パラサビオ・エンペラー

ター坊
「２日ぶりのパラサビオ。
とうとう出ちゃた最終兵器。
手札融合は出来ないようにフィールドのみに限定しています。
①はモンスター・罠耐性とリリース不可。これで強敵の突破口ラヴァゴも出来ない。
②は連続攻撃。最低でも３回できる。理論上最大10回攻撃可能(超融合でフィールドの昆虫族10体を使い融合)。
③はトリシューラと同様の除外効果。コストさえ払えれば毎ターン飛んでくる。
④はやられた後のリカバリーで強力なトークンを生成する効果。

以下設定
姫の子宮に産み付けられた蟲の卵が姫自身の持つ潜在的魔力の影響か突然変異を起こし誕生した怪物。誕生した時は人間の手のひら程度のサイズだが人間はおろか自身より数倍大きい他の幼蟲や親蟲すら喰らう凶暴性を持っている。成長スピードも早く、１週間も経たないうちに50m程度の大きさになる。新たに発生したコイツに他の蟲達は本能的に従ってしまっている。また、他の蟲には見られない特性も確認されている。

ストーリー
姫が異形の怪物を産んで１週間が経とうとしていた。
いつ餌として食べられるのか。
いつ苗床としてまた犯されるのか。
姫にはそんな考えしか浮かばない。逃げ出す気力もなく、玉座に凭れるようにぐったりしていた。舌を噛みきって自害する体力もない。

カサカサカサ…

どうやら後者のようだと姫は悟った。親蟲であるムカデをはじめ蝶やハエもやって来た。もうどうでも良い。そう諦めた時だった。

ガゴォッン！バラバラバラ…

玉座の間の天井が崩壊し、空が見えると同時に化け物が姿を現す。

龍のように長くて太いムカデの胴体。禍々しい模様の蝶の羽。両腕にある蟹のような巨大な鋏。クワガタムシのような長大な顎。

まるで聖書に出てくるくらいの怪物であった。その怪物と親蟲がしばらくにらみ合う。

シャゲェェ！！

聞いたこともないような空気を震わせる雄叫びのような鳴き声。それを聴いて蟲達は蜘蛛の子を散らすように逃げていく。蟲が逃げた後、怪物は姫の目の前に迫る。怪物の息遣いが聴こえるくらいの距離だ。姫は覚悟を決めて目を閉じる。


が、ピタリ、ピタリと生温かい感覚だけが肌に伝わる。違和感を感じ、姫が目を開けると怪物の口からは半透明の触手のようなものが５本ほど伸び、それが腕や脚、胸や腹、顔など姫の裸 体をなめ回すようにペタペタ触っていた。食べる前の味見か、それとも犯す前の値踏みか、姫は気が気でなかったが、怪物の触手はすぅっと口の中に収まった。怪物は体をくねらせて最後尾の部分を床に付けた。

モコモコ…ブビュ

最後尾の所が突然波打ち、2~3mくらいのラグビーボール状のものが粘液を纏って出てきた。それを繰り返し、計５個の物体が姫の前に並ぶ。その後、怪物は何故か去ってしまった。
姫は思う。恐らくあの怪物の卵なのだと。私はその餌になるのだと。目の前に卵が産み落とされて数分後、それがビクン、ビクンと脈打ち…

ﾍﾟｷﾍﾟｷ…シャゲー！

怪物の子供は産まれた。卵の大きさの割には小さく、手のひらよりもやや大きい程度のサイズしかない。一匹出てきたらそれに連動するように他の卵もひび割れる。子供は親と似た姿で姫の体を這い登る。体中に伝わる蟲のカサカサ動く足の感触に嫌悪しか感じないが、憔悴して払うことすら出来ないため為すがままになる。

ﾌﾞﾌﾞﾌﾞ…
ｶｻｶｻｶｻ…
ﾊﾞｯｻ,ﾊﾞｯｻ

うるさい音が近づいてくる。先程追い払った親蟲達が、怪物がいなくなったのを見計らって戻ってきたのだ。しかし…

シャゲー！

姫の体を這っていた怪物の子供達は親蟲に向かっていく。産まれてまだ時間はそんなに経ってない筈だが親蟲を圧倒する。
蝶の羽を千切って食べる子。
ハエの体液を吸い尽くす子。
ムカデの体を細切れにして食い散らかす子。
子供でもこの凶暴さである。姫自身もあのように食われてしまうと思うと、生を諦めているとはいえ死の恐怖が過る。

しばらくして、空間が暗転する。怪物が戻ってきたのだ。怪物は姫に目線を合わせると鋏で持っていた大きな物を姫の前に置いた。

」(2016-06-18 06:34)

風鼠
「とんでもない化け物をうんだな…ゲームだったらラスボスかラスボス一歩手前のボス当たりとして出てきそう。
さて姫は喰われるのか…それとも…

攻撃回数が融合素材にしたモンスターの数ー１と珍しいです。最低2回、最大9回？攻撃を行う事が可能に。ワンキルを余裕でいけそうです。
３はどこからでてきたターンに1回打てるトリューシュラ効果。これにより徹底的に場を荒す事が可能に。」(2016-06-18 07:11)

ター坊
「風鼠さん、コメントありがとうございます。
実質的にパラサビオのラスボスです。だから手に終えないくらいに強い。
攻撃回数は『通常の攻撃に加えて』素材-1なので３体融合の場合は通常の１回+融合素材の数(3)-1なので３回になります。
実質融合素材の数と等しい回数ですが、そう表記すると月の書で裏になった後に表にしたら素材の情報が消えて下手したら攻撃不可の裁定になりそうなのでややこしいこんな表記にしました。
トリシューラ効果はやはり化け物と言うことでそんな感じの効果を付けたくて(笑)。これでも優しくなった方で最初は除外枚数が２枚(つまりトリシューラ２発分)だったり手札・フィールド・墓地から合計３枚選択する(場:手札:墓地からの除去を3:0:0や2:1:0と分割可能)方式だったりとぶっ壊れな効果でした。
」(2016-06-18 07:46)

ダンセル好きの人
「恐ろしい効果、そして恐ろしい設定を持つパラサビオの切り札。産み落とされた子供は、もしかして姫を母親と見ている…？
超融合等で融合すれば、相手の場を触りながら展開でき、更に③の効果で更に相手の場を荒すなんて事も。耐性も凄いのですが、ライトニングには注意。変わったところを言うと、④の墓地から発動する効果は直接ＥＸデッキへ叩き落しても発動できるので、ザボルグ等で落としてそこから紙…ではなく神を降臨させたりするという事も可能。」(2016-06-18 09:10)

ター坊
「ダンセル好きの人さん、コメントありがとうございます。
さて、間中」(2016-06-18 10:21)

ター坊
「ダンセル好きの人さん、コメントありがとうございます。
さて、魔蟲の王は姫をどう見てるんでしょうかね？
トークンは実はパラサビオの名を持っているので２体目の素材になれちゃったりします。」(2016-06-18 10:23)

名無しのゴーレム
「圧倒的パワーのインフレ（カード的にもストーリー的にも）。姫様はどうなってしまうのやら……
みんな大好きラヴァゴーレムさんでも対処できない、魔法以外の全耐性を持つトンデモ融合モンスター。何が酷いってデッキに数枚しかないであろう除去魔法を使って追い払っても間を置かずに第二第三のこいつが出てくる可能性が高いという悲劇。場合によっては、というか大体の場合で出た瞬間に勝負が決まりそうです……」(2016-06-18 17:42)

ター坊
「名無しのゴーレムさん、コメントありがとうございます。
ボスキャラはこのくらい強くなければ(笑)
逆に魔法主体のビートダウンには弱いですな。地割れ地砕きブラホで簡単に死に、収縮聖槍で弱体化し、月書エネコンで攻撃をいなされます。魔導書相手だとゲーテが鬼門になるか？」(2016-06-18 17:58)

廃人
「何やら思わぬ展開になってきましたな。これから一体どうなってしまうのか、期待不安半分残りは愉悦。
融合素材はスターヴヴェノムのようにフィールドに限定される為、場のパラサビオ＋寄生虫で呼ぶ事が多そうですね。とはいえ、魔蟲融合は寄生された相手も素材に出来るのでそれ程問題は無いかも。
魔法以外の効果を受けずリリースも不可能な為、ラヴァゴが通用しないという点が頼もしい。魔法は通用するので、自分ターンに警戒すべきは月の書等の速攻魔法ですね。
素材の数－１という珍しいテキスト表記、最低でも２回は攻撃可能という事ですか。４２００の２回攻撃の時点で恐ろしいですがね。
更に、昆虫族２体のリリースでトリシューラをぶっ放すのも凶悪。墓地に行っても高ステータスの子を残す、それも可能な限り。
パラサビオの皇に相応しい恐るべきパワーと制圧力を持ったカードですね。」(2016-06-18 20:32)

ター坊
「廃人さん、コメントありがとうございます。
やはり勘違いされやすいのか。『通常の攻撃に加えて』なので最低３回攻撃になります。この辺はキメラテックランページを参考にしてます。
攻撃力2500を残すのも恐いですね。トークンもエクシーズ素材に出来るルールだったら完全に禁止だった…」(2016-06-18 21:11)