ヤンデレ嬢 狂気のミツキ

係
「ヤンデレ四天王最後の一人！
如何な堅牢な耐性すらぶち抜く至極の除去を受けてみよ
ッ！

【第１２話　「嗤う狂気」
　・
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　・
　 　 　 　「………イッくん……」

耳奥に流れ、心の深淵まで届くほどの透き通った美声が、意識を手放した俺の耳元から流れる。

一樹「………美月、さん……」
目を開けた俺の目の前に居たのは、本来なら病院に居て此処に居るはずもない、最愛の彼女である《水無瀬 美月》その人であった‥…。
美花、美鳥、美風姉ぇ……。彼女達も俺にとってかけがえのない存在で大切な女性であるのは間違いないが……それでも、俺は自信を持って言える、彼女が…美月さんが好きであると……。

ぼんやりしていた意識は徐々に覚醒し、今の状況になった経緯を思い出す……。
俺は美風姉ぇに捕まって…その後スゴい爆発に巻き込まれて……
一樹「……そうだ…美月さんッ！美風姉ぇは‥美風姉ぇは無事なんですか！？」
あんな事があっても、やっぱり美風姉ぇは大切な存在だ。
美月「……落ち着いて、イッくん。正直、私もイッくんを助けるのに必死だったからね‥……。爆発を起こした本人が言うのもなんだけど、彼女の安否は分からないな……」
一樹「………そう、か………」
美月「……イッくんは相変わらずだね。自分の身があんな事になったのに、それでも彼女の身を案じるなんて……。でも気持ちは分かるし、それがイッくんの良いところなんだけどな。困ったものさｗ」ｸｸｯ
一樹「ちょっ！笑わないで下さいよっ！俺だって真剣に……」ｱｾｯ
美月「分かってる、分かってるってｗｗゴメンよ、からかって……ｗ」ﾌﾌ
一樹「……ハァ、かなわないなぁ‥……」
俺は溜め息をつきながらも、落ち込んだ雰囲気を流してくれた美月さんに感謝した。

美月「……でもね………私だって、気にならない訳じゃないんだよ？キミが、他の女性と接するのを………」
一樹「……美月さん？」
美月「さっきだってそうさ。私が少しでも遅れたり、キミを助けられなかったりしたらと思うと、今でも気が気じゃ無いし……。キミの直ぐ目の前に私以外の女性がキスを迫っていたと思うと……もう………！」
一樹「美月さんッ！俺は、美月さんを裏切ったりしませんよ……！」
美月「……ふふふ、ありがとう。キミは裏切ったりしない、私を心の底から愛している事は分かっているんだ。……けど…情けないよね……やっぱり、不安になっちゃうんだよ……！」
美月「掛け替えのないキミが、私の大切なモノを守ってくれたキミが、本当の私を見つけてくれたキミが私のそばから離れる事が……不安で堪らないよ！」
一樹「……美月さん」
美月「けど…キミの大切なヒトを殺すのは勿論、世界中の女性を亡き者になんてできない………。私は……」
一樹「……そんな事しなくても良いんですよ…！俺は…絶対に美月さんを見捨てない！護ってみせますから……！」
何時でも余裕な態度を崩さない美月さんの、知られざる一面を垣間見た俺は……ひたすら愛を向けるしか無かった……。
美月「……私は…キミが私に向ける純粋なまでの愛に応えられていないんじゃないかと思う。そして、キミの愛を永遠に私のモノにしたい……。誰にも触れられず、誰にも邪魔される事が無い。キミの愛と私の愛が溶け合う永遠……」
美月「キミが本当に私を愛しているなら……キミも私の愛を受け止めてくれるよね‥…イッくん？」
美月さんはおもむろに俺にかけられたら毛布を掴む。それまで俺は何ら違和感を感じていなかった‥…。
一樹「……はい、愛しています‥…永遠に」

美月「たとえどんな姿になろうとも」ﾊﾞｻｯ
掴んだ毛布を剥がすと、毛布で隠された俺の全身が露わになる。


そこには有るはずの腕が‥…脚が‥…存在していなかった‥……

一樹「ッ！！！」
美月「これでもうキミは私以外に触れる事も無いし、私以外に近付く事も無いよね！イッくんが触れるのは私だけで良い……イッくんの側には私が居れば良いの……」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ
美月さんは切断したものであろう両腕両脚を愛おしげに舐め回していた……
一樹「……あ、あぁ……ああぁぁ………俺の……脚が‥…」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
美月「私を愛しているなら…受け入れてくれるよね‥…。大丈夫、私が必ずキミを幸せにしてみせる……。もっとも、既に幸せだろうけどね」
美月「………さぁ…仕上げだよ。キミが見る最後の光景をやっぱり私の顔が良いからね。じっくり見ていて‥…ありのままの私」ｼｭﾙ…ﾊﾟｻ
一樹「……ヤメロ…やめろぉっ……！」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

美月「………バイバイ。イッくんのおめめ」ｸﾞﾆｭ……ｽﾞﾁｭｯ!
一樹「ッア″ア″アァァァッッーーッッ！！」

俺は閉ざされた闇の中で、意識を手放した……


続く！】」(2017-05-10 18:15)

EXデッキ焼き
「いっくん死んじゃったよー（他人事）
効果はかなり強いですね。単体での回復量は破格の一言ですし、なによりコストで破壊するのは対象耐性をすり抜けられるのでいいですね。

主人公のいっくん、まさかの脱落。これで一気に話が読めなくなった」(2017-05-10 20:30)

係
「ＥＸデッキ焼き さん、いつもコメントありがとうございます！

『一樹、死す！』デュエルスタンバイ！
って洒落じゃなく脱落レベルの重傷を負ってしまいましたねぇ。
実はコスト破壊は美月さんだけじゃなく、美鳥ちゃんの魔法・罠除去も同じくコスト破壊でございます。あちらは効果耐性は関係有りませんが、チェーン発動を封じる点がメリットですね！

「一気に話が読めなくなった」……。
これって「話の展開が予想出来なくなった」の意味ですよねッ！？
「主人公が退場して一気に話がつまんなくなった」の意味じゃありませんよねッ！？(ｱｾｯ
ウオォォォ～～ッ！！(暴走)」(2017-05-10 22:34)

ランペル
「現れたるは四天王最後の刺客！狂気の美月…！
透き通った美声が自分の耳元へと響く…。気が付けば目の前にいるのは、病院へといるはずの美月さん本人が確かにそこへ！（四天王3人の）美花・美鳥・美風さん…彼女たちも一樹君にとってとても大切な人達に違いない物の、自信を持って言えることは彼自身が美月さんを好きということ。
ぼんやりとした意識からだんだんとはっきりしてきて覚醒して思ったは自分を拘束していた美風さん。一体どこへ？との問いに美月さんは爆発を起こしたけども、安否も分からない…とのこと。ヤンデレはそう簡単には死なないはずだから、きっとその辺で伸びてるよ（謎の自信）。これほどの事をする彼女たちの事もしっかりと心配することができる一樹君…これこそが彼の優しさであり良い所！安否も不明で自分がされたことなどで、少し不穏な空気になっていたのを美月さんが流してくれる。つらいことがあっても、笑顔を取り戻せばひとまず悪い方にはならない…！はず…。
しかし美月さんも自分以外の女性と一樹君が関わることを、まったく気にならないという訳ではない模様で、さっきの事を考えても間に合わなかったら、他の女とキスをしたなど考えてしまうと…。そこですかさず一樹君は絶対に裏切らないとフォロー！が、彼女の不安は抑えられないものであり、彼の事を信頼しているものの、その信頼を上回るほどの不安が彼女を支配している…。そんな彼女でも彼の大切な人を殺したり、世界中の女性を殺したりなんてことはできない…。そんな普段見せない彼女を見た一樹君は彼女を裏切らない、護って見せると伝える。それを受ける彼女は自分が受けている愛に自分が添えているのかに疑問を抱く…。その愛をしっかりと自分に、永遠に自分の物にしたい…。そして愛してくれてるなら、私の愛も受け止めて…と……。
それを受けた一樹君は永遠に愛することを誓う…。
そこでめくられるは自分に欠けられていた毛布…。そこにはあるはずの自分お腕と脚が…なかった…！？これで一樹君が他の人に触れたり歩み寄ることができなくなった（物理）イッくんのそばには私だけでいいから。そう言う彼女はいとおしそうに切断された自分の手足をなめている…。そしてとどめと言わんばかりに、最後に見る光景を私として終わらせるといい、服を脱ぐ。そうして最後に愛する、愛しているはずの裸体を目に焼き付け…彼の眼の光は失われてしまう…。

よく、殺せばだれにも取られず、ずっと私の事を愛してくれるといったのがありますが、案外的を得ているのかもしれませんねぇ…（発狂）。実際殺せば2度とその愛する人は別の女と関わることも、自分を裏切ることもないわけですし…。
もう、まさに狂気！っと言った感じの四天王最後の美月さん…。他の方は少し強引でも変なもの食べさせたり、精神的にダメージを与えてきたり、拘束したりなどはしてくるものの、狂気の彼女は四肢を切断して目も抉り取るという…ね。おぉ、コワイコワイ（ガクブル）

効果はユニット1つを消費して、コストにＳＳされた相手モンスター1体を破壊することで3000ものライフを回復できるという強力な効果。しかも、フリー！単純にフリーで3000も回復できるのは非常に強力で何より、発動コストとして相手のＳＳされたモンスターを破壊するというのが強力ですね！そのフリーでは破格の除去能力で相手をバリバリと妨害じゃい！」(2017-05-10 22:35)

カルト×ハ×オカルト
「ぇえ･･･。なんだこのホラーは笑

いやぁ、ここまでくると最早清々しさを覚えますね。あ、ちなみに元七です。

特殊召喚をメタってくれる頼もしい効果！ライフの回復量も半端じゃないですね。

」(2017-05-11 12:57)

係
「ランペル さん、いつも沢山のコメントありがとうございます！

これで漸くヤンデレ四天王の四人全員を紹介できました。
妹・姉・幼なじみと続きましたが、最後の一人は彼女キャラ。他の三人から熱烈な愛情を向けられた一樹クンですが、ここで美月さんに曖昧な態度をとっていたらタダのクズ男ですので、しっかり彼氏然とした愛情を美月さんに向けます。
ここで一樹クンは例にも漏れず美風さんの心配をするワケですが、美月さんが美風達ライバルを無碍に扱わない所は意外だったかな？美月さんはいざという時の行動こそアグレッシブですが、基本的に優しい善人ですし、大人っぽいので余裕の態度は崩しません。これが正妻の余裕……！？
とは言え彼女も一人の少女であり、何よりもヤンデレの一人。幼なじみだろうとライバルが自分の大事な彼氏に汚い手でちょっかい出された日には、ハラワタ煮えくり返るってモンですね。そういった不信感やら不安が彼女の中に秘めるヤンデレを引きずり出します。
そして極限にまで膨れ上がった愛情は遂に決壊。狂気として想い人たる一樹クンに降り注ぎます。それはこれまでのヤンデレとは一線を画す、『四肢切断』と云う形で……。いわゆる、『肉ダルマ』とか『イモムシ』ってやつですね！(ﾆｯｺﾘ
その上、『眼球摘出』まで付いたスペシャルセット！コレはお買い得だッ！クゥ～～ッ！！(ジョン・カビラ感)

恐らくヤンデレの中でもかなりレベルの高い方では無いかと思います。想い人を傷つけるまたは殺 害すると云うのは発想・実行共にヤンデレの中でも難易度が高いワケですからね。その分効果は確かなもので、例え愛する彼の『初体験』が自分以外のどんなクソ女だろうとも、彼の命を奪ったのは世界中いや宇宙の中でも自分だけなのですからね。コレであなたの『１番』の座は自分以外に奪われる事はありません。

狂気たる所以か、美月さんの固有効果は如何なる耐性すら問答無用にぶち抜く凶悪なフリーの単体除去。
愛する彼との逢瀬を邪魔立てするモンスターは、四肢切断で済めば良いですねぇ………(白目
」(2017-05-11 13:01)

係
「カルト×ハ×オカルト さん、コメントありがとうございます！

まさかの物語終盤での主人公脱落(!?)です！
さてこれから更に物語は動き、深まり、複雑になって行きます。どうかお見逃し無く。

最後の四天王ですので、かなり直接的な効果です。
とは言えこれまで相手のモンスターを除去できるものの、相手プレイヤーにダメージを与える事はできません。
ではどうやって勝利するのか、と云う問題は最後の最後に分かります。」(2017-05-11 13:05)