感情の破壊者－マクシム

ランペル
「マクシム＝アポリネール：苦しみの感情の力を持つ男性。あらゆる出来事に対して精神的苦しみを伴ってしまう。その度合いはすさまじく言葉1つ発するのにも苦痛を感じる。その能力から幼い時はひどいいじめにあっており、何もしゃべらない息子を不審に思った両親が精神病院に連れていき、医者に言われる通り入院することに。入院先の医者は彼の能力が感情によるものだと理解し、その能力のタイプから悪用することを思案し、研究に加え彼を使った人体実験を繰り返すという残虐な人物であった。研究段階のカウンセリングにより、会話とまでは行かなくとも言葉が発せれるほどになった彼だが、その後の人体実験により彼の生身の部位はほとんど残らず、考え方も変えられてしまう…。結果として彼は親元へ帰ることはなく、その体は殺戮兵器にでもしようとしたのか武器などが装着された機械に覆われ、挙句の果てに当の医者は途中で飽きたのか、彼の感情の操作を適当にしたまま行方をくらましてしまう。それにより、人間とも機械とも取れない思考回路のまま感情の能力だけは残り、今なお苦しみ続けている…。

こちらが構えると同時に敵の銃口から閃光が放たれる。
銃撃の音と共にその射線上から外れる3人。と同時にアモスとマルコの2人が機械へと走り出す。
「…ギ…ギ…」

機械がこちらの動きに気付くころにはすでに2人は間合いを詰めており、アモスの剣、マルコの蹴りが両サイドから一撃を加える！
アモス「ぐっ…」
マルコ「堅い…のう」
2人の攻撃に動じない機械は双方に銃口を向け即座に発砲する。

間一髪かわしたのもつかの間、バランスを少し崩した彼らに機械の腕の下部からチェーンソー状の刃物が襲いかかる。
フィン「させるかああ！！」ﾄﾞｯ
瞬間、背後からハンマーで機械を殴り飛ばすフィン。フィンの体型からは想像もつかないような威力のハンマーは機械を遠くへと吹っ飛ばす。

フィン「2人とも大丈夫ですか！！」
アモス「いいポジションだ、フィン！諜報班とは思えないな」
マルコ「それにしてもあやつ、見た目のゴツゴツした感じと裏腹に結構機敏じゃのう…やはり人は見かけによらんというやつじゃな！」
フィン「あいつは人なんですか…？」
マルコ「さぁ、わからん。人じゃろうと人でなかろうと、敵意がある以上ぶっとばさにゃならん」

マクシム「…ギギ…ガ…ミカクニンヘイキ…カクニン…」
アモス「なんかごちゃごちゃ言ってるな…」
マルコ「気にしたら負けなやつじゃ…それで、あの堅物をどうする？」
アモス「ひとまず斬撃はまったくと言っていいほど手ごたえがないな…そっちはどうだ？」
マルコ「堅かったが、悪くはない感触じゃった」
フィン「詳しくはわかりませんが、吹っ飛ばせます」
アモス「なるほど…ならフィンのその新武器をメインに据えていこうか」
マルコ「そんなことを言っておれば、やつがこっちに突っ込んできそうじゃぞ…」
機械の後ろからジェットエンジンらしき火が出ている。
マクシム「ギ…ギ…」ﾎﾞｫｰｰ
アモス「突っ込んでこられるとまずいな…二手に分かれよう。フィンは俺の方へ」
フィン「はい」ﾀｯﾀｯﾀ
マルコ「そっちがアクションを起こすなら適当に合わしとくぞ」
二手に分かれたことにより、機械の矛先は一点に集中する…
矛先はマルコへと向き機械は全速力でマルコへと突撃する！
マルコ「ぐ…」ｻﾞｯ

その速さをよけられないと悟ったマルコは全力のカウンターを狙い、渾身の回し蹴りを放つ
ﾄﾞｺﾞｫ！！
マルコ「ぐぅ…！？」

マルコの一撃は機械の頭部を捉え、耐えられずバランスを崩す…
同時に鋼鉄の機械にはマルコの足も耐え切れず、蹴りこんだ足の骨が砕け散る…
マルコ「…うぐ…さすがに無茶じゃったかの…」
一時気を緩めたマルコの腕を何者かがつかむ…！

マルコ「ぐ！？しまっ
言い切ることなくマルコの腕は機械によってあらぬ方向へとねじられる…
マルコ「ぐぁぁあああーー！！？」
マクシム「ガガ……ターゲ…ッオ、ホ…カク…カン…ジョオウ…サイシュ」
機械は残った腕から別の機械を出現させマルコの頭へと向ける…
マクシム「…ギ？」
が、向けようとする手前で腕が動かない…。アモスの剣が腕の動きを止めているからだ！
アモス「いまだフィン！」
アモスの掛け声とともに機械の体をハンマーで全力で殴り飛ばすフィン。
殴られた機械は各部位にきしみを立てながら、または何かが壊れる音を鳴らしながら、マルコの腕を解放し地面へと叩き付けられる…。

マクシム「い…た…ギギ…ガ…」ﾎﾞｫｰｰ
アモス「こいつ！」
再び機械の後方から火をあげた機械は、アモスの追撃間に合わず高速で移動し逃亡してしまう…。

闇属性2体目は破壊者マクシム。戦闘シーンが難しいよぉ…（泣き言）こちらも特殊召喚モンスターで、相手フィールドにモンスターが3体以上もしくはリンク3以上のリンクがいる際にＳＳすることができます。自分フィールドに1体しか表側で存在できず、フリチェで1度2000ライフ払うことで相手カード1枚を除外し+1000バーン与えることができます。そして戦闘を行った効果モンスターの効果をダメージ計算後に無効化できます。破壊されればパウル同様の除外からサーチができます。」(2017-05-27 18:00)

係
「おぉ、久々の「感情」カテゴリですね！

前回はパウルの取り調べの後、フィン一行は謎の機械と対峙した所で終わりましたね。

例の機械は悲惨な過去により原形を留めぬ程に改造されてしまった悲劇の少年・マクシム。タダのサイコパス同然のパウルとは異なりこの少年は周囲の環境と外道の医者により変貌を遂げてしまったので、何とも悲しい存在ですね。
彼の改造がきっかけとなりマクシムは犯人グループに加わってしまったのかな……。

改造されたマクシムはかなり強力な兵器で、殺傷力・堅牢性のみならず敏捷性までも併せ持つ厄介な相手。
アモスのようなプロ相手でもその硬さは健在で、マルコなんて全力キックが徒となり骨がぽっきりいっちゃうほど。(うわｸﾞﾛｲ)
とは言えそこまで重量がある訳では無いのか、フィンのＦＢハンマーモードによる打撃に吹っ飛ぶため、ストッピングパワーのある一撃で間合いを取りつつヒットアンドウェイするのがベターかな？

戦闘の終盤で、どうやらターゲットはマルコであったのが発覚。これを元にターゲットの関連性を見つけられれば良いのですが……。

戦闘シーン大変ですね(汗。それもこんなに大容量……！
お疲れ様です。

限定的な召喚条件ながら３２打点と強力なフリーの除去能力は、その重さに相応しい性能。正直このカードの性能から、感情デッキを相手に大量展開や大型リンクモンスターの召喚は慎重にする必要がある位です。
②の効果はＬＰコストが重いもののフリチェがゆえ、天敵のカステル・アークナイトは素材の時点で潰していき、破壊は④の効果でカバーとかなり厄介な仕様。ほっとけばほっとく程、追い詰められる恐怖の存在……！」(2017-05-27 19:17)

ランペル
「係さんコメントありがとうございます。
久々でございます。前回の取り調べとフィン一行の前に現れた機械の所からですね。
パウルとは違って周りの環境によって悪い方へと向かってしまった悲しい人です…。一番の元凶が外道な医者なので、ただただかわいそうな存在になっています。マクシムが犯人グループに入った理由の1つに改造もかかわっていることは確かですね。
機械は殺傷性に堅牢性に加え素早い動きも可能となかなかに厄介。うまい対処ができたと思っても足の骨が砕けてしまうと、グロい状態になってしまうのでその危険性はなかなかのもの。フィンのハンマーモードも持つ重量は変わらないけども、威力は結構あるとしても機械が吹っ飛ぶので重量はそこまでない感じですね。そうなると仰るようなヒット＆アウェイな戦法が有効になってきそうです。
ターゲットの関連性が何かつかめれば、捜査のカギになるかもですが、現状は判断がつけれないとこですね…。

戦闘シーンはやはり難しいです。結構書いたと思っても、実際に考えると大したことをして無かったりなこともあったりです。まぁ、程よくな感じでこれからもがんばりたい所です。
32打点にフリーの除去を兼ね備えているので、性能はなかなかに強力。下手に展開をすればこのカードが出てきてしまう可能性もあるので、相手も動きが慎重になるかもしれませんね～。除去はライフコストがあるものの、天敵の吸収やバウンスの2体も出てきて速攻止めることができて、破壊されてもサーチできると厄介な事この上ない。ライフコストも円卓会議を張っておけば結構軽減できるので、うまく使いたい所です。ほっとけばほっとくほど厄介な存在と、魔法や罠での破壊以外の除去が対策になりそうですね。」(2017-05-29 01:36)