DRAW:２０９ 最後の授業　作：人喰い

(209)


ーーーーーある日の夜。



マイン「……」

黒き長髪を夜風になびかせながら、高層ビルの屋上でぼんやりと朧月を眺めるは、漆黒のマントに身を包み、視線だけで人を殺せそうな程の威圧感を放つ男ーーーー『終焉の焔』首領・マイン。

真和「……マイン様。少し、よろしいでしょうか」

そのマインの放つ威圧感を物ともせず声をかけたのは、終焉の焔・幹部の、七三分けでしっかりと固めた眼鏡の青年『宮本 真和』。

マイン「………なんだ」

帰って来たのはいつも通りの無愛想な返事。
戦闘の際は残虐の限りを尽くすマインだが、部下の話はしっかりと聞く面倒見の良い一面も持つ。そんな面が多くの人間を集めたと言っても過言ではないだろう。

真和「……大した用事ではないのですがーーーー」

マイン「……さっさとしろ。灰になりたいか…？」

真和「…！ いえ、滅相も無い。
………あなたの生みの親ーーーー八神コウの件で、少し気になることがありまして」

マイン「……父上…か。
ヤツがどうした」

真和「…未来予知の力を持っているという話でしたが…、なぜ、人間界の決闘者達は一行に攻撃に転じて来ないのでしょう…？
我々の行動を予測できているならば、どう考えても奴らのほうが有利なのではありませんか」

マイン「……ククク…！ それを計算するのがお前の役目じゃないのか…？」

真和「………返す言葉もありません。
力不足を痛感しております」

マイン「……ヤツらが攻めて来られないのは、それだけこちらの構えに隙が無いという事だ。
それにヤツの未来予知も完璧ではない。断片的な未来がぶつ切りに視えるだけーーーー少しでも大切な愚民共を失わない様に……慎重にならざるを得ないというわけだ……クク…！ 下らないーーーー」

真和「……なるほど、そういうわけですか」

マイン「…………しかし……マサカズ。お前は変わった」

真和「……っ…？」

マイン「…計算外も計算にいれ、“計算外”だと認められるようになった。これ以上の進歩はないだろう」

突如としてかけられたマインからの言葉に真和は呆気に取られたように眼を見張る。
しかしマインはそんな真和の様子など気にも留めず、空虚な瞳で月を眺めながら胸元を抑え、

マイン「……ククッ……！ 俺の中に、まだこんな“下らない“感情”が残っていたなんてな……ッ…。
これも全て、リリスの“血”の影響かーーーー」

吐き捨てる様に言う。

マイン「ーーーー全てを奪い、清算する必要がありそうだ」


真和「……清算……？」


その問いに答える事なく、マインは風の様に去っていってしまう。

マインの中に流れる、心優しい悪魔嬢“リリス”の血が、彼女を研究していた男、八神コウの元へと向かわせたのだ。


翌日、身体を休めながら向かい辿り着いたYAGAMI本社ビル。そこでマインは自らの手で父親の命を絶ったことで、それを“血”の清算としたーーーーーー




マイン「……なぜもっと早くこうしなかったのかーーーーー」


精霊界への門を潜るマインの内には疑問が残る。

兵器として自分を生み出し、過酷な運命を背負わせた全人類に復讐を果たすために闘い続けてきた。

全ての元凶である父を殺して得たモノとは、『無』であった。

何も思わないし、何も感じない。
何も生まれなければ、何も残らない。

心のどこかでそれがわかっていたから、今まで簡単に葬ることのできたたった一人の人間をわざわざ今この瞬間まで見過ごしてきたとでもいうのだろうか。


マイン「………クク……これも貴様のシナリオ通りだというのか……？」

死んでも俺を苦しめ続けるつもりか。

そう呟きながら、やがて暗くなる視界。
悪魔は喉を鳴らし、静かに目を閉じた。


復讐は、終わらない。















◉遊戯王 Ph.X◉
ーーーDRAW:２０９ーーー
《最後の授業》















〜生命の樹 内部・『基礎の間』〜


【Side 火群】



情報を武器に闘う終焉の焔・伍召焔の一人、真和に対し、初見であるカードを駆使して後一歩というところまで真和を追い詰めた火群だったが、EXデッキから発動された魔法カードーーーー『EXマジック -終焉の焔』によって防がれてしまう。
自分の甘さが原因で詰め切れなかった事を火群は後悔し、「もう一度チャンスをくれ」と、真和と正面から向き合う決意を新たにしたのだったーーーーー




火群【LP 6200】
(モンスター)
『炎王神獣 アニマ・フェニックス』[ATK 2700]
『炎王獣 ガネーシャ』[ATK 1800]
『炎王獣 ダンディライオン』[ATK 1300]
伏せ:1
手札:5
墓地:バロンx1 ガネーシャx1 クリシュナx1 炎王神獣ガルドニクスx1(効果待機) 炎王輪廻x1


真和【LP 5400】
(モンスター)
なし
(P)
『ブンボーグ００５』[♦︎10]
『ブンボーグ００６』[♦︎1]
(EX)
『ブンボーグ００６』
伏せ:0
手札:3
墓地:003 x1 002 x1



◉TURN:０４◉


真和「ーーーーそれでは追試を始める。
僕のターン！！」[手札 4]

真和は引いたカードを横目で確認し、ふと目を瞑る。

真和「……やはり流石は完璧に計算されて組まれた僕のデッキと言ったところかーーーー最高のタイミングで最高のカードを引けるように組まれている」

真和の性格から、その言葉が決してハッタリなどでは無い事は火群にも分かり、息を呑み身構える。
しかしメインフェイズに入る前に、まずはスタンバイフェイズの処理が行われた。

火群「……！ このスタンバイフェイズ時、効果で破壊されたガルドニクスの効果発動！！」

墓地より逆巻く炎を、真和は怪訝そうに見つめながら、

真和「…ガルドニクスはフィールドに蘇り、自身以外の場のモンスターを一掃するーーーーしかしヴィシュヌにより効果を得た白き不死鳥とガネーシャという強力な布陣も、自らの放った炎で焼却する羽目になるとはなーーーー」

淡々と呟くが、すぐに視線は火群の場の伏せカードへと移る。

真和「……いや、そうか。そのカードがあったなーーーー」

真和は納得したように言い、直後、火群の伏せカードは開かれる。

火群「ーーーーこの瞬間、伏せカードオープン！！ 速攻魔法『炎王炎環』！！」


《炎王炎環
えんおうえんかん
/Circle of the Fire Kings》 †
速攻魔法
このカード名のカードは１ターンに１枚しか発動できない。
(1)：自分フィールドの炎属性モンスター１体と
自分の墓地の炎属性モンスター１体を対象として発動できる。
対象の自分フィールドのモンスターを破壊し、
対象の墓地のモンスターを特殊召喚する。


火群「この効果で場のダンディライオンを破壊して……甦れ！！！『炎王神獣 ガルドニクス』！！」


ダンディライオンの身体が炎に包まれ破壊されると同時に、艶やかな紅の翼を広げ不死鳥は墓地より舞い上がる。


ニクス『……はぁぁぁっっ！！！』[ATK 2700]


火群「……破壊されたダンディライオンの効果で綿火トークンを特殊召喚する事ができるけど、今は使わない。
006の効果で攻撃表示にされたら堪らないからな」

真和「……懸命な判断だ。
…さてーーーーー」

ガルドニクスが自身の効果で特殊召喚されなかった事で破壊効果も発動されず、１ターンに１度モンスター効果を無効にできるガネーシャと、相手が発動した効果を『互いに５００ダメージを受ける』効果に書き換えられるアニマ・フェニックスの布陣を構えたまま再びターンを返す事が出来た。

真和「…これで白き不死鳥とガネーシャの盤面は維持されたまま、次の“手”も盤石と言うわけかーーーー」

そのままメインフェイズに移行し、「しかしやるべき事は変わらない」と、強気に真和は一枚のカードを発動させた。

真和「……僕は手札からフィールド魔法『ブンボーグ・ベース』を発動！」


《ブンボーグ・ベース/Deskbot Base》 †
フィールド魔法
(1)：フィールドの「ブンボーグ」モンスターの攻撃力・守備力は５００アップする。
(2)：１ターンに１度、自分メインフェイズに発動できる。
手札の「ブンボーグ」カードを任意の数だけ相手に見せ、
デッキに戻してシャッフルする。
その後、自分はデッキに戻した数だけデッキからドローする。
(3)：「ブンボーグ・ベース」以外の自分のフィールド・墓地の
「ブンボーグ」カード９種類を１枚ずつ除外して発動できる。
相手の手札・フィールド・墓地のカードを全て持ち主のデッキに戻す。


火群「…！」

真和「……そのままブンボーグ・ベースの効果を発動させてもらう！」

②１ターンに１度、自分メインフェイズに発動できる。
手札の「ブンボーグ」カードを任意の数だけ相手に見せ、
デッキに戻してシャッフルする。
その後、自分はデッキに戻した数だけデッキからドローする。

火群「……手札を入れ替える効果か…！」

アニマ・フェニックスの効果で効果を書き換える事もできるが、

火群「…アニマの効果は使わない」

真和の３枚の手札のうち１枚が『ブンボーグ003』である事は公開情報だが、残り２枚の見えていないカードがある以上、ここで貴重な書き換え効果を使うのは得策とは言えなかった。

真和「……では僕は手札の『ブンボーグ001』、『ブンボーグ004』をデッキに戻し、２枚のカードをドローする！」[手札 3]

引いたカードを確認するや否や、真和は全てが計算通りとでも言わんばかりの機械的な動作で１枚の魔法カードを発動させるーーーーー

真和「ーーーー速攻魔法『揺れる眼差し』を発動！！」


《揺
ゆ
れる眼差
まなざ
し/Wavering Eyes》 †
速攻魔法
(1)：お互いのＰゾーンのカードを全て破壊する。
その後、この効果で破壊したカードの数によって以下の効果を適用する。
●１枚以上：相手に５００ダメージを与える。
●２枚以上：デッキからＰモンスター１体を手札に加える事ができる。
●３枚以上：フィールドのカード１枚を選んで除外できる。
●４枚：デッキから「揺れる眼差し」１枚を手札に加える事ができる。


真和にとっては、好との決闘に敗北する直前、勝敗を分ける最後のドローで、Pゾーンにカードが存在しないにも関わらず引いてしまったカードであり、未だ忌々しさを拭えないカードであった。
しかし、火群はその事を知るはずもなく、引いた瞬間に即撃ちしてきたことにただ面食らった様子でいた。


火群「……っ…！ (先生は、とにかく俺に思考時間を与えないつもりか…！)」

Pゾーンのブンボーグ005と006は破壊された場合にそれぞれ墓地のブンボーグカードを回収する効果と墓地のブンボーグモンスターを釣り上げる効果を持っている。その効果の発動が狙いとみて間違いないだろう。
しかしPゾーンの２枚を失い、サーチできるPモンスターは１体のみ。

火群（…P召喚をしてから揺れる眼差しを発動させなかった理由はなんだ……？
今のドローのもう一枚がPモンスターだったからか…？
それともP召喚権を残しておくことで、“次の動きがある”と警戒させたまま揺さぶりをかけ、俺の判断ミスを誘うのが狙いか………っ…？)

ニクス『…ホムラ…！！』

火群「…ああ…！ ここを止めなきゃ大きなアドバンテージを与える事になる…！
ーーーーヴィシュヌの効果で得たアニマ・フェニックスの効果を発動ッッ！！」

⚫︎1ターンに1度、相手がカードの効果を発動した時に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。その効果は、「お互いに500ダメージを受ける」となる。


白き炎が真和の発動したカードを包み、カードから両者に火の粉が降り注ぐ。

火群「…がっ…！」【LP 6200→5700】

真和「……っ…」【LP 5400→4900】

更に直後、火群の受けた痛みが白炎となって身体を包むーーーー

火群「ーーーーアニマ・フェニックスの効果発動ッ！！」


②:このカードの①の効果または相手の効果で自分がダメージを受けた時、自分のライフが6000以下の場合に発動する。相手は1000LPを失い、自分は1000LP回復し、このカードの攻撃力は自分が受けたダメージの数値分アップする。


火群「……生命の焔は受けた痛みを力に変え、熱く……燃え上がる！！
〝ホワイト・チャージング・フレア〟！！」

真和【LP 4900→3900】

火群【LP 5700→6700】


『炎王神獣 アニマ・フェニックス』[ATK 2700→3200]


火群「…ハァ……ハァ…！ これで先生の手札は２枚……内１枚はサーチしたブンボーグ003………残り１枚の手札を使ったらどうですか…？」

煽る火群に真和は、

真和「……言われずとも、既に僕の“切り札”は発動している」

自身げにそう言い、そこでようやく、陽炎に揺らぐ火群の視界に１枚のカードが映った。

火群「……あれは……っ…！？」


真和「ーーーー速攻魔法『緊急ダイヤ』」


《緊急
きんきゅう
ダイヤ/Urgent Schedule》 †
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合に発動できる。
機械族・地属性の、レベル４以下のモンスター１体とレベル５以上のモンスター１体を
デッキから効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。
このカードを発動するターン、自分は機械族モンスターでしか攻撃宣言できない。
(2)：フィールドにセットされたこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから機械族・レベル１０モンスター１体を手札に加える。


真和「……僕はこの効果により、デッキから２体の機械族・地属性モンスターを特殊召喚する！！」

火群「……っ…！」

初めて見るカードに火群は戸惑いながらも拳を握る。
火群の内から湧き上がるのは、焦りや悔やみなどでは無く、一縷の高揚感。

常に襲い来る予想外の展開。
それこそ決闘の醍醐味なのだと、心底思った。

火群「………」

そんな楽しい決闘を取り戻すために、何としてでも勝たなくてはいけない。
少しでも後ろを見ることなど許されない。

試験中に後ろを向くヤツなどいるか。

今は目の前の問題にだけ集中しろ！


火群「……ッ」

真和「……！！（目の色が……変わった……？）
ーーーーデッキより現れろ…！！
『ブンボーグ001』、『ブンボーグ007』！！」

『ブンボーグ001』[DEF 500→1000]☆1 チューナー

『ブンボーグ007』[DEF 500→1000]☆7 P

火群「……守備力が上がって……っ…あのフィールド魔法の効果か…！」

真和「…その通りだ。ブンボーグ・ベースには、場のブンボーグの攻守を５００上昇させる効果がある」

火群「……！」

特殊召喚された２体のブンボーグの効果は無効となり、表示形式も守備。しかし001がチューナーであることから、恐らく真和はシンクロ召喚を決めて来ると火群は読む。

火群（…けどエクストラモンスターゾーンが埋まったら、先生はEXデッキからのP召喚はできない……。まずはP召喚からしてくるか……？）

まだ召喚権も残っている為、003を召喚してガネーシャの効果を使わせてから動くケースも考えられる。
そこまで思考を進めるが、この後放たれる真和の一言によって、それら全ての推測が無駄であることを火群は思い知ることとなる。


真和「……正直。君の成長には僕も驚いているんだ」

火群「……？」

真和「…いや、君たちの、と言うべきか」

火群が疑問を口に出す間も無く、真和は続ける。

真和「……そう。最後に学校で決闘した時とは比べ物にならないくらい…」

火群「……！」

真和「君たちが合宿の間放った刺客ーーーー海の巨大イカと山のヒグマとの決闘で、君たちは更に強くなった」

火群「……！！！ あれはやっぱり、終焉の焔の仕業だったのか……ッ…！！」

ーーーー火群達が積木町に強化合宿に行った時の事。
突如として海より現れた巨大イカと、決闘盤から膨大な情報を脳に送り込まれていたせいで暴走してしまった山のヒグマ。
それらは火群達の手によって大人しくなったのだが、その裏で手を引いている集団までは、合宿中に到達することができなかったのだ。

真和「……その戦闘で実力を図り、ジャランを襲撃に向かわせた」

火群「………っ…！
忘れもしないーーーー『シャドール』を操るヤツの前には、俺も、あの戒ですら……全く歯が立たなかったんだからな……！」

真和「……次に、３つの地に戦力を分散させての襲撃。そこで完璧に君たちの心を砕いたはずだったのだが……それでも君たちはまた立ち上がり、遂にはマイン様の行動を先読みし、人間界でも精霊界でも無いこの生命の樹の内部に幽閉ーーーーーこの場所を“決戦の地”とした」

火群「……さっきから、何が……言いたいんですか」


真和「………ふと思ったのさ。この光景も全て、今は亡きマイン様の父上ーーーーー八神コウのシナリオ通りなのだろうか、と」


マインという悪魔を生み出した親である、八神コウ。彼はマインのような残忍で残虐で圧倒的な存在を作り上げてしまった事を酷く後悔し、自らの身体の一部を“代償”とすることで、マインの魂を浄化する為に人間界を統べる力ーーーーー未来視の能力を精霊王より授かっていた。
精霊王との闘いにより悪魔の力の大半を奪われ、人間界に送り込まれたマインを精霊王と共に観測し、最善の結末で終われるように行動してきたのだ。
それ故に孤独で、空虚な人生だっただろう。
その最善の未来が、自分の死を超えた先で成り立つものであったのだから。


火群「………」


火群は黙ったまま、八神の最期の台詞を思い返し、口を紡ぐ。



ーーーー


「…お前たちなら、絶対にできるーーーーー」


ーーーー


火群「……シナリオ通り……か。
確かに、そうなのかもしれない」

八神が必死に、終焉の焔による被害を最小限のもので済む様に考え、構築してきた“今”。それは紛れもなく八神のシナリオ通りの未来と言ってよかった。


火群「…手のひらの上感が拭えないのは嫌だけど……、それでも今まで俺たちがやってきた事は絶対に無駄にはならないし、最初からレールが敷かれているっていうのが、これからのことに手を抜いていい理由にもならない」

真和「……」

火群「……逆に自分にしかできないことを示してくれたみたいで、感謝もしてるんだ」

真和「……自分にしかできないこと……か」

真和は、自分に教師になることを進めた少女の姿を一瞬思い浮かべたがすぐに記憶の奥底に封じ込め、決闘を再開するためにエクストラデッキに手を当てた。

火群「…！」

火群はそれを見て身構え、息をのむ。

真和「認めよう。市瀬……君は強い。
……だがこの決闘、僕の勝利は揺るがない」

火群「……っ……まだわかんないぜ……！ 先生……！！」

強気な口調で迎えるも、真和のエクストラデッキから漏れ出る異様な空気に、僅かながらも気圧される。

このプレッシャーには覚えがあった。

火群「……八神……社長……？」

八神との初対面時に感じた威圧感と、同じ感覚。

火群「……ッ……！ どういうことだ……！？」


真和「…………こちらも出し惜しみはしない。
行くぞ……ッ…！！」


掛け声と共に真和の場のモンスター２体が光に包まれ、宙にて交差し、それぞれが矢印の様なものに変化するーーーーー


その２つの矢印は上空に現れた巨大な『円』の『右下』と『左下』に埋め込まれ、真紅の輝きを放った。


真和「これが教師としてお前にしてやれるーーーーー最後の授業だ」








To Be Continued…






《次回予告》




次回、『遊戯王Ph.X』
DRAW:２１０ -LINK-






＊タイトルは予告なく変更になる場合があります。ご了承ください(廿V廿,,)乙