歌舞姫のカンナちゃん人形

風鼠
「彩愛「…カンナちゃん、ちょっと話があるから来て」
カンナ「?」

スポンサー「いやはや、君が一部で熱狂的な人気を誇るカンナちゃんか!‥わたしはこの道は長いが…見事なモノだ…世界最高品レベルじ

ゃないかね、これは!?」
カンナ(うぅ～何でこの人興奮してるの～それに…どんな道よ～)
彩愛「…カンナちゃん、前楓ちゃんから逃げる時に使った人形…あるじゃない?」
カンナ「はい、ありますね。それが…どうかしましたか?」葵＆楓(こそこそ…ジー)
彩愛「実は…座長とこの『新スポンサー』とで話し合ったんだけど…その人形…販売する事になったのよ…」
カンナ「えぇぇ?!?…そ、そんなぁ～」
彩愛「座長も‥見たことないぐらい困惑してたわ」
葵＆楓「駄目ですよ!」
スポンサー「!誰だね君たちは!」
葵＆楓「カンナちゃんの友達です!」彩愛＆カンナ「楓（先輩）、葵ちゃん!」
スポンサー「そうか、彼女の友達か…、なぜ彼女を忠実にモチーフにした人形が駄目なのかね。」
葵「はい!カンナちゃんの胸はたしかにものすごく魅力的ですが…それ自体が問題なんです!」
スポンサー「…というと?」
葵「その人形の名前を適当に「カンナちゃん人形」としましょう!もし「カンナちゃん人形」が、世に出ればカンナちゃんの悪魔的な胸の

魅力が純真無垢な少年たちの純真な心を脅かす可能性があります!…は!もしかしたらカンナちゃんを求め戦争を起こす人が出てきて死者も

出るかもしれません！」
カンナ「あ、葵ちゃん…？」
楓「そうですよ!血を血で洗う…いや、カンナちゃんをカンナちゃんで洗う戦いなんて見たくないです!」

カンナ（それはそうだけど…なにかがおかしいよぉ～）

楓「それに…それにカンナちゃんは私たちのモノです!私たち一座人間以外がカンナちゃんを汚してはいけないんだ!ね!葵ちゃん!」
葵「はい!ですので、「カンナちゃん人形」は出してはいけないんです!」

カンナ（この二人のコンビはホントにぶれないなぁー。）

スポンサー「…君たちの汚れなき友情に今私は猛烈に感動している…」
カンナ（はううぅ‥友情はともかく、内容はおかしいよぉ～）

スポンサー「分かった!この人形の販売は中止する!」
葵＆楓「やったぁ～!よかったね、カンナちゃん!」
カンナ「う、うん(人形が販売しなかったから…まぁいいかな)」
スポンサー「では私は帰らせてもらうよ。良い友情を見せてもらったからね」
楓「あ、スポンサーさんちょっと‥」
スポンサー「ん？なんだね？」
楓「（ごにょごにょ…）」
スポンサー「あぁ！そういう事だったら任せてくれ!」
楓「よし!」

後日一座のメンバーにのみスポンサーから完成品のカンナちゃん人形が届いたという‥
葵＆楓「幸せぇ～」
スイレン「特別仕様の猫耳カンナちゃん人形…可愛い♪(今日はこの人形抱き枕にしよう…良い夢見れそう♪)」
彩愛「…スイレンがあそこまで喜ぶなんて…」
瑞樹「…これは、本当に出さなくてよかったわね…。柔らかさも凄いし…それにしても、あのスポンサー…カンナちゃんの体…いつ調べた

のよ…あ、こんな所のほくろまで忠実に描かれてるし…大丈夫？カンナちゃん」
茜「いや～今回「も」大変だったねカンナちゃん。」
彩愛「…一体、だれが私たちだけに頼んだのかしら…」
杏奈「カンナちゃん、僕の胸貸すよ?」
カンナ「うぅ～杏奈ちゃぁ～ン」(ギュー)
杏奈「ふふ…カンナちゃん…」（なでなで）
桔梗「…（あの子…ホントに女の子?）」
」(2016-11-07 05:36)