夢幻鏡像ーセパレイテット

Hakusi
「時として自分が知らない事実というものがある。それは、そもそも認識していないことに限らない、無意識のうちに自分の外へと乖離してしまったものも疑いようのない事実なのだろう。

？？？
「少しついて来てもらえる」
少女
「でも、私にはあなたが見えないよ。」
？？？
「そうだったわね。じゃあ目の前の霞の中に入ってもらえる？」

声がそう告げると、目の前の霞がまるで少女を招き寄せているかのように揺らめいた。

少女
「入っても大丈夫なの？」
？？？
「いやなら別に話をしないだけだから。それはそれでいいんじゃない。」
少女
「わかった…」

少女は霞への恐怖よりも声が言っていたことの方を優先し霞の中へと入っていった。

少女
「何も見えない。」
？？？
「それはそうよ、あなた今目を瞑っているもの。」

少女は気づかないうちに目を瞑っていたらしかった。そこからゆっくりと目を開くと1枚の「鏡」がそこにあった。

少女
「この鏡があなたの言ってたことに関係してるの？
」
？？？
「鏡に見えるの？」
少女
「えっ？……」

少女は一瞬息を飲んだ。ついさっきまで自分が鏡に写った自分だと思っていたものが自分と同じ顔をしていた少女のものだったからだ。

少女（鏡）
「やっと気づいたようね。」
少女
「これって…どうゆうことなの！？」
少女（鏡）
「だから言ったじゃない。私はあなたに忘れられたもの。つまり私はあなたが失った過去そのものなの。」
少女
「私の…過去……」
少女（鏡）
「そう、（私）は私の過去、正確には私に過去はない。元の私は世界から排斥されてしまったもの。」
少女
「……？」
少女（鏡）
「私が忘れたのは（私）の記憶を少し見せてあげる。」

そういうと少女の形をとっていたものは薄い膜のようになり鏡面を作り上げた。少女はそれを覗き込む。

少女（過？）
「なんで私生きているんだろうな。」

鏡の中では自分にようにた少女が映し出されていた。

少女（過？）
「他の人達もそう、この世界に価値なんてない偽物なのに。」

少女（過？）は長い間世界に違和感を感じていた。どこか歪みがあるように感じていた。それは日を追う事に大きく確かなものへと変わっていった。そしてある時少女は気づく。

少女（過？）
「こんな世界の中、私だけが違和感を感じているんだろう？どうして他の人は何も思わないのかな？もしかして私が……」

少女（過？）の心の中にはあるひとつの考えがあった。それは、この世界が作り物で自分はその中にできた歪みにはまってしまった。だから、世界に違和感を覚えるのだと。

少女（過？）
「このままいても……」

世界を疑いそれを続けることに耐えられなくなった少女（過？）はある決断をするし。

少女（過？）
「私は、●●●●●………」

そこで、少女（過？）の像が崩れ鏡面が崩壊した。

少女
「今写ってたのが私の知らない私なの？」
少女（鏡）
「そうよ、（私）は世界の歪みに気づいてしまったの。それは、ほんの些細な違和感だったかもしれないでもね。神様にはそれが許せなかったみたいよ。」
少女
「神様？」
少女（鏡）
「そうよ、（私）をここに閉じ込めたのは神様。1度世界そのものを壊して作り直した神様。ひとりぼっちで世界を眺めるしか出来なくなった神様。」
少女
「神様…私はここから出られないの？」
少女（鏡）
「さぁそれは分からない…でも、もしかしたら何かのまぐれで解放してもらえるかもね。」
少女
「あなたは私はだから私を守ってくれていたことはわかったよ。なんで私がここにいるのかも多分。」
少女（鏡）
「意外と落ち着いてるのね。過去がないあなたにはそもそも閉じ込められているって実感もないと思うけど。」
少女
「そうかもしれない。でもそれだけじゃない。」
少女
「神様は私を選んでくれたんだよ。自分でも自由にできないこの箱（世界）の中に。」
少女（鏡）
「我ながら気楽な考え方してるのね。神様に選ばれた…か案外そうなのかもね。寂しがり屋の神様がほんの少しでも自分を感じてくれている人探していたのかも。」
少女
「うん」
少女（鏡）
「でっこれからあなたはどうするの？」
少女
「神様に会いに行ってみる。」
少女（鏡）
「あなたさっき自分で神様でも手が出せないって言ったでしょ。どうやって会うつもりなの？」
少女
「それは分からないをでも、このまま扉を渡っていけば会える気がするの。」
少女（鏡）
「はぁ、仕方ないわね。それなら（私）もついて行ってあげる。一応（私）も私だからね。私に勝手に居なくなられちゃ困るのよ。それに、ほっとくとまた勝手に危ない目に会うんだから。」
少女
「ありがと。自分に向かって言うみたいでなんか変な感じだけど。」
少女（鏡）
「これから長い付き合いになるかもしれないんだから早く慣れなさい。」

今まで見えなかった声は少女に認識されたことによって元の形を取り戻していた。

少女（鏡）
「それじゃ、いつまでもこんな所にいられないわね。扉に案内してあげる。」
少女
「そうだね。」

少女の旅は1人から2人になった。それは、過去を失った少女と過去のみの少女の鏡界を渡る旅が新たに始まった。

少女（鏡）
「ここが新しい扉よ」
少女
「うん、行こう。」

1人の少女はふたつの体で新たな扉を開く。それは、新しい物語の始まりでもあった。」(2020-01-07 07:18)

カンベイ
「この効果でカウンター罠とはどういう事なのか。

多少の条件はあるものの、手札から発動できるサーチガードで、ついでにフィールド魔法の張り替えまでできる。カウンター罠故スペルスピード３なので、灰流うららに妨害されず、「セットできない」デメリットのお陰でおそらくレッドリブートも効かない、という革命的なサーチガードではあります。」(2020-01-07 08:47)

企業ブラック
「初手で来たらえげつないですね。セット出来ない罠は珍しい気がします。感覚としては通常魔法カードって感じですが、罠カードなので相手ターンでも使えるのでしょうか？」(2020-01-07 08:52)

風鼠
「まさかのセットできないカウンター罠。

効果はサーチor墓地肥やしをしつつ、フィールド魔法を張る効果。
カウンター罠の為、相手に妨害されにくいため中々強め。」(2020-01-07 11:51)

夏将軍
「基本的にカウンター罠は何かの行動に対して発動するので、能動的に発動できるのは珍しい。
初手でしか使えないが初動が増えるのは強い。発動条件のお蔭でダブって処嬉しいカード。」(2020-01-07 12:38)

一人称は我
「昔、別のサイトの掲示板で『鏡界』というカテゴリーを作っていた頃を思い出しました。効果はともかく最近、コメント欄に何書くか困る(何か書かないと投稿できない)事が多いので参考になりました。」(2020-01-07 14:46)

Hakusi
「＞カンベイさんコメントありがとうございます。

カウンター罠自体にサーチ効果が内蔵されているようなものもあるので無効効果がないカウンター罠があってもいいんじゃないかなと。 妨害を受けないとい点でもちょうど良かったですし。」(2020-01-07 15:45)

Hakusi
「＞企業ブラックさんコメントありがとうございます。

使えますよ。夢幻泡影やレッドリブートとかありますし。」(2020-01-07 15:47)

Hakusi
「＞風鼠さんコメントありがとうございます。

セットできず発動条件も純構築によせないといけないので妨害なされずらいカウンター罠になりました」(2020-01-07 15:50)

Hakusi
「＞夏将軍さんコメントありがとうございます。

少しカウンター罠の形から離れてしまったかもですね。目的としてはあっているので再考はしませんけど。フィールドの環境に大きく左右されるので無効にされないサーチだとしても少し……。」(2020-01-07 15:54)

Hakusi
「＞一人称は我さんコメントありがとうございます。

割と一言でも投稿出来ますけど、やっぱり出すなら少し文章つけたいですよね。内容は雑ですけど:(´◦ω◦｀):」(2020-01-07 15:56)

青眼の使徒
「遂に謎の声の正体が判明しましたね。少々不気味な雰囲気があったので少女の身が心配ではありましたが、最終的には2人？で新たな道を歩む事になったとの事でとりあえず安心。

罠なのにセットできない。カウンター罠なのに能動的に使うカード。何かと規格外なカードですが、効果自体は非常に優秀ですね。」(2020-01-07 20:00)

Hakusi
「＞青眼の使徒さんコメントありがとうございます。

そろそろストーリーも終わりを迎えようとしています。カウンター罠の範疇から少し離れますがスペルスピード3は欲しかったので」(2020-01-08 08:15)