Part05 会長の意地(2)　作：金目鯛融合

エイリアン手札5→6→5→4
北条手札2

エイリアン「ナぜレギュラスはハカイされナイ…」

北条「ブルズアインのテキストをよく見ろ」

そう言って北条はエイリアンに《セリオンズ“ブルズ”アイン》のテキストを見せた。

セリオンズ“ブルズ”アイン
星7／炎属性／戦士族
ATK2100／DEF1600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①：自分の墓地の、「セリオンズ」モンスターまたは戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。②：自分フィールドの「セリオンズ」カード1枚と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。③：このカードを装備した「セリオンズ」モンスターは、攻撃力が700アップし、このカード名の②の効果を得る。

今レギュラスは、ブルズアインを装備している。それにより、攻撃力が700上がって3500になっているのだ。

エイリアン「ダガ横のアルギロの歯車ヲハカイすル！」

アルギロの歯車が破壊されたことによって、円盤闘技場が回転しなくなった。

エイリアン「サラに手札カら《ガスト・エイリアンヲ召喚！効果発動！ライフヲはらウカ？」

北条(今俺の手札には「増殖するG」がある。うちどきはここだな。)

北条「それにチェーンして増殖するGの効果を発動！このターンお前が特殊召喚するたびに1枚ドローする！」

北条手札2→1

だが、そんなものを打たれたところで展開を止めるわけには行かない。

エイリアン「ミストエイリアンとガストエイリアンデオーバーレイネットワークヲ構築！エクシーズショウカン！来い、《バーナード・エイリアン》！」

バーナード・エイリアンが降臨した。今まさに闘技場を焼き尽くさんとする勢いだ。

北条手札1→2
北条「なんだあれは？黒枠のカードなんて見たことがないぞ⁈」

さすがに北条会長も動揺した。黒枠のカードを初めて見たからだ。北条会長の「セリオンズ」は、メインデッキのみで戦えるデッキだ。そのため、EXは自身のデッキに採用している《強欲で金満な壺》のコストとしかこれまで考えていなかったのである。

エイリアン「バーナードエイリアンのコウカ発動！1ターンに1度、相手ニ400ダメージヲアタエ、フィールドノオーバーレイユニットヲ1つ取り除ク！取り除クノハ自身ノオーバーレイユニットノガストエイリアンダ！」

北条「ここだ！リバースカードオープン！《セリオンズ・クロス》！墓地にアルギロシステムが存在する時、モンスター効果を無効にし除外する！」

エイリアン「オマエの墓地ニアルギロシステムとカイウカードはナイ！」

しかし、北条の墓地にはアルギロシステムの代わりとなるシステム装置、アルギロの歯車があるではないか。

北条「アルギロの歯車は墓地でアルギロシステムとして扱う！よってバーナードエイリアンのモンスター効果は無効化され、除外される！」

アルギロの歯車が消し飛ばすシステムを起動すると、バーナード・エイリアンは、力無く異次元に消し飛ばされた。

エイリアン手札4→3
エイリアン「マダダ…手札カら永続魔法《深淵物質波動》発動！」

深淵物質波動
永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①：このカードの発動時に、自分の墓地の水族・闇属性モンスター1体を対象にする事ができる。その場合、そのモンスターを手札に加える。②：1ターンに1度、手札から水族・闇属性モンスター1体を捨て、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。③：このカードが墓地へ送られた場合に発動する。デッキからレベル4以下の水族・闇属性モンスター1体を墓地へ送る。

北条「レギュラスの効果発動！ブルズアインを墓地へ送って効果を無効にする！」

深淵物質から放たれた波動は円盤闘技場に直撃する前にレギュラスが遮断したが、これで最後の妨害を使い切った。あとはソリティアを見るしかない。

エイリアン「ダガ深淵物質波動ニハ墓地ノ効果ガアル！デッキカラ《リターナー・エイリアン》を墓地ヘ送ル！」

リターナー・エイリアン
星4／闇属性／水族
ATK0／DEF0
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①：このカードが墓地へ送られた場合に、墓地のこのカードを除外して発動できる。手札・墓地から水族・闇属性モンスターを1体ずつ選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは効果を発動できず、攻撃できない。

エイリアンは不滅である。墓地からもまた破壊を求めて蘇る。

エイリアン「リターナー・エイリアンのコウカで手札カラリターナー・エイリアンヲ、墓地カラガスト・エイリアンヲ特殊召喚スル！」

エイリアン手札3→2→1
北条手札2→3

エイリアン「特殊召喚した2体デオーバーレイ！来イ、《ソード・エイリアン》！」

大きな剣を携えたエイリアンが現れた。そのエイリアン自体も、レギュラスに勝るとも劣らない大きさだ。

ソード・エイリアン
ランク4／闇属性／水族
ATK2000／DEF0
水族・闇属性・レベル4モンスター×2
①：1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの元々の攻撃力が3000以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを墓地へ送る。②：このカードが直接攻撃で戦闘ダメージを与えた場合に発動する。このカードの攻撃力は相手の墓地のレベルが最も高いモンスターのレベル×200アップする。③：このカードの攻撃力が3000以上の場合、このカードはモンスターの効果で破壊されない。

北条手札3→4

エイリアン「ソード・エイリアンの効果発動！ミストエイリアンを取り除キレギュラスヲ墓地へ送ル！ミストエイリアンガ墓地へ送ラレタラ700ダメージ！」

エイリアンがその大剣でレギュラスを切り付けると、間もなく円盤闘技場から吹っ飛ばされた。

北条LP8000→7300

エイリアン「バトルダ！ソードエイリアンデ攻撃！」

前にレギュラスを一撃で倒したその剣が、北条に襲い掛かる。

北条「ぐっ！！」

北条LP7300→5300

エイリアン「ソードエイリアンガ戦闘ダメージヲ与えた時、レベルガ最も高イ相手ノ墓地のモンスターノレベル×200攻撃力ガ上ガル！」

ソード・エイリアンが倒した相手の力を吸い取り、さらに我がものとしていく。

ソード・エイリアン
ATK2000→3600

エイリアン「コレデターンエンドダ」

このターンで北条は大きく劣勢になった。円盤闘技場には巨大なサイボーグ獣の代わりに巨大なエイリアン型戦士がいる。その剣はさらに禍々しさを増していく。

北条「俺のターン、ドロー！」

北条(来た。これだ！)

しかし、ドローの神は北条を見放さなかった。