HOME > オリカメーカー > 遊戯王オリカ掲示板 > 遠雷の季節

遠雷の季節

黒壱(クロイツ)さん の作成したオリジナルカードです。


遠雷の季節
種類・種族 カテゴリー名
- 雷電城
属性 レベル 攻撃力 守備力
- - - -
「遠雷の季節」はルール上「雷電」カードとしても扱われ、その④の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの発動時の処理として、デッキから「雷電」カード1枚を除外する。②:このカードの効果処理以外で自分・相手のデッキがシャッフルされた場合に発動できる。このカードの上に帯電カウンターを1つ置く。③:自分メインフェイズに、このカードの上に3つ以上の帯電カウンターが置かれている場合に発動できる。このカードを墓地に送る。④:このカードがフィールドから墓地に送られた場合に発動できる。除外されている自分の「雷電」カード1枚を手札に加える。
作者 作成日時
黒壱(クロイツ)さん 2016/09/14 0:09



黒壱(クロイツ)
「ルクスとニトのいちゃいちゃが足りなかったので急遽追加。
④で回収するのは①で除外したカードで無くても良いことに注意です。自分で除外できる雷電カードはいっぱいありますね。



雷鳴が聞こえる。そろそろ夏が来る時期だ。
城壁に纏う結界のため、雷電城は地上からは一個の雲に見えているだろう。
その雷電城に聞こえてくる雷は、城よりも大きな雲、夏の積乱雲のものぐらいだ。
まだ夕方であるにもかかわらず、天蓋付きのベッドに横になって押し寄せる気鬱を紛らわせていたニトは、ふと頬を撫でる風に気付いた。
目を開けて窓を見れば、テラスに立つ人影がこっそりと窓を開けたところであった。
飛び起きて、寝巻きのまま駆け寄る。
「ルクス!」
果たして、人影はニトの待ち侘びた騎士その人である。夢にまで見た銀髪碧眼の少女に、ニトは全力でその首筋に飛び付いた。
「わわっ陛下!? 危なっ」
愛する少女からの渾身のタックルを受けて、思わずたたらを踏むルクス。もう少し勢いが良ければ2人揃ってテラスから転落していたかもしれない。
「ルクス……あいたかった」
「何だかお待たせしちゃいましたねぃ。……って、ちょっと陛下!? アタシ汗臭いと思うんで、あんまり匂い嗅がないでくださいよぅ」
「ぜんぜんそんなことないわ。よいかおりよ、ルクス」
ぐりぐりと胸元に鼻を押し付ける。
ルクスは照れながら、しがみついて離れないニトをひょい、と抱え上げた。
ベッドに下ろしてやると、ニトもさすがに照れて抱擁を解く。しかしその指先はルクスの指に、まるで逃がさないとばかりに絡みつく。
苦笑して、ルクスもそれに合わせて指を繋いだ。
「なぜ、わざわざまどからきたの?」
「正面から伺ったら、参謀長兼内務卿のあの人が良い顔しないんで。だからバレないよう、静かにお願いしますねぃ」
2人の脳裏に、ワットの厳しい無表情が浮かんだ。何とも言われず、くすっと密やかな笑いが互いの口から漏れた。
「きょうは、ずっといっしょにいましょう。ワットがおこっても、かんけいないわ」
「ふふ、もちろん。あの堅物はこの際忘れましょう。はい、忘れました。もうアタシたちを邪魔するやつはいません」
笑い合う。ニトにとっては、本当に久しぶりの笑顔だ。ぎこちなくはないだろうかと、心配になる。
「陛下、会いたかったです」
「うん。うん。えへへ」
改めて、お互いの身体を抱き締め合う。ルクスの胸に、華奢なニトの身体はすっぽり収まった。ルクスの銀髪と、ニトのふわふわした金髪が重なり合った。
「ルクス。おはなししたいこと、いっぱいあったのだけど。あなたのかおをみたら、なんだかぜんぶおもいだせなくなってしまったわ」
「アタシもですよ、陛下。今回の出張は、ちょっと長くなり過ぎました」
互いの不在を埋め合わせるように、抱擁を深くする。互いの身体を流れる雷電の祝福が、こうして抱き合えば身体を繋いでくれるような気さえした。
「手紙、読みました。戦争準備が進んでるそうですね」
「……うん。ルクスがおしごと、しすぎるのがいけないのよ?」
「はは、面目次第も無いですや」
「でもいいの、こうしてとんできてくれたもの。やくそく、いつだってまもってくれるものね」
「アタシはいつだって、陛下のことしか考えて無いんで」
ルクスがニトの前髪を掻き上げ、額に親愛のキスを落とした。
柔らかな感触とその想いが伝わってくるかのような温もりに、ニトは思わずうっとりとした表情になる。
「ルクスぅ……」
「はい、陛下?」
「いまは、なまえで、よんで?」
「お望みとあらば、アタシの可愛いニト」
ぎゅっ、と縋り付く腕に力がこもる。
いつか消えてしまうかも知れないこの温もりが、せめて夏が過ぎても消えないように。
(2016-09-14 00:09)

名無しのゴーレム
「こんな穏やかな世界が、いつまでも続けばいいのに……(血涙)
遠回しに除外されたカードを回収するサポートカード。他にもカウンタータンクとして等の使い道はありますが、③で自壊してしまうのであまり使い勝手は良くないでしょう。除外手段こそ多いものの、帰還手段はあまりないので①で除外するカードはよく考える必要がありますね。」(2016-09-14 16:22)

黒壱
「名無しのゴーレムさん>
知らないのか? 平和とは戦争と戦争の間の休憩時間なんだぜ……。
魔改造タイムカプセル。③は任意で墓地に送ることができるので、いつでも好きなタイミングで割れますよ。」(2016-09-14 21:55)


名前
コメント

ログイン中にコメントをした後に、他の誰かがコメントした場合には「通知」が届きます。



オリカコメント更新情報 - NEW -


Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
Amazonバナー 駿河屋バナー 楽天バナー Yahoo!ショッピングバナー