそれは綺麗なハモリ方だったと皆は口を揃えて言う。
「マジかよ心! で?で?どんな子?どうゆう感じ?」
まさかの反応に彰はどんどん食いついてくる。
「待て心、中学時代と言えばあの時(男の娘時代)だろう!? そんなお前に彼女だと!? どうゆう事だ! まさか騙されているんj…イタッ」
一馬の失礼な反応に思わずチョップしてしまった。
「そもそも告白したのは僕なんだから。まぁ出会って二日で付き合う事になるなんてあの時のみんなは想像もしてなかっただろうな。僕も含め」
あの合宿楽しかったな~と思い出す心。
「「はーーーーっ!? 二日ーーー!? 」」
それはそれは綺麗な(ry
男三人での話しが盛り上がっている中、教室の扉が開く。
「…心くん、ちょっといいかしら」
珠美さんだった。あのデュエルの後、少しずつ話すようになり今では名前を呼んで貰える仲になった(友達として)。
「あ、珠美さん。すぐ行くから」
席を立つ心に浮気者~と囃し立てる彰を適当にあしらう。
「まさか私の知らない間に心が彼女を…」
と1人ぶつぶつ呟く一馬をスルーつつ教室を出る。
「それで珠美さん。どうしたの? 」
教室の扉を閉じながら尋ねる。
「……さっき先生から資料を運んで欲しいって頼まれて。私達今日の担当でしょ?」
あぁ、そうゆう事か。心は珠美に付いていく形で歩いていく。長い廊下を歩き一階の資料室へと向かう。
心達のクラスは2階の中間辺りにある。階段まではクラス4つほどの距離。目的の場所に着くまで2人は簡単な会話を交わしながら歩いていく。
資料室についた2人は纏められてあるプリントの束を見つける。これが運んで欲しいものだろう。無理して半分以上持とうとする珠美のプリントの山を半分取り、自分の山へと載せる心。
さぁ行こうかと資料室を出て階段を登ろうとした時だった。先に登っていた珠美が上から走って降りてくる生徒を肩をぶつけ、バランスを崩し倒れかけていた。
「危ない! 」
心は無我夢中だった。資料を投げ捨て珠美を支えようとするが、すでにほぼ転倒しかけている珠美を支えられなかった。
人間の反射神経とは凄いものだ。意識して体を動かすよりも、脊髄反射で動いた時の方がスピード、パワーともに優れている。気がつくと心も一緒に階段から落ちる最中、自分の胸元には珠美を庇う形で抱きしめていた。
ドンッ!!っと大きな音とともに心の背中に強い衝撃が走る。肺の中の空気を全て吐き出してしまった心は盛大に咽る。
(ゲホッ、珠美さんは?)
腕の中に残る女性特有の柔らかい感触。視線の先には珠美のつむじが見えた。
「珠美さん、大丈夫? 」
腕の中の珠美を起こそうと体を支える。
ムニュッ
心の手のひらを伝わり脳内に響く音。正確には感触だが心にはハッキリそう聞こえた。
「えっ? 」
思わず視線を落とすと上半身を起こしている珠美の大きな胸を鷲掴みしていたのだ。
落ちた時の衝撃のせいかブレザーのボタンが飛び、Yシャツが露になっている。そしてそこを思いっきり掴んでしまっているのだ。クラスで人気だと噂の大きな胸を。
「…///」
顔を真っ赤にしてプルプル震えている珠美。こちらもまた突然の出来事に思考回路が追いついていないようだった。
「こ、心くんの///馬鹿ーーーー///!!」
まるでりんごのような真っ赤な顔の珠美は胸元を抑えつつ、マウントを取っている心にビンタを食らわして走っていった。
普段ならまず聞けないような大きな声。そして手のひらに残る感触。心は思った……
(どうしよう……僕はとんでもない事をしてしまった)
凛ちゃんという最愛の人がいるにも関わらず、他の女性の体に触れてしまったのだ。しかも女性自身が気にしているであろう場所に……。
呆然とする心の耳にお昼休みを終えるチャイムが聞こえる。思考回路が纏らないまま資料をかき集め、教室前まで運んだはいいが入り口で盛大にズッコケたりと散々な日になってしまった。
後に2人にこの事を相談すると
「マジかよ!役得じゃん役得!!」
と盛り上がる彰と
「心、お前は浮気するような軽い男だったのか! 」
と説教を始める一馬。
それからしばらく珠美さんは心の顔を見る度に顔を赤くし、話すらしてくれなかったそうだ。
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ラッキースケベなんてもう懲り懲りだと思う心だった。
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》少々物足りない感がありますが
ラッキースケベ感が少ないのは、そもそも野郎ばっかりなのが問題なんだ!なんならもう一人おなごを…!
(2016-04-26 22:37)
実際ラキスケとかあったらビンタだけじゃ済まされないですけどね……学校中に言いふらされて高校生活終了、というのがリアルなので。まあリアルでそんな経験したことないんですが...(= =) トオイメ目
(2016-04-26 23:17)
ハッ!( ゚д゚ )彡ゴヨウさん!?違うんですこれはゴヨウ「ゲンコウハン、ジヒハナイ」アイエエエ
凛ちゃんとはゴールデンウイークに会うというのに……心くん、無事でいてね…… (2016-04-27 00:24)
そうなんですよね(´・ω・`)心ちゃんは彼女がいますし困りますよね
状況とかが分かってない故に彰のリアクションも自然とそうなりますよね
>ター坊様
Cを超えてDまで行くとハリと弾力よりも重力に逆らわない重さと柔らかさの方へと変わってくる(友人談)
お気に召したようで何よりです(*´ω`*)
凛ちゃんも珠美さんも天使過ぎて、心ちゃんが羨ま(ry
>光芒様
ちょっと落差が付き過ぎて眩暈を起こす人もいるかもしれませんねww
こんなラッキースケベな体験した事ないんで自分にはよく分からないのですが、実際はそうなっちゃいますよね(´・ω・`)
>から揚げ様
お待たせしました。πタッチでございます。
一馬なリアリストで真面目過ぎるイメージがあったので多分こうなるのでは?と思いまして。
凛ちゃんは天使ですから。許してくれますよ
>Ales様
その録画した奴を後で焼き回して貰えますk ゴヨウガ-ディアン「はいはいゴヨウゴヨウ」ウワァァ!!
>凛ちゃんとはゴールデンウイークに会うというのに……心くん、無事でいてね……
だ、大丈夫ですよ?だって凛ちゃんは天使なんですから。後でこってり絞られるかも知れませんが……(え?何を?聞いちゃダメです) (2016-04-27 06:52)