感情の共有

ランペル
「フィン「君は…誰なんだ？」
「………」
フィン「………」
「…分かった。説明するね…ひとまず、時間も残されてないから移動しながらにしましょう」
フィン「…分かった。それで、君は？」
「私は…エストラ……です…。」
フィン「…は！？」
エストラ？「！ほら、急いでるんだからひとまず走る！」
フィン「エストラって…何を言ってるんだ…？」
エストラ？「フィン、落ち着いて。説明するから」
フィン「君は僕が…」
エストラ？「フィンに刺されて死んじゃった、と私も思ってたんだけど、なんていうのかな。幽体離脱？みたいな感じでフィン達の上をフワッーって浮かんでたのよ」
フィン「………」
エストラ？「それで、結構融通が利いたからフィンにくっついて行こうと思ってここまで来たの」
フィン「くっついて来たって…それはどういう状態なんだ…」
エストラ？「正直よく分からないわ…でも、敵に感情だけ抜き取られてその状態で肉体を失っちゃったから精神体みたいな状態になったのかも。それか私の新しい特殊能力とかかも☆誰かと感情を共有する、みたいな」
フィン「……そんなこと、本当にあるのか…」
エストラ？「まぁ、信じろって言っても難しいわね…それじゃ…」
彼女が言葉を切ると、フィンの周りが光り始め、人の形をかたどってゆく…。そして、その光はエストラの姿となり、フィンの前に現れた。

エストラ「どうかな？軽く実体化なんてしてみたけど」
フィン「……！」
エストラ「ちょ、ちょっと急いでるんだから止まらないでよ」
フィン「本当に…エストラ、なのか？偽物とかじゃ…」
エストラ「…正真正銘の、エストラ＝ホーキンズです」
フィン「あ……エストラ…」
エストラ「ふふっ、フィンがそんな顔してるところ初めて見たわよ」
フィン「ごめん」
エストラ「え…」
フィン「エストラ…本当にごめん。君を…助けられずに…」
エストラ「…刺される前にも言ったと思うけど、フィンは悪くないよ。全部私がドジっちゃった訳なんだしさ」
フィン「でも…君のことは、よく分かってたはずなのに…」
エストラ「フィン、抱え込まないで。何度も言うけど、あなたに悪い所なんかどこにもないんだから。それに、私だってこんな感じで肉体とかはないけど、話もできるしいろいろと動き回れたりするのよ？そんなに思いつめないでよ」
フィン「けど…」
エストラ「もう、フィンは喜びを伝えれるんでしょ！だったら、私にもしっかり喜びをちょうだいよ。ほら、笑って！」

フィン「…！………フッ、君はどこでも前向きなんだね」
エストラ「前向きにいかなきゃ、世の中やってけないわよ」
フィン「それも、そうだね。分かった君の言うとおりだね。いつまでもしょげていてもだめだ。何より、君にまた会えるとは思わなかったからね。それを喜ぶとしよう」
エストラ「よし！フィンにはしっとりより、さわやかな方が似合ってるわよ。私のせいで時間とっちゃったわね…」
フィン「さすがに、死んだと思ってた人が出てきて冷静に対処できるほど、僕の心はできてないからね。しかも、自分の手で始末してるんだからなおさらさ…」
エストラ「ま、まぁ疑問もって進むよりはいいってことで、急ぎましょう。事件を解決よ」
フィン「あぁ、急いでこんなバカげたことをやめさせないとね」


ということで、まさかのエストラが精神状態化してフィンに取りついて完全に憑依者になりましたとさ。彼女の存在はフィンの心に大きな勇気と力を与えてくれたことでしょう。
光属性感情を対象に、除外されているそれよりレベルの高い感情を帰還させることができます。その際、打点は０になって効果が無効化されるので基本Ｌ素材。②は感情の伝達の逆バージョン。次のターンとなる相手ターンに耐性を得れるので、相手の除去などから守れます。
ただ、テキスト的に相手も相互リンク状態を作ると、そちらも効果を受けなくなってしまうと思うので、そのあたりは注意。もしかしたら、発動時に存在するモンスターだけが範囲なのかもしれないけど…。

以下↓日常成分が足りずに、書いてしまった雑談会話
フィンは走りながら、エストラは実体化解除して雑談してます。

フィン「そういえば、なんで道が分かるんだい？」
エストラ「敵に感情取られてた時に、うっすらと記憶にあったの」
フィン「まぁ、敵のアジトなんだから。敵は構造把握してるよね」
エストラ「…今思うと、これって結構な情報よね…。主任に嘘ついちゃったわ…」
フィン「いや、さすがに気にすることないでしょ。実際僕はその情報を役立ててるから十分だよ」
エストラ「なら大丈夫かな～。アモスさんにも後で謝んないとね…」
フィン「それがいいだろうね。姿見せるだけでドッキリになりそうだけど」
エストラ「脅かすのもありかな？」
フィン「いや、マジで発作起こすよ」
エストラ「それはさすがにまずいわね…」
フィン「というより、その状態はきちんと維持できるのかい？」
エストラ「………いつか消えちゃうとかはないわよね？」
フィン「分からないのか…。僕もまったく分からないけど、君なら大丈夫なんじゃないかな？」
エストラ「無責任ね～」
フィン「無責任だよ？」
エストラ「考えても仕方ないわね…」
フィン「考えないのが一番さ。話変わるけど、なんですぐに姿出さなかっの？」
エストラ「あ～えっと…あれよ！妖精とか精霊が道案内してくれるみたいな感じでやってみたんだけど」
フィン「そういえば、序盤は口調が違ったね…」
エストラ「い、いやいやせっかくこんな体になったんだから一回、やってみたくて…///」
フィン「ホントに気にしてないんだね（汗）。その図太い性格はどうやったら身につくんだい？」
エストラ「図太いなんて失礼ね～。前向きが一番よ。下向いてたら前は見えないもの」
フィン「まぁ、そんな性格だったからこうやって話せてるわけだけどもね」
エストラ「泣きながら出てきて、呪ってやる～！とかのほうがよかった？」
フィン「それじゃぁ、精霊じゃなくて悪霊だね」
エストラ「ひとまず…今の私たちに出来ることで最善を尽くしましょう」
フィン「そうだね。１人…いや、２人で最善の結果にして見せよう」」(2017-09-24 18:00)

係
「復☆活♪(大歓喜)

まぁ大体予想はついていましたが、ちょっと変わった形で無事(?)エストラ復活！！
なるほど、例の一件の時にフィンが感情の能力を進化させたのと同様に、エストラもその能力を進化させていたと云う訳ですねぇ。
憑依だけで無く実体化までできるため実質復活と同等ですが、生身の肉体とどれだけの差があるのかによって変わってきますね。まぁこの後もずっとフィンに憑依して生涯のパートナーとなるのも悪くないですが。

となるとエストラが憑依した事によりフィンの能力にも変化が起きそう。最後の覚醒の足掛かりとなるかな？

今回はかなり便利な帰還効果で、上から下は難しいですが、下から上ならほぼどんなモンスターでも帰還できるので非常に腐り辛い。とは言え弱体化・無効化のデメリットがあるので、よくよく考えて使いたい所。またレベルを参照する事からリンクモンスターも帰還できない点も注意。

個人的には②の効果が好み。墓地発動の完全耐性付与という強力極まりない効果ですが、ターン指定と対象モンスター限定のお陰で上手くバランスが取れていてグッド。
コメント通りこのテキストなら相手モンスターも耐性付与されますが、相手ターンに機能し他のカードに対する耐性ですので、逆に相手カードによるサポートの妨害となる利点がある。せっかく出したリンクモンスターを割られない為にも、できるだけ早くかつ多く墓地に送っておきたい。」(2017-09-25 23:11)

ランペル
「係さんコメントありがとうございます。
復活！でございます！
まさかのとか書きましたが、まぁ予想はできますよね（汗）。形は違えどもエストラが復活してまいりました。フィンと同様彼女も感情の能力が進化して、精神体のようになって憑依することが可能となりました。元の肉体は失ってしまっているので、基本的には誰かに憑依して過ごすことになりそうです。実体化といっても精神体の延長のようなものなので、憑依者以外に接触することはできません。逆に言えば、接触できないのでよくある壁とかをすり抜けたりなんかもできます。ただ、長時間肉体に戻らない及び憑依していない状態だと、維持ができなくなるかもなので離れすぎないように注意！という裏設定…。この後はフィンと共にパートナーとして過ごすのか？それは今後の彼ら次第…。

エストラの憑依によってフィンの能力に何か変化は起こるのか…。カード的には一応強化発生するので、何かしらの影響はある…はず…（先を見据えぬ者）

下から上なので、なかなかに呼び戻しやすい効果です。共通効果でみんな除外されるので、腐ることはホントになさそうな感じ。デメリットも付与されるので、帰還後は戦闘面などでは機能しないため呼び戻し先も考えたいところですね。リンクも帰還できないため、除外された時に効果が使えるモンスターを帰還させたい所でしょうかね。

墓地効果が結構バランスが良かったみたいですね。やはり相手の相互リンクも影響が出るみたいですね。そうであれば、問答無用で効果受け付けないため相手のサポートをシャットアウトできるため、こちらは耐性を強固にし、あちらのリンク展開を地味に妨害できるとなかなかに優秀になりましたね。
せっかく相互リンクしても除去を食らってしまえば、元も子もないので、相手ターンはこのカードで守り、自分ターンは逆バージョンの感情の伝達で守っていきたいところですね。」(2017-09-27 21:48)