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HOME > 遊戯王SS一覧 > 1:謎の少女・ルナ

1:謎の少女・ルナ 作:ほーがん

「遊戯王ロストゲート」


登場人物

主人公:霧野遊牙(きりの・ゆうが)約束は(たとえどんな些細なものでも)必ず守ることを信条としている。「コープスナイト」と名前の付くモンスターを主体としたデッキを使う。

白い髪の少女:ルナ



第1話「謎の少女・ルナ」


荒廃した街。もちろん元からそうだった訳ではない。かつてこの街には、笑顔が溢れていたはずだ。
至る場所に点在する、ボロボロのネオンサインがそう呟いているようだ。見上げるは灰色の空。
「・・・ここもなのか。」
顔をしかめる。今まで幾度となく見てきた。どこもここと同じだ。破壊された後。
ひびの入ったアスファルトの上を歩く。瓦礫となった建物が視界の隅をよぎった。
こんな所すぐに出よう。いい加減うんざりだ。
いつしか俺は走り出していた。まるでビデオの早回しのように周りの景色が過ぎ去ってゆく。
息が荒くなる。ただがむしゃらに走った。しかし、静まり返っているはずの街から物音がした事で、俺は思わず立ち止まった。
「くっ。」
周りを警戒し見渡す。

「のわっ、ちょ!!」

突然後方から響いた声に振り向き、D・ディスクを構えた。
「痛てて・・・。」
瓦礫の中から出て来たのは、白い髪をした少女。バランスを崩したのか倒れ込んでいた。
あっけにとられ、思わずその少女を見つめた。
「・・・・。」
少女はこちらを見ながら、困った顔をする。
「あのぉ・・・」
俺はD・ディスクを仕舞った。どうやら敵意は無いらしい。その少女に歩み寄った。
「・・・え、えとぉ・・私何も持ってない・・よ?」
少女はたじろぐ。俺はズボンのポケットからハンカチを取り出した。
「けがをしている。」
少女はその言葉に自分の腕を見た。
「え?・・あ、これは前からで別に大丈夫だよ・・・?」
無言で少女の腕にハンカチを巻いた。
「このまま放置すれば悪化する。」
少女は不思議そうに俺を見た。
「あ、ありがとう・・・。」
「ここにはいつから居る?」
俺は少女に問うた。
「えと・・つい最近からだけど・・。」
「そうか。」
ふと少女の足が目に入った。ボロボロになった靴がなんとか少女の足にしがみついている。
「その靴。」
「・・これ?これは前から履いてる奴で・・・。」
俺は少女の顔を見た。
「貸してみろ。俺が直す。」
「え、でも、悪いよそんな。」
少女は困ったような顔で言った。
「そのままじゃけがをする。それとも直したくない理由があるのか?」
「そういうわけじゃないけど、今会ったばかりの人に物を直してもらうなんて・・。」
俺は腰のベルトにつけた道具箱を取り出しながら言った。
「気にするな。これからも使う物なんだから直さないと。」
「うーん・・じゃあ、直して貰おうかな。えへへっ、君優しいんだね。」



その時だった。


『被験体0042発見!!』
突如前方から眩しい閃光が当てられた。その中から仰々しい制服を着た無数の人影が現れ、俺と少女を取り囲んだ。
「いやっ・・・・。」
少女は震え、怯えている。
人影の中から、一人の男が前に出た。
「なんだ?逃げてる間にボーイフレンドでも作ったのか『0042』?」
男はニヤリと笑いながらそう言い俺に近づいた。
「お前が誰だかしらねぇが、この女は貰っていくぜ。念のためお前も調べさせてもらうからな。」
肩に置かれた男の手を払いのけ、突き飛ばした。
「なにすんだお前!!」
激情する男を睨みつけ、D・ディスクを構えた。
「この子を連れて行きたければ、俺を倒してから連れて行け。」
俺の顔を見たその男の顔が歪む。
「おいおい、ナイト気取りか?お前、俺たちに歯向かうとどうなるか分かってんのか。」
俺は後ろでうずくまる少女に目をやった。
「・・・靴だ。」
「は?」
男の方に向き直る。
「まだ、靴を直していない。俺はまだ約束を果たしていない。」
男は腕に取り付けたD・ディスクを展開する。
「『0042』・・お前、ずいぶん変な奴をボーイフレンドにしたようだな。」
横に居た部下と思われる一人が男に寄った。
「木嶋さん、こんな奴の相手をするより被験体の捕獲を・・」
男はその部下を睨みつけた。
「俺は喧嘩を売られたんだぞ。どこのガキとも分からん奴相手に逃げたとなっちゃあ、俺の腹の虫が収まらねぇ・・!!」
男は振り向き、周りの部下に言った。
「デュエルが終わるまで被験体には手を出すんじゃねぇぞ!!そんなこと俺のプライドが許さん!!」
俺は男に言う。
「準備は済んだか?」
男は向き直った。
「あぁ、叩きのめしてやるよ・・・!!」


『デュエル!!(LP4000 VS LP4000)』


男は俺を指差し言った。

「せめてものハンデだ、先攻はくれてやる。だが、ドローはするなよ。」
「そんなこと分かっている、俺のターン。」

俺は手札からカードを取り出し、D・ディスクにセットする。

「俺は手札から《コープスナイト・ウェイス(☆4/闇/アンデット/1700・0)》を攻撃表示で召喚。」

闇の甲冑を纏った実体の無い剣士が、フィールドに出現する。

「俺はこれでターンエンド。」

ターンが男に回る。


「モンスターの召喚だけで終わりだと?舐めやがって、俺のターン!!」

男は手札のモンスターを場に出した。

「俺は手札から《ネオバグ・2(☆5/地/昆虫/2000・1900)》を特殊召喚!!」

巨大な昆虫型モンスターが現れ、羽音を響かせた。

「こいつは自分の場にカードが無い場合、特殊召喚できる効果を持つ!さらに《ネオバグ・2》の効果発動!この効果での特殊召喚に成功した時、デッキ・手札から《ネオバグ》1体を、特殊召喚できる!!」

男のデッキから1枚のカードが取り出される。

「俺はデッキから《ネオバグ(☆4/地/昆虫/1800・1700)》を特殊召喚!!」

俺は顔を歪めた。

「所詮はガキのデッキ、ガキのデュエルだ!!バトル!!《ネオバグ》で《コープスナイト・ウェイス》を攻撃!!」

闇の甲冑は昆虫型モンスターの牙に砕かれ、散った。

「くっ・・!(LP4000→3900)」

男は俺を指差し、追撃の合図をする。

「続いて《ネオバグ・2》でダイレクトアタック!!」

攻撃の命令でモンスターが動き出す。迫る大アゴが、俺の身体を貫いた。

「ぐっ・・。(LP3900→1900)」

膝をついた。男は高々と笑う。

「ははははっ!!大見得切った割には大したことねぇな!!」

俺はすぐさま立ち上がり、体制を立て直した。

「貴様のターンだぞ。早く続けろ。」

男はいらついた表情で手札のカードを取り出す。

「けっ、俺はカードを1枚セットしてターンエンド。」

「この瞬間、破壊された《コープスナイト・ウェイス》の効果発動。ウェイスが墓地に送られたターンのエンドフェイズ、デッキから「コープスナイト」モンスター1体を手札に加える。俺は《コープスナイト・エレン(☆3/闇/アンデット/1200・0)》を手札に加える。そして俺のターン、ドロー。」


デッキからカードを引く。なんとか攻撃を耐え抜かなければ、あのモンスターを召喚するまで。

「俺は手札から《コープスナイト・ギミー(☆3/闇/アンデット/1500・0)》を召喚。」

その体格に合わない大きな甲冑を着た小柄な剣士が出現する。

「ターンエンド。」


男は俺を睨みつけて来た。

「おいお前、俺をおちょくってんのか?そんなチンケなモンスターで何をしようってんだ!!あ!?」

俺は男を睨み返した。

「俺はターンを終了した。さっさとドローしろ。」

男はいらつくままデュエルを進めた。

「ちっ、ハッタリかましてこの様じゃどうしようもねぇな!!俺のターンドロー!」

ドローしたカードを見て男はにやりと笑った。

「どうやら、このターンで終わりなようだ・・・!!」

「何。」

男がドローしたカードをD・ディスクにセッティングする。

「俺は場の《ネオバグ》《ネオバグ・2》をリリースし、《クィーン・ネオバグ(☆8/地/昆虫/3000・2900)》をアドバンス召喚する!!」


2体の昆虫型モンスターが場を離れると同時に、恐ろしく巨大な昆虫の女王が地面を震わせた。
俺はそれを黙って見つめる。


「どうだ!!これが俺の最強のモンスターだ!!《クィーン・ネオバグ》の効果発動!!1ターンに1度、自分のデッキ・手札・墓地から《ネオバグ》1体を特殊召喚する!俺は墓地の《ネオバグ》を特殊召喚!!」

再び現れる昆虫型モンスター。

「バトルだ!!《ネオバグ》で《コープスナイト・ギミー》を攻撃!!」

小柄な剣士に獰猛な牙が迫る。

「俺は手札の《コープスナイト・スケイル(☆3/闇/アンデット/1400・0)》の効果を発動。相手モンスターの攻撃宣言時、このカードを墓地に捨てる事で自分フィールド上の「コープスナイト」モンスターの攻撃力を、バトルする相手モンスターの元々の攻撃力と同じ数値にする。(ATK1500→1800)」

「相打ち狙いか!だがそうは行かねぇ!!リバースカード発動!!」

男の場に伏せられていたカードが開く。

「罠カード《ヒール・ノックアウト》!!このカードは自分フィールド上のモンスターがバトルする時、そのバトルで発生する相手への戦闘ダメージを無効にする事で、自分のモンスターの攻撃力をターン終了時までその相手モンスターの攻撃力分アップさせる!!これで《ネオバグ》の攻撃力は1800ポイントアップ!!(ATK1800→3600)」

罠カードの効果によって強化されたネオバグは、ギミーの甲冑に噛みついた。

「破壊された《コープスナイト・ギミー》の効果発動。ギミーは破壊された時、自分のデッキから「コープスナイト」モンスターを3枚選び墓地に送る。俺は《コープスナイト・クレス》、《コープスナイト・アロウ》、《コープスナイト・ヴェルナンド》の3枚を墓地に送る。」

選択された3枚のカードが墓地へ向かう。

「そして、《ヒール・ノックアウト》の効果で俺へのダメージは無い。」

俺の言葉を男が笑う。

「んなことはわかってんだよ!!この瞬間《クィーン・ネオバグ》の効果発動!!自分の場に存在する昆虫族・通常モンスターが相手モンスターをバトルで破壊した場合、そのモンスターの攻撃力分相手にダメージを与える!!」

男は俺の墓地を指差した。

「破壊したモンスター《コープスナイト・ギミー》の攻撃力は1800!よってお前に1800のダメージを与える!!」

「・・・うぐっ・・・・!!(LP1900→100)」

ダメージによろめき、膝を折った。残りのLPは100。対して相手のモンスターは攻撃力3000。
後ろを振り向いた。少女は頭を抱えうずくまっている。

「どうだ!!この俺に喧嘩を売った事を後悔するんだな!ははは!!」

「まだだ・・・。」

俺は立ち上がる。

「まだ・・俺は約束を果たしていない。」

「あ?今更何言ってんだ?」

俺は振り返り、うずくまる少女を見つめた。

「俺はまだ彼女との約束を果たしていない。その約束を果たすまで俺は絶対に倒れない。」

「ほざけ!自分の場を見てからものを言え!次の攻撃でお前のライフは0だ!行け《クィーン・ネオバグ》!!あのガキにダイレクトアタック!!」

女王は巨体を震わせ、猛進する。眼前に迫る牙が俺を捉えた。

しかし。

「手札から《コープスナイト・エレン》の効果を発動。自分フィールド上の「コープスナイト」モンスターが破壊されたターンに、このモンスターを手札から守備表示で特殊召喚できる。」

闇の甲冑を身に纏った女剣士がフィールドに膝をついた。

「ちっ、だったらその雑魚を蹴散らせ《クィーン・ネオバグ》!!」

獲物を変えた女王は、巨大なアゴでエレンを持ち上げ粉々に噛み砕いた。

「くっ・・・。」

「所詮、雑魚は雑魚でしかない!お前にこの《クィーン・ネオバグ》は倒せねぇんだよ!!!」

今の俺の手札に《クィーン・ネオバグ》を倒せるモンスターは居ない。だが、そんなことは関係ない。俺に取って大事なのは約束を果たす事。

「言いたいことはそれだけか。」

「けっ、次で終わりにしてやる・・・!!俺はこれでターンエンドだ!!」

あのモンスターが壁となるのなら、俺はただそれを越えるだけ。もう準備は整っている。後は引き当てるだけだ。


「俺のターン。」

デッキの上に手を伸ばした。

「ドロー!!」

来たか。

「俺は手札からチューナーモンスター《コープスナイト・エリー(☆3/闇/アンデット/チューナー/1000・0)》を召喚!」

小柄な少女剣士がフィールドに躍り出た。

「何ぃ!?チューナーだと!!?」

男は驚いたが、すぐに平静を取り戻した。

「って、お前のフィールドには他のモンスターが居ねぇじゃねぇか!!また壁モンスターを出してターンエンドか!?あ!?」

「他のモンスターなら、ここに居る。」

その時、俺の墓地が輝く。これこそが《コープスナイト・エリー》の能力。

「《コープスナイト・エリー》は召喚成功時、墓地に存在するレベル4以下の「コープスナイト」1体を特殊召喚できる!」

「な、なんだと!!!」

エリーは剣を投げ、フィールドに穴を開けた。その穴から墓地の仲間が釣り上げられ復活する。

「俺は墓地から《コープスナイト・ウェイス》を特殊召喚!これで全ての準備は整った。俺はレベル4の《コープスナイト・ウェイス》にレベル3の《コープスナイト・エリー》をチューニング!」

エリーの身体は光の輪となり、ウェイスの甲冑を包み込んでゆく。


「闇の甲冑よ!鋼の闘志をその身に宿し、敵を切り裂く騎士となれ!シンクロ召喚!現れろ!!《コープスナイト・デッドジャック(☆7/闇/アンデット/シンクロ/2500・2000)》!!!」


誇り高き闇の騎士はその剣を構え、フィールドに降り立った。

「シンクロ召喚だと・・・!!だが、攻撃力は2500!!そいつじゃ《クィーン・ネオバグ》は倒せねぇ!!」

男はシンクロモンスターの登場に焦りつつも、その攻撃力の低さを指摘した。

「あぁ。確かにそうだ。このままじゃ《クィーン・ネオバグ》は倒せない。」

「じゃあなんだ!!何がしたいんだお前は!!」

俺は《クィーン・ネオバグ》を睨んだ。この壁を越える!!

「バトルだ!《コープスナイト・デッドジャック》で《クィーン・ネオバグ》を攻撃!!」

デッドジャックは剣を構え、飛び出した。その眼光は虫の女王を捉える。

「血迷ったか!こっちの攻撃力は3000!!返り討ちにしてやれ《クィーン・ネオバグ》!!」

女王の咆哮が上がる。しかし、デッドジャックは一人では無い。

「墓地の《コープスナイト・クレス(☆2/闇/アンデット/攻1100・0)》の効果発動!!」

「何っ!?墓地から!?」

俺は墓地から取り出したカードを男に見せつけた。

「クレスは自分の墓地に「コープスナイト」モンスター以外のカードが存在しない場合、デュエル中1度だけ相手の墓地の魔法・罠カードを発動できる!」

「なんだと!!」

男の墓地が光り、1枚のカードが取り出される。

「俺が発動するカードは・・・罠カード《ヒール・ノックアウト》!このカードは自分フィールド上のモンスターが戦闘を行う時、その戦闘で発生する相手へのダメージを無効にする事で、自分のモンスターの攻撃力をターン終了時まで相手モンスターの攻撃力分アップさせる!この効果により《コープスナイト・デッドジャック》は《クィーン・ネオバグ》の攻撃力3000ポイント分、自身の攻撃力を上げる!!(ATK2500→5500)」

「俺のカードを利用して・・・貴様!!!」

「行けデッドジャック!!『殲滅のサイレントスライサー』!!」

一気に高加速したデッドジャックは揺らめいた剣の光のみを空中に残し、音も無く敵を切り裂いた。
刹那の斬撃により女王の身体は切り刻まれ、無惨に砕け散った。

「くっ、だが戦闘ダメージは・・」

俺は男の言葉を遮った。

「デッドジャックの効果発動!このカードがレベル5以上のモンスターを戦闘で破壊した時、自分の墓地に存在する「コープスナイト」モンスター1体につき、500ポイントのダメージを相手に与える!!」

デッドジャックの周りに墓地のコープスナイト達が次々に集まる。

「俺の墓地の「コープスナイト」は《コープスナイト・ウェイス》、《コープスナイト・スケイル》、《コープスナイト・ギミー》、《コープスナイト・エレン》、《コープスナイト・クレス》、《コープスナイト・アロウ》、《コープスナイト・ヴェルナンド》、《コープスナイト・エリー》の8体。よって・・・」

男の顔が歪んでゆく。

「8×500・・・4000ポイントのダメージを喰らえ・・!!」

「ば、バカな!!!」

男の元へコープスナイトの亡霊が一斉に飛んでゆく。その衝撃は本物となって男の仲間達をも襲った。

「ど、どうして!!?ソリッドビジョンじゃないのか!!」

「ぐわあぁっ!!!!」

コープスナイトに生気を吸われた男達はバタバタと倒れていった。襲われなかった者達は怯え切り、我れ先にと逃げ出した。


『勝者:霧野遊牙』


対戦相手が倒れ、周りから敵の姿が消えた後、ソリッドビジョンは勝者の名を掲げた。
俺は直ぐさまソリッドビジョンを切り、後ろでうずくまる少女に近づいた。

「もう、大丈夫だ。敵はいない。」

少女は顔を伏せたまま言った。

「・・・ルナ。」

「?」

伏せていた顔をゆっくりと上げた少女の目には涙が浮かんでいた。

「私の名前。」

「・・俺は、遊牙。霧野遊牙。」

少女は俺の服の袖を引っ張った。

「・・・こわかったよぉ・・・。」

俺は黙って少女の隣に座った。

「仲間が居る。」

「・・・え?」

俺は続けた。

「この街を東に抜けた先。俺の仲間達が居る。もし行く当てが無いならそこに来ると良い。」

「ほんとに・・?」

少女は少しだけ明るい顔を見せた。

「ああ。」

「ありがとう。」

微笑む少女に俺はベルトから道具箱を取り出し言った。

「ただし、約束を果たしてからだ。」

「うん・・!」




一方、ここはとある場所。


「本当なんです!ソリッドビジョンなのに・・・こう、グワーって!!!」

「木嶋隊長もそれで・・!!!」


「なるほど、さがれ。」

制服の男達は慌てて敬礼をし、部屋を出て行った。


「”敵”か・・・。」



THE END


次回第2話「威光のフランベルジェ」











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名無しのゴーレム
初めまして。名無しのゴーレムと申します。
とても面白かったです!続きを楽しみにしています。
(2015-05-01 20:59)
ター坊
初めまして。ター坊と申します。
女の子を助けるという、今までの遊戯王でありそうでなかった冒頭が印象的でした。ロマンチックな第1話の今後の展開が気になります。 (2015-05-01 22:30)
ほーがん
名無しのゴーレムさんコメントありがとうございます。
そうおっしゃってもらえるととても嬉しいです。これからも投稿させていただきます。 (2015-05-02 22:26)
ほーがん
ター坊さんコメントありがとうございます。
遊戯王でボーイミーツガールがやりたかったのが事の発端でした。
これからも読んでいただけるとありがたいです。 (2015-05-02 22:28)

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