護蒼騎士 クリスタル

廃人
「薔薇薔薇しい騎士。コートの下には胸当てを着込んでいます。クリスタルで薔薇だけどクリスタルローズとは一切関係ありません。ホントウデス。
名前の由来は言うまでも無く「クリスタル」です。

Ｘ召喚時、相手の場の表側カード１枚をしばらく無効化。素材を使い、墓地の護蒼騎士の守備力の半分ステータスアップ。この効果を使ったターンのエンドフェイズに守備表示にできる。
自分から殴りに行くことができる……筈。

・すたーるー
紅きマントを翻し、紅き剣の一閃で周囲に紅き薔薇が咲き誇る、華麗なる戦い様から「真紅の薔薇」の異名を持つ騎士がいる。
その名はクリスタル。美しさに関しては他の騎士に決して譲らぬ点であり、自身を最も美しい騎士と自称する、何ともナルシズム溢れる騎士である。

そんなナルシｓ……クリスタルの一日は鏡の前より始まる。朝早くから鏡の前に立ち、様々な角度から自分の顔を眺めている。
「今日も私は美しい……いい一日になりそうだ！」
そして鏡の前で高笑い。一体、何が楽しいのだろうか。クリスタルの部屋の前を通り掛かった、同じく上級騎士のホークアイは、その声の主がいる部屋の扉をすごく残念な物を見る表情で見ていた。
「む？そこにいるのは我が同士ホークアイか？」
扉を開けて出てきたナルシストに一瞥もくれず、ホークアイはそのまま歩いていく。
「ま、待ちたまえ！今日も美しく輝くこの私と共に食堂へと向かう事を許可しようではないか！」
「……一人で行くのが嫌なのか？」
「聞こえないな！ハッハッハッハ！さぁ行こう友よ！」
憮然とした表情のホークアイを引っ張り、クリスタルは軽い足取りで食堂へと向かう。理由なぞ、ただ孤立するのが嫌なだけ、所謂ぼっちの烙印を押されるのが嫌なだけである。

その日の昼下がり、鍛錬中の下級騎士達の元でいつものように無駄に喧しく賑やかしていた所をスピネルにやんわりと追い出されたクリスタルは、廊下で二人の人物と出くわす。一人は彼も良く知るインディゴ。だが、もう一人は彼にとっては良く知る人物では無かった。
「これはこれは……美しき竜軌の方、このような場所で如何為されたのですか？」
突然遜った言動になったクリスタルに、インディゴは信じられないものを見るような眼を向ける。そんなクリスタルに対し、竜軌ナヴィガトリアは少し言葉を濁しながら応える。
「あぁ……いや、今後の事について少し……な」
言葉少なにそう返すナヴィガトリア。だが、クリスタルはその僅かに揺れ動いた視線を見逃さない。
「戰(いくさ)……ですか？」
「……！」
全てを見透かすような目とその一言に、思わず硬直するナヴィガトリア。
「確かに、この地は平和です。その平和を脅かすような存在が現れたとならば、戦わねばならぬのは当然の事。戦えば傷つきましょう、血も流れましょう、失うものもありましょう。それはとても悲しく、美しくない事実」
未だ硬直するナヴィガトリアに、更に畳みかけるクリスタル。
「ですが、我らは騎士です。民の為、国の為、人々の安寧の為に剣を取り、盾となる覚悟を持って集いし兵(つわもの)であると自負しております。故に我らは、その魂は、決して戦いを恐れはしない」
そして、そのまま二人の間を通り過ぎ、本棟へと向かうクリスタル。数歩進んだところで再び立ち止まり、クリスタルは踵を返す。
「我らは護蒼騎士。美しく誉れ高い蒼き騎士。真の美しさとは、心の内にある物だと私は信じています。その真贋を、どうか見極めて頂きたい。その美しき双眼で、この国を守る盾の輝きを見て頂きたい」
そう告げると、今度こそクリスタルは去って行った。
「……何というか、嵐のような人だったな」
「……アイツはアイツなりに、真剣にこの国の未来を想っているんですよ」
「ああ、分かるとも。……真の美しさ、か」
残された二人は、各々思案を巡らせる。彼の秘めたる真意を、誉れ高き騎士の本意を、その胸に刻みながら。

――その日の夕方
「ふぅ……しかし、あの時は少々気が高ぶって余計な事を言ってしまった気がするぞ。拙いな……それは実に美しくない！」
何やら一人で悶えているクリスタルの元に、一人の騎士がふらふらと近づいて来る。
「んぁ～♡クリスタりゅぅう～♡」
「む、君は……って」
アパタンだった。だが、何やら様子がおかしい。顔は赤く、呂律は回っておらず、足取りもおぼつかない。明らかに、酔っていた。
「アパタン！？だ、大丈夫かね？誰だ！？彼女に酒を飲ませたのは！実に美しくない真似をするな！」
ふらふらのアパタンを介抱しつつ、アパタンに酒を飲ませたどこの誰とも知らぬ者を弾劾するクリスタル。それと同時に、女子寮の方から豊満な魔導騎士のくしゃみが聞こえたとか聞こえないとか。
「んみゅ……あちゅい、のぉ……はぁ、はぁ……」
火照った身体を冷まそうと、アパタンはおもむろに来ていた服に手を掛ける。
「ま、待ちたまえ君よ！淑女がこんな往来で服を脱ごうとするんじゃない！……って！何故下に何も身に着けていない！？と、とにかく服を着たまえッ！」
慌てふためくクリスタルの頭頂部の髪がゆらゆらと揺れる。
「ん……にはは♡あほげゆらゆらしてりゅぅ……♡」
「アホ毛では無い！我が美しきチャームポイントだッ！って待ちたまえ！今度は何だ！？」
「ん……おひっこ……」
「此処はトイレでは無いぞ！？催しているのならばもう少し堪えたまえ！直ぐ連れて行くから、な！？」
プルプル震え出したアパタンを抱き抱え、必死にトイレまでダッシュするクリスタル。
「クソォォーー！全くもって美しくないいぃぃィィーー！！」

クリスタルはその言動とナルシストな面を除けば、極めて紳士的で面倒見のいい性格であるという事は意外と知られている事実である。」(2016-08-01 23:16)

黒壱(クロイツ)
「ええお人や……。
マシュマー・セロを思い出すキャラですね。（あんまり通じない
護蒼騎士ダンテみたいな、使い勝手の良いアタッカー。少なくとも青眼ぐらいなら倒せそうですね。
ランク3でこれなら、ランク5は一体どれだけ強くなるのか……。」(2016-08-02 00:29)

海藻
「また残念なイケメンかと思ったら結構いい人だった。けどやっぱりうちのサヨさんとは相性悪そう。護蒼騎士の男性陣とサヨさんを一回合わせてみるのも面白そう。
効果無効によって相手の厄介なモンスターを無力化しつつ、ステータスアップで殴りに行けるモンスター。素材指定が水属性なので他の水属性デッキにも出張できそう。攻撃後にとりあえず守備になるのは護蒼騎士のお約束」(2016-08-02 01:22)

ランペル
「ナルシストな人にはバラが似合うというか、やっぱ合いますね。独りぼっちは、さびしいですもんね…騎士としての考えもあり、アパタンへの気遣いとか対応とかも紳士的ないい人ですなぁ。上級騎士でめんどくさいところもあるだろうけれど、そういう扱いで見れば何気に親しみやすいのかもしれませんね。シリカさんはそっち方面でおなじみになりそうですね。
ランク3のＸ！Ｘ召喚時に表側表示のカードの効果を無効化できると何気に便利な効果。そしてＸ素材を取り除くことで、墓地の護蒼騎士の守備力の半分打点をアップさせる効果。コーディの墓地バージョンみたいな感じですかね。墓地の護蒼騎士を対象にするので扱いやすいですね。そして上がり幅も1000ポイントあたりと強力です。そして攻撃した後は守備表示にすることもできると便利ですね。相手ターンでも②の効果は使えますが、攻撃表示をさらしたくない時は使いたいですね。守りながらも戦えるいい感じのアタッカーになったのではないでしょうか。」(2016-08-02 06:23)

廃人
「＞黒壱さん　コメントありがとうございます。
懐かしいですね、ＺＺ。ハマーン様マンセーな人でしたな確か。
護蒼騎士のダンテ枠。汎用性の高さでは他に引けを取りません。アタッカーとしてなら青眼打点を超える事もザラです。逆に青眼打点を抑える壁にもなれます事よ。
ランク５は……お楽しみに(フラグ)」(2016-08-02 21:59)

廃人
「＞海藻さん　コメントありがとうございます。
只の残念では無く、彼なりに信念を持っての行動だったりします。まぁ、結局ナルシストなのでサヨさんにゃ合わない罠(無慈悲)
無効にして強化して殴るマン。素材指定は水属性、シャークデッキにも出張できるかもしれませんね(枠があるとは言っていない)
守備表示になってこその護蒼騎士ですよ(超理論)」(2016-08-02 22:02)

廃人
「＞ランぺルさん　コメントありがとうございます。
薔薇と言えばナルシスト。それ位には定着してますよね。
きみが　ぼぼっぼっぼぼっぼっち……か。
彼にとっての美しさとは、心の在り様の事なのかも知れませんね。なおアパタンの前だと途端に保護者化する模様。ウザイナルシストな傍ら、そういう点では割と親しまれている感じです。シリカは変態淑女。
地味に相手ターンの終わりまで無効にするので、割と厄介な方かも。フィールド参照のコーディとは違い、此方は墓地参照なので単体でも機能します。そして、地味に守備力も上がります。攻撃後に守備表示となり、迎撃にも役立てる事が出来ますよ(攻撃してくるとは言っていない)
守りながらも攻める、護蒼騎士のコンセプトにしっかりと則って作れたと思いまする。」(2016-08-02 22:09)