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遊戯王Unite (k)Nights/Ep03 束の間の友情 作:

「や〜っほ、遊乃っ!約束通りカードショップ行こ〜!!」
私たちが≪太古の白石≫を盗んだ翌日の放課後。昨日霈ちゃんと約束した通り、私たちはカードショップに向かう。表向きはデュエルモンスターズ処 女ってわけだしボロが出ないようにしないとな……。
「おっ、また新しいコを引っ掛けたのかサメちゃんよう」
「も〜やたら偉そうなバイト君だなぁ……遊乃、この馴れ馴れしいチャラ男は盤城戒理(ばんじょう・かいり)。ウチの学校のデュエル部OBだよ」
紹介された、ピアスをいくつも開けた男に頭を下げる。……ってあれ?
「あの、もしかして盤城って……」
「んー?言わんとすることはわかるがその話はNGだぜい」
苗字からして昨日盗みに入ったあの博物館の経営者か何かだとは思うけど……。やめとこ、これ以上深入りしても今のところ私に利益はなさそうだし。
「このコは海原遊乃って言うんだけど……どうも初心者らしくてさ。初心者でも使いこなせてある程度強いデッキってない?」



「なかなか面白いね、デュエルモンスターズ……。それにしても霈ちゃん、やたらと強かったけどあれだけ上手くできるコツとかってあるの?」
2時間ほどカードショップでデュエルの手ほどきを受けていた。今はその帰路。
「……うーん、コツって言っても何回もやるしかないんじゃね?あたし思うんだけどさ、デュエルモンスターズも学校の勉強も似たようなものじゃない?」
デュエルはできても勉強はできないんだけどね、と霈ちゃん。
「何だって、才能に少しの差はあっても、大抵はやった分だけ身になるじゃん?勉強にしたって運動にしたって同じことよね」
「そう、だね……」
……あれ?なんで私今ちょっと不機嫌そうな声出したんだろ?霈ちゃんに変に思われてないといいけど……。
なんて思ってると、2人の携帯が同時に鳴った。
「あぁ、ごめん遊乃。ちょっとメール見させて」
「いいよ霈ちゃん、私もちょっと見たいものあるし」
うわぁ、嫌な予感しかしないんだけど……。
『明後日の深夜2時、赤萩家の屋敷に侵入して≪賢者の宝石≫を盗むので今のうちに準備しておいてください』
文面から察するにこれはルナかな……?って、明後日〜???
「あぁ、ごめんな遊乃……明後日、ちょっとお仕事入って遊べなくなったわ」
「……お仕事って?」
「あれ、言ってなかったっけ?あたし決闘警備のA部隊なんだけど」
……ねぇ霈ちゃん、決闘警備のA部隊ってそれ確か選りすぐりの精鋭部隊だよね?
私の嫌な予感は割と当たる方だって自負してたけど本当に当たるなんて思わないじゃん……。
「……ん?どうした遊乃?あたしと遊べなくなってそんなに悲しそうな顔すんなって、仕事ない日ならいつでも遊んでやるからさっ!」
「……うぅん、なんでもないよ霈ちゃん。お仕事、頑張ってね」
……本当に、どうするかなぁ。



「……うぃ、お仕事は明日。なのに呼び出した。YukNow、わたしに何か用?」
「うん。ちょっと聞きたいんだけど……
明日のお仕事、私以外に出られる人いない?」
「いない。わたし出るけど、他、期待しないで」
例のメールが届いた翌日、私はメールの送り主……ルナを呼びつけていた。
「臥龍は別の仕事。半蔵はいつものバイト。手空いてるの、わたし達くらい」
「だよね〜……」
「というか、急にどうしたのYukNow。お仕事を前にそんな顔するなんて、らしくない」
ルナは私を見つめながら首をかしげる。
「いやぁ……実はね……」
かくかくしかじか、と経緯を全て話す。するとルナは顔をしかめて、
「……うぇ、確かにそれキツいかも……でも、お仕事はお仕事」
「うん、それは分かってるんだけどね〜……」



翌日。霈は決闘警備の支部長に呼び出されていた。
「支部長〜、あたしになんか用〜?」
「用がなければわざわざ呼びませんよ、わたくし、あなたのこと嫌いですもの」
「んも〜いっつも一言多いんだから〜!それで、何の用かにゃ?」
艶やかな黒髪をくるくると弄びながら、女性は言う。
「……えぇ、今日の夜のお話ですよ。わたくしはあなたの実力だけは高く評価しているので、いらぬ心配とは思いますが……先日もこちら所属のセキュリティが何人かやられています」
「心配いらないってわかってるならわざわざ言わなくてもいいよ〜支部長、だってあたし強いし?それにホラ、友達が安全に暮らせる街作るためならいくらでも本気出すって〜」
霈は戯けるが、しかし女性は目を細め、
「魁盗団だけなら大したことはありませんが……最近はそれ以外のトレジャーハンターの話も聞きますし、何より、夜には出るって噂も」
「で、出る……?支部長、まさかそれってオバ……」
「誰がおばさんですか小娘、ぶっ殺しますよ」
「違うって支部長!おばさんじゃなくてオバケ!ってかそうやって早とちりするからおばさんって言われるんじゃね?」
「よし決めたクソガキ、お前一発シメる」



そしてお仕事当日。できれば霈ちゃんとは鉢合わせないようにしたいんだけどなぁ……。
「YukNow、お仕事に集中しろ。ふだん動かないわたし、先、行かせるな」
「あぁごめんねルナ……。確かそこ右だっけ?」
「うぃ。ただ、何人かいる気配する。ちょっと待って」
ルナはそう言うと、肩にかけた鞄からスプレー缶のようなものを取り出した。
「ルナ、それで何をするつもり?」
「こうするつもり」
言うなり、缶の栓を抜き、扉を数センチほど開け、それを投げ込んだ。
「別にデュエルする必要ないし。バカ正直に正面突破より、こっちの方が賢いでしょ」
「ところでルナ、今投げ込んだのは……?」
「うぃ、ルナちゃん特性神経ガスだけど」
「……うん。それ使うとただでさえ多い余罪が無駄に増えるからこれからは使わないようにね」
いや、流石に神経ガスはダメでしょ……。最悪死人が出ちゃうしそれまでやっちゃうともし捕まった時に窃盗だけじゃ済まなくなっちゃう……。
「YukNow、あのドアの向こう、パワーディスクの反応二つ。多分そこにセキュリティいる」
「それじゃ行きますか……。勝ちとお宝を頂きに、ね」
「うぃ、カッコつけんなYukNow」
ただ、さっき気絶したセキュリティたちの中には霈ちゃんはいなかったし……別の場所で仕事してる可能性もあるけど、ここにいる可能性の方が強いんだよね〜……バレないようにしないと……。


「おっ、やっぱ来ちゃった〜?待ってたよ〜泥棒サン。恨みとかは特にないけどお仕事だしさ〜、デュエルとか抜きに自首してくんない?」
あーあ、本当にいたよ……。霈ちゃん……。
「ふーん、そんなにわたしに負けるの、怖い?」
「ん〜、半分は違うかな〜。パワーデュエルでキミみたいな可愛い子を傷付けるのが怖いってだけ」
霈ちゃん、多分本心から言ってるんだろうけど……でも、一昨日のカードショップのデュエルを踏まえて考えると、ルナでは勝てなさそうだし……嫌だけど、私が挑むしかないよね。
「YukNow、こいつわたしにやらせて」
「ダメだよルナ、多分そいつはめちゃくちゃ強いし……ねぇ、そこの君、私とやらない?」
「おっ?意味深な質問だね〜!……お前、ユノって言われてたな〜?その名前、あたしの友達と似てるんだよね〜……二度とソレ名乗れなくしてやるよ」
ひぃっ……霈ちゃんこんなに怖い顔できるの……不覚にもキュンってきちゃった……♡
って違う違う!!公私混同するな私!!!
「……うぃ、わたしはそこのおっさんとか……さっさと消えて、目障り」
「それはこちらの台詞ですかな、チャレンジャー。ムフ、では参りましょうぞ!」
白い髭を蓄えた警備員と霈ちゃんが同時にパワーディスクを掲げる。
「「パワーフィールド、展開!」」

「知ってると思うけど、ここから出るにはあたしかお前がデュエルに勝利するしかないから、仲間呼んでも無駄だよ〜」
「うん、知ってるよ?君こそ知らないの?前、君のお仲間が私に無残にボロ負けしたの」
「知ってる〜、でもそれはあたしがソイツと同じ程度の力しかない場合の話だろ?」
霈ちゃんは真剣な目でこっちを見る。……本当に、逃げられるもんなら逃げたいけどね。
「んじゃ、お喋りはこの辺にして、そろそろ始めよ〜ぜ?」
「そうだね、どうせ始まったらすぐ終わるデュエルだけど、相手してあげる」
売り言葉に買い言葉でここまで来ちゃったけど……やるしかないか。
「「パワーデュエル!」」


「先行は譲ったげる〜。1ターン目で終わっちゃ可哀想だしね〜!」
「言うね雑兵ちゃん。それじゃあお言葉に甘えて……私のターン!」
可もなく不可もなくな手札……まぁ、悪くはないかな。
「手札から魔法カード≪増援≫発動!デッキから≪RP-見習い勇者ルミナス≫を手札に加える!」
これでひとまず時間稼ぎ、っと。
「≪RP-見習い勇者ルミナス≫を通常召喚!デッキから≪RP-老いぼれ騎士ネイツァン≫を手札に!」
私の手札には展開用のあのカードがある。
「さらに!魔法カード≪RPEv-勇士の酒場≫!
3体のRPモンスターを特殊召喚する!現れろ、キアル!ナック!ネイツァン!」

RPEv-勇士の酒場
通常魔法
①:自分フィールド上に光属性・戦士族の「RP」モンスターが存在する場合に発動できる。手札からそのモンスターと元々の属性が異なる、そのモンスターのレベル以下の「RP」モンスターを3体まで選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できず、この効果を発動するターン、自分はこの効果以外でモンスターを特殊召喚できない。

RP-見習い武闘家ナック
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1800/守500
①:自分フィールドにこのカード以外の「RP」モンスターが存在する場合、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。②:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

ひとまずはネイツァンとキアルを守備表示で置いて時間稼ぎかな……。
「これで私はターンエンド、さ、君のターンだよ」
「それじゃ行くよ〜、あたしのターン!ふんふん、いいカードを引いたな〜」
霈ちゃんは自身の手札と睨み合う。
「あたしは手札から≪レスキューキャット≫を召喚!さらに効果でこのコを墓地に送ってデッキから2体のワンちゃんを呼んじゃうよ〜!」
霈ちゃんが特殊召喚したのは、レベル3のダックスとプードル。レスキューキャットの効果でモンスター効果は無効になっているから効果は発動しない。
「現れろ!正義を貫くサーキット!」
霈ちゃんの頭上に、8つの鏃が付いたようなゲートが現れる。
「アローヘッド確認!召喚条件は、同じレベルの獣族モンスター2体!あたしはダックス、プードルをリンクマーカーにセット!サーキット・コンバイン!」
二匹の犬は、二つの矢印に吸い込まれていく。
「リンク召喚!来て〜、≪セキュリティドッグオペレータ・コリー≫!」

セキュリティドッグオペレータ・コリー
リンク・効果モンスター
リンク2/地属性/獣族/攻1800
【リンクマーカー:左下/右下】
レベルが同じ獣族モンスター2体
①:1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。手札・デッキ・墓地から「セキュリティドッグ」モンスターを2体までこのカードのリンク先に特殊召喚する。この効果を使用するターン、自分はこのカード以外の「セキュリティドッグ」モンスターの効果でモンスターを特殊召喚できない。

「もちコリーの効果使うよ〜!手札を1枚捨ててさっき素材にした2匹を呼び戻す!さらにその2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!来て〜、≪アーマーセキュリティドッグ・ブルグレネード≫!」
このモンスターは前に見たな。確か同じ属性・種族のモンスターがいないモンスターの攻撃力を場の犬分下げるんだっけ。
「バトル〜!まずあたしはコリーで邪魔なおっさんを攻撃〜!」
ネイツァンは破壊される。そしてネイツァンのロック効果は解除される。
「行っくよ〜!ブルグレネードで見習い武闘家ナックを攻撃〜!」
「くっ……!」

YukNow ライフ:4000→3200

効果を使わない……?まぁ、あれはいつでも使える効果だし展開してから使う気なのか。
「あたしはカードを2枚伏せてターンエンド。さ、お前のターンだよ〜」
「やるね……私のターン!……ルミナスを守備表示にして、カードを1枚伏せてターンエンド」
ほんっとうに初手が可もなく不可もなくな手札だったからなぁ……RP以外入れないなんてプライド捨ててカードショップ行った時に汎用のEXモンスターでも買っておくべきだったなぁ……。
「あれ、それだけ?手応えないな〜……あたしのターン、手札からダックス召喚して効果、プードルを手札に加えるよ〜」
あれ、この流れ前も見たような……。
「手札のブルを見せてダックスの効果。プードルを特殊召喚してブルを手札に加えよ〜っと。で、≪警備犬検査≫発動。フィールドのRPの攻撃力を半分にして墓地から≪セキュリティドッグ・ドクトレトリバー≫を特殊召喚するよ〜」

セキュリティドッグ・ドクトレトリバー
チューナー・効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻0/守2000
①:手札の「セキュリティドッグ」モンスター1体を相手に見せて発動できる。墓地からそのカードとレベルが同じ「セキュリティドッグ」モンスター1体を特殊召喚する。この効果を使用するターン、自分はこのカード以外の「セキュリティドッグ」モンスターの効果でモンスターを特殊召喚できない。

ありゃ、見たことのないモンスターが出てきたなぁ。今度は何をしてくるのかな……?

「あたしはレベル3のダックス、プードルに、レベル3のチューナー、ドクトレトリバーをチューニング!」

あっ、あれチューナーだったの?レベル9のシンクロ……なんかすごい嫌な予感が……。
「正義の光を灯す時!黒き密偵は牙を剥く!シンクロ召喚!来て〜、≪スパイセキュリティドッグ・デイン≫!」

スパイセキュリティドッグ・デイン
シンクロ・効果モンスター
星9/地属性/獣族/攻2800/守2200
地属性チューナー+獣族モンスター2体
①:このカードが「セキュリティドッグ」モンスターのみを素材にS召喚に成功したターンに発動できる。自分フィールドの「セキュリティドッグ」モンスターの数まで相手の手札を除外する。その後、デッキから「セキュリティ」カードを、除外した枚数-1枚までの任意の枚数手札に加えることができる。②:このカードが自分フィールドに表側表示で存在する限り、相手は手札を公開し続けなければならない。

「こいつがいる限りお前の手札はあたしに筒抜けってわけ〜、デインの効果発動、あんたの手札を除外させてもらうよ〜、ま、元から1枚しかないけどね〜」
くそっ、今の所まるで打つ手がない……!
「バトル〜!あたしはデインでルナミスを攻撃〜!黒影魔弾(シャドーバレット)!」
「ルミナスの効果!破壊されたことでデッキから≪RPEv-秘密の商店≫を手札に加える!」
これでなんとか持ちこたえられそう……。
「そんな簡単にあたしが油断させると思ったか〜?パワーカウンターを4つ使いパワースキル発動!≪ビースト・ツインアタック≫!フィールドの獣族モンスター1体はもう一度攻撃できる!」
げぇっ!複数回攻撃付与系だ!
「デインでキアルを攻撃〜!さらに≪ビースト・ツインアタック≫は対象にしたモンスターが戦闘でモンスターを破壊した時1度だけそいつの攻撃力分のダメージを与えるぜ〜!」

YukNow ライフ:3200→400

「うっ……!」
いてて……なかなかに手厳しいことしてくれるなぁ……ん?今なんかピシッて音しなかった?
「おい、嘘だろ……嘘って言ってくれよ……」
直後、霈ちゃんの声が震えを帯びたものに変わった。何かあったのかな……?
「……ッ!?」
…………な、ない!私の目元を覆ってた仮面がない!!そんな馬鹿なこと、だってあれは……まさか、霈ちゃんのパワーが強すぎて……?
「ユノって名前に、どっか見覚えのある雰囲気のツラ……まさかとは思ってたが、違うと思いたかったんだよ」
……ああ。私は本当にツイてない。こんなことになるってわかってたら、無理させてでもルナと霈ちゃんを戦わせてたはずなのに。
「うん……そうだよ。私は海原遊乃。遊芽川霈の友達“だった”海原遊乃その人だよ」
「お前が遊乃に化けてあたしをハメようとしてるって線は……無さそうだな。そういや、お前にはまだ言ってなかったよな?あたしが世界で一番嫌いなもの」
……まさか、こんなことになるなんてね。
「友情を踏みにじるヤツ、ソイツだけはこの手でブッ潰さないと気がすまない。……悪いな遊乃、今からあたしはテメェを本気でブン殴るぜ」
……そっか。そうだよね。また私の前から誰もいなくなるんだ。
「あたしは墓地の≪警備犬検査≫を除外し、速攻魔法発動!≪RUM-警備昇進≫!この効果でブルグレネードをランクアップさせる!」

RUM-警備昇進
速攻魔法
①:墓地の「セキュリティ」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。自分フィールドのXモンスター1体を選び、そのモンスターよりランクが1つから3つ高い同じ属性のXモンスター1体を、対象の自分のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

「1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築!義勇の旗を掲げし砲塔!悪を撃ち抜く閃光となれ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ、≪アーマーセキュリティドッグ・ドーベルショット≫!」

アーマーセキュリティドッグ・ドーベルショット
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/地属性/獣族/攻3000/守2500
レベル6「セキュリティドッグ」モンスター×2体以上
①:自分フィールドの「セキュリティドッグ」モンスターの攻撃力は、このカードのX素材の数×300ポイントアップする。②:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。フィールドの「セキュリティドッグ」モンスター以外の攻撃力を、フィールドの「セキュリティドッグ」モンスターのレベル・ランクの合計×200ポイントダウンする。この効果は相手ターンでも使用できる。③:このカードが戦闘または効果で破壊された場合に発動できる。墓地から同じレベルの「セキュリティドッグ」モンスター2体を特殊召喚する。

「これがテメェを裁く処刑犬だよ……ドーベルショット、海原遊乃にダイレクトアタック!マルチプル・トリガー!」
この攻撃が通れば私の負け……けど!
「私はパワーカウンターを全て取り除きパワースキル≪フィニッシュ・リード≫発動!バトルを終了させ、除外されているモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚!」
ここで負けるわけにはいかない。私はさっきデインの効果で除外されたモンスターを特殊召喚する。
「チッ……!あたしはこれでターンエンド!さぁ来いよ裏切り者、もうあたしとお前は友達でもなんでもない、遠慮なんかせず本気で来なァ!」
「その言葉、後で後悔しても知らないよ。私のターン、ドロー!」
大人しく負けてやるわけにはいかないから……だから、海原遊乃は本気で遊芽川霈を倒す。
「モンスターを反転召喚!暗い影よりその姿を現せ!≪RP-調教師ティム≫!」

RP-調教師ティム
効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻1800/守2300
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:手札の「RP」カード1枚を捨て、自分フィールドの「RP-新人調教師ティム」をリリースして発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:このカード名以外の自分フィールドの「RP」モンスター1体をデッキに戻し、相手フィールドのモンスター1体を選んで発動できる。エンドフェイズまでそのモンスターのコントロールを得る。

「さらに魔法、≪RPEv-秘密の商店≫!墓地のネイツァン、ナックを除外し、そのレベル以下のレベルのRPモンスター・勇者ルミナスを特殊召喚!」

RPEv-秘密の商店
通常魔法
①:自分の墓地の「RP」モンスターを任意の数デッキに戻して発動できる。そのレベルの合計以下のレベルの「RP」モンスター1体を特殊召喚する。その後、自分のLPが相手より3000以上少ない場合、デッキから1枚ドローできる。

「何しても無駄だ、あたしのフィールドにドーベルショットがいる限りセキュリティドッグの攻撃力は900アップするし、それを超えても効果を使ってお前のモンスターの攻撃力は2600ダウンする!」
そう。まだ何もできないのはわかってる。だけど……。
「そうだね。でもそれって、私がセキュリティドッグモンスターを使ってこない場合の話だよね?」
「そうだな。そしてセキュリティドッグを使えるのはあたしたち決闘警備だけ」
霈ちゃん、多分サレンダーしろって言ってくれてるんだろうな。友達と戦いたくないから……。その気持ちはわかるよ。でも、私に敗北は許されてないんだ……!
「ここで私はティムの効果を発動する!ルミナスをリリースし、相手モンスターのコントロールを奪取する!私は≪アーマーセキュリティドッグ・ドーベルショット≫を選択!」
セキュリティドッグを突破できない。ならどうやって突破すればいいか?答えは簡単。相手の中核を奪ってしまえばいい。
「ドーベルショットの効果で攻撃力が上がるのはプレイヤーのフィールドのセキュリティドッグだけ。いなくなったことで上がった数値は元に戻る!」
「チッ、だがその効果はエンドフェイズまで!次のあたしのターンで……!」
「残念だけど霈ちゃんに次のターンは訪れないよ。バトル。ドーベルショットでデインを攻撃」
「くっ……!」

霈 ライフ:4000→2900

「これで終わらせる!リバースカード!速攻魔法≪アンロック・アップデート≫!ドーベルショットをリリースし、デッキから同じ属性のRP1体を特殊召喚!」

アンロック・アップデート
速攻魔法
①:相手のLPが自分のLPの倍の数値より多い場合に発動できる。自分フィールドのモンスター1体をリリースし、そのモンスターと同じ属性の「RP」モンスター1体をデッキ・手札から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は元々の攻撃力の倍になり、ターン終了時に破壊される。

「その一撃で闇を穿ち、世界に光を取り戻せ!≪RP-武闘家ナック≫!」
ナックは仲間がいるとき、3回攻撃が可能。
「私はナックでコリーを攻撃!」
「チッ、あたしはパワースキル≪リカバー・アンド・シャットB≫を発動!ダックス、プードル、ドクトレトリバーの合計5体を除外し、ライフを2000回復!」
「パワーカウンターを全て取り除き≪パワー・ディスペル≫発動、相手の発動したパワースキルを無効にする!」
「なに……ッ!?」
「攻撃は継続する!その拳でコリーを葬り去れ!」

霈 ライフ:2900→1100

「とどめだよ!私は武闘家ナックで攻撃!エクスプロード・フィスト!」
「っ、あァァァ!!!」

霈 ライフ:1100→0


「……うぃ、遅い。盗んでおいたからさっさと帰る」
「……うん。そう、だね……」
デュエルを終えると、ルナが宝石の入った箱を抱きかかえて待っていた。
この時の私は、まだ、このデュエルが友情を失うことよりも、もっと最悪なことに繋がることを知らなかったんだ。
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