遊戯王シェイトール／第0話 シェイトール次元(前書き)　作：ああ乙乙

ワームホールとかいうので別次元に行き、そこで物語が始まるというのはアニメや漫画でよくあることだが、これが私たちの生活の中に潜んでいたなどとはひとつも思っていなかったのである。





ーーーー「ここは、どこなの？」

気がつけば、薄暗い地下室の中に入っていた。

ーー「まさか、ワームホールの中に入っていた？」

ーー「たしか、あの時に…」


ーー松野 遊里(まつの ゆうり)は、いつものように登校する時に、ふとした油断で落とし穴に落ち、そのままブラックホールのような渦巻きに流されていったのである。


ーー「あれが、ワームホールだったの？」
遊里は疑問に思ったが、あれは、たしかにワームホールだったのだ。

ーー聞こえますか？
なにか怖い声がした。

「聞こえてるよ」

遊里がそう返すと、遊里はあの地下室から離れていたのである。

「説明が遅れましたね。ここはーーーーーー


ーーーーーーシェイトール次元です」

「あなたは、誰なの？」


「私は、七道 桜華(しちどう おうか)です」

「桜華さん、とりあえずどこ行けばいいのかな」
「あの建物です」


ーーシェイトール小学校での、遊里の物語が始まる。