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HOME > 遊戯王SS一覧 > TURN02 遊騎の秘密

TURN02 遊騎の秘密 作:217

~前回のあらすじ~
魅蘭市で賞金稼ぎをしている橘遊騎は、美月愛華から有名デュエリストの襲撃事件のことを聞き、現場へと向かう。
そして、襲撃犯の桐生剛介を捕縛するため、デュエルをするのであった。
剛介の猛攻をなんとか耐え切った遊騎が繰り出した逆転の一手は、「トランス召喚」であった。


遊「トランス召喚!現れろ!真紅眼の閃光竜!」


まばゆい光と共に、銀色の躯体と真紅の眼をもった竜が空から現れた。


剛「ト、トランス召喚・・何なんだこりゃあ!?」

遊「俺だけが扱える召喚方法だ。そして、トランス召喚で現れるこのモンスターは、トランスモンスターと言われる。」

剛「トランスモンスターだと・・・!ふざけるな!そんなモンスター、ルール違反だ!そもそも存在しないモンスターを使うだけで重大な違反だぞ!」

遊「法を犯したやつが違反って・・呆れるやつだ。だが、デュエルディスクがこいつを読みこんでいる以上、別にルール違反にはなってねえよ」

剛「くそっ・・!いったい何だってんだ・・!」

遊「まあ細かいことは気にすんな。今は決闘中だぜ?いくぜ!真紅眼の閃光竜の効果発動!」


真紅眼の閃光竜(レッドアイズ・シャイニングドラゴン)
トランス・効果モンスター
レベル8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
トランス素材:レベル7以上・ドラゴン族・闇属性・攻撃力2400以上のモンスター1体
(1):このモンスターは、効果では破壊されない。
(2):このモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した場合、自分の墓地のモンスター1体を選択し、効果を無効にして自分フィールド上に特殊召喚することができる。
(3):このモンスターが「真紅眼」モンスターを素材としてトランス召喚に成功した時、相手フィールド上のモンスターの攻撃力をトランス素材にしたモンスターの攻撃力分ダウンさせる。


遊「真紅眼の閃光竜の効果により、デビルカイザー・クリシュナの攻撃力は、真紅眼の黒竜の攻撃力、2400ポイントダウンする!」

デビルカイザー・クリシュナ 攻撃力3000→600

剛「な、俺のクリシュナの攻撃力が・・!」

遊「さ、これでしまいかな。結構早く決着が着いたな。もう1ターンくらい遊んでやってもよかったが、何しろ時間がないんでな」

剛「何抜かしてやがる!まだ勝負は決まってねえだろ!」

遊「決まったも同然だっつーの・・・ったく。いくぜ!真紅眼の閃光竜で、デビルカイザー・クリシュナを攻撃!閃光のフレイムバースト!」

剛「かかったな!罠発動!くず鉄のかかし!」


くず鉄のかかし
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃モンスター1体の攻撃を無効にする。
発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする。


剛「これでお前のモンスターの攻撃は無効だ!」

遊「おいおい、それはこいつを見てからにしてくれよ」

剛「何!?」

遊「俺は手札から、速攻魔法、真紅の鎧を発動!」


真紅の鎧
速攻魔法
自分フィールド上の「真紅眼」モンスター1体を墓地に送って発動する。
自分フィールド上のモンスターはこのターン、このカード以外の効果を受けない。


遊「こいつの効果で、真紅眼の閃光竜はくず鉄のかかしの効果を受けず、このまま攻撃できる!」

剛「くず鉄を読まれていただと・・!?」

剛介 LP4000→2100

剛「ぐわっ!」

遊「さらに、真紅眼の閃光竜の効果発動!このモンスターが戦闘でモンスターを破壊したとき、俺の墓地のモンスターを1体復活させることができる!俺が復活させるのは、真紅眼の黒竜!」

剛「ばかな・・・この俺が、こんな小僧に・・!」

遊「小僧で悪かったな。もうちょい強くなって、ここにまたこいよ。終わりだ!俺は真紅眼の黒竜でダイレクトアタック!黒炎弾!」

剛「くそやろうがぁ~!」

剛介 LP2100→0

勝者 遊騎


剛介「くそ・・・!くそが・・・!」

遊騎「ふう。まだあんたも、本当の決闘を知らなかったみたいだな。」

剛介「本当のデュエルだと・・!?」

遊騎「ああ。ま、あんたには一生わからないもんだろうけどな。さ、おとなしく捕まってくれよ」

剛介「くっ・・・!こうなれば・・・!」

そういうと、剛介は全力で自分のDホイールに向かっていった。

愛華「逃げる気よ、遊騎!」

遊騎「わーってるよ!」

剛介「ふん!デュエルでは負けても、お前には捕まらんわ!小僧!」

遊騎「面倒だな、あいつ・・・。はあ・・・。レッドアイズ、捕まえてきてくれ。」

そういうと、真紅眼の黒竜が動きだし、桐生剛介に追いつくと、剛介の体を鋭い鉤爪で捕らえた。

剛介「な、何ー!?」

遊騎「おいおい、忘れんなよ。SVシステムは質量を持ってる。こんなこともできるのは当たり前だろうが。」

剛介「しかし・・それは・・・デュエル中の話だろうが・・!デュエルが終わったこの状況で、なぜ・・!」

遊騎「そりゃあ、俺は賞金稼ぎだからな。セキュリティ公認の賞金稼ぎは、デュエル以外でもモンスターを実体化させて、犯人をとっ捕まえれるんだよ。まあ、滅多にそういうことはしないが」

剛介「く、くそー!」

遊騎「愛華、セキュリティにはもう連絡したのか?」

愛華「ええ、バッチリよ♪」

キキーッ!!

愛華がそう言ったのとほぼ同時に、遊騎と愛華の前に一台の白バイ、もといセキュリティ専用のDホイールが止まった。


?「現場に到着しました。これより、犯人の捕縛を行います。」

セキュリティの制服に身を包んだ、まだ高校生に見える青年が、こちらに近づいてきた。

遊騎「よう、和也。今日もお前か。」

和也「まあな。どうやら、お前専用みたいになってるみたいだよ」


目の前にいるこのセキュリティの人物の名は、楠木和也(くすのき かずや)
遊騎、愛華の幼馴染であり、デュエルアカデミアの高等部及び特別大学部を飛び級で合格するほどのデュエルの実力を持つ。


遊騎「さ、早くこいつを牢のなかにでも送ってやれよ」

和也「わかってるよ。もうすぐ護送用の車もくるから、後で手伝ってよね。」

剛介「セキュリティの分際で、この俺様が・・!」

和也「遊騎に負けたってことは、俺にも負けるな、お前は。」

剛介「なんだと!?」

和也「遊騎は強いが、俺と同等か、俺のほうが少し上だ。なんにしても、お前は捕まる運命だったんだよ。」


しばらくして、護送用の車が到着し、暴れる剛介を抑えながら車の中に入れると、そのまま何事もなかったように去っていった。


和也「ここから先の後始末は任せておけ。俺の仕事だ。」

遊騎「おう、任せたぜ。んーっ・・・さて、帰るとするか」

愛華「あ、じゃあDホイールに乗せてよ♪」

遊騎「お前の家はこっから近いだろうが。和也にでも送ってもらえよ。」

和也「おいおい、俺のDホイールは2人乗りはきついぞ?」

愛華「いいもん!私は一人で帰りますー!」

そういって頬を膨らませながら、愛華は帰っていった。

遊騎「ったく、近いなら俺のDホイールに乗る必要もねえだろうに・・」

和也「そういうことじゃないと思うけどなー(ニヤニヤ)」

遊騎「あ?どういうことだよ?」

和也「何でもー?さ、仕事仕事」

遊騎「何なんだよ・・・。ま、いいか。さっさと帰って寝よう」

そういうと、遊騎は自分のDホイールに乗り、自分の家へ爆走していった。


~十数分後~

遊騎「ただいまっと。ま、誰もいねえけど・・・」

静まり返った自分の部屋を見ながら、遊騎はそう呟いた。

遊騎「ふう。今日も疲れたぜ・・。サンキューな、今日も」

机の上にデッキを大事そうにおきながら、遊騎はそう言った。

遊騎(トランス召喚・・・か)



~数年前~

遊騎「はあ・・・はあ・・・」

屈強な男「ははは!これで終わりだな!お前がどうあがこうが、お前に勝ち目はない!」

遊騎(これに負けたら・・俺は・・)


意識が朦朧とするなか、カードをドローする遊騎


遊騎(真紅眼の黒竜か・・・へっ・・デッキにまで、見捨てられたか・・・)

屈強な男「ふん!どうやら打つ手なしのようだな。なら、早くターンエンドしろ!」

遊騎(結局・・・誰も救えないままなのか・・・救える力が、俺には無かったのか・・)

?(そんなことはない)

遊騎(!? 誰だ・・!?)

?(お前はまだ気づいていない。デッキに眠るカードを、ただのカードとしか見ていない。)

遊騎(どういう・・・ことだ・・?)

?(己がデッキを信じよ!デッキのカードはみな、お前の相棒であり、大切な仲間なのだ。お前が引いた、真紅眼の黒竜がそうであるように)

遊騎(真紅眼の黒竜・・・俺の両親がいなくなる前に、俺に託したカード・・・親父の切り札であったカード・・・)


真紅眼の黒竜の目が、いつも以上に強く輝いているように、遊騎には見えた。


遊騎(そうだな・・・俺がこいつを信じなくて、だれを信じるってんだよな!)

遊騎「うおおおーー!」

屈強な男「ほう。まだそのような力が残っているとはな!」

遊騎「勝つ!俺はこいつとともに勝って、愛華と和也を救い出す!」

屈強な男「ならばやってみろ!できるものならな!」

?(私が力を貸そう)


謎の声がそう言った瞬間、エクストラデッキが光り輝き、1枚のカードが発現した。


遊騎「こ、これは!?」

屈強な男「なんだ!?」

遊騎「『真紅眼の閃光竜』・・?トランスモンスター・・?」

?(それが、お前に宿っていた潜在の力。それを、私が呼び起こしたまで・・・)

遊騎(俺の中に眠っていた力・・・だったらこれで!)

遊騎「俺はこれに、全てをかける!トランス召喚!」



~回想終了~

遊騎(結局、あの後トランス召喚でデュエルには勝ち、2人を救い出すことができたまでは覚えてるが、その後目を覚ましたら病院で治療を受けてた・・。それからというもの、あの声は聞こえなくなったし、トランスモンスターも消えずに俺の前に残っている・・・)


真紅眼の閃光竜を見ながら、怪訝な表情をする遊騎


遊騎(何もなしに、俺にこんな力が宿るとは思えない・・・。この先何かが待っているとでもいうのか・・・?)


眉間にしわをよせ、愛華と和也の姿を思い出す。


遊騎(いや、こんなとこで考えても仕方ねえ。せっかく発現した力だ。思う存分つかわせてもらうとするか)


そういって、遊騎はカードをデッキに戻すと、大きな欠伸と伸びをしながら、ベッドに向かい、眠りに着いた。


その眠りは、この先に待ち受ける試練にまるで備えるように、安らかであった。

次回に続く・・・
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