雷電城の雷帝 ニト

黒壱(クロイツ)
「いつの間にかサイトが復活してましたね。
サーバが水没でもしたのかと不安だったのですが。

雷電城の主、かつて世界に覇を唱えんとした雷帝の後継者たる幼い少女。
病弱で、病床と玉座を往復する生活を送っている。
しかし若さに比して非常に聡明であり、他者から望まれる苛烈で冷徹な雷帝の仮面を被ることで、無垢で繊細な自らの心を守っている。

※

「……結局、諸将は如何なる決議を下したのか」
玉座に埋もれるように、ひとりの幼い少女が目の前に傅くワットを見下ろした。
雷帝ニト。この雷電城エルドリッジの主。
小鳥のようなウェーブがかった金髪は可愛らしさをいや増すが、しかし宝玉を思わせる碧眼はあくまで冷たい。頭上に頂く王冠は竜の意匠を輝かせて、主と同じくワットを睥睨していた。
「地上への征伐に賛成の者が過半数です、陛下」
端的に答えるワット。
「内訳は？」
「積極的反対1、消極的反対2、消極的賛成2、積極的賛成2、棄権が1となっております」
「僅差ではないか。物は言いようだな」
「恐れ入ります」
ワットは慇懃に平伏する。その表情は常と変わらず、腹の底はまったく見えない。
「……まぁ良い。予は八雷将会議の決定を尊重する」
ニトは瞑目してそう言った。
尊重せざるを得ない、それがニトの内心だ。どう取り繕ったところで、彼ら八雷将を強力に統率するだけの経験はニトには無いのだ。
「承認、感謝致します。……騎士ルクスの調査から、我らの戦略目標は【永劫連盟】の攻略にあると算定されます。現在詳細を参謀本部が詰めておりますので、まずはそれをお待ち頂きたく」
「不必要な被害は許さん。我らは誇り高きフィラデルフィア帝国の末裔なのだ。例え地上の民が相手と言えど、矜持を忘れるな」
ばさり、とマントを翻して立ち上がると、ニトは謁見の間を後にした。


城壁の上に、騎竜ルーメンは自らの巣を作っている。ルクスからの呼び出しを感知すると、ここから直接マッハを超える速度で飛び立つのだ。
そこに、ニトは足を運んでいた。
「ルーメン、いる？」
『クルゥ？』
微睡んでいた鼻面を上げて、雷竜はつぶらな瞳を周囲に向けた。
そしてそこに、主人が愛する少女の姿を認め、僅かにはしゃいだ声を上げて首を伸ばす。
『クルルゥ！』
「うふふ、くすぐったいよルー」
ふわふわの金髪に、ルーメンは鼻先を突っ込み親愛の情を表した。ニトも年相応の少女の顔で、照れ笑いながら彼の鬣を撫でる。
「あのね、ルー。これをルクスにわたしてほしいの」
懐から書簡筒を取り出し、ニトはルーメンの鞍にそれを固定した。
ルーメンは不思議そうにしながら、翼を広げた。
ニトが離れると、彼は「行ってきます」とでも言うように尻尾を振りながら、城壁を飛び立った。
しばらくその場を旋回してから、ルクスの居場所を感知して方向を定め、翼を大きく鳴らす。
一瞬でトップスピードに達し、稲妻を纏うその翼が、雲の中へと消えるのを、ニトは物憂げな瞳で見送った。
「ルクス、こわいよ。せんそうがはじまるの。わたしじゃみんなをとめられない。ルクス、わたしのナイト。どうかわたしのそばにいて……」」(2016-09-01 22:28)

名無しのゴーレム
「幼女にも容赦ない残酷な世界。ダメだ、あんな怪物集団（=永劫連盟）に手を出しちゃいけない！ ルクスマジ頑張れ。
素材があることが前提とは言え、疑似的な対象耐性持ちの3000打点はランク7としてはかなり強力。ただそれを上回る火力相手には打つ手がなくなるので、できれば他の強化手段を用意しておきたいところ。③は防御としては優秀ですが、強制発動なので剣闘獣みたいなのに利用される恐れがある点には注意が必要ですね。」(2016-09-01 23:38)

黒壱(クロイツ)
「名無しのゴーレムさん＞
怪物集団とか、酷いナァ（笑）
火力に関しては帯電カウンターを乗せれば何とかなるので多少は。
剣闘獣、アニメで新規来ましたね。使用キャラもかなり強くて嬉しいです。他カテゴリにももっと新規と強キャラを！」(2016-09-03 22:37)