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HOME > 遊戯王SS一覧 > 【番外コラボ】5人のオカルト騒ぎ

【番外コラボ】5人のオカルト騒ぎ 作:風鼠




学校・朝


楓「ふあぁ…持ち物チェックも大変だなぁ…」

冥「…うん…でも、委員会の活動チャンとしないと…麻里華に怒られる」

楓「だよね~。あの人に怒られるのはやだなぁ」

柘榴魔「やぁ、楓さん、おはよう」

時神「風紀委員会の活動?」

楓「あ、2人とも」

楓たちが学校の門の前で風紀委員の活動をしていると、柘榴魔と時神がいつもより早く学校へと訪れる

冥「…か、楓ちゃん…同じクラスの子?(かわいい…)」

楓「うん。ザクロ君にトキガミ君。こっちは冥先輩、2年だよ。」

柘榴魔「よろしく」

冥「よ、よよ、よろしく…お願いします」

時神「そんなに緊張しなくてもいいのに…」

楓「冥ちゃん、人見知りだからねぇ。ま、ささっと持ち物チェックしようか」

冥「は、はい…ふ、2人とも、か、鞄、くださいぃ」

柘榴魔「う、うん、わかったよ」

柘榴魔と時神は苦笑しながら冥に鞄を渡り、冥は少し緊張した手つきで2人の鞄の中を確認し始める。

冥「(あれ、これは…)あ、あの…柘榴魔さん、こ、これって…」

柘榴魔「あ、つい…」

時神「もう、ザクロ君は…なんで入れてたの?」

柘榴魔「トキガミ君に直してもらおうと思って…」

時神「また壊れたのか…」

冥「と、時神君の鞄の中にも…学校とは…か、関係の無い本が…」

時神「あ…」

柘榴魔「トキガミ君…昼に読もうと思ってた?」

時神「う、うん…」

冥が2人の鞄の中身を確認していると、柘榴魔の鞄からは玩具の銃らしき物体が、時神の鞄からは謎の文字が書かれた黒い本が現れる。

楓「あちゃ~これは事情聴収もんだよ。2人とも、持ち物チェックが終わるまで待っててね」

時神・柘榴魔「はぁ~い…」


-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
事情聴収・風紀委員専用拷問部屋

麻里華「…で、冥の持ち物チェックで見つかったものというのがこれですか。」

冥「…はい…。」

風紀委員の為に用意された部屋におびえる柘榴魔と時神、対面には冥、麻里華、楓が座る。

麻里華「これは…おもちゃ?銃みたいだけど…」

柘榴魔「す、スタンガン…の改造版と思っていただければ…」

楓「という割には引き金引いても何も起きないよね。」

柘榴魔「こ、壊れてるから…直してもらおうと思って…」

麻里華「まったく…故障中であったとしても危険な物を所持するということは危険です。これはしばらくの間、風紀委員にて没収をさせていただきます。」

柘榴魔「そ、そんなぁ…」

冥「次に…この本だけど…」

麻里華「…なんの本なのこれ?さっき読んでた亜梨華ちゃんが失神してるけど…」

時神「あ…それは…ナコト写本といって、読むには対価が必要なんです。対価が払えないと、失神したり、命とか持ってかれるので…」

麻里華「…物騒ね。これは下手に没収するより、トキガミ君に持っててもらった方がいいわね」

時神「よかったぁ…」

楓「それにしても、いろんな物あるんだねぇ」

冥「ナ、ナコト写本なんて初めて見た…」

時神「ザクロ君の家、骨董品屋やってるけど、いわくつきの物が揃いやすいんだよね。」

柘榴魔「まぁ、そういうものを意図的に仕入れてるってのもあるんだけど」

冥「ざ、柘榴魔くんのお店、すこし…きょ、興味…ある」

麻里華「…冥さん、そういうの好きなの?」

冥「は、はい。オカルトとか好きですので…い、いわくつきの物ってど、どういうものが…あ、あるんですか?」

柘榴魔「ん~連続殺 人鬼が人肉を煮込んでいた鍋とか、深夜に女の幽霊が映る三面鏡とかかなぁ」

楓「へ、へぇ…そ、そんなものが…あ、あるんだねぇ」

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
休日
楓「…で、行くことになるとは…」

冥「…ご、ごめんね、楓ちゃん…こ、こんなことに付き合ってもらって…」

楓「かまわないでください、ザクロ君の家に私個人としても興味はありますから…」

柘榴魔「もうそろそろつきますよ」

ある休日に学校の門の前で待ち合わせた3人は柘榴魔の家へと歩みを進めていた。

楓「でも、なんでそんなにいわくつきの物に興味があるんですか?」

冥「そ…それは…怪奇現象とか…まだ解明されてないことばかりだから…す、すごく…魅力的で…」

柘榴魔「冥さんも好きなんですね~。僕のお店に来る人もそういう人が多いですよ~」

楓「いるもんだねぇ~…そういう『もの好き』のその人」

冥「そ、それで…その…きょ、今日はお泊りしても…良いんですよね?」

柘榴魔「えぇ。徹底的にオカルト研究しても構いませんよ。僕自身も詳細を把握したい商品もたくさんありますし…」

冥「本当ですか!?あぁ…楽しみです」

楓「はぁ…」

普段では考えられないほどの笑顔を浮かべながら楽しそうな口調の冥の姿を片目に楓は肩を落としながらため息を吐く。

柘榴魔家

柘榴魔「ささ、上がってください。」

冥「お、おじゃましま~す」

時神「や、みんな。おはよう」

写道「勝手にお邪魔してたよ。」

楓「お、2人も来てたんだね~」

時神「今日はオカルト研究するみたいだからね。僕たちも協力しようと思ってね」

柘榴魔の部屋に冥たちが訪れると、もうすでに時神、写道がくつろいでいた

冥「ありがと…私の為に…」

写道「いえいえ、僕たちも興味あるからね。」

楓(私はぜんぜんないんだけどなぁ…)「で、今日調べる奴ってこれ?」

柘榴魔「ん、えぇ。この鏡と鍋ですね。」

楓はテーブルに上に置かれた鍋と鬼などが描かれた扉が閉じられた青銅性の三面鏡に近寄る

冥「これって…も、もしかして…ニ、ニトクリスの鏡…」

柘榴魔「あ、わかりました?」

冥「は、はい…で、でも、こ、こんな形なのは初めて見ました…」

柘榴魔「前の持ち主は女性のほかに鏡の向こうから自分に似たものも出てきたて言ってたんだよね」

楓「それって自分が写っただけなんじゃないの?」

時神「そうかもしれないね。で、これが鍋か。」

写道「特に…変なところはないね。普通に使えそうだけど…」

柘榴魔「前の持ち主が言うには深夜に時々赤い液体が入ってる時があるみたいけど…カメラを仕掛けて検証をしてみようか。」

柘榴魔たちは手際よく鍋の中身が見えるような角度にカメラをしかけ始める。

楓「じゃあ…問題の鏡だね」

冥「な、なんだか…ど、どきどきする…」

柘榴魔「じゃあ…開けるよ」

柘榴魔は三面鏡の扉の鍵を開け、ゆっくりと扉を開く。

冥「あ…」

そこには当然のように柘榴魔たちの姿が映し出されていた。

楓「…変わったところは無さそ…ん?」

柘榴魔「…変わってますね。僕やトキガミ君達の…性別が…」

時神「うん…体格も女性になってるね」

映し出された柘榴魔、時神、写道の姿は身長はそのままに豊満な胸を持ち、髪型も多少変化していた。

楓「私たちはあまり変化ないね~」

冥「そ、そうみたい…ですね。」

楓「それにしても、3人とも中々いいものをもっておるのぉ♪」

柘榴魔「もう…楓さん、ぼ、僕たちをそんな目で見ないでくださいよ…」

時神「…でも、なんだか楓さん達雰囲気が違くない?」

時神は鏡に映る冥や楓が現実の楓たちとどこか違和感を感じ始める

柘榴魔たちも再度よく確認してみると鏡の向こうの楓は恥ずかしがるように顔を下に向け、冥も目の下に隈がなく髪もくせっ毛が見当たらない。

楓「ん~そういわれれば…」

冥「確かに違いますね…」

柘榴魔「僕たちは性別が変わって、楓さん達は雰囲気が変わる…興味深いね」

冥?『果たしてそれだけかにゃ~?』

全員「!?」

それぞれが独自にこの現象を考察している最中に鏡に映る冥が明るい口調で話しかけながら鏡の中から現れる。

冥「はう…な、なな、なんで、わ、私が…あ、現れ…」

冥?『ん~鏡の向うはやっぱり広くていいなぁ~♪』

柘榴魔「…まさか、鏡の向こうの自分に意思があって出入りできるなんて…」

冥(鏡)『まぁ、この鏡にかけられた魔術のおかげだよね~』

楓「やっぱりいわくつきなんだね~」

時神「姿は瓜二つだけど、性格は違うみたいだね」

柘榴魔「で、出てきても、大丈夫なの?」

冥(鏡)『ん~大丈夫なんじゃない?特に異変感じないし…ね、こっちきてもいいんじゃない?』

楓(鏡)『はう…め、冥先輩、ほ、本当に大丈夫なんですかぁ?』

柘榴魔(鏡)『よいしょっと…』

鏡の向こうの冥が鏡の向こうの楓たちにこっちにくるようにと手招きすると鏡の向こうの楓たちも鏡を通じてこちら側へと姿を現す

楓「ん~ほんと瓜二つだね~」

楓(鏡)「はうぅ…そ、そんなに見ないでくださいぃ」

写道(鏡)「まさか鏡を通じて向こう側に来れるとは、なかなか興味深いね」

冥「そ、それは確かに…ど、どういう原理なんでしょうか…」

柘榴魔「これは商品としては売りに出せないなぁ。」

柘榴魔(鏡)「しばらくは部屋に置いておくしかないなぁ」

時神「これは面白いことになってきたなぁ」

時神(鏡)「だね~。ん」

楓「あぁ~…こっちのトキガミ君はやわらかいんじゃあ~♪」

時神(鏡)「こっちの楓さんは積極的だなぁ」

楓(鏡)「こ、こっちのザクロちゃん達、お、男の子なのに…か、かわいい…あぁ…」

柘榴魔「そっちの楓さんもなんだか危ないかんじがするなぁ」

2人の楓はそれぞれ反対側の柘榴魔たちに対して興奮する

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
夜…
冥(鏡)「ん~♪鏡の向こう側も案外楽しいなぁ。」

楓(鏡)「ですね~」

柘榴魔「さてと…お風呂沸いてますけど、どうします?」

楓「入る~♪ザクロちゃん達も入ろ♪」

柘榴魔(鏡)「はう!か、楓さん、ひ、引っ張らないでくださいぃ」

楓は鏡の向こうの柘榴魔や時神、写道を引き連れお風呂場へと元気よく向かう

柘榴魔「まったくあの人は…」

時神「元気があってすごくいいと思うけどね。」

冥「はぅ…でも、鏡の向こうも世界があ、あるんですね。は、初めて知りました…」

冥(鏡)「私も今日知ったからね~。」

柘榴魔「そっちの世界にもこの鏡あるの?」

楓(鏡)「は、はい…わ、私たちの方の柘榴魔ちゃんが仕入れた商品らしくて…それを確認するために今日はお泊り会をしようかと…」

時神「こっちと同じだね。」

冥「私たちもこの鏡の調べようとしてたんですよ」

冥(鏡)「へぇ~…とりあえずこの鏡が繋がってるのは分かったね」

柘榴魔「この商品は暫くは僕の部屋に置いておくよ」

楓(鏡)「こ、こちらも、その方がいいですね…」

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
お風呂場
楓・柘榴魔(鏡)・時神(鏡)・写道(鏡)

楓「ぐへへへ…たゆんたゆんなんじゃあぁ♪」

柘榴魔(鏡)「はうぅ…や、やめてくださいよぉ」

時神(鏡)「うぅ…は、はげし、いよぉ」

写道(鏡)「同性に襲われるってのも、案外いいものだね」

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
楓「や~おふろあがったよ~」

柘榴魔(鏡)・時神(鏡)「うぅ…」

楓(鏡)「あ、皆さん、お風呂どうでしたか?」

写道(鏡)「うん、気持ちよかったよ。楓ちゃん達も入ってきたら?」

冥(鏡)「そうしようか。いこう、楓ちゃん。それに…こっちの私もね」

冥「わ、わたしもですかぁ…は、はい…」

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
深夜…
全員がお風呂に入り、談笑していく中時刻はすでに23時を過ぎようとしていた

冥(鏡)「ふあぁ…んん、もう眠いや。」

楓(鏡)「ですね~。そろそろ私たちは帰りましょうか」

柘榴魔(鏡)「だね~」

楓「え~みんなこっちで寝ようよ~」

写道(鏡)「今日はダメですよ。」

冥「噂によるとニトクリスの鏡の中から出てきた生物は日付が変わる前に帰らないと消失するって噂もありますので…仕方ないですよ」

楓「うぅ…わかったよぉ…」

柘榴魔「じゃあ…また今度ね」

時神(鏡)「うん、また今度」

それぞれが別れの言葉を述べ、鏡の向こうの住人は鏡を通じて元の世界へと帰る。

写道「でも、楽しかったね。ふぁ…僕たちも寝ようか」

時神「だね。布団しこうか」

冥「え、あ、て、手伝います…」

ひと段落したところで柘榴魔たちは2つの布団を柘榴魔の部屋に敷く

楓「で…どう寝る?」

冥「ひ、必然的に添い寝…ですね」

柘榴魔「僕のベット含めて3つだけど…どうする?」

楓「あ、私、ザクロ君と添い寝する~♪」

柘榴魔「え、えぇ!」

時神「じゃあ…僕とシャドウ君、残り一つは冥先輩が使う感じで、いいよね。シャドウ君」

写道「僕はかまわないよ」

冥「ご、ごめんなさい…お言葉に甘えさせてもらいます…」

1時間後…

冥・時神(すやすや…)

柘榴魔「(うぅ…楓さんが近い…)」

楓「(ほんとザクロ君可愛いにゃ~♪)」


翌朝…

柘榴魔「ふあぁ…よく寝た…気がする…そろそろ鍋の方はどうなってるかな…ぇ?」

柘榴魔の机の上に置かれていた鍋の中身には大量の茶黒い液体がたまっていた。



-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
おまけ
柘榴魔たちの女体化ステータス

柘榴魔 145㎝B85W56H82
青色のロングヘアーに変化し、前髪にオレンジ色の髪留めをしている

時神 145cmB82W56H83
赤色のポニーテールに髪型が変化。

写道 145㎝B95W58H88
特に変化なし。


【カップリング】5人のオカルト騒ぎ

冥+楓+柘榴魔+時神+雪倉


学校・朝


楓「ふあぁ…持ち物チェックも大変だなぁ…」

冥「…うん…でも、委員会の活動チャンとしないと…麻里華に怒られる」

楓「だよね~。あの人に怒られるのはやだなぁ」

柘榴魔「やぁ、楓さん、おはよう」

時神「風紀委員会の活動?」

楓「あ、2人とも」

楓たちが学校の門の前で風紀委員の活動をしていると、柘榴魔と時神がいつもより早く学校へと訪れる

冥「…か、楓ちゃん…同じクラスの子?(かわいい…)」

楓「うん。ザクロ君にトキガミ君。こっちは冥先輩、2年だよ。」

柘榴魔「よろしく」

冥「よ、よよ、よろしく…お願いします」

時神「そんなに緊張しなくてもいいのに…」

楓「冥ちゃん、人見知りだからねぇ。ま、ささっと持ち物チェックしようか」

冥「は、はい…ふ、2人とも、か、鞄、くださいぃ」

柘榴魔「う、うん、わかったよ」

柘榴魔と時神は苦笑しながら冥に鞄を渡り、冥は少し緊張した手つきで2人の鞄の中を確認し始める。

冥「(あれ、これは…)あ、あの…柘榴魔さん、こ、これって…」

柘榴魔「あ、つい…」

時神「もう、ザクロ君は…なんで入れてたの?」

柘榴魔「トキガミ君に直してもらおうと思って…」

時神「また壊れたのか…」

冥「と、時神君の鞄の中にも…学校とは…か、関係の無い本が…」

時神「あ…」

柘榴魔「トキガミ君…昼に読もうと思ってた?」

時神「う、うん…」

冥が2人の鞄の中身を確認していると、柘榴魔の鞄からは玩具の銃らしき物体が、時神の鞄からは謎の文字が書かれた黒い本が現れる。

楓「あちゃ~これは事情聴収もんだよ。2人とも、持ち物チェックが終わるまで待っててね」

時神・柘榴魔「はぁ~い…」


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事情聴収・風紀委員専用拷問部屋

麻里華「…で、冥の持ち物チェックで見つかったものというのがこれですか。」

冥「…はい…。」

風紀委員の為に用意された部屋におびえる柘榴魔と時神、対面には冥、麻里華、楓が座る。

麻里華「これは…おもちゃ?銃みたいだけど…」

柘榴魔「す、スタンガン…の改造版と思っていただければ…」

楓「という割には引き金引いても何も起きないよね。」

柘榴魔「こ、壊れてるから…直してもらおうと思って…」

麻里華「まったく…故障中であったとしても危険な物を所持するということは危険です。これはしばらくの間、風紀委員にて没収をさせていただきます。」

柘榴魔「そ、そんなぁ…」

冥「次に…この本だけど…」

麻里華「…なんの本なのこれ?さっき読んでた亜梨華ちゃんが失神してるけど…」

時神「あ…それは…ナコト写本といって、読むには対価が必要なんです。対価が払えないと、失神したり、命とか持ってかれるので…」

麻里華「…物騒ね。これは下手に没収するより、トキガミ君に持っててもらった方がいいわね」

時神「よかったぁ…」

楓「それにしても、いろんな物あるんだねぇ」

冥「ナ、ナコト写本なんて初めて見た…」

時神「ザクロ君の家、骨董品屋やってるけど、いわくつきの物が揃いやすいんだよね。」

柘榴魔「まぁ、そういうものを意図的に仕入れてるってのもあるんだけど」

冥「ざ、柘榴魔くんのお店、すこし…きょ、興味…ある」

麻里華「…冥さん、そういうの好きなの?」

冥「は、はい。オカルトとか好きですので…い、いわくつきの物ってど、どういうものが…あ、あるんですか?」

柘榴魔「ん~連続殺 人鬼が人肉を煮込んでいた鍋とか、深夜に女の幽霊が映る三面鏡とかかなぁ」

楓「へ、へぇ…そ、そんなものが…あ、あるんだねぇ」

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休日
楓「…で、行くことになるとは…」

冥「…ご、ごめんね、楓ちゃん…こ、こんなことに付き合ってもらって…」

楓「かまわないでください、ザクロ君の家に私個人としても興味はありますから…」

柘榴魔「もうそろそろつきますよ」

ある休日に学校の門の前で待ち合わせた3人は柘榴魔の家へと歩みを進めていた。

楓「でも、なんでそんなにいわくつきの物に興味があるんですか?」

冥「そ…それは…怪奇現象とか…まだ解明されてないことばかりだから…す、すごく…魅力的で…」

柘榴魔「冥さんも好きなんですね~。僕のお店に来る人もそういう人が多いですよ~」

楓「いるもんだねぇ~…そういう『もの好き』のその人」

冥「そ、それで…その…きょ、今日はお泊りしても…良いんですよね?」

柘榴魔「えぇ。徹底的にオカルト研究しても構いませんよ。僕自身も詳細を把握したい商品もたくさんありますし…」

冥「本当ですか!?あぁ…楽しみです」

楓「はぁ…」

普段では考えられないほどの笑顔を浮かべながら楽しそうな口調の冥の姿を片目に楓は肩を落としながらため息を吐く。

柘榴魔家

柘榴魔「ささ、上がってください。」

冥「お、おじゃましま~す」

時神「や、みんな。おはよう」

写道「勝手にお邪魔してたよ。」

楓「お、2人も来てたんだね~」

時神「今日はオカルト研究するみたいだからね。僕たちも協力しようと思ってね」

柘榴魔の部屋に冥たちが訪れると、もうすでに時神、写道がくつろいでいた

冥「ありがと…私の為に…」

写道「いえいえ、僕たちも興味あるからね。」

楓(私はぜんぜんないんだけどなぁ…)「で、今日調べる奴ってこれ?」

柘榴魔「ん、えぇ。この鏡と鍋ですね。」

楓はテーブルに上に置かれた鍋と鬼などが描かれた扉が閉じられた青銅性の三面鏡に近寄る

冥「これって…も、もしかして…ニ、ニトクリスの鏡…」

柘榴魔「あ、わかりました?」

冥「は、はい…で、でも、こ、こんな形なのは初めて見ました…」

柘榴魔「前の持ち主は女性のほかに鏡の向こうから自分に似たものも出てきたて言ってたんだよね」

楓「それって自分が写っただけなんじゃないの?」

時神「そうかもしれないね。で、これが鍋か。」

写道「特に…変なところはないね。普通に使えそうだけど…」

柘榴魔「前の持ち主が言うには深夜に時々赤い液体が入ってる時があるみたいけど…カメラを仕掛けて検証をしてみようか。」

柘榴魔たちは手際よく鍋の中身が見えるような角度にカメラをしかけ始める。

楓「じゃあ…問題の鏡だね」

冥「な、なんだか…ど、どきどきする…」

柘榴魔「じゃあ…開けるよ」

柘榴魔は三面鏡の扉の鍵を開け、ゆっくりと扉を開く。

冥「あ…」

そこには当然のように柘榴魔たちの姿が映し出されていた。

楓「…変わったところは無さそ…ん?」

柘榴魔「…変わってますね。僕やトキガミ君達の…性別が…」

時神「うん…体格も女性になってるね」

映し出された柘榴魔、時神、写道の姿は身長はそのままに豊満な胸を持ち、髪型も多少変化していた。

楓「私たちはあまり変化ないね~」

冥「そ、そうみたい…ですね。」

楓「それにしても、3人とも中々いいものをもっておるのぉ♪」

柘榴魔「もう…楓さん、ぼ、僕たちをそんな目で見ないでくださいよ…」

時神「…でも、なんだか楓さん達雰囲気が違くない?」

時神は鏡に映る冥や楓が現実の楓たちとどこか違和感を感じ始める

柘榴魔たちも再度よく確認してみると鏡の向こうの楓は恥ずかしがるように顔を下に向け、冥も目の下に隈がなく髪もくせっ毛が見当たらない。

楓「ん~そういわれれば…」

冥「確かに違いますね…」

柘榴魔「僕たちは性別が変わって、楓さん達は雰囲気が変わる…興味深いね」

冥?『果たしてそれだけかにゃ~?』

全員「!?」

それぞれが独自にこの現象を考察している最中に鏡に映る冥が明るい口調で話しかけながら鏡の中から現れる。

冥「はう…な、なな、なんで、わ、私が…あ、現れ…」

冥?『ん~鏡の向うはやっぱり広くていいなぁ~♪』

柘榴魔「…まさか、鏡の向こうの自分に意思があって出入りできるなんて…」

冥(鏡)『まぁ、この鏡にかけられた魔術のおかげだよね~』

楓「やっぱりいわくつきなんだね~」

時神「姿は瓜二つだけど、性格は違うみたいだね」

柘榴魔「で、出てきても、大丈夫なの?」

冥(鏡)『ん~大丈夫なんじゃない?特に異変感じないし…ね、こっちきてもいいんじゃない?』

楓(鏡)『はう…め、冥先輩、ほ、本当に大丈夫なんですかぁ?』

柘榴魔(鏡)『よいしょっと…』

鏡の向こうの冥が鏡の向こうの楓たちにこっちにくるようにと手招きすると鏡の向こうの楓たちも鏡を通じてこちら側へと姿を現す

楓「ん~ほんと瓜二つだね~」

楓(鏡)「はうぅ…そ、そんなに見ないでくださいぃ」

写道(鏡)「まさか鏡を通じて向こう側に来れるとは、なかなか興味深いね」

冥「そ、それは確かに…ど、どういう原理なんでしょうか…」

柘榴魔「これは商品としては売りに出せないなぁ。」

柘榴魔(鏡)「しばらくは部屋に置いておくしかないなぁ」

時神「これは面白いことになってきたなぁ」

時神(鏡)「だね~。ん」

楓「あぁ~…こっちのトキガミ君はやわらかいんじゃあ~♪」

時神(鏡)「こっちの楓さんは積極的だなぁ」

楓(鏡)「こ、こっちのザクロちゃん達、お、男の子なのに…か、かわいい…あぁ…」

柘榴魔「そっちの楓さんもなんだか危ないかんじがするなぁ」

2人の楓はそれぞれ反対側の柘榴魔たちに対して興奮する

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夜…
冥(鏡)「ん~♪鏡の向こう側も案外楽しいなぁ。」

楓(鏡)「ですね~」

柘榴魔「さてと…お風呂沸いてますけど、どうします?」

楓「入る~♪ザクロちゃん達も入ろ♪」

柘榴魔(鏡)「はう!か、楓さん、ひ、引っ張らないでくださいぃ」

楓は鏡の向こうの柘榴魔や時神、写道を引き連れお風呂場へと元気よく向かう

柘榴魔「まったくあの人は…」

時神「元気があってすごくいいと思うけどね。」

冥「はぅ…でも、鏡の向こうも世界があ、あるんですね。は、初めて知りました…」

冥(鏡)「私も今日知ったからね~。」

柘榴魔「そっちの世界にもこの鏡あるの?」

楓(鏡)「は、はい…わ、私たちの方の柘榴魔ちゃんが仕入れた商品らしくて…それを確認するために今日はお泊り会をしようかと…」

時神「こっちと同じだね。」

冥「私たちもこの鏡の調べようとしてたんですよ」

冥(鏡)「へぇ~…とりあえずこの鏡が繋がってるのは分かったね」

柘榴魔「この商品は暫くは僕の部屋に置いておくよ」

楓(鏡)「こ、こちらも、その方がいいですね…」

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お風呂場
楓・柘榴魔(鏡)・時神(鏡)・写道(鏡)

楓「ぐへへへ…たゆんたゆんなんじゃあぁ♪」

柘榴魔(鏡)「はうぅ…や、やめてくださいよぉ」

時神(鏡)「うぅ…は、はげし、いよぉ」

写道(鏡)「同性に襲われるってのも、案外いいものだね」

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楓「や~おふろあがったよ~」

柘榴魔(鏡)・時神(鏡)「うぅ…」

楓(鏡)「あ、皆さん、お風呂どうでしたか?」

写道(鏡)「うん、気持ちよかったよ。楓ちゃん達も入ってきたら?」

冥(鏡)「そうしようか。いこう、楓ちゃん。それに…こっちの私もね」

冥「わ、わたしもですかぁ…は、はい…」

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深夜…
全員がお風呂に入り、談笑していく中時刻はすでに23時を過ぎようとしていた

冥(鏡)「ふあぁ…んん、もう眠いや。」

楓(鏡)「ですね~。そろそろ私たちは帰りましょうか」

柘榴魔(鏡)「だね~」

楓「え~みんなこっちで寝ようよ~」

写道(鏡)「今日はダメですよ。」

冥「噂によるとニトクリスの鏡の中から出てきた生物は日付が変わる前に帰らないと消失するって噂もありますので…仕方ないですよ」

楓「うぅ…わかったよぉ…」

柘榴魔「じゃあ…また今度ね」

時神(鏡)「うん、また今度」

それぞれが別れの言葉を述べ、鏡の向こうの住人は鏡を通じて元の世界へと帰る。

写道「でも、楽しかったね。ふぁ…僕たちも寝ようか」

時神「だね。布団しこうか」

冥「え、あ、て、手伝います…」

ひと段落したところで柘榴魔たちは2つの布団を柘榴魔の部屋に敷く

楓「で…どう寝る?」

冥「ひ、必然的に添い寝…ですね」

柘榴魔「僕のベット含めて3つだけど…どうする?」

楓「あ、私、ザクロ君と添い寝する~♪」

柘榴魔「え、えぇ!」

時神「じゃあ…僕とシャドウ君、残り一つは冥先輩が使う感じで、いいよね。シャドウ君」

写道「僕はかまわないよ」

冥「ご、ごめんなさい…お言葉に甘えさせてもらいます…」

1時間後…

冥・時神(すやすや…)

柘榴魔「(うぅ…楓さんが近い…)」

楓「(ほんとザクロ君可愛いにゃ~♪)」


翌朝…

柘榴魔「ふあぁ…よく寝た…気がする…そろそろ鍋の方はどうなってるかな…ぇ?」

柘榴魔の机の上に置かれていた鍋の中身には大量の茶黒い液体がたまっていた。



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おまけ
柘榴魔たちの女体化ステータス

柘榴魔 145㎝B85W56H82
青色のロングヘアーに変化し、前髪にオレンジ色の髪留めをしている

時神 145cmB82W56H83
赤色のポニーテールに髪型が変化。

写道 145㎝B95W58H88
特に変化なし。


【カップリング】5人のオカルト騒ぎ

冥+楓+柘榴魔+時神+雪倉


学校・朝


楓「ふあぁ…持ち物チェックも大変だなぁ…」

冥「…うん…でも、委員会の活動チャンとしないと…麻里華に怒られる」

楓「だよね~。あの人に怒られるのはやだなぁ」

柘榴魔「やぁ、楓さん、おはよう」

時神「風紀委員会の活動?」

楓「あ、2人とも」

楓たちが学校の門の前で風紀委員の活動をしていると、柘榴魔と時神がいつもより早く学校へと訪れる

冥「…か、楓ちゃん…同じクラスの子?(かわいい…)」

楓「うん。ザクロ君にトキガミ君。こっちは冥先輩、2年だよ。」

柘榴魔「よろしく」

冥「よ、よよ、よろしく…お願いします」

時神「そんなに緊張しなくてもいいのに…」

楓「冥ちゃん、人見知りだからねぇ。ま、ささっと持ち物チェックしようか」

冥「は、はい…ふ、2人とも、か、鞄、くださいぃ」

柘榴魔「う、うん、わかったよ」

柘榴魔と時神は苦笑しながら冥に鞄を渡り、冥は少し緊張した手つきで2人の鞄の中を確認し始める。

冥「(あれ、これは…)あ、あの…柘榴魔さん、こ、これって…」

柘榴魔「あ、つい…」

時神「もう、ザクロ君は…なんで入れてたの?」

柘榴魔「トキガミ君に直してもらおうと思って…」

時神「また壊れたのか…」

冥「と、時神君の鞄の中にも…学校とは…か、関係の無い本が…」

時神「あ…」

柘榴魔「トキガミ君…昼に読もうと思ってた?」

時神「う、うん…」

冥が2人の鞄の中身を確認していると、柘榴魔の鞄からは玩具の銃らしき物体が、時神の鞄からは謎の文字が書かれた黒い本が現れる。

楓「あちゃ~これは事情聴収もんだよ。2人とも、持ち物チェックが終わるまで待っててね」

時神・柘榴魔「はぁ~い…」


-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
事情聴収・風紀委員専用拷問部屋

麻里華「…で、冥の持ち物チェックで見つかったものというのがこれですか。」

冥「…はい…。」

風紀委員の為に用意された部屋におびえる柘榴魔と時神、対面には冥、麻里華、楓が座る。

麻里華「これは…おもちゃ?銃みたいだけど…」

柘榴魔「す、スタンガン…の改造版と思っていただければ…」

楓「という割には引き金引いても何も起きないよね。」

柘榴魔「こ、壊れてるから…直してもらおうと思って…」

麻里華「まったく…故障中であったとしても危険な物を所持するということは危険です。これはしばらくの間、風紀委員にて没収をさせていただきます。」

柘榴魔「そ、そんなぁ…」

冥「次に…この本だけど…」

麻里華「…なんの本なのこれ?さっき読んでた亜梨華ちゃんが失神してるけど…」

時神「あ…それは…ナコト写本といって、読むには対価が必要なんです。対価が払えないと、失神したり、命とか持ってかれるので…」

麻里華「…物騒ね。これは下手に没収するより、トキガミ君に持っててもらった方がいいわね」

時神「よかったぁ…」

楓「それにしても、いろんな物あるんだねぇ」

冥「ナ、ナコト写本なんて初めて見た…」

時神「ザクロ君の家、骨董品屋やってるけど、いわくつきの物が揃いやすいんだよね。」

柘榴魔「まぁ、そういうものを意図的に仕入れてるってのもあるんだけど」

冥「ざ、柘榴魔くんのお店、すこし…きょ、興味…ある」

麻里華「…冥さん、そういうの好きなの?」

冥「は、はい。オカルトとか好きですので…い、いわくつきの物ってど、どういうものが…あ、あるんですか?」

柘榴魔「ん~連続殺 人鬼が人肉を煮込んでいた鍋とか、深夜に女の幽霊が映る三面鏡とかかなぁ」

楓「へ、へぇ…そ、そんなものが…あ、あるんだねぇ」

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
休日
楓「…で、行くことになるとは…」

冥「…ご、ごめんね、楓ちゃん…こ、こんなことに付き合ってもらって…」

楓「かまわないでください、ザクロ君の家に私個人としても興味はありますから…」

柘榴魔「もうそろそろつきますよ」

ある休日に学校の門の前で待ち合わせた3人は柘榴魔の家へと歩みを進めていた。

楓「でも、なんでそんなにいわくつきの物に興味があるんですか?」

冥「そ…それは…怪奇現象とか…まだ解明されてないことばかりだから…す、すごく…魅力的で…」

柘榴魔「冥さんも好きなんですね~。僕のお店に来る人もそういう人が多いですよ~」

楓「いるもんだねぇ~…そういう『もの好き』のその人」

冥「そ、それで…その…きょ、今日はお泊りしても…良いんですよね?」

柘榴魔「えぇ。徹底的にオカルト研究しても構いませんよ。僕自身も詳細を把握したい商品もたくさんありますし…」

冥「本当ですか!?あぁ…楽しみです」

楓「はぁ…」

普段では考えられないほどの笑顔を浮かべながら楽しそうな口調の冥の姿を片目に楓は肩を落としながらため息を吐く。

柘榴魔家

柘榴魔「ささ、上がってください。」

冥「お、おじゃましま~す」

時神「や、みんな。おはよう」

写道「勝手にお邪魔してたよ。」

楓「お、2人も来てたんだね~」

時神「今日はオカルト研究するみたいだからね。僕たちも協力しようと思ってね」

柘榴魔の部屋に冥たちが訪れると、もうすでに時神、写道がくつろいでいた

冥「ありがと…私の為に…」

写道「いえいえ、僕たちも興味あるからね。」

楓(私はぜんぜんないんだけどなぁ…)「で、今日調べる奴ってこれ?」

柘榴魔「ん、えぇ。この鏡と鍋ですね。」

楓はテーブルに上に置かれた鍋と鬼などが描かれた扉が閉じられた青銅性の三面鏡に近寄る

冥「これって…も、もしかして…ニ、ニトクリスの鏡…」

柘榴魔「あ、わかりました?」

冥「は、はい…で、でも、こ、こんな形なのは初めて見ました…」

柘榴魔「前の持ち主は女性のほかに鏡の向こうから自分に似たものも出てきたて言ってたんだよね」

楓「それって自分が写っただけなんじゃないの?」

時神「そうかもしれないね。で、これが鍋か。」

写道「特に…変なところはないね。普通に使えそうだけど…」

柘榴魔「前の持ち主が言うには深夜に時々赤い液体が入ってる時があるみたいけど…カメラを仕掛けて検証をしてみようか。」

柘榴魔たちは手際よく鍋の中身が見えるような角度にカメラをしかけ始める。

楓「じゃあ…問題の鏡だね」

冥「な、なんだか…ど、どきどきする…」

柘榴魔「じゃあ…開けるよ」

柘榴魔は三面鏡の扉の鍵を開け、ゆっくりと扉を開く。

冥「あ…」

そこには当然のように柘榴魔たちの姿が映し出されていた。

楓「…変わったところは無さそ…ん?」

柘榴魔「…変わってますね。僕やトキガミ君達の…性別が…」

時神「うん…体格も女性になってるね」

映し出された柘榴魔、時神、写道の姿は身長はそのままに豊満な胸を持ち、髪型も多少変化していた。

楓「私たちはあまり変化ないね~」

冥「そ、そうみたい…ですね。」

楓「それにしても、3人とも中々いいものをもっておるのぉ♪」

柘榴魔「もう…楓さん、ぼ、僕たちをそんな目で見ないでくださいよ…」

時神「…でも、なんだか楓さん達雰囲気が違くない?」

時神は鏡に映る冥や楓が現実の楓たちとどこか違和感を感じ始める

柘榴魔たちも再度よく確認してみると鏡の向こうの楓は恥ずかしがるように顔を下に向け、冥も目の下に隈がなく髪もくせっ毛が見当たらない。

楓「ん~そういわれれば…」

冥「確かに違いますね…」

柘榴魔「僕たちは性別が変わって、楓さん達は雰囲気が変わる…興味深いね」

冥?『果たしてそれだけかにゃ~?』

全員「!?」

それぞれが独自にこの現象を考察している最中に鏡に映る冥が明るい口調で話しかけながら鏡の中から現れる。

冥「はう…な、なな、なんで、わ、私が…あ、現れ…」

冥?『ん~鏡の向うはやっぱり広くていいなぁ~♪』

柘榴魔「…まさか、鏡の向こうの自分に意思があって出入りできるなんて…」

冥(鏡)『まぁ、この鏡にかけられた魔術のおかげだよね~』

楓「やっぱりいわくつきなんだね~」

時神「姿は瓜二つだけど、性格は違うみたいだね」

柘榴魔「で、出てきても、大丈夫なの?」

冥(鏡)『ん~大丈夫なんじゃない?特に異変感じないし…ね、こっちきてもいいんじゃない?』

楓(鏡)『はう…め、冥先輩、ほ、本当に大丈夫なんですかぁ?』

柘榴魔(鏡)『よいしょっと…』

鏡の向こうの冥が鏡の向こうの楓たちにこっちにくるようにと手招きすると鏡の向こうの楓たちも鏡を通じてこちら側へと姿を現す

楓「ん~ほんと瓜二つだね~」

楓(鏡)「はうぅ…そ、そんなに見ないでくださいぃ」

写道(鏡)「まさか鏡を通じて向こう側に来れるとは、なかなか興味深いね」

冥「そ、それは確かに…ど、どういう原理なんでしょうか…」

柘榴魔「これは商品としては売りに出せないなぁ。」

柘榴魔(鏡)「しばらくは部屋に置いておくしかないなぁ」

時神「これは面白いことになってきたなぁ」

時神(鏡)「だね~。ん」

楓「あぁ~…こっちのトキガミ君はやわらかいんじゃあ~♪」

時神(鏡)「こっちの楓さんは積極的だなぁ」

楓(鏡)「こ、こっちのザクロちゃん達、お、男の子なのに…か、かわいい…あぁ…」

柘榴魔「そっちの楓さんもなんだか危ないかんじがするなぁ」

2人の楓はそれぞれ反対側の柘榴魔たちに対して興奮する

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
夜…
冥(鏡)「ん~♪鏡の向こう側も案外楽しいなぁ。」

楓(鏡)「ですね~」

柘榴魔「さてと…お風呂沸いてますけど、どうします?」

楓「入る~♪ザクロちゃん達も入ろ♪」

柘榴魔(鏡)「はう!か、楓さん、ひ、引っ張らないでくださいぃ」

楓は鏡の向こうの柘榴魔や時神、写道を引き連れお風呂場へと元気よく向かう

柘榴魔「まったくあの人は…」

時神「元気があってすごくいいと思うけどね。」

冥「はぅ…でも、鏡の向こうも世界があ、あるんですね。は、初めて知りました…」

冥(鏡)「私も今日知ったからね~。」

柘榴魔「そっちの世界にもこの鏡あるの?」

楓(鏡)「は、はい…わ、私たちの方の柘榴魔ちゃんが仕入れた商品らしくて…それを確認するために今日はお泊り会をしようかと…」

時神「こっちと同じだね。」

冥「私たちもこの鏡の調べようとしてたんですよ」

冥(鏡)「へぇ~…とりあえずこの鏡が繋がってるのは分かったね」

柘榴魔「この商品は暫くは僕の部屋に置いておくよ」

楓(鏡)「こ、こちらも、その方がいいですね…」

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
お風呂場
楓・柘榴魔(鏡)・時神(鏡)・写道(鏡)

楓「ぐへへへ…たゆんたゆんなんじゃあぁ♪」

柘榴魔(鏡)「はうぅ…や、やめてくださいよぉ」

時神(鏡)「うぅ…は、はげし、いよぉ」

写道(鏡)「同性に襲われるってのも、案外いいものだね」

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
楓「や~おふろあがったよ~」

柘榴魔(鏡)・時神(鏡)「うぅ…」

楓(鏡)「あ、皆さん、お風呂どうでしたか?」

写道(鏡)「うん、気持ちよかったよ。楓ちゃん達も入ってきたら?」

冥(鏡)「そうしようか。いこう、楓ちゃん。それに…こっちの私もね」

冥「わ、わたしもですかぁ…は、はい…」

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
深夜…
全員がお風呂に入り、談笑していく中時刻はすでに23時を過ぎようとしていた

冥(鏡)「ふあぁ…んん、もう眠いや。」

楓(鏡)「ですね~。そろそろ私たちは帰りましょうか」

柘榴魔(鏡)「だね~」

楓「え~みんなこっちで寝ようよ~」

写道(鏡)「今日はダメですよ。」

冥「噂によるとニトクリスの鏡の中から出てきた生物は日付が変わる前に帰らないと消失するって噂もありますので…仕方ないですよ」

楓「うぅ…わかったよぉ…」

柘榴魔「じゃあ…また今度ね」

時神(鏡)「うん、また今度」

それぞれが別れの言葉を述べ、鏡の向こうの住人は鏡を通じて元の世界へと帰る。

写道「でも、楽しかったね。ふぁ…僕たちも寝ようか」

時神「だね。布団しこうか」

冥「え、あ、て、手伝います…」

ひと段落したところで柘榴魔たちは2つの布団を柘榴魔の部屋に敷く

楓「で…どう寝る?」

冥「ひ、必然的に添い寝…ですね」

柘榴魔「僕のベット含めて3つだけど…どうする?」

楓「あ、私、ザクロ君と添い寝する~♪」

柘榴魔「え、えぇ!」

時神「じゃあ…僕とシャドウ君、残り一つは冥先輩が使う感じで、いいよね。シャドウ君」

写道「僕はかまわないよ」

冥「ご、ごめんなさい…お言葉に甘えさせてもらいます…」

1時間後…

冥・時神(すやすや…)

柘榴魔「(うぅ…楓さんが近い…)」

楓「(ほんとザクロ君可愛いにゃ~♪)」


翌朝…

柘榴魔「ふあぁ…よく寝た…気がする…そろそろ鍋の方はどうなってるかな…ぇ?」

柘榴魔の机の上に置かれていた鍋の中身には大量の茶黒い液体がたまっていた。



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おまけ
柘榴魔たちの女体化ステータス

柘榴魔 145㎝B85W56H82
青色のロングヘアーに変化し、前髪にオレンジ色の髪留めをしている

時神 145cmB82W56H83
赤色のポニーテールに髪型が変化。

写道 145㎝B95W58H88
特に変化なし。
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今回はヒラーズ様のカップリングをもとに作成をいたしました。

ニトクリスの鏡の検証会をベースに書いていったため、
電撃銃で鏡の中の人物を大人しくさせている描写は今回はあえて書きませんでした。


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ヒラーズ
お疲れ様です。難しすぎたでしょうか?
あらすじも書いたんですが、次は気をつけます。 (2019-09-26 09:50)
風鼠
ヒラーズ様コメントありがとうございます。
ご期待に応えられず申し訳ありません。
こちらも今後ストーリ力・語彙力を鍛えていきます。 (2019-09-26 12:48)

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