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雷電城の仁将 アンペア

黒壱(クロイツ)さん の作成したオリジナルカードです。


雷電城の仁将 アンペア
種類・種族 カテゴリー名
【雷族/エクシーズ/効果】 雷電城
属性 レベル 攻撃力 守備力
5 1000 2500
レベル5風属性モンスター×2 「雷電城の仁将 アンペア」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードは相手カードの効果の対象にならない。②:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「雷電城」モンスター1体を手札に加える。③:相手モンスターが自分フィールドの「雷電城」モンスターを攻撃した場合に発動できる。そのモンスターの上に帯電カウンターを1つ置く。(帯電カウンターの置かれた「雷電城」以外のモンスターの攻撃力・守備力は1つにつき500ダウンする)
作者 作成日時
黒壱(クロイツ)さん 2016/09/11 16:30



黒壱(クロイツ)
「最近ソシャゲばっかりやって中々こっちに来てませんでしたね。
あ、関係無い話ですがFGOのプリズマイリヤコラボで、イリヤ引きました。10連ガチャで一発ツモ。やったぜ。


八雷将の中でも最年少の少将。緑髪をサイドテールに結った背の高い女性で、やや臆病で頼りない性格。あまりにもドジっ子であるため、部下は例外なく庇護欲を喚起される。
しかしいざとなれば尋常でない胆力と統率力の持ち主で、遅滞防御戦闘の天才である。かつて一兵も欠けさせること無く撤退を成功させた「灰燼渓谷の退き口」は伝説となっている。
現在は補給部隊の長として、ニトのために日々努力している。



「ひゃあっ!?」
城の廊下を書類を抱えながら歩いていたアンペアは、石畳に蹴つまずき盛大に転倒した。
胸部の目立つ膨らみはクッションにはならず、むしろ衝撃に悶絶したアンペアは涙目になって震えた。
「い、いたひ……」
「派手に転んだね。無事かい?」
「あ、あわわっ、元帥閣下!」
ばたばたと起き上がるアンペア。マクスウェルは差し出していた手を所在無げに引っ込めると、誤魔化すように頬をかいた。
「そんなに慌てなくとも。どれ、手伝うよ」
マクスウェルが書類を拾い出したのを見て、アンペアは漸く周囲にぶちまけてしまった書類に気付いた。
「ひゃあぁっ!? す、すいません〜!」
慌ててしゃがみ込む。さすがに上司に手伝わせるわけにはいかない。
「……ふむ。『対地戦闘における戦術案と、それに見る資源獲得の困難性』か。中々面白そうな報告書だ。参謀本部に提出するのかい?」
大方を拾い上げ、束ねた書類の内容に目を留めて、マクスウェルがアンペアに尋ねた。
「ひゃい、閣下。自分は戦略の専門家では無いので、せめて戦術面で陛下のお役に立てればと」
「殊勝だね。この内容は充分に戦略レベルにあると思うけれど」
斜め読みながらも要点を漏れなく攫いつつ、マクスウェルは微笑んだ。
「……あのぅ閣下、一つ宜しいでしょうか?」
「何かな?」
「閣下は先の八雷将会議で、開戦に賛成を示してらっしゃったと思うのですが」
「うん、賛成派だよ」
「閣下ほどの方が、雷電城の劣悪な継戦力をご存知無いとは思いません。何故今開戦を望まれるのでしょう」
マクスウェルは目を瞬かせてアンペアを見た。いつもおっとりした彼女の眉目は珍しく引き締められ、真剣な瞳が彼に向けられていた。
信念の硬さは、八雷将でも随一と言われるだけはある。
「……そうだな、これは僕の独り言として聞き流して欲しいのだが」
書類をアンペアに手渡しながら、マクスウェルはおもむろに呟いた。
「はい? あ、えぇと、全力で聞き流します」
「結構。……以前テスラに面会した際に聞いたのだが」
「えぇっ!? ……あ、すいません。自分は何も聞いていません」
「……彼女曰く、『雷電城はいつまで飛んでいられるかわからない』とのことだ」
「!?」
アンペアは愕然とした。
「元々、実験に使用されたヴァンデグラフ・エンジンは試行段階にあった。それが事故や偶然の重なりによって臨界状態となり、この城を飛ばしている。それだけでなく、エンジンには今や手に入らない希少な素材が使用されており、消耗した場合交換できないということだ」
「そ、そんな。何故そんな重大な事実が」
「テスラコイルもエンジンも、テスラ以外には整備補修ができない。だと言うのに、テスラは未だ国を破滅させかけた大罪により、無期懲役のままだ。……城が墜ちれば、平和だ孤立主義だと言っている段階ではない。我々は全滅する」
「……」
「幸い、テスラの見立てではまだ時間は残されているらしい。どうにかして、我々は地上に降りる手段を手に入れねばならないのさ」
「それが、ルクスちゃんからの報告にあった『永劫詩篇』……?」
「そういうことだ。かの古代遺産は、地上を席巻したウィルスを現に駆逐してみせたそうだ。我々の現状を、救う手立てとなるはず。何としても、遺産を我らの手に収めねばならない」
アンペアは黙り込み、書類の束を抱え直した。
「……報告書を書き直してきます」
「そうか。それでいい。より多くの情報から、真実を吟味するべきだ。君も、陛下の姉であるなら多くを知り、多くを考え、陛下を支えてくれ」
「……? ふぇっ!? な、何故閣下がそのことをっ」
狼狽したアンペアに、マクスウェルは微笑んだ。
「僕は君の上司だよ? 狭い社会だ、君が先代雷帝の庶子であることは耳に入るさ。君に野心は無く、ただ陛下を助けたいだけだと言うこともね」
「あうあう」
「精進したまえ。姉として、妹を守るために」
マクスウェルはアンペアに背を向け、歩き出した。
「…………そうだ。『きょうだい』なのだ、妹を助けるために全力を惜しむものか」
マクスウェルはアンペアに聞こえないよう独りごちて、拳を固めた。
「待っていてくれ、テスラ。君の正しさを証明し、君をあの冷たい牢獄から解き放ってみせる。どんな手段を使ってもだ」
(2016-09-11 16:30)

名無しのゴーレム
「私も最近艦〇れ始めました(聞いてない)。Fate好きなのでFGOには興味があるんですが、これ以上ソシャゲに時間を費やしたくないんですよねぇ……
癒しだ、癒しがあるぞ……!! 長期のシリアス展開が(やや)苦手なのでこういうのを見るとほっこりします。まあ色々と物騒極まりないワード、及び伏線が飛び出してますが。
素材を消費すればサーチ、シンプルながら便利極まりない効果。①の耐性の存在から出てきてすぐにフリーチェーン除去に遭う危険も回避できる点もグッド。③で疑似的に防御性の底上げも行っているので、2回目の効果発動も十分狙えそうです。」(2016-09-11 22:46)

黒壱
「名無しのゴーレムさん>
砲雷戦用意! 電と龍驤が好きです。
ちなみにワットをサーチすれば魔法罠にも手が届きます。まぁそれはルクスも同じですが。
初手安定の1枚です。」(2016-09-12 22:13)


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