ヤンデレの恋人 覚醒のイツキ

係
「 《相澤　一樹》年齢：25歳／血液型：AB型／身長：175cm／体重：60kg
※難関資格を突破し、晴れて警察官になった警察の金の卵。身体能力・頭脳共に優秀でありコミュニケーション能力も高いので非常に期待されている。また容姿も整っており、中でも眼がチャームポイントであるため、同期の婦警からは「ヴァンパイア」と噂される。

【第１３話　「ミナミ」

彼女は《雪村 美波》。
不慮の事故で亡くなった俺の両親の親友である雪村夫妻の一人娘で、他に身寄りの無い俺を雪村家が引き取って以来、幼少期から最上級学位までずっと一緒に過ごしてきた。

美波「……え？コレ…ホントに貰っていいの……？」
一樹「うん。まぁ学生のバイトで買えるような大したモンじゃないけど……///」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
美波「………ううん、そんな事ない。本当に嬉しいよッ！この髪留め絶対に大切にするからッ！」ｷﾞｭｯ!

文武両道、容姿端麗、才色兼備。器量も性格も良くスタイルも抜群の彼女は、俺なんかとは比べものにならない存在だったが、俺はそんな彼女に置いて行かれないように、隣に居られるように必死に努力を重ねた。

美波「一樹はスゴいよね……。気が付いたらバスケも私より上手くなって、成績も追いつかれそう……。私ね…ちょっと…憧れてるのかも……///」
一樹「それそっくりそのまま美波に言える事だよ？俺ホント大した事無くてさ、でも………」
美波「………私、本当に一樹のことスゴいって思ってる。きっと、一樹が自分のことを思ってる以上に………」

時に甘やかされ、時には彼女が甘えてくる。妹とも姉とも、親友とも言える特別な関係。特別な存在。俺は美波を好きだった。
面と向かって気持ちを確認し合う事は少ないけど、俺と美波、お互いに想いは一つだった。

時 と 距離 が２人を分かつまで………

最上級学位に進級した事を機会に、俺は雪村家を離れ両親の遺産を元に独り立ちを始めた。学舎自体はまたも美波と同じで、顔を合わせる事が無い訳では無いが、専門とする学科は美波とは別であった。

美波は同性にも人気の存在であったが、俺の存在から同性の親友と云うものができた事が無かった。それもあってか、美波はあの女に出会う事になる。
《希島 エリカ》。美波と同じ学科であり、サークルとゼミも同じ。美波は彼女にベッタリでどこに行くにもエリカの姿があった。
エリカを紹介された時の印象はそれ程悪くない、むしろ性格の良い女性で安心し、やはり美波は自分が居なくても問題ないとちょっと落ち込んだぐらい。ただ、エリカの俺を見る『眼』が少し『何か』を含んでいたのは気になった。

そして、エリカの存在を起点に俺と美波の距離は離れて行く‥……。

学業に専念からサークルに専念、そしてバイトに集中し始め、遂には何らかのコミュニティーにのめり込んでいく………
俺と顔を合わせる時も、美波は何か不信感やら申し訳無さやらを含んだ表情で、彼女の心中を追及しきれなかった。


そして……その時が訪れた。
久々に美波と逢う事が出来たその日、彼女の顔は笑顔では無かった。
目の前に広げられた写真。
そこには俺が後輩の女子学生といかがわしい『施設』に出入りする様子が写し出されていた。
それは、俺が美波を裏切り後輩の女性と肉体関係にある事実を意味しているが、もちろん俺には何ら身に覚えの無い事実。
後輩の女性はちょうど運悪く留学中で、容易には連絡が取れない状態にある。俺は美波にこの写真の出所と自身の無実を必死に主張したが、聞き入れては貰えず、それどころか更なる追い討ちが待っていた。
美波は苦しそうな顔を浮かべ一つのデバイスを取り出す。そこから流れたある音声データは………俺とその後輩女性との会話であった。もちろん普通の会話ではなく、お互いに愛を囁き合う『それ』。
どこで手に入れたのか……どうやって作り出したのか……俺には検討もつかなかった。………俺にはどうする事も出来なかった。

ほどなくして、俺と美波の関係は解消。
それから美波はサークルの先輩、《緑川 エイジ》と交際したと聞いた。
そして、俺の事情を聞きつけたのかエリカも美波との縁を切り俺に接触、彼女も同じように裏切られた経験があるとの事で、俺は半ば自暴自棄にエリカと交際する事になる。

俺と美波との距離は、遠くなった。
風に乗って耳に届く彼女の噂。派手な遊び人で知られる緑川との関係に、これまで真面目に生きてきた美波はのめり込んで行く。
学業の不足からの留年、それを機とした学舎の退学、交遊関係の解消。子供を堕ろした何て噂も耳にし、正直何が真実なのかは分からないし、知りたくも無かった。
そうした噂もあり、俺は美波の事が頭から離れ無かったゆえエリカとの関係も乗り気になれなかった。


俺はどうにか吹っ切れて、自らの道へ歩み出す。
難解の資格を突破し、晴れてエリート警察官の道へ足を踏み込んだ。

そんな俺に、突如美波から俺のデバイスに連絡が入る。
陰鬱とした激しい雨の中、俺は指定した場所へ赴くとそこには……

血塗れで横たわるエリカの姿、
そして紅く染まった刃物を手にする美波の姿が………


続く！】」(2017-05-11 18:53)

係
「ヤンデレカテゴリも残り少なくなってきたので、此処で恒例の次回カテゴリのアンケートをしたいと思います。

【カテゴリ名／テーマ／キャッチコピー／予定枚数／備考】
①【暴君龍】／Ｐ・微リンクあり／「ワガママ」／15～25枚程度／ストーリーはギャグ調です
②【極料理人(ｺﾞｸｺｯｸ)】／除去テーマ／「料理」／10～15枚程度／ストーリーは若干緩めであんまり中身無し
③【クロノ・アーク】／リンク・特殊勝利／「総集編」／10枚程度／文字通り「久幻僧」～「アーカディア」までの総集編です。手抜きにならないように頑張ります。


お気軽にご参加下さいねぇ」(2017-05-11 18:56)

EXデッキ焼き
「話が一気に難解に！
今までの一樹くんとは同名ですが、歩んだ人生は全く違いますね。
話は一気に昼ドラチックに、女の憎悪は実に恐ろしい…過去とは忘れていても虫のように岩の隙間から這い出て、纏わり付いてくるなんて言いますが、まさに一樹くんが棄てた過去はずの過去が牙を向いてきましたね。

待望のシンクロですが、効果はやはり回復効果。しかも、効果の書き換えとい妨害も兼ねて一石二鳥ですね。」(2017-05-12 00:22)

係
「ＥＸデッキ焼き さん、いつもコメントありがとうございます！

話が一気に変わって行きましたねぇ～！この話と次回の話がネタばらし回となり、全体でも重要なお話となるのでお見逃し無く！
今回の一樹とこれまでの一樹との違いは、歩んで来た人生の他に年齢と身長・体重が僅かに違うだけで、実は名前と血液型は同じなんですよね。
そうですね、過去というものは自分が成した結果で有ろうが他者によるもので有ろうが、起きてしまった事実は変えられない、という点で難儀なものだと思います。
何故美波と別れる事になったのか、そして何故美波はエリカを刺してしまったのか……。それは次回明らかになります。

効果書き換えってイイですねッ！ちょっとハマったかも……！
効果無効化と回復効果の両立をしておきながら、テキストも控えめ………フフフ…これはハマる………」(2017-05-12 07:01)

ランペル
「これはこれは…一体どういうことでしょうか…？
難関資格を突破し警察官へとなっている一樹君！その能力は高く周りからの期待も大きいとのこと。そして整っている容姿の中でもチャームポイントは眼……。眼といえば…。そんな彼は婦警さん達からヴァンパイアと呼ばれているとのこと。
そんな彼と共にいたのが美波さん。両親を不慮の事故で無くした一樹君を人ってくれた雪村家の娘さんで今までずっと一緒に過ごしてきた間柄。そんな中一樹君からのプレゼントを受け取る美波さん！そのプレゼントは彼がバイト代で買ってくれたもののようで、美波さんはとても喜んでいる様子！そのプレゼントとは髪留め！髪留め…ねぇ。
あらゆる能力においてたけている美波さんにおいて行かれないように必死に頑張っている一樹君…。そんな彼に美波さんも憧れを抱いてくれているが、憧れているのは自分もだと、互いに高めあえるようなそんな雰囲気、彼女の思いは一樹君が自分自身で思っている物よりも強い物とのことで、少～し不安がよぎるけど、気にしすぎに違いない！（暗示）。

そんな彼女と互いに想い合い特別な関係を築いていっているものの、その中が割かれてしまうことに…。
最上級学位に達したことで、両親の残した遺産を元に独り立ちを始める一樹君。学舎は美波さんと同じなものの科が違うため、頻繁に会うようなことはなくなった感じですかね？美波さん自体は同性からも好かれる人気の存在な物の、一樹君の存在から親友と呼べる友達はいなかった模様で、そこで現れたのがエリカさん！美波さんと同じ学科、サークルやゼミも同じようで彼女にベッタリのエリカさん。それを見て自分がいなくても美波さんは大丈夫と安心もありつつ、少しへこんじゃった一樹君。しかしエリカさんの眼には何かが…？
それから少し経ち美波さんと久々に出会うことになった一樹君…。久々というのに彼女の表情は笑っておらず、出されるは1枚の写真…。そこには一樹君とその後輩の女性がいかがわしい施設へと入っていく所。身に覚えにない一樹君は必死に否定するが、美波さんがさらに取り出すはデバイス…。そこには音声まで入っており、もうどうしようもなくなってしまう…。結果として関係が解消されるまでに至ってしまう……。
その後は美波さんがエイジさんという先輩と一樹君は美波さんと縁を切ったエリカさんと交際することに。一樹君からしては少し自暴自棄的に交際することになったみたいですね…。まぁ、そりゃそうか。
そこから風のうわさで美波さんがいろいろと厳しい感じになってしまったことを聞いたり聞かなかったり…彼女のことが頭にちらつきエリカさんとの関係もあまり乗り気ではない一樹君…。
そこからどうにか吹っ切れた一樹君はエリートな警察官の道へと…！そんな中突如美波さんからデバイスへ連絡が…。雨の中行ってみれば、そこには血まみれで倒れるエリカさんに、鮮血で赤く染まった刃物を手にしている美波さんが……！

前回の話から一気に世界観が変わったような、変わってないような感じですね！一樹君もまるで別人のような人生を歩んでおりますし…。そんな彼も現在進行形でやばい状況に直面しているという…！おそらくエリカさんがいろいろと根回しをしていたということでしょうかねぇ…。世界線が変わっても一樹君は愛の争いの中に立っているというのですね…。あっちとこっちだとどっちがましなんでしょうねぇ…？そしてこの世界線はいったい何なのか！！

Ｓ来ましたね！イツキ君にヤンデレＸを素材に指定するＳで、ヤンデレＸはそのランクと同数値のレベル扱いなので、問題なく素材にすることができますね。効果は相手が効果を発動した際に墓地からヤンデレを除外して、その相手の効果を相手ライフを2000回復させる効果にへと変更させてしまう効果でなかなかに強力ですね！どんな強力な効果もこれで、癒しの効果に変えてしまえば怖くありません！そのほかの共通のデメリットや②は同じ感じですね。モンスター的にもＳという新たな領域へと入ったわけですが、はてさて…。

投票は前回の2番手を引き継ぎ、①へと投票させてもらいましょう！」(2017-05-12 18:39)

係
「ランペル さん、いつも沢山のコメントありがとうございます！

ちょっとビックリしちゃいましたかね？(汗)
正直自分もかなり突飛な展開だと思いますが、しっかり話は繋がりますので、ついて来て頂けたらと思います。
今回の一樹と今までの一樹は経歴だけでなく年齢も違いますが、血液型とか氏名とかは同じです。これが意味するものは……。

そして第二のキーパーソンである美波。彼女も一樹で云う『眼』と同じく『髪留め』と云う気になる点があり、これも今までの展開と大いに関わっております。
そして更に唐突に発生する鬱展開。進級に伴う疎遠、エリカの存在、身に覚えのない浮気の証拠、美波に近付く遊び人の先輩。どんどん離れていく一樹と美波。二人は対照的に進み、一樹は苦い過去から逃げるように光へ進み、美波は悪魔に誘われるように泥沼の闇へ沈んでいく……。何故こうなってしまったのか、というのは今回の一件だけでなくこれまでのストーリーに大きく関わっていきます。

仰る通り、今回のストーリーはガラリと変わっているようで幾つか共通点が有るため、何とも言えないと云う感じかな？次回のお話で今回のお話の中身が分かると思いますが、疑問点が有る場合は遠慮なく聞いて下さいね！

効果書き換えイイですねぇ♪普通に味をしめてしまいましたよぉ。
無効にして防御・妨害しつつ回復する。まさしく一石二鳥！
以前サポートカードに搭載された墓地肥やし効果は、このカードの効果とセットでご利用する形です。

アンケートご参加ありがとうございます！
やっぱり暴君龍人気ですねぇ。コレは決まりかな？」(2017-05-12 23:04)