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63Turn 吾(わ)が名は 作:ジェム貯めナイト
全ての記憶を取り戻したものの、玉藻前により仕組まれた毒によって倒れた遊無の
意識は、自らの精神世界へと導かれていた。
――ここは……――。
暗く澱んだ彼女の精神世界――あたりを見渡し状況を確認する遊無は、やがて苦し
げに胸を抑えてうずくまる本来の自分を見つける。
――本来の吾(わたし)……!
左前で着付けた白い着物を纏う今の彼女は、精霊――遊明がその身に宿す“繁栄の
力”を秘号から隠すため、遊無を生み出した時の遊無と同じ姿をしていた。
――ぐっ……来たか――。
――苦しそう……何が起きたの?
苦しむ本来の彼女の姿に、その身に起きた異変について遊無は疑問を頭に浮かべた
。
しかし本来の彼女は、気遣いは無用とばかりに腕を伸ばすと、遊無の額に指を当て
、残った気力で何とか“最後の言葉”を遊無に届けようとする。
――吾(わたし)の声が流れ込んでくる……!
――……っ、無(むい)……吾(われ)が身(しん)様より賜われた名を由来とす
る遊無(われ)よ――。
遊無へと触れた途端、もう一人の遊無の身体からは光の粒子が立ち昇り始めた。
遊無の脳裏へと流れ込む情報から、“全て“を委譲しようとする本來の自分の考え
を察した遊無は、消えゆく彼女へと寄り添うかのように、彼女が伸ばした指にそっと
触れた。
――そうですか……これが“最後”なんですね――。
――ああ、吾(われ)が目覚める時、吾らは完全に一体化する――。
そして本来の彼女は、足先から順にその身が粒子に変わって消滅し始める。
――本当の吾(わたし)に――。
――遊無(われ)よ。今こそ吾に残された最後の務めを果たそう。思い出すのだ。
吾らが常盤家から旅立つ際、身様より授かり、境階の集落で共に過ごした精霊の名
を――。
本来の遊無は自身ができる最後の務めを果たすべく、自らが使役していた精霊の名
について遊無に問いかけた。
――吾(わたし)に仕えし精霊――。
――後は頼んだぞ。吾(われ)自身よ――。
そして本来の彼女は、最後に笑みを浮かべたまま完全に消滅するとともに、遊無は
交わした会話の中で触れられた過去の記憶を回想する――。
――当初吾(わたし)は、洛皇から下って来た事もあり、境階の集落からは受け入
れられなかった――。
遊無が回想する記憶の世界では、彼女は集落の外れに建てられた小さな小屋で座り
、深緑色の狩衣と白の袴を纏う――額から頬にかけて文様が刻まれた青年と囲炉裏を
囲み、占いを行っていた。
――……本日も卜占は好転の兆しなし――。
――そうか。……運命の奔流は激しく、未だ衰えぬと見える――。
――嘆かわしい事です。……様の御力であれば、あの者達も今より良き生活を送れ
るでしょうに――。
未来を占う七星剣の“精霊”は、音を立てて立ち上がると集落での境遇に不満を表
明する。
そして囲炉裏へと焚べられた枯れ木がバチッ。と音を立て弾けると、本来の遊無の
力があればこの境遇も変えられると力説した。
――皆の者達もいつかは応じてくれる。吾(われ)はそう信じている――。
――しかし――。
――さて、食事無しでは勤めも果たせぬ――。
本来の遊無は寒村の民もいつかは自らを受け入れてくれると信じ、卜占を切り上げ
て食料の調達に向かおうとする。
そして小屋の扉を開けた途端、彼女達は小さな子供の訪問者の存在に気付いた。
――あっ……あの――。
目の前に現れた白い前髪と、後頭部で逆立った黄土色の髪をした童子が、手にした
おにぎりを本来の遊無へと差し出す。
――其処許は……?
――みんなはちかづいちゃだめっていってたけど、ほおっておけなくて……あの、
あなたのなまえは……?
本来の遊無は、この集落で初めて自分達へ歩み寄ろうとする彼の好意に対し、素直
に受け取るべきか悩むそぶりを見せる。
――……様――。
七星剣の精霊へと振り返るも、彼は頷き、本来の遊無へと判断を委ねた。
――ありがとう。“吾が名”は……――。
自らを信任する彼と目の前の少年を交互に見た本来の遊無は、意を決して彼との交
流に応える意志を見せた。
そして友好の証として差し出されたおにぎりを受け取ると、彼へと自らの名を明か
すのであった。
――それが遊壱だった。遊陽の先祖は集落の者から避けられていた吾(わたし)に
も、対等に接してくれた――。
遊無は初めてとなる友――遊壱との出会いを回想し、その時を皮切りに自らの境遇
が少しずつ変わり始めたことも思い出す。
――遊壱をきっかけに、吾(わたし)は彼らとの付き合い方を改めて考えた。する
と次第に集落の者達と打ち解け、ともに協力し合いながら集落は発展していった――
。
集落の者とも馴染めてからは、寒村だった境階の集落は、のちの“境階町”まで潰
えることなく存続し続けたと、あの時の努力は無駄ではなかったことを遊無は結論付
ける。
彼らと共に過ごした日々は、吾(わたし)にとって本当に居心地が良かった。……
秘号(エンクレーブ)が襲来するまでは――。
そして遊無は拳を握りしめるとともに、自らの命が一度途切れた“秘号との戦い”
を思い浮かべると、上を向き現実世界へと戻ろうとする意志を見せる。
――もう一人の吾(わたし)――吾(わたし)が貴女の意志を受け継ぎ、秘号の脅威を退けてみせる……! あの町を守るために、吾(わたし)に力を……!
そして自らに仕えた精霊の名を叫ぶとともに、彼女の意識は現実世界へと回帰する
のであった。
「俺の……ターン!」
その頃現実世界では、玉藻前によって絶体絶命の危機を迎えていた遊陽が再起し、
勝敗だけでなく自らの全てを掛けたドローを力強く引ききっていた。
玉藻前手札0
フィールド:玉藻前攻撃力2400。
魔法・罠:伏せ1
フィールド:
魔法・罠:
Turn5 遊陽手札1 遊陽LP200。玉藻前LP1600。
『遊陽(君)……』
「――俺はまだ、戦える! スタンバイフェイズに墓地の《神輿奉戴》を除外して
効果発動! 墓地のワッショイ・パラディンをデッキに戻し、墓地より蘇れ! ヨリ
マシ……!」
墓地から発動した罠カードの効果によって、再び遊陽の場に彼のパートナーである
精霊――ヨリマシが蘇った。
神輿奉戴
(2):自分のスタンバイフェイズに自分の墓地のレベル7以上の「ワッショイ」モ
ンスター1体を対象として発動できる。
墓地のこのカードを除外し、そのモンスターをデッキに戻す。
その後、自分の墓地からレベル1「ワッショイ」魔法使い族モンスター1体を特殊
召喚できる。
「まだ諦めぬか……愚かなことよ」
「遊無には、まだこの世界を守る“役割”が残っている! 俺の役割は、遊明と交
わした使命を完遂するあいつを守り抜くこと――それが秘号を倒すことに繋がるんだ
……!」
日常を守るため、そしてその日常にとってかけがえのない仲間となった遊無を守る
ためにも、遊陽は引き当てたカードを発動し、逆転を誓った。
「魔法カード《直会相伴》を発動! 俺の墓地から属性が異なる“ワッショイ”モ
ンスター3体をデッキに戻す。そして戻したモンスターの数と同じ3枚をドローする
……!」
直会相伴(なおらえしょうばん) 通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地から属性が異なる「ワッショイ」モンスターを6体までデッキの
一番下に戻して発動できる(この効果を発動するターン、自分はこの効果で戻した
モンスターと同じ属性のモンスターを召喚・特殊召喚できない)。
戻したモンスターの数だけ自分はカードをドローする。
戻すモンスター(蹴球鞠足 トーチャー オフィリタリー・ラプトル)
「……ただしこのターン、俺は戻した風、炎、闇属性モンスターを場に出せない。
このドローこそが真価を問われる。……ドロー!」
次に繋ぐため、祈りを込めて遊陽は再びカードをドローする。
「――俺は魔法カード《神輿渡御》を発動だ! デッキから“ワッショイ”幻竜族
1体を手札に加え、更に! そのモンスターの召喚を行える!」
神輿渡御(みこしとぎょ)
(1):デッキから「ワッショイ」幻竜族モンスター1体を手札に加える。
その後、以下の効果を適用できる。
●レベル7以上の「ワッショイ」モンスターの召喚を行う。
「そしてヨリマシが場にいることで、最上級“ワッショイ”モンスターのアドバン
ス召喚の際のリリースを1体軽減できる!」
――僕を依り代に、氏神様である“祭りの竜”は舞い降りる――。
精霊ヨリマシが氏神と交信し、消滅していくことで、遊陽の場に精霊遊明の力と、
所縁の精霊の力を受け継いだ祭りの竜が降臨しようとする。
ヨリマシ
(1):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、レベル7以上の「ワッ
ショイ」モンスターを召喚する場合に必要なリリースを1体少なくできる。
「“アドバンス召喚”! 掛け声響く祭りの竜――《ワッショイフェスタ・ドラゴ
ン》……!」
ワッショイフェスタ攻撃力2500。
「ちっ……此奴との相対は避けたかったが――」
「そして魔法カード《降舞-延年》を発動! 墓地のヨリマシはその身に氏神を降
ろして蘇る!」
続けて発動した魔法カードによって、氏神を憑依させ額から竜の角を生やしたヨリ
マシが再び場に舞い戻った。
降舞-延年(おろしまい えんねん)
(1):自分の手札・墓地から「ワッショイ・ヨリマシ」1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの種族は幻竜族になる。
ヨリマシ攻撃力300。魔法使い→幻竜
「そして俺は、ワッショイフェスタの効果発動だ! 攻撃力を俺の墓地のモンスタ
ーの属性の数×500アップし、玉藻前の攻撃力を種族の数×200ダウンさせる!
」
ワッショイフェスタ
(1):自分のメインフェイズに発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時ま
で、自分の墓地のモンスターの属性の数×500アップする。
その後、相手フィールドのレベル5以上のモンスターの攻撃力はターン終了時まで
、自分の墓地のモンスターの種族の数×200ダウンする。
「集った“氏子”が多いほど、遊陽のワッショイフェスタは信仰によって力を増す
ぜ!」
「“賑やか”な祭りが氏子達を結束させる! リバイタライズ・カーニバル……!
」
効果の発動とともに、祭りの竜を中心に周囲へと光り輝く二色の光球が出現し、そ
れぞれから波及する光が玉藻前から力を吸収していく。
「ぐぅぅ……おのれぇぇ……!」
ワッショイフェスタ効果(光 風)(戦士、魔法使い)
ワッショイフェスタ攻撃力2500→3500。玉藻前攻撃力2400→2000。
「バトルだ! 俺はワッショイフェスタで玉藻前を攻撃――」
「玉藻前を破壊し、ヨリマシ君の攻撃が通れば遊陽君の勝ちだ!」
開口した祭りの竜の口元に収束していく光は、やがて光線となり玉藻前をめがけて
発射された。
「“賑やか”せ――隆盛のプロスペリティ・バースト!」
「まだじゃ! わらわ達“幽鬼”が破壊される場合、墓地の影女を山札の一番下に
戻し破壊を免れる!」
影女
(1):自分フィールドの「幽鬼」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに自分フィールド・墓地のこのカードをデッキの一番下に戻す事ができる。
「くっ――だがダメージは受けてもらうぜ……!」
玉藻前LP1600→100。
「くっ――クク……せっかくの好機を逃したようじゃのう?」
「バトルは終了。だが俺は新たに《ワッショイ・ビディヤーマユーリ》を召喚し、
玉藻前を対象に効果発動だ!」
しかし遊陽は残る手札のモンスターを場に呼び出し、召喚とともに緑色の羽を折り
たたんだ1羽の孔雀を呼び寄せる。
「これにより玉藻前の攻撃と表示形式の変更は封じられる! 千呪眼孔!」
そして羽を広げると、閉じていた魔を祓う無数の眼が一斉に開かれ、その視線を浴びた玉藻前はその場に座り込み硬直する。
ビディヤーマユーリ
(1):自分フィールドの属性が異なる「ワッショイ」モンスターの数まで、相手フ
ィールドのモンスターを対象として発動できる。
このカードがフィールドに存在する限り、次の相手ターン終了時までそのモンスタ
ーは攻撃できず、表示形式の変更もできない。
「ぐっ……!? これはっ……!?」
狼狽えた様子を見せる玉藻前は、やがて倒れ伏すと憎々しげに目の前で羽を広げる
孔雀を睨みつけた。
「ビディヤーマユーリ……その身には毒を浄化し、魔を退ける力が宿っているとい
う。遊無が俺に託してくれたカードだ」
遊陽はD・フェースの液晶盤に置かれたカードを見下ろすとともに、そのカードを
手に入れた時のことを想い返した。
遊無とタッグを組み、大会優勝を果たすとともに、本来の遊無が目覚めたことで本
格的に秘号との戦いが始まったと、“賑やか”な日常から戦いに身を投じることとな
ったこれまでの出来事を回想する。
「俺は争いを望まない。だがお前達や秘号がそれを望むのなら、“賑やか”で楽し
い日々を守るためにそれら全てを打ち倒してやる!」
そして自らが宿す“所縁の精霊の力”を立ち昇らせながら、孔雀の眼光に身を縮こ
ませる玉藻前へと、抱いた野望を手放すよう要求する
。
「お前に告げる。人の世を乱すこと――そして遊無に危害を加えることを諦めるな
らば助命してやる。俺はこれでターン終了だ」
仲間を傷つけた玉藻前を完全に“敵対者”と位置づけ、最後通告を突きつけた遊陽
は、玉藻前へと選択権を委ねた。
遊陽手札0
フィールド:ワッショイフェスタ攻撃力3500→2500。ヨリマシ攻撃力300。
ビディヤーマユーリ攻撃力0。
魔法・罠:
フィールド:玉藻前攻撃力2000→2400。(攻撃、表示形式変更不可)
魔法・罠:伏せ1
「ぐっ……断じて貴様などに――」
カードを引くこともままならない玉藻前は、それでもなお抵抗を見せる。その時だ
った。
『なっ……!?』
突如として倒れたままの遊無を中心に、修行道場全体に彼女の力が広がっていく。
「これ程の力っ……! ユームが……!?」
発せられた力の影響で、遊無の薄い浅葱色の髪が毛先を真っ白に染めていく。
そして遊無は手のひらを床につけ、目を閉じたままゆっくりと立ち上がろうとする
。
「遊無っ……!?」
「馬鹿な……自力で毒を浄化したじゃと!?」
復活を遂げた遊無に、遊陽達は歓喜し、玉藻前は伏せたまま驚愕する。
そして遊無は、目を閉じたまま玉藻前の気配を察知し振り返ると、ゆっくりと目を
開けて彼女を見た。
『吾(わたし)に従え――』
遊無が冷たい声色で一言発すると、彼女の表情を見た玉藻前はたちまち恐怖を顔に
浮かべ、額を地にこすり付けた。
「そんなはずは……あの時を超える力を有すなど……」
玉藻前の心身に刻み込まれたかつての記憶が、その身を震わし彼女に逆らってはい
けないという本能を呼び起こす。
「ゆ……遊無――」
先程まで戦っていた玉藻前があっさりと平伏したことに、遊陽は戸惑いながらも遊
無に呼び掛ける。
「――遊陽、そして吾(わたし)と関わった皆さんには、感謝してもしきれません
。これまで守ってくださりありがとうございました。……ですがこれからは――」
言葉を切り上げ、遊無はゆっくりと振り返って遊陽達へと顔を向けた。
『この力を以って、この吾(わたし)が皆さんの日常を守る番です……!』
遊無の右目は本来の彼女から受け継いだ赤い瞳に変化し、元の青い左目と合わせて
オッドアイに変わった姿は、2人の遊無が合わさったまさしく“生まれ変わった”と
呼ぶべき存在と化していた。
「遊無――」
「デュエルを続けさせてください。このデュエルを通じて呼び寄せます――」
そして遊無は玉藻前の腕に纏わりつきデュエルディスクの役割をした霊狐に命じ、
自らの腕に霊狐を纏わせるとデュエルを再開する。
Turn6 ■■■ 手札1
「呼び寄せる……?」
「さあ、吾が下に再び来たれよ……!」
遊無が霊狐を纏わせた腕を掲げるとともに、やがて凄まじい力が彼女のデッキトッ
プへと収束していく。
「何が起きている……!?」
そして光り輝くデッキトップのカードを引き抜くと、そのカードを高々と掲げて公
開するとともに、遊無は伏せていたカードを発動させた。
「吾は罠カード《黒塚神楽》を発動――この最上級“幽鬼”を吾が元に呼び戻す際
、遊陽――貴方のモンスターも1体まで利用できます!」
黒塚神楽
(1):自分の手札からレベル8以上の「幽鬼」モンスター1体を見せて発動できる
(このカードを発動するターン、自分は「幽鬼」モンスターしか召喚・特殊召喚で
きない)。
このターン、自分が見せたモンスターをアドバンス召喚する場合に1度だけ、相手
フィールドのモンスター1体を含むモンスター2体をリリースしてアドバンス召喚
する事ができる。
「吾はヨリマシを選びます。さあ、再びその力を吾のために振るいなさい……!」
そしてヨリマシと玉藻前がリリースされ消滅していくと、遊無は自らが使役してい
た七星剣の“精霊”を、長き時を超え再び自らの元に馳せ参じさせようとする。
「遊無……そのモンスターは……!?」
「再び吾が下に戻って来るのを感じます! 吾(わたし)に仕えしカードの精霊が! この常盤 阿摩羅(ときわ あまら)の名の元に……!」
遂に明かされた遊無の本当の名前――その名前を聞いた途端、遊陽と常盤兄妹が真
っ先に驚愕するとともに、阿摩羅は掲げた自らの精霊を場に呼び寄せようとする。
「阿摩羅……それが遊無の――」
「“アドバンス召喚”――現れて! レベル10――《式役幽鬼(しきえきゆうき
) 守護臣慶劔(しゅごのとみ けいけん)……!》
そして阿摩羅の場には、彼女とともに境階の集落を盛り上げた七星剣の精霊が精霊
世界より駆け付け、再び阿摩羅との再会を果たすのであった。
To be continued.
意識は、自らの精神世界へと導かれていた。
――ここは……――。
暗く澱んだ彼女の精神世界――あたりを見渡し状況を確認する遊無は、やがて苦し
げに胸を抑えてうずくまる本来の自分を見つける。
――本来の吾(わたし)……!
左前で着付けた白い着物を纏う今の彼女は、精霊――遊明がその身に宿す“繁栄の
力”を秘号から隠すため、遊無を生み出した時の遊無と同じ姿をしていた。
――ぐっ……来たか――。
――苦しそう……何が起きたの?
苦しむ本来の彼女の姿に、その身に起きた異変について遊無は疑問を頭に浮かべた
。
しかし本来の彼女は、気遣いは無用とばかりに腕を伸ばすと、遊無の額に指を当て
、残った気力で何とか“最後の言葉”を遊無に届けようとする。
――吾(わたし)の声が流れ込んでくる……!
――……っ、無(むい)……吾(われ)が身(しん)様より賜われた名を由来とす
る遊無(われ)よ――。
遊無へと触れた途端、もう一人の遊無の身体からは光の粒子が立ち昇り始めた。
遊無の脳裏へと流れ込む情報から、“全て“を委譲しようとする本來の自分の考え
を察した遊無は、消えゆく彼女へと寄り添うかのように、彼女が伸ばした指にそっと
触れた。
――そうですか……これが“最後”なんですね――。
――ああ、吾(われ)が目覚める時、吾らは完全に一体化する――。
そして本来の彼女は、足先から順にその身が粒子に変わって消滅し始める。
――本当の吾(わたし)に――。
――遊無(われ)よ。今こそ吾に残された最後の務めを果たそう。思い出すのだ。
吾らが常盤家から旅立つ際、身様より授かり、境階の集落で共に過ごした精霊の名
を――。
本来の遊無は自身ができる最後の務めを果たすべく、自らが使役していた精霊の名
について遊無に問いかけた。
――吾(わたし)に仕えし精霊――。
――後は頼んだぞ。吾(われ)自身よ――。
そして本来の彼女は、最後に笑みを浮かべたまま完全に消滅するとともに、遊無は
交わした会話の中で触れられた過去の記憶を回想する――。
――当初吾(わたし)は、洛皇から下って来た事もあり、境階の集落からは受け入
れられなかった――。
遊無が回想する記憶の世界では、彼女は集落の外れに建てられた小さな小屋で座り
、深緑色の狩衣と白の袴を纏う――額から頬にかけて文様が刻まれた青年と囲炉裏を
囲み、占いを行っていた。
――……本日も卜占は好転の兆しなし――。
――そうか。……運命の奔流は激しく、未だ衰えぬと見える――。
――嘆かわしい事です。……様の御力であれば、あの者達も今より良き生活を送れ
るでしょうに――。
未来を占う七星剣の“精霊”は、音を立てて立ち上がると集落での境遇に不満を表
明する。
そして囲炉裏へと焚べられた枯れ木がバチッ。と音を立て弾けると、本来の遊無の
力があればこの境遇も変えられると力説した。
――皆の者達もいつかは応じてくれる。吾(われ)はそう信じている――。
――しかし――。
――さて、食事無しでは勤めも果たせぬ――。
本来の遊無は寒村の民もいつかは自らを受け入れてくれると信じ、卜占を切り上げ
て食料の調達に向かおうとする。
そして小屋の扉を開けた途端、彼女達は小さな子供の訪問者の存在に気付いた。
――あっ……あの――。
目の前に現れた白い前髪と、後頭部で逆立った黄土色の髪をした童子が、手にした
おにぎりを本来の遊無へと差し出す。
――其処許は……?
――みんなはちかづいちゃだめっていってたけど、ほおっておけなくて……あの、
あなたのなまえは……?
本来の遊無は、この集落で初めて自分達へ歩み寄ろうとする彼の好意に対し、素直
に受け取るべきか悩むそぶりを見せる。
――……様――。
七星剣の精霊へと振り返るも、彼は頷き、本来の遊無へと判断を委ねた。
――ありがとう。“吾が名”は……――。
自らを信任する彼と目の前の少年を交互に見た本来の遊無は、意を決して彼との交
流に応える意志を見せた。
そして友好の証として差し出されたおにぎりを受け取ると、彼へと自らの名を明か
すのであった。
――それが遊壱だった。遊陽の先祖は集落の者から避けられていた吾(わたし)に
も、対等に接してくれた――。
遊無は初めてとなる友――遊壱との出会いを回想し、その時を皮切りに自らの境遇
が少しずつ変わり始めたことも思い出す。
――遊壱をきっかけに、吾(わたし)は彼らとの付き合い方を改めて考えた。する
と次第に集落の者達と打ち解け、ともに協力し合いながら集落は発展していった――
。
集落の者とも馴染めてからは、寒村だった境階の集落は、のちの“境階町”まで潰
えることなく存続し続けたと、あの時の努力は無駄ではなかったことを遊無は結論付
ける。
彼らと共に過ごした日々は、吾(わたし)にとって本当に居心地が良かった。……
秘号(エンクレーブ)が襲来するまでは――。
そして遊無は拳を握りしめるとともに、自らの命が一度途切れた“秘号との戦い”
を思い浮かべると、上を向き現実世界へと戻ろうとする意志を見せる。
――もう一人の吾(わたし)――吾(わたし)が貴女の意志を受け継ぎ、秘号の脅威を退けてみせる……! あの町を守るために、吾(わたし)に力を……!
そして自らに仕えた精霊の名を叫ぶとともに、彼女の意識は現実世界へと回帰する
のであった。
「俺の……ターン!」
その頃現実世界では、玉藻前によって絶体絶命の危機を迎えていた遊陽が再起し、
勝敗だけでなく自らの全てを掛けたドローを力強く引ききっていた。
玉藻前手札0
フィールド:玉藻前攻撃力2400。
魔法・罠:伏せ1
フィールド:
魔法・罠:
Turn5 遊陽手札1 遊陽LP200。玉藻前LP1600。
『遊陽(君)……』
「――俺はまだ、戦える! スタンバイフェイズに墓地の《神輿奉戴》を除外して
効果発動! 墓地のワッショイ・パラディンをデッキに戻し、墓地より蘇れ! ヨリ
マシ……!」
墓地から発動した罠カードの効果によって、再び遊陽の場に彼のパートナーである
精霊――ヨリマシが蘇った。
神輿奉戴
(2):自分のスタンバイフェイズに自分の墓地のレベル7以上の「ワッショイ」モ
ンスター1体を対象として発動できる。
墓地のこのカードを除外し、そのモンスターをデッキに戻す。
その後、自分の墓地からレベル1「ワッショイ」魔法使い族モンスター1体を特殊
召喚できる。
「まだ諦めぬか……愚かなことよ」
「遊無には、まだこの世界を守る“役割”が残っている! 俺の役割は、遊明と交
わした使命を完遂するあいつを守り抜くこと――それが秘号を倒すことに繋がるんだ
……!」
日常を守るため、そしてその日常にとってかけがえのない仲間となった遊無を守る
ためにも、遊陽は引き当てたカードを発動し、逆転を誓った。
「魔法カード《直会相伴》を発動! 俺の墓地から属性が異なる“ワッショイ”モ
ンスター3体をデッキに戻す。そして戻したモンスターの数と同じ3枚をドローする
……!」
直会相伴(なおらえしょうばん) 通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地から属性が異なる「ワッショイ」モンスターを6体までデッキの
一番下に戻して発動できる(この効果を発動するターン、自分はこの効果で戻した
モンスターと同じ属性のモンスターを召喚・特殊召喚できない)。
戻したモンスターの数だけ自分はカードをドローする。
戻すモンスター(蹴球鞠足 トーチャー オフィリタリー・ラプトル)
「……ただしこのターン、俺は戻した風、炎、闇属性モンスターを場に出せない。
このドローこそが真価を問われる。……ドロー!」
次に繋ぐため、祈りを込めて遊陽は再びカードをドローする。
「――俺は魔法カード《神輿渡御》を発動だ! デッキから“ワッショイ”幻竜族
1体を手札に加え、更に! そのモンスターの召喚を行える!」
神輿渡御(みこしとぎょ)
(1):デッキから「ワッショイ」幻竜族モンスター1体を手札に加える。
その後、以下の効果を適用できる。
●レベル7以上の「ワッショイ」モンスターの召喚を行う。
「そしてヨリマシが場にいることで、最上級“ワッショイ”モンスターのアドバン
ス召喚の際のリリースを1体軽減できる!」
――僕を依り代に、氏神様である“祭りの竜”は舞い降りる――。
精霊ヨリマシが氏神と交信し、消滅していくことで、遊陽の場に精霊遊明の力と、
所縁の精霊の力を受け継いだ祭りの竜が降臨しようとする。
ヨリマシ
(1):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、レベル7以上の「ワッ
ショイ」モンスターを召喚する場合に必要なリリースを1体少なくできる。
「“アドバンス召喚”! 掛け声響く祭りの竜――《ワッショイフェスタ・ドラゴ
ン》……!」
ワッショイフェスタ攻撃力2500。
「ちっ……此奴との相対は避けたかったが――」
「そして魔法カード《降舞-延年》を発動! 墓地のヨリマシはその身に氏神を降
ろして蘇る!」
続けて発動した魔法カードによって、氏神を憑依させ額から竜の角を生やしたヨリ
マシが再び場に舞い戻った。
降舞-延年(おろしまい えんねん)
(1):自分の手札・墓地から「ワッショイ・ヨリマシ」1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの種族は幻竜族になる。
ヨリマシ攻撃力300。魔法使い→幻竜
「そして俺は、ワッショイフェスタの効果発動だ! 攻撃力を俺の墓地のモンスタ
ーの属性の数×500アップし、玉藻前の攻撃力を種族の数×200ダウンさせる!
」
ワッショイフェスタ
(1):自分のメインフェイズに発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時ま
で、自分の墓地のモンスターの属性の数×500アップする。
その後、相手フィールドのレベル5以上のモンスターの攻撃力はターン終了時まで
、自分の墓地のモンスターの種族の数×200ダウンする。
「集った“氏子”が多いほど、遊陽のワッショイフェスタは信仰によって力を増す
ぜ!」
「“賑やか”な祭りが氏子達を結束させる! リバイタライズ・カーニバル……!
」
効果の発動とともに、祭りの竜を中心に周囲へと光り輝く二色の光球が出現し、そ
れぞれから波及する光が玉藻前から力を吸収していく。
「ぐぅぅ……おのれぇぇ……!」
ワッショイフェスタ効果(光 風)(戦士、魔法使い)
ワッショイフェスタ攻撃力2500→3500。玉藻前攻撃力2400→2000。
「バトルだ! 俺はワッショイフェスタで玉藻前を攻撃――」
「玉藻前を破壊し、ヨリマシ君の攻撃が通れば遊陽君の勝ちだ!」
開口した祭りの竜の口元に収束していく光は、やがて光線となり玉藻前をめがけて
発射された。
「“賑やか”せ――隆盛のプロスペリティ・バースト!」
「まだじゃ! わらわ達“幽鬼”が破壊される場合、墓地の影女を山札の一番下に
戻し破壊を免れる!」
影女
(1):自分フィールドの「幽鬼」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに自分フィールド・墓地のこのカードをデッキの一番下に戻す事ができる。
「くっ――だがダメージは受けてもらうぜ……!」
玉藻前LP1600→100。
「くっ――クク……せっかくの好機を逃したようじゃのう?」
「バトルは終了。だが俺は新たに《ワッショイ・ビディヤーマユーリ》を召喚し、
玉藻前を対象に効果発動だ!」
しかし遊陽は残る手札のモンスターを場に呼び出し、召喚とともに緑色の羽を折り
たたんだ1羽の孔雀を呼び寄せる。
「これにより玉藻前の攻撃と表示形式の変更は封じられる! 千呪眼孔!」
そして羽を広げると、閉じていた魔を祓う無数の眼が一斉に開かれ、その視線を浴びた玉藻前はその場に座り込み硬直する。
ビディヤーマユーリ
(1):自分フィールドの属性が異なる「ワッショイ」モンスターの数まで、相手フ
ィールドのモンスターを対象として発動できる。
このカードがフィールドに存在する限り、次の相手ターン終了時までそのモンスタ
ーは攻撃できず、表示形式の変更もできない。
「ぐっ……!? これはっ……!?」
狼狽えた様子を見せる玉藻前は、やがて倒れ伏すと憎々しげに目の前で羽を広げる
孔雀を睨みつけた。
「ビディヤーマユーリ……その身には毒を浄化し、魔を退ける力が宿っているとい
う。遊無が俺に託してくれたカードだ」
遊陽はD・フェースの液晶盤に置かれたカードを見下ろすとともに、そのカードを
手に入れた時のことを想い返した。
遊無とタッグを組み、大会優勝を果たすとともに、本来の遊無が目覚めたことで本
格的に秘号との戦いが始まったと、“賑やか”な日常から戦いに身を投じることとな
ったこれまでの出来事を回想する。
「俺は争いを望まない。だがお前達や秘号がそれを望むのなら、“賑やか”で楽し
い日々を守るためにそれら全てを打ち倒してやる!」
そして自らが宿す“所縁の精霊の力”を立ち昇らせながら、孔雀の眼光に身を縮こ
ませる玉藻前へと、抱いた野望を手放すよう要求する
。
「お前に告げる。人の世を乱すこと――そして遊無に危害を加えることを諦めるな
らば助命してやる。俺はこれでターン終了だ」
仲間を傷つけた玉藻前を完全に“敵対者”と位置づけ、最後通告を突きつけた遊陽
は、玉藻前へと選択権を委ねた。
遊陽手札0
フィールド:ワッショイフェスタ攻撃力3500→2500。ヨリマシ攻撃力300。
ビディヤーマユーリ攻撃力0。
魔法・罠:
フィールド:玉藻前攻撃力2000→2400。(攻撃、表示形式変更不可)
魔法・罠:伏せ1
「ぐっ……断じて貴様などに――」
カードを引くこともままならない玉藻前は、それでもなお抵抗を見せる。その時だ
った。
『なっ……!?』
突如として倒れたままの遊無を中心に、修行道場全体に彼女の力が広がっていく。
「これ程の力っ……! ユームが……!?」
発せられた力の影響で、遊無の薄い浅葱色の髪が毛先を真っ白に染めていく。
そして遊無は手のひらを床につけ、目を閉じたままゆっくりと立ち上がろうとする
。
「遊無っ……!?」
「馬鹿な……自力で毒を浄化したじゃと!?」
復活を遂げた遊無に、遊陽達は歓喜し、玉藻前は伏せたまま驚愕する。
そして遊無は、目を閉じたまま玉藻前の気配を察知し振り返ると、ゆっくりと目を
開けて彼女を見た。
『吾(わたし)に従え――』
遊無が冷たい声色で一言発すると、彼女の表情を見た玉藻前はたちまち恐怖を顔に
浮かべ、額を地にこすり付けた。
「そんなはずは……あの時を超える力を有すなど……」
玉藻前の心身に刻み込まれたかつての記憶が、その身を震わし彼女に逆らってはい
けないという本能を呼び起こす。
「ゆ……遊無――」
先程まで戦っていた玉藻前があっさりと平伏したことに、遊陽は戸惑いながらも遊
無に呼び掛ける。
「――遊陽、そして吾(わたし)と関わった皆さんには、感謝してもしきれません
。これまで守ってくださりありがとうございました。……ですがこれからは――」
言葉を切り上げ、遊無はゆっくりと振り返って遊陽達へと顔を向けた。
『この力を以って、この吾(わたし)が皆さんの日常を守る番です……!』
遊無の右目は本来の彼女から受け継いだ赤い瞳に変化し、元の青い左目と合わせて
オッドアイに変わった姿は、2人の遊無が合わさったまさしく“生まれ変わった”と
呼ぶべき存在と化していた。
「遊無――」
「デュエルを続けさせてください。このデュエルを通じて呼び寄せます――」
そして遊無は玉藻前の腕に纏わりつきデュエルディスクの役割をした霊狐に命じ、
自らの腕に霊狐を纏わせるとデュエルを再開する。
Turn6 ■■■ 手札1
「呼び寄せる……?」
「さあ、吾が下に再び来たれよ……!」
遊無が霊狐を纏わせた腕を掲げるとともに、やがて凄まじい力が彼女のデッキトッ
プへと収束していく。
「何が起きている……!?」
そして光り輝くデッキトップのカードを引き抜くと、そのカードを高々と掲げて公
開するとともに、遊無は伏せていたカードを発動させた。
「吾は罠カード《黒塚神楽》を発動――この最上級“幽鬼”を吾が元に呼び戻す際
、遊陽――貴方のモンスターも1体まで利用できます!」
黒塚神楽
(1):自分の手札からレベル8以上の「幽鬼」モンスター1体を見せて発動できる
(このカードを発動するターン、自分は「幽鬼」モンスターしか召喚・特殊召喚で
きない)。
このターン、自分が見せたモンスターをアドバンス召喚する場合に1度だけ、相手
フィールドのモンスター1体を含むモンスター2体をリリースしてアドバンス召喚
する事ができる。
「吾はヨリマシを選びます。さあ、再びその力を吾のために振るいなさい……!」
そしてヨリマシと玉藻前がリリースされ消滅していくと、遊無は自らが使役してい
た七星剣の“精霊”を、長き時を超え再び自らの元に馳せ参じさせようとする。
「遊無……そのモンスターは……!?」
「再び吾が下に戻って来るのを感じます! 吾(わたし)に仕えしカードの精霊が! この常盤 阿摩羅(ときわ あまら)の名の元に……!」
遂に明かされた遊無の本当の名前――その名前を聞いた途端、遊陽と常盤兄妹が真
っ先に驚愕するとともに、阿摩羅は掲げた自らの精霊を場に呼び寄せようとする。
「阿摩羅……それが遊無の――」
「“アドバンス召喚”――現れて! レベル10――《式役幽鬼(しきえきゆうき
) 守護臣慶劔(しゅごのとみ けいけん)……!》
そして阿摩羅の場には、彼女とともに境階の集落を盛り上げた七星剣の精霊が精霊
世界より駆け付け、再び阿摩羅との再会を果たすのであった。
To be continued.
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同シリーズ作品
| イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 121 | 1Turn 幽明を賑わす者 | 987 | 0 | 2022-11-11 | - | |
| 115 | 2Turn 掛け声響く祭りの竜 | 931 | 2 | 2022-11-12 | - | |
| 126 | 幕間 亡国の斜狐 | 748 | 0 | 2022-11-13 | - | |
| 116 | 3Turn 幽“零”少女 | 727 | 0 | 2022-11-18 | - | |
| 110 | 4Turn 複翅キ テイクオフ! | 692 | 0 | 2022-11-19 | - | |
| 109 | 5Turn 竜舞う花伝 | 682 | 0 | 2022-11-20 | - | |
| 100 | 6Turn 還流の海人 | 663 | 0 | 2022-11-25 | - | |
| 106 | 7Turn 繋がる異界 | 756 | 1 | 2022-11-26 | - | |
| 118 | 幕間 遊楽の休日 | 784 | 0 | 2022-11-27 | - | |
| 118 | 8Turn 境階の学び舎 | 731 | 0 | 2022-12-01 | - | |
| 99 | 第一章 キャラクター紹介 | 679 | 0 | 2022-12-02 | - | |
| 112 | 9Turn 開幕! 影鬼劇場! | 734 | 0 | 2022-12-03 | - | |
| 112 | 10Turn 花形役者と斜国の悪狐 | 664 | 0 | 2022-12-04 | - | |
| 97 | 11Turn 陶酔へと誘う酒処 | 590 | 0 | 2022-12-09 | - | |
| 113 | 12Turn 特別への自覚 | 598 | 0 | 2022-12-10 | - | |
| 94 | 13Turn 波間に揺らめく波止場 | 578 | 0 | 2022-12-16 | - | |
| 96 | 14Turn 命育む赤き血汐 | 648 | 0 | 2022-12-17 | - | |
| 112 | 幕間 遊無 落第の瀬戸際 | 627 | 1 | 2022-12-24 | - | |
| 101 | 15Turn 供養と円寂の儀 | 650 | 0 | 2023-01-14 | - | |
| 125 | 16Turn 石の塔が崩れる時 | 567 | 0 | 2023-01-27 | - | |
| 109 | 17Turn 盤上のアーティスト | 731 | 0 | 2023-02-12 | - | |
| 85 | 18Turn 夜空に咲く“賑やか”なる華 | 648 | 0 | 2023-02-21 | - | |
| 99 | 19Turn タッグデュエル大会 開幕! | 716 | 0 | 2023-03-09 | - | |
| 88 | 20Turn ウフトカビラ&サギラ | 679 | 1 | 2023-03-15 | - | |
| 109 | 21Turn 岡と浪花 花よりたい焼き | 597 | 0 | 2023-03-21 | - | |
| 105 | 22Turn 徹頭徹尾の覚悟 | 707 | 1 | 2023-03-24 | - | |
| 97 | 23Turn ビナリウス対バウンティフル | 610 | 0 | 2023-04-12 | - | |
| 107 | 24Turn 決着と新たな予兆 | 635 | 1 | 2023-04-13 | - | |
| 118 | 今までの話が丸分かり! 第一章のあらすじ | 680 | 0 | 2023-04-14 | - | |
| 94 | 25Turn 異国からの訪問者 | 551 | 0 | 2023-05-26 | - | |
| 90 | 26Turn 天上の採火 | 566 | 0 | 2023-06-02 | - | |
| 102 | 幕間 3人の交流生 | 560 | 0 | 2023-06-04 | - | |
| 126 | 27Turn 魘夢の魔族 | 579 | 0 | 2023-06-10 | - | |
| 88 | 28Turn 羅漢の竜王 | 580 | 0 | 2023-06-21 | - | |
| 91 | 29Turn 聖夜のマノン | 555 | 0 | 2023-06-25 | - | |
| 94 | 幕間 もう一人の遊無 | 523 | 2 | 2023-06-28 | - | |
| 91 | 第二章 キャラクター紹介 | 550 | 1 | 2023-07-01 | - | |
| 126 | 幕間 闘諍の予兆 | 629 | 0 | 2023-07-06 | - | |
| 104 | 30Turn 狂課金(ミダース) | 528 | 0 | 2023-07-10 | - | |
| 114 | 31Turn 舞い上がる不死鳥の輪舞 | 690 | 0 | 2023-07-14 | - | |
| 118 | 32Turn 巻き上げる関捩 | 612 | 1 | 2023-07-17 | - | |
| 104 | 33Turn 夢に堕ちる仲間 | 700 | 0 | 2023-07-22 | - | |
| 92 | 34Turn 友を取り戻せ! | 525 | 0 | 2023-07-30 | - | |
| 89 | 35Turn 堕ちた雷と涙雨の天河 | 535 | 0 | 2023-08-03 | - | |
| 90 | 36Turn 伝えたい言葉 | 534 | 1 | 2023-08-11 | - | |
| 89 | 37Turn 夢を喰らう獏 | 547 | 0 | 2023-08-26 | - | |
| 93 | 38Turn 深淵のトモカヅキ | 495 | 0 | 2023-09-03 | - | |
| 136 | 39Turn 最遠のパズズ | 548 | 0 | 2023-09-11 | - | |
| 86 | 40Turn 所縁が結ぶ絆 | 476 | 0 | 2023-09-18 | - | |
| 80 | 41Turn 活火激発の鍛人(かぬち) | 483 | 0 | 2023-09-22 | - | |
| 82 | 42Turn 巣林一枝のブルーバード | 460 | 0 | 2023-09-23 | - | |
| 88 | 今までの話が丸分かり! 第二章のあらすじ | 503 | 1 | 2023-09-24 | - | |
| 78 | 43Turn 次の関係(ステップ)へ | 498 | 0 | 2023-10-20 | - | |
| 83 | 44Turn 竜の駒 大洋を統べる | 549 | 0 | 2023-10-22 | - | |
| 86 | 45Turn マグナ ヌメンへの往訪 | 439 | 0 | 2023-10-26 | - | |
| 84 | 46Turn 跳躍-精霊世界へ | 484 | 0 | 2023-10-29 | - | |
| 91 | 幕間 強化訓練と異界の住人 | 464 | 0 | 2023-11-02 | - | |
| 87 | 47Turn 精霊世界 マースの森で | 452 | 0 | 2023-11-05 | - | |
| 97 | 祝一周年! 今後の展望など | 617 | 0 | 2023-11-11 | - | |
| 84 | 48Turn 精霊長アラウン | 441 | 0 | 2023-11-15 | - | |
| 83 | 第三章 キャラクター紹介 | 491 | 1 | 2023-11-16 | - | |
| 79 | 49Turn 下される審判 | 439 | 0 | 2023-11-20 | - | |
| 76 | 50Turn 猟犬従えし灰の王 | 477 | 0 | 2023-11-28 | - | |
| 81 | 幕間 精霊世界の平生 | 504 | 0 | 2023-12-07 | - | |
| 80 | 51Turn 最善の選択 | 441 | 0 | 2023-12-18 | - | |
| 71 | 52Turn 立ちはだかる使者達 | 443 | 0 | 2023-12-28 | - | |
| 81 | 53Turn 怨嗟積り秘号と成す | 431 | 0 | 2023-12-30 | - | |
| 80 | 54Turn 遊明の力 | 457 | 0 | 2024-01-02 | - | |
| 84 | 今までの話が丸分かり! 第三章のあらすじ | 528 | 0 | 2024-01-03 | - | |
| 72 | お久しぶりです。 | 429 | 0 | 2024-11-10 | - | |
| 53 | お知らせ。 | 404 | 0 | 2024-11-20 | - | |
| 74 | 55Turn 史都洛皇 霊祖常盤家 | 288 | 0 | 2024-12-20 | - | |
| 63 | 56Turn 定の竜 風生の虎 | 378 | 0 | 2025-01-11 | - | |
| 49 | 57Turn 審判を下す司直の竜 | 352 | 1 | 2025-03-28 | - | |
| 54 | 58Turn 連携するレプトメイド | 425 | 0 | 2025-05-10 | - | |
| 49 | 幕間 イーサ教会の政変 | 252 | 0 | 2025-10-12 | - | |
| 54 | 幕間 朝廷を導く常盤一族 | 301 | 0 | 2025-10-26 | - | |
| 32 | 59Turn 繁栄の竜 定の竜 | 173 | 0 | 2025-11-02 | - | |
| 43 | 60Turn 冷然の雪娘 | 190 | 0 | 2025-11-28 | - | |
| 40 | 61Turn 目覚める記憶 | 415 | 0 | 2025-11-29 | - | |
| 26 | 62Turn 三大妖幽行 | 161 | 0 | 2026-01-11 | - | |
| 17 | 63Turn 吾(わ)が名は | 93 | 0 | 2026-02-21 | - |
更新情報 - NEW -
- 2026/02/28 新商品 LIMIT OVER COLLECTION -THE HEROES- カードリスト追加。
- 03/09 17:16 評価 9点 《無垢なる予幻視》「メディウスに妨害を当てられても、これを初動…
- 03/09 11:51 評価 9点 《黄金郷のワッケーロ》「「エルドリッチ」が誇る、サーチの効く墓…
- 03/09 07:03 評価 10点 《古衛兵アギド》「①の効果だけでも8点以上確定するレベル ②の効…
- 03/09 03:41 評価 8点 《夢魔鏡の天魔-ネイロス》「夢魔鏡の片翼。フィールド魔法への依…
- 03/09 00:41 掲示板 他人のオリカでデッキを作ろう!
- 03/09 00:27 デッキ ドミナスアザミナブラック・マジシャン
- 03/09 00:26 評価 10点 《K9-00号 ルプス》「お前、まさか『手札誘発』だったり、墓…
- 03/08 22:50 評価 8点 《儀式魔人デモリッシャー》「《儀式魔人リリーサー》でお馴染みの…
- 03/08 22:47 デッキ 絢嵐 マスターデュエル版
- 03/08 21:33 デッキ 純エルフェンノーツシンクロエマージェンシー入
- 03/08 21:32 評価 10点 《ラーの翼神竜-球体形》「リリース除去の中でも3体必要と癖が強…
- 03/08 21:01 掲示板 他人のオリカでデッキを作ろう!
- 03/08 19:39 掲示板 新オリカコンテスト計画処
- 03/08 18:39 掲示板 新オリカコンテスト計画処
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