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威柱とそれに纏わる歴史に関して/その7 「教団」の苦戦 作:szmt

「簡威柱」の効果は劣化ながら、「大量に生産して配布することができる」というのは、大きく建つ「威柱」と比べても間違いなく性質は勝っているだろう。「教団」はその培った信仰心をもって恩恵を強化しているにも関わらず、「帝国」は十把一絡げの兵士たちに一つ「簡威柱」を持たせるだけでそれらの精鋭達に近い実力を得ることができる。
これは「帝国」にとって大きなメリットであり、また実際に戦争は優位に進めることができた。
栄華を誇っていた「教団」の勢力は大きく押し込まれ、それぞれ森、山、野の威柱周りに位置する教団都市以外の都市は凡そ落とされたといってもいい。威柱の恩恵によって保っている状態であった。
そうして膠着状態になると、次に苦しみ始めたのは「帝国」のほうだった。巨大な兵を抱える「帝国」のほうが次第に疲弊し始めたのだ。治癒の簡威柱などもあれど、消耗品としてさんざん扱ってきたそれらは元来「学都」からの輸入品。次第に資材も逼迫し始める。
主であるカイルガメシュは当時、停戦を要求しようとしたという。無論、現代我々の視点から見てもそれは当然のことであり、千日手になり民を苦しめるぐらいならと当然の判断でもある。
だが、その部下たち...アドルラトゥやジェンキドゥ達は反対、もうすぐで落とせるのだからと戦争を継続することを決定する。その「もうすぐ」が無限に近い程に遠いことを見抜けなかった二人は、さらなる帝国の疲弊に加担してしまう。
同じく疲弊しきった「教団」は最後の手として、地、空の威柱の恩恵に掛けることになる。「恩恵はある」とされた二つの威柱の実態は存在が証明されてから長い年月を経た当時でもまだ具体的には判別されておらず、まさしく「神に頼み込んだ」のだ。当時の主であるポルップスも相当苦心した末の判断であったと記録に残っている。
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