赤の呪法―突怒炎剣―

赤いポスト
「「『許さねェぞォ・・・粉微塵になるまで、焼き斬ってやる！』

初の「呪法」魔法カード……の、修正版です。
①は共通効果
②の効果の「法師」は影法師でも呪法師でもＯＫなのです。
「呪法」魔法の名前は四字熟語をもじったものになります、

ちなみにイラストにはアングちゃんがしっかり。アングちゃんｐｒｐｒ（ﾄﾂﾄﾞｴﾝｹﾝｯ
突怒炎剣…突怒偃蹇。
以下設定等
「あァ？　取材だぁ？」
屋敷から離れて、夜会場。　さきについていて、鋼の呪法師の出した紅茶に手を付けずにずーっと、氷の呪法師の頭をぐりぐりしてる炎の呪法師。
なんかあぅあぅ鳴いてるけど、今は気にしないことにしましょう。
「そ、取材。　内容は簡単よ。呪法のこととか、いろいろね。」
「ふーん。まぁいいぜ。　付き合ってやんよ。」
やっぱり、氷の呪法師は離さないのね

「えぇーっと、アタシの呪法だっけ？　なんて言えばいいかなぁ……。」
恒例だからもう突っ込んだりはしないわ。　えぇ。
「なんつぅか、こう。　グオーッてやってて、ﾊﾞﾁｨｯてきた瞬間にブワーってして、ゴォーッてする感じ！」
「大げさな身振り手振りをつかっても、擬音じゃわからないわよ。」
一生懸命説明せんとする感じは伝わったけれど。
「んーまぁ、見せたほうが早えぇか。　ちょっとどいてろよー。」
ようやく氷の呪法師が解放されたわね。まだあぅあぅ言ってるじゃない。ちょっとかわいいけど。

氷の呪法師が離れると、彼女は両手指で丸を作り、それを胸の前で上に重ねた。ちょうど、見えない剣を持つような感じで。
その剣を前方に構えるようにと向きを変える。
眼をつむり、集中するように息を吐く。
少しして、バチッ、と放電するような音がその手の中からしたと思えば、その手に炎の長剣が顕現した。
「炎の、剣？　それがあなたの呪法？」
また、他の人とは毛色が違うわね。
「おう、その名も『赤の呪法』。　まぁ、コイツで斬り合うわけじゃなくって、専らコイツをブン投げて突き刺すのが用途だけどな。」
「……それ、剣というより投げ槍よね？」
「るっせぇー！　いいんだよ細かいのはァ！」
あー、癇癪おこしちゃってまぁ。　流石怒りの名を持つ呪法師。

「さてと、もう１ついいかしら？」
「ンだよ、アタシ今機嫌わりぃんだけど。」
むすっとしちゃってるわねぇ。　紅茶を一気飲みしておちついたみたいだけど。
「あなた、大呪法師になりたいとか、思ったことあるかしら？」
「は？　なんでまた。……そりゃあ、なってみてもいいかもしれねえが。」
ふーん……。
「言っておくけれど、大呪法師に先になるのは私よ？」
「あ？　なんだ？　勝負か？　なら乗ってやろうじゃねえか。」
しまった、ついああいうことを言ってしまったばっかりに、火をつけちゃったみたい。炎の呪法師だけに。
……なによ、私だって駄洒落の１つくらい言ってみたくなるわよ。　ちょ、やめて！　そのスベった人を見る目はやめて！
「……おほん。　まぁせいぜいがんばることね。」

さてと、まだ何人か聞いていない人もいるけれど……情報収集はこのくらいでいいでしょう。とっととおじさまに話をつけにいかないと、ね。
「というわけで、まだ聞いていない人への取材、頼めるわよね？」
「んなぁにが、『というわけで』だよ。　わけわかんねえぞ。」
「いいからいいから。まだ聞いていない人のメモは置いておくから。　……じゃ、私大事な用件があるから。　お願いね～」

ったく、何が『お願いね～』だ。わけわかんねぇこと押しつけてんじゃねえぞ。　まぁ、頼まれたからやるけどよ。
えぇと……まだフィアに聞いてねえのか。
じゃあ、まずはフィアにでも聞くか。」(2015-10-25 12:53)