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真目譜理子とサーカス世界/29.「True Darkness」 作:tres

「…」

(全員の攻撃が通れば勝ち…!だけど、今回も伏せカードあり…)

(何らかの方法で妨害されるって考えると…攻撃する順番も重要になるかもしれない)

(ドラゴネシアの今の攻撃力が4500でアイリスのLPが15700だから…Y(ヴァーティカル)・ライナーの分を差し引いても、2体までは減っても届く計算…)

(あ、でもどっちにしてもドラゴネシアで攻撃表示のB(ベイン)を攻撃しないと届かないから…それなら)



「バトル、パフォーマー・クラブでF(フェイト)に攻撃」

(さあ、発動してくる…?)



「ったくもう!まさか1ターンでそんなフィールドにしてくるなんて考えもしなかったわ!」

「…」





「当然タダじゃ攻撃受けないわよ!罠発動、《レベル・コネクト》!」

「…!」

(また知らないカード…!)

「自分フィールドのPモンスター2体を対象として発動できる」



「そのモンスターのレベルをそれぞれ青スケール、赤スケールとして扱い、そのモンスター2体をアーク素材としてEXデッキに表側表示で加え、アークモンスター1体をアーク召喚する」

《レベル・コネクト》
通常罠
このカードを発動するターン、自分はAモンスター以外のモンスター効果を発動できない。
(1):自分フィールドのPモンスター2体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルをそれぞれ青スケール、赤スケールとして扱い、そのモンスター2体をA素材としてEXデッキに表側表示で加え、Aモンスター1体をA召喚する。



(アーク召喚…!?)

「対象はB(ベイン)とE(エンヴィ)の2体!レベルはどっちも7!」



「アタシは青スケール7のB(ベイン)と赤スケール7のE(エンヴィ)を」





「コネクト!」





「アーク召喚!」





「《トライアングル・スコーピオン》!」

《トライアングル・スコーピオン》攻撃表示
アーク・効果モンスター
星9/地属性/昆虫族/攻2700/守1200
青スケール6~7+赤スケール6~7
このカード名の(2)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):「トライアングル・スコーピオン」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードのA素材としたカードのPスケールの合計によって以下の効果を適用する。
●12:このカードがA召喚に成功した時に発動する。このカード以外のフィールドのモンスターを全て持ち主の手札に戻す。
●13:このカードがA召喚に成功したターン、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、戦闘を行う相手モンスターの元々の攻撃力分アップする。
●14:
(3):モンスターゾーンのこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に手札のPモンスター1体を相手に見せて発動できる。そのモンスターを自分のEXデッキに表側表示で加え、自分はデッキから1枚ドローする。



「《トライアングル・スコーピオン》の効果はアーク素材にしたPスケールの合計によって決定するわ!」

「Pスケールの合計は7と7で14、よって14の効果発動!」



「このカードが自分メインフェイズ1以外でアーク召喚に成功した時、相手の手札をランダムに1枚選んで捨てる!」

「っ…」

譜理子手札→墓地《シンメトリアル・セット》



「さあ、これでフィールドのPモンスターと「シンメトリアル」カードは2枚減ったわね」

《トライアングル・スコーピオン》攻撃力2700→500 守備力1200→0
《アシンメトリアル・F(フェイト)》攻撃力0→100 守備力0→400
《幻双煌翼竜ドラゴネシア》攻撃力4500→3900 守備力4500→3900



(う…《シンメトリアル・セット》を発動してたら…いや、届かないのは同じ…)

「…攻撃対象の変更、パフォーマー・クラブで《トライアングル・スコーピオン》に攻撃」

「ふん、ドラゴネシアから攻撃しなかったのは正解よ。そのプレイングは褒めてあげる」

「…どうも」

アイリスLP15700-2500=13200

(アイリスのあの余裕の笑みが気になるところだけど…今はダメージを与えることだけに集中)

「パフォーマー・ダイヤでF(フェイト)に攻撃」

アイリスLP13200-2600=10600

《幻双煌翼竜ドラゴネシア》攻撃力3900→3600 守備力3900→3600



「だけど、それだけじゃ勝てない」

「…?」

「どんなにプレイングが優れていても、絶対的な力には敵わないものよ」

「…どういう意味?」

「ふふ、次のターン教えてあげるわ。ほら、攻撃を続行しなさい」

「…パフォーマー・スペードで攻撃」

アイリスLP10600-3000=7600

「パフォーマー・ハートで攻撃」

アイリスLP7600-3000=4600

「ドラゴネシアで攻撃」

アイリスLP4600-3600=1000



(何か胸騒ぎがする…次のターン、アイリスが何かとんでもないものを仕掛けてくるような…)

(このままターンを終わらせたくないけど…メイン2に入っても、できることは何も無い…)

「…ターンエンド」

(全ては次のターンの、アイリスの行動次第…!)



EX8 墓地9 除外3
アイリス LP1000 手札2
◇ ア イ ウ ◇
◇   場   ◇
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ア=《アシンメトリアル・センサー》
イ=《シンメトリアル・セット》
ウ=《アシンメトリアル・リカバリー》
場=《アシンメトリアル・ダークネス》

TURN12→13 譜理子→アイリス

あ=《シンメトリアル=パフォーマー・スペード》攻撃表示
い=《シンメトリアル=パフォーマー・ダイヤ》攻撃表示
う=《幻双煌翼竜ドラゴネシア》攻撃表示
え=《シンメトリアル=パフォーマー・クラブ》攻撃表示
お=《シンメトリアル=パフォーマー・ハート》攻撃表示
場=《エンタメトリアル・シアター》
U=《シンメトリアル=U(アンブレラ)・ハンガー》青スケール5
Y=《シンメトリアル=Y(ヴァーティカル)・ライナー》赤スケール1
あ い う え お
U   場   Y
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
譜理子 LP2300 手札2
EX8 墓地8 除外1



「アタシのターン、ドロー!」

「スタンバイ、メイン」

「それじゃあ予告通り教えてあげようかしら」

「…」



「D(ディスペア)を青のPゾーンに発動し、C(ケイオス)を赤のPゾーンに発動!」

《アシンメトリアル・D(ディスペア)》
【Pスケール:青9/赤-】
このカード名の(1)(2)のP効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に、除外されている自分の地属性または風属性の「アシンメトリアル」Pモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを効果を無効にして相手フィールドに特殊召喚する。
(2):もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に、「アシンメトリアル・D(ディスペア)」以外の相手フィールドの闇属性「アシンメトリアル」モンスター1体を対象として発動できる。このカードを除外し、そのモンスターのコントロールを得る。

《アシンメトリアル・C(ケイオス)》
【Pスケール:青-/赤9】
このカード名の(1)(2)のP効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に、除外されている自分の水属性または風属性の「アシンメトリアル」Pモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを効果を無効にして相手フィールドに特殊召喚する。
(2):もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に、「アシンメトリアル・C(ケイオス)」以外の相手フィールドの闇属性「アシンメトリアル」モンスター1体を対象として発動できる。このカードを除外し、そのモンスターのコントロールを得る。



(スケール9が2枚…!)

「ふふ、察したみたいね。だけどスケール9×2で呼び出せるアークモンスターはアタシのEXデッキには入ってないわ」

「…じゃあ何で発動ーーー」



「!…そっか、墓地のあのモンスター…!」

「そうよ!よく覚えてたわね!」



「墓地の《アビス・ブルー・マーメイド》を除外して効果発動!」

「自分の青Pゾーンのカード1枚を対象とし、0~9までのPスケールを宣言して発動できる」

「このターン、そのカードは宣言したPスケールになる。アタシが宣言するスケールは…」



「0!」

《アシンメトリアル・D(ディスペア)》スケール9→0



「さらに墓地の《ボルケーノ・レッド・ホーク》を除外して効果発動!」

「自分の赤Pゾーンのカード1枚を対象とし、0~9までのPスケールを宣言して発動できる」

「このターン、そのカードは宣言したPスケールになる。もちろん宣言するスケールは…」



「0!」

《アシンメトリアル・C(ケイオス)》スケール9→0



「スケール0が2枚…!」

「さあ、これで準備が整ったわ!」

===来るよ、譜理子ちゃん。

クラウンがそう言った直後、この場を包む空気が一変した。

背筋が凍り付くような、えも言われぬ強烈な寒気がわたしを襲う。

《アシンメトリアル・ダークネス》発動時にクラウンが言っていた底知れない深い暗闇、というものを身を持って実感させられているような気分だった。

「今からアナタたちに見せてあげる…!全てを終わらせる最後の闇をね!」



「アタシはスケール0「アシンメトリアル」カードのD(ディスペア)とスケール0「アシンメトリアル」カードのC(ケイオス)を」





「コネクト!」





繋がる闇と闇。





「アーク召喚!!!」





やがてそれは新たな闇を呼び起こす。










「虚空の弧に導かれし真なる非対称の現し身よ!今常闇の世界より蘇りを果たし、邪悪なる光に終焉を齎せ!!」










「《アシンメトリアル・Z(ズィリス)》!!!」





「アシンメトリアル…Z(ズィリス)…!?」



「あはは!どうかしら?これがアタシの切り札、《アシンメトリアル・Z(ズィリス)》よ!」



(これが…アイリスの切り札…!)



闇を纏って現れたのは、『Z』の名を冠するアシンメトリアル。

名実ともにアシンメトリアルの最終兵器であることは間違いない。



しかし《アシンメトリアル・Z(ズィリス)》を包む闇が霧消した次の瞬間、フィールドに存在していたのは…



その大仰な召喚口上からは想像もつかないような、





両目を瞑り、両腕で膝を抱えて座る、





薄絹に身を包んだ華奢な少女だった。



(!?このモンスターって、まさか…!)

初めて見るはずのその少女。だけどその少女が一体誰なのか、わたしには…わかってしまっていた。

『ねえ、クラウン…』

===譜理子ちゃんが思っている通りさ。





===いつ以来だったかな。生前の姿を見るのは。

『やっぱり…って、生前…!?』

(じゃあ、アイリスはもう…)

===体が無いからね。少なくとも譜理子ちゃんたちの世界の住人では、もうなくなってるかな。

『!…ねえ、ちょっと待って…もしかしてこの世界って…!』

===ああ、心配しないで。譜理子ちゃんたちはちゃんと生きてるよ。ここはあの世ってわけじゃないからさ。

『…』

===まあこの世ってわけでもないんだけどね。とにかく帰るべき世界に帰れるかどうかは譜理子ちゃんの手にかかってるよ、って今更言うまでもないか。

『うん…そうだね』

(さあ、アイリスの切り札…《アシンメトリアル・Z(ズィリス)》の効果は…)





「!?…」



(何これ…効果もステータスも、見えない…!?)

『クラウン…!』

===カードが見えないね。ボクの方も同じだよ。

デュエルディスクに表示されるはずのカードの全体図と情報が、何度操作しても見えない。

一瞬、エラーや故障を疑ったけれど…その可能性は無さそうだった。

デュエルディスクは他のカードと同様に《アシンメトリアル・Z(ズィリス)》の存在を認識しているし、それ以外は正常に機能している。

だけど、《アシンメトリアル・Z(ズィリス)》のそれだけは…



まるでカード全体を隠すかのように…





闇が映っているだけだった。



「ふふ、驚いた?《アシンメトリアル・Z(ズィリス)》は他のカードと違って特別製なの。アタシ以外には闇にしか映らないようになってるわ!」

「っ…」

「でも安心して、アーク召喚に成功したから効果以外は見れるわよ。あと効果外テキストも。不本意だけど、そうしないとデュエルが強制終了しちゃうから」

「!…」





《アシンメトリアル・Z(ズィリス)》表側守備
アーク・ペンデュラム・効果モンスター
星11/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
【モンスター効果】
スケール0「アシンメトリアル」カード×2
このカード名の(3)(4)(5)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
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ギガプラント
0と0で出てくるあたりラスボス感が凄まじい…。
切り札だけあってそう簡単にテキスト確認はさせて貰えないようだ……まぁよくあるアニメ展開になったということか。攻守?なのにテキストが見えないのは地味にキツいな。ホルアクティ的な奴じゃなければとりあえず定数は見えるのかな……?
主人公は実はご臨終していたなんてエグいバッドエンドじゃなくてよかった…。 (2020-01-14 17:30)
tres(トレス)
ギガプラント様
コメントありがとうございます。ついにラスボスが姿を現しました。
アニメだと自然な感じで効果を確認せず進行しますが、リアル寄りの世界観だと初見のカードを確認しないのはありえませんからね…当然ですがホルアクティのような場に出た瞬間に勝負が決まるようなモンスターではないので、デュエルはまだ続きます。
はい、ちゃんと生きております。少なくとも主人公は。 (2020-01-14 23:54)

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