【９】稲荷の帳

白金　将さんの作成したオリジナルカードです。

種類・種族		カテゴリー名
-		稲荷
属性	レベル	攻撃力	守備力
-	-	-	-
①自分フィールド上の「稲荷」モンスターを１体リリースして発動できる。相手の発動したモンスター・魔法・罠カードの効果を無効にする。 ②このカードが墓地に存在する場合、自分・相手メインフェイズにこのカードを除外して発動出来る。デッキの上から３枚を墓地へ送り、その中に含まれた「稲荷」モンスターを１体特殊召喚する。「稲荷の帳」のこの効果は１ターンに１度しか発動できない。
作者		作成日時
白金　将さん		2016/08/18 12:13

イイね！

白金　将
「夜ご飯を里でご馳走してもらうことになった。
茶々と玉藻はいつも通りのように食べているらしいが、豊はなんだか食欲がないようだ。
「どうしたのじゃ、豊？　御膳の料理が減っていないぞ？」
「ああ、すいません、食欲がなくて……」
「ほう……」
食卓に並んでいるのは鶏肉の甘辛煮とご飯、味噌汁。甘い油揚げも何枚かついていた。
どれも美味しそうではあるのだが、豊はぼうっと宙を見たままそれに箸を付けようとはしなかった。

その日の夜のことだった。
部屋を借り、そこに布団を敷いて横になっていると、月明かりで障子戸に一本の影が伸びているのが見えた。
どうした、と声をかけると、戸が少しだけ開いた。そこにいたのは豊だった。
「あの……失礼します」
豊は部屋の中に入ってくると、何のためらいもなく自分の枕元の辺りまでやってきた。
そして、呆然と下から見上げている自分の横の布団をすっと上げたかと思うと、そこに自然な形で入ってくる。
「突然、こんなことしてごめんなさい」
彼女と身体が密着する。首筋に息がかかり、心臓が口から飛び出そうになる。
「一夜限りの過ちを、許してください」
そう言って彼女は僕の上に跨って来た。その目は虚ろで焦点が定まっていなく、全てを吸い込んでしまいそうな魅惑的な目だった。

次の日の朝、里からの出口を見つけたという玉藻の言葉により、僕はもとの世界へ帰ることになった。
昨晩の事があったせいか豊とは少しやりづらい雰囲気が漂ってしまっているが、茶々や玉藻がうまいことフォローを入れてくれる。
もしかしたら察されているのかもという不安もあったが、いや、あれは自分は何も悪いことはしてない。
「寂しくなったらお供え物を持ってくるんじゃな」
「おにーさんが来るの待ってるよ！」
二人はそう言って僕の後ろ姿を送ってくれたが、豊は何の言葉も発さなかった。
ちらと振り返ると、彼女は神妙な顔で僕をずっと見つめてくれていた。

玉藻に言われたとおりの「帳」をくぐる。
辺りが光に包まれた。

※狐は繁殖期に入ると食欲が減退します。」(2016-08-18 12:13)

まーらいおん
「（墓地送り後）いなりが入ってないやん！

稲荷をリリースする事であらゆる効果を無効化できるカウンター罠。神の宣告とかとは違い自分のカードには使えないためそういう用途には使えない（そも使わない）。
またお互いのメインフェイズに墓地から除外する事でライロ送り効果と同時に稲荷１体を特殊召喚できる。
墓地に送られたターン制限もない為、単純に墓地肥やしにも使えるいい効果。
勿論、基本的な用途は①の方なため、②が使いたい人は針虫でも使ってください。

稲荷自体が回転力はあれど、場の掌握というの面で脆弱ではあるものの、これだけで効果無効と墓地肥やしができるのは有能。
神なんて必要ねえんだよ！」(2016-08-18 19:54)

白金　将
「＜＜まーらいおん　さん
運悪すぎィ！　まぁ、稲荷だけだとデッキ枚数が明らかに足りないので他のカードも入ることになりますが、あいにく対象が割と狭いので……

テラナイトにあったアレを再現しました。（ドローはないけど）
二つ目の効果はある意味ではギャンブル効果になります。稲荷下級モンスターは基本的に墓地がないと働かないので、きっちりと稲荷を落としたい所ですね。
場の制圧を担当するのはもう少しで出て来ます。実はもうちょっとだけ稲荷の物語は続くんじゃ（ＤＢ風」(2016-08-18 20:57)

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