第４話　ライバル・幼馴染　作：にしん

【ターン６：川澄　結花のターン】
結花「このままじゃ影に影もなく消されちゃう・・・ドローしてさっきの通りラーサとリリィをＰゾーンにセッティング、そしてペンデュラム召喚でＥＸデッキからレッド、ランプを展開！」
結花：手札２枚→３枚→１枚
表側攻撃表示＞オーロライト・ランプ：星２：光：チューナー：ＡＴＫ２００→１１００/ＤＥＦ３００→１２００
表側攻撃表示＞オーロライト・レッド：星５：光：ＡＴＫ１１００→２０００/ＤＥＦ２００→１１００

結花は焦っている。何故なら俺の忍を放置すればするほど厄介なことになるからだ。もちろん俺はその期待に応えていく。

結花「表側攻撃表示になっている今なら攻撃できる！遊二に勝つ方法は少しの隙を見逃さないことだよ。オーロライト・レッドで斬水を攻撃！」
要「そうか、Ｐ効果で強化されてたんだったな・・・だが、その攻撃、この影より飛来せし手裏剣には対応できまい。セットカード＜影忍法・影手裏剣＞で攻撃対象となった斬水を手札に戻し、レッドを葬る・・・」
要＞セットカード３枚→２枚
バウンス＞影忍・斬水
破壊＞オーロライト・レッド

結花「苦無に続いて手裏剣も・・・で、でももう片方のエクシーズ影忍は隙だらけだし、ランプで攻撃・・・」
要「させぬ。忍の外の術でその攻撃を止めて見せよう。セットカード＜ライバル・アライバル＞を発動」
要＞セットカード２枚→１枚

俺が＜ライバル・アライバル＞を発動させた時、結花と瀬戸さんは驚いていた。

静流「ちょっと待って、＜ライバル・アライバル＞は要くんが引退した後のカードじゃ・・・」
要「ああ、引退後も気になったカードはこっそり買ってたからな。通販で」
結花「マジですかい」
要「んじゃ続き・・・効果でさっきの手裏剣で手札に戻した斬水を召喚、効果でデッキから忍びの具を１枚仕込んで影に潜む・・・」
表側攻撃表示→裏側守備表示＞影忍・斬水：星４：水：ＡＴＫ１９００/ＤＥＦ９００：仕込み１枚

静流「これでまたお城の効果で攻撃不可能に・・・流石シノビのユージ、隙がないね」
結花「くっそーっ、ターンエンドするしかないじゃない！あ、１枚セットね」
結花＞セットカード０枚→１枚

要　遊二
ＬＰ：８０００
手札：０枚
モンスター：影忍・斬水（裏側守備表示、仕込み１枚）、影忍ノ参・影分身忍者（Ｘ素材２枚）
魔法・罠：影忍黙暗城、影忍法巻物、セットカード１枚
ＥＸ：７枚
除外：幻影忍・絶風

ＶＳ
川澄　結花
ＬＰ：５１００
手札：０枚
モンスター： オーロライト・ランプ
魔法・罠：セットカード１枚
Ｐスケール：オーロライト・ラーサ＞１　×　６＜オーロライト・リリィ
ＥＸ：９枚、オーロライト・レッド、オーロライト・レスト

【ターン７：要　遊二のターン】
要「札を１枚補充・・・まずは影分身忍者の影分身の術。エクシーズ素材１枚を取り除き、デッキから忍１体を仕込みと共に影に忍ばせる」
要＞手札０枚→１枚
＞影忍ノ参・影分身忍者：Ｘ素材２枚→１枚
裏側守備表示＞上影忍・鬼火：星７：炎：ＡＴＫ２５００/ＤＥＦ１２００：仕込み１枚

結花「げっ、やばい忍きちゃった」
静流「い、一体どんな効果が・・・」
結花「切り札並みにやばいやつだったはず・・・」
要「更に斬水をリバース、オーロライト・ランプに襲撃・・・」

影忍・斬水：ＡＴＫ１９００　＞　ＡＴＫ１１００：オーロライト・ランプ　戦闘破壊＋戦闘ダメージ
結花＞ＬＰ５１００→４３００

結花「ぎゃーっ、もうＬＰが半分だぁー！」
要「我が忍に隙はなし」
静流「川澄さん、このままじゃ現九良市最強の称号が取られる」
結花「くう、ターンエンドと共にオーロライトたちは手札に戻るよ」

要　遊二
ＬＰ：８０００
手札：０枚
モンスター：影忍・斬水（仕込み１枚）、影忍ノ参・影分身忍者（Ｘ素材１枚）、上影忍・鬼火（裏側守備表示、仕込み１枚）
魔法・罠：影忍黙暗城、影忍法巻物、セットカード１枚
ＥＸ：７枚
除外：幻影忍・絶風

ＶＳ
川澄　結花
ＬＰ：４３００
手札：２枚
モンスター： なし
魔法・罠：セットカード１枚
Ｐスケール：なし
ＥＸ：９枚、オーロライト・ランプ、オーロライト・レッド、オーロライト・レスト

【ターン８：川澄　結花】
結花「ドロー、そしてさっきと同じくリリィとラーサをペンデュラムゾーンにセッティング、そして同じくレッドとランプをエクストラデッキからペンデュラム召喚、そして手札からオーロライト・ルピアを召喚」
結花：手札２枚→３枚→０枚

表側攻撃表示＞オーロライト・ランプ：星２：光：チューナー：ＡＴＫ２００→１１００/ＤＥＦ３００→１２００
表側攻撃表示＞オーロライト・レッド：星５：光：ＡＴＫ１１００→２０００/ＤＥＦ２００→１１００
表側攻撃表示＞オーロライト・ルピア：星４：光：：ＡＴＫ７００→１６００/ＤＥＦ１０００→１９００

新たなオーロライトモンスターだ。どうやら手札に戻った時に除去を持つようだ。除去持ちは厄介だ。特に城を破壊されては戦術が狂う。だが俺はシノビのユージ時代と同じくポーカーフェイスを貫き通す。まだまだ仕込んでいるものがあるからだ。

結花「今回はランプとルピアでシンクロ召喚だよ。＜オーロライト・ロンド＞をシンクロ召喚」
Ｓ召喚＞オーロライト・ロンド：星６：光：ＡＴＫ１７００/ＤＥＦ１０００

こっちも除去効果持ちか。だがモンスターなら始末しやすい。

要「その特殊召喚に対して我が影忍の落とし穴を発動させる・・・斬水の仕込みを手札に加え、落とし穴を発動。その特殊召喚されたロンドを門前払いだ」
要＞セットカード１枚→０枚
結花「な、なんだってー！ならあたしもセットされた＜紅い極光＞をエクストラデッキからレストとランプをコストに発動・・・そのお城、落城！」
結花＞セットカード１枚→０枚

チェーン１：影忍の影落とし穴＞オーロライト・ロンド
チェーン２：紅い極光＞影忍黙暗城
結果
バウンス＞オーロライト・ロンド
破壊＞影忍黙暗城

要「むっ、やはりそっちを狙ってきたか・・・」
静流「やったね川澄さん、これで攻撃できる・・・！シノビのユージ攻略の第一歩だね」
結花「そして残ったレッドでそのもっとも厄介な裏守備の忍を攻撃だあぁ！」

オーロライト・レッド：ＡＴＫ２０００　＞　ＤＥＦ１２００：上影忍・鬼火

結花「・・・あれ？戦闘破壊は？」
要「この屈強な忍は守りの構えでは１度だけ攻撃を防ぎきる・・・守備表示時、ターン１の戦闘破壊耐性」
結花「ナン・・・ダト・・・！？」

要　遊二
ＬＰ：８０００
手札：１枚
モンスター：影忍・斬水、影忍ノ参・影分身忍者（Ｘ素材１枚）、上影忍・鬼火（表側守備表示、仕込み１枚）
魔法・罠：影忍法巻物
ＥＸ：７枚
除外：幻影忍・絶風

ＶＳ
川澄　結花
ＬＰ：４３００
手札：０枚
モンスター： オーロライト・レッド
魔法・罠：セットカード１枚
Ｐスケール：なし
ＥＸ：９枚、オーロライト・ルピア

【ターン９：要　遊二のターン】
要「必要ないが、物資を補給・・・」
要：手札１枚→２枚

結花「あわわわわ・・・モ、モウダメダァ」
静流「こ、これがシノビのユージの力・・・！」
要「斬水と鬼火を奇襲準備、そしてまずは斬水でレッドに奇襲、その瞬間、手札から影手裏剣で斬水を影に潜ませ手裏剣で破壊」
裏側守備表示→表側攻撃表示＞影忍・斬水
表側守備表示→表側攻撃表示＞上影忍・鬼火
要：手札２枚→１枚

バウンス＞影忍・斬水
効果破壊＞オーロライト・レッド

結花「やめたげて！も、もう結花のＬＰは０よ・・・！」
要「まだ早いわ」
結花「てへ。でも遊二の勝ちでしょ？あたしはもう手段がないのだよ」
要「だな。次に奇襲苦無で鬼火の仕込みカードを使って１０００ダメージ、そして＜影忍・紫炎＞を召喚、仕込みを行わずに紫炎と鬼火で攻撃で終了っと」
結花：ＬＰ４３００→３３００
表側攻撃表示＞影忍・紫炎：星３：炎：ＡＴＫ１７００/ＤＥＦ７００

上影忍・鬼火：ＡＴＫ２５００　＞　ダイレクトアタック
結花：ＬＰ３３００→８００
影忍・紫炎：ＡＴＫ１７００　＞　ダイレクトアタック
結花：ＬＰ８００→０

【デュエル終了】
ＷＩＮ
要　遊二
ＬＰ：８０００

ＶＳ
ＬＯＳＥ
川澄　結花
ＬＰ：０



数年ぶりのデュエルを終える。腕はまだ落ちてはいないどころかこっそり買ったカードのおかげで更に強くなっていた。“シノビのユージ”も当時の気持ちを思い出す、懐かしい感じがなんだか逆によかった。瀬戸さんは何故か拍手をした。

静流「流石シノビのユージ・・・私も挑みたかったなぁ」
要「当時は目の前の敵を始末することでいっぱいいっぱいだったからなぁ。瀬戸さんいたかどうか分からないよ」

一方、負けた結花は床に大の字になって燃え尽きていた。

結花「うあー、まけたーーー、やっぱり遊二ＴＵＥＥＥ」
要「うっさい、爆発した時に散ったカード片づけろ」

負けた時のリアクションが大きすぎて自分のデッキを盛大にばらまいた結花だった。

結花「・・・さて、これで遊二は遊戯王復帰かな」
要「んー、まぁ遊びでやるくらいならやってもいいが」
結花「やったね☆」
静流「次は私もデッキを持ってこないとね」

気づけば夜になっていたので、ダメージ計算器を片付け、俺と結花の家の冷蔵庫にある食材で晩御飯を作ってみんなで食べることになった。