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HOME > 遊戯王SS一覧 > ロボ27 終 引き際の12号

ロボ27 終 引き際の12号 作:トマトところてん

 引き際だよな。なんとなくそう決めておったのだ。始める事よりも諦めて終わらせる事の方が難しいか。ここまで自由にやってこれたのだ。往生際が悪い。あとは潔く去れるかどうか。ということで11月で更新終了の予定。ほとんどの作品が未完で終わってるからぼくも未完で終わってもいいや。大人になったのか? 人の評価は実に勝手。なので自分の価値を決める権利まで他人に渡さなくていいし、人が放った言葉をいつまでも自分が背負う必要なし。
 面白いか面白くないか、天才かどうか、まだそんなこと気にして生きてるなんてお仕事かガキかよ。 がーん
 三島由紀夫の文学のように美しいものは壊したくなる。美しいものは美しいからこそ普通には、平凡には終われない。タダでは済まない。また美とは完成されたものではなく、永遠じゃないからこそ美しいとか。ここらで終わりです。
 しばらくして
 お前何なんだよ!(ティーダ)引き際がどうとか言って結局ブラックマジシャンガールが好きなのかよ畜生メェ! 逆張りオタクみたいに俺にブラマジガールは相応しくないとかカッコつけてサイレントマジシャンがいいとか抜かしてたのに結局ブラックマジシャンガールかよ! こんなのあんまりだ。ポケカもセレブレーションエネルギーいわゆるフューチャリスティックレアのエネルギーとミュウとピカチュウをみて、やっぱりポケカはミュウとピカチュウだなんて帰ってきやがって! マイナー好きに戻りやがれ

本編

 誰もよそから訪れない離島の公園で主人公の9号とトリスタの12号と反逆の5号は集まっていた。秋の訪れ。非常に雨が多く、じめじめしていて天気は曇りで灰色の雲が空を覆ってどんよりとした暗い雰囲気が公園にも漂っていて、彼らも気分は暗かった。12号がつぶやく。
「俺たちって往生際が悪いよな。いつまでもしぶとく諦めが悪くずるずると引きずってゼンマイとかトリスタとか機塊なんてテーマ使ってさ。引き際を見誤ったんだよな」
「そうなのか? 」
 と5号。確かにはじめは面白かったのだ。でもなんというか、お前はまだ面白いカードとかコンボとかそんなこと探してるのか? 大人になっちまったらただこなしていくことの方が大事になってなんか平凡でがっかりしてしまった。たとえばもっと16年近くこのサイトに居座って超然的で、まだこいつ遊戯王について語ってやがるわ。みたいな奴を見ていたかった。そういうやつにいてほしかった。超然的で俗世を離れてなんかホラー味があって不気味で怖いやつ。まともじゃないならタダでは済まない、終われない。
 誰もつまんない話や大人なんてみたくなかったのかも。
「流石に無理だろ」
 と12号。マイナーテーマで戦う。勝負をすれば勝敗が決まり、勝てばクイズに正解したような高揚感、負ければ間違えて恥をかく気持ちのようなものがのこる。クイズ番組なんてめちゃくちゃ簡単な問題を間違えて目立つか超難問を一人答えて目立つか二種類しかないか。視聴者はついでに知識を得られる。のだがしかし遠くから見ているだけというか。よく言えばパブリックビューイングだが番組を作ってはいないのだ。クイズ番組は放送作家がたくさんいてクイズを作り、映像を編集し、番組ディレクターが良いクイズ解答者を選び、それをみる人達で成り立っているはずだがやはり視聴者は参加していないのだ。
 さっきから何を言ってるんだというと、このサイトを作ってきたのはしかしたしかにサイト登録をしてカード評価やデッキレシピやオリカやSSを投稿してきた人たちなのだ。遠くから見ているだけの人たちではなくコンテンツを作った人たちなのだ。そこは誇ってもいいだろう。
「マイナーテーマで戦う意味ってあるのか?」
 とつぶやく12号に対し9号は
「そうですね」
 しばらく黙って考えこんでしまった。5号は
「前にエクゾディアに説教されたんだよな。お前のような奴には覚悟が足りないぜって。決して負けてはいけないという気持ちで挑めって事だけど俺たちのは遊びだからなあ」
 お前はなぜ戦う? 戦うものの覚悟がないのなら、覚悟なきものは立ち去った方がよい、中途半端に戦うのが一番危険だ。マイナーテーマで戦うと、その情報を欲しがる誰かに頼られることもあるだろう。ネットで炎上したものに、優勝デッキレシピのコピー問題があった気がする。コピーして自分の頭で考えないとか問題になっていたが、結局みなが自らの手で戦わなくなったときに頼られるのはお前。マイナーテーマデッカー。お前が迷ったらたぶん終わり? 絶滅危惧種だ。
「それで世界を守るために戦うのだなんて言われてさあ」
 と5号は続けた。9号は
「戦う理由は世界や平和を守るためだとか仰々しい理由ではなくただそのマイナーテーマを守るためですかね」
 マイナーテーマは弱いもの。みなが豪華で素晴らしい演奏をすると良さをころしてしまうこともある。逆効果。誰かを目立たせ引き立てるには、遠慮して音を小さくしたりカットしたりする必要があるように、うまく噛み合って相乗効果を狙うにはみなが全力になってはいけない時もある。いや、話が少し違う。まだ歴の浅い赤ん坊のいうことではないが、弱いテーマがあるから強いテーマもあるのかも。もしかしたら箸休めや息抜きかもしれないが、マイナーテーマを擦っていた。
「いやいや、マイナーテーマを守るために戦うって大げさな動機だぜ。遊びだぜ」
 と12号。一度きりの人生。人は同じ川に二度入ることはできない。行く川の流れは絶えずして 行き交ふ年もまた旅人なり
 方丈記や奥の細道が混ざってるけども、万物流転、もとの水ではない。永遠はない。当たり前はない。昔には戻れない。帰る場所もない? 色々なデッキを作ってパーツをとっかえひっかえして遊んできたが、戦ってきたことで迷い、戦場をさまよい、一筋の光を見つけ出した。同士、仲間たちだった。それはしかしたしかに帰る場所でも永遠でもあったのだった。
 しばらく9号と12号と5号が黙っていると、ラッシュデュエルの7号がやってきたのだった。
「おーい、ラッシュデュエルしようぜー」
 それを聞いて12号は
「ラッシュデュエルか。まあブラマジガールから集めてみるか。それじゃカードショップにいこうぜ。6号さんがショーケースを並べているところを、この棚の端から端まで全部くださいって言って驚かせようぜ」
「スネ夫かよ」
 と5号。しばらくして空が晴れてきて日の光が公園にさしこんでくるとスーツケース(ロボットなのでキャリーケースみたいなもの)を引きずってきた10号が公園の入り口に立っていたのだった。旅から帰ってきたようだった。9号は10号をみつけて、10号は
「帰ってきたぜ。9号、マドルチェは集めたか?」
「久しぶりです。ちょっと待ってください。カドショにみんなでいきましょう。」
「まずはブラマジガールだぜ」
 と5号。公園の隅っこで5号の兄の偽エリートの4号は見守っていた。
 負け犬は逃げ続ければいい。逃げたあとにどうするつもりだったか、何も考えてない。逃げる以外に選択肢がなくて、その先のことなんか何も考えてなくて。でも逃げたら逃げたで違う現実が待っていてそれと向き合わなくちゃいけない。逃げても意味ないんだよな。逃げちゃダメだ。いや、逃げた先で見つければいい。いや、逃げ癖をつけるな。負けるから弱くなるのだ、勝ち循環を作れ。どうせ負けると思ってるやつが勝てるわけがない。勝つつもりでいろ。勝負事に興味がないと言ってるやつが実は一番勝ち負けにこだわっていて勝てる時にしか戦わなかったり、戦いは嫌いだとか言ったりする。弱いやつが更に自分より弱いものをみつけて弱いものいじめをしているだけだ。
 えっちいのは好きか嫌いか、なんか男が女を弱いやつが更に弱いやつを見つけていじめているようでえっちいのは好きじゃないんだ。自分の隣に居てくれる大切な相応の人を見つけようって、超美人それこそブラマジガールのような絵に描いた餅なんてふわふわとしたファンタジーみたいで好きなんだが。もう現実とかどうでもいいじゃんみたいな負け犬のような感じなのだ。ブラマジガールが結局一番好きに戻ってきたぼくは成長したのか、退化したのかこれがわからない。
「やはりお前には幸せになってほしい」
 と4号はつぶやくのだった。誰もよそから訪れない離島で今日もロボットたちは暮らしているのだった

おしまい

あとがき

 なんでこんな世界観なのか明かされる前に終わりました。ひろげてたたまなかった。1月から約9か月ありがとうございました。何なんだよお前結局ブラマジガールが好きなのかよ! 

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