MEMORY1　落ちこぼれの決闘者　作：ニョッキ

世界で活躍する決闘者たちを育成するために創設された学園デュエルアカデミア
この学園には大きく分けて３つの階級が存在する
裕福層や世界での活躍が期待される人材が所属するオベリスクブルー
成績優秀者のみが所属できるラーイエロー
成績次第では落第や退学もありえるオシリスレッド
そしてこの少年天樹　遊介もまたそんなオシリスレッドの一員である


遊介「･･･暇」

遊介「あ～暇すぎて死にそうだぁ～！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

遊介「いてっ」ﾋﾞｼｯ

古谷「こんな所で何してんだよおまえは」

遊介「なんだ古谷か」

古谷「なんだってなんだよ。それよりおまえ補習はいいのか？」

遊介「筆記は終わった。実技はこの後」

古谷「そうか。で、対戦相手は」

遊介「九条先生だよ」

古谷「あ～」

遊介「しかも担任の柊先生からは筆記の成績が悪すぎるからってことで補習が終わるまで授業以外のデュエルを禁止されたし」

遊介「ホントついてねぇよ」ｶﾞｸｯ

古谷「デュエル禁止令って・・・」

古谷「そういえば実技の補習って何時からなんだ？」

遊介「５時からだけど」

古谷「・・・マジかよ」

遊介「まあでもまだ３０分くらいあるしデュエル場へ行くのはもう少し後でいいだろ」

古谷「時計をよく確認してみろ」

遊介「えっ」ﾁﾗｯ

遊介「５時・・・３０分！！！」

遊介「１時間読み違えたーーーー」

遊介「ヤバい！早くデュエル場に行かねえと」ﾊﾞｯ

古谷「おいっ！デッキ忘れてるぞ」ﾋｮｲｯ

遊介「おお悪い！この借りは後で返すから」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

古谷「おまえに借り返してもらったことは一度もないけどな」

ーデュエル場ー

九条「･･･遅い」ｲﾗｲﾗ

九条「柊先生！いったいこれはどうゆうことですか！！」

柊「どういうことといわれましても・・・」

九条「補習に３０分以上も遅れるなど前代未聞ですよ！！！」

九条「これだからオシリスレッドは」

柊「ハ、ハハハハ･･･」

遊介「すいませーーーん！遅れました！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

九条「遅い！遅すぎる！！」

九条「補習に遅れてくるなど君は一体なにを考えているんだ！！」

遊介「す、すいません」

柊「まあまあ、本人も反省してることですしとりあえずお説教は補習の後ということで」

九条「まったく、これだからオシリスレッドは・・・」

九条「まあいいでしょう。私も忙しい身なので一人の生徒ばかりに時間をとられるわけにいきませんし」

九条「そうだ、念のためいっておきますが実技補習のルールは１０ターン以内に私のＬＰを半分以下にできれば合格です」

九条「いいですね」

遊介「はい！！」

九条「まあ君のような生徒がこの私のＬＰを１０ターン以内に半分にできるとは思いませんが」ｽｯ

九条「デュエルディスクスタンバイ！！」

遊介「デュエルフィールドオン！！」

デュエルフィールドセットアップ･･･

デュエルモードを作動します･･･

デュエルモード完了

デュエルを開始してください

遊介・九条「デュエル！！」