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男の決闘道 /前編 作:磯野瀬人

あらすじ

千年パズルを巡った決闘が終わり、今度こそ平和が戻った童美野町。
これは決闘王の親友である城之内克也にスポットを当てた短きストーリー

ドミノカフェから物語ははじまる

城之内「学校卒業して1年か、時間が経つのは早いな。みんなとはバラバラになっちまったから寂しいぜ」

店員「お待たせしました、当店人気のレッドアイブレンドです」

城之内「ど、どうも。…うまいな。ん?なんか騒がしいぞってあいつは…」

子供1「お前この前あんだけボコボコにしたのに懲りずにカードやってるみたいだな?まーたボコボコに負かしてやろーかぁ?」

子供2「僕…負けないよ!だって持ってるんだもん!《真紅眼》のカードを!!」

ガタッ!

子供1「何!?」

城之内「あいつが真紅眼を持ってるだと…!」

1日前とあるカード屋にて

店のおばちゃん「いらっしゃい坊や。おや、見ない顔だね…名前は?」

青山「翔悟…青山翔悟だよ」

おばちゃん「カードが欲しいんだろ?おいで」

青山「160円あるから1つちょうだい」

おばちゃん「はいよ」

青山「俺、遊戯兄ちゃんみたいな強い決闘者になりたくてカードを始めたんだけど、友達みんなに負けてばかりでさ」

ペリペリ…

おばちゃん「……」

青山「まだ子供だからお金もあんまり無いしなかなか強いカードも手に入らな…!?」

おばちゃん「こ、これは!真紅眼の黒竜!」

青山「や、やった…これがあれば…!」

おばちゃん「でも《こんな絵柄》だったかの…?」

青山「何でもいいや!これで僕も強い決闘者なんだ!おばちゃんじゃあね!」

……

子供1「真紅眼のカードはな!滅多に当たらなくて1枚数十万円もの価値があるんだぞ!そんなカードお前がもってるわけあるかよ!」

青山「あるよ…ほら」

ガヤガヤ…

子供1「ま、マジかよ!」

青山「これでもう君達には絶対負けないよ!真紅眼を持っている僕が最強なんだ!」

ダッ

城之内「あいつ…決闘もしないで」

海馬コーポレーション

モクバ「もしもし兄様?モクバだよ」

海馬「モクバか。どうした?」

モクバ「どう?今日は海馬ランドパリの開園日だよね?うまくいってる?」

海馬「ああ、そのことなんだが」

モクバ「どうかしたの?」

海馬「今小娘のおもりをしている」

モクバ「兄様がどうして?」

海馬「園内の見回りをしていたら偶然見つけてな。どうやら親もいなくて一人で入園していたらしい。」

モクバ「どうするつもりなの?」

海馬「しばらく面倒を見ることになるかもしれん。帰国が遅れるかもしれぬから社員全員に伝えておいてくれ」

モクバ「分かったよ。ふふふ…」

海馬「何がおかしい?」

モクバ「いや、兄様が子供の世話ってなんか新鮮だなって。どう?子供は可愛い?」

海馬「懐くどころかいろいろ強請ってくるから少し困っている。目が青くて髪が白いから可愛く見えなくも無いが…」

モクバ「白髪で青目か…兄様と相性良さそうだね。あ、困ったらうちで面倒見てもいいんじゃない?」

海馬「どうしようもなかったらそうしよう…ええい!パーカー付きコートなら買ってやるから黙ってろ!すまないモクバ、一旦切るぞ」

モクバ「大変そうだな…分かったじゃあ…」

コーポ・ドミノ

青山「うち宛になにか届いてる。なんだろう?」

青山翔悟様宛デュエリスト交流会のお知らせ

青山「デュエリスト交流会?後で見てみよう」

コーポ・ドミノ203号室

城之内「舞〜帰ったぞ!」

舞「おかえり克也。あ、そうそう、あんた宛に何か来てたわよ」

城之内「おお悪い悪い。どれどれ…海馬コーポレーションからだ」

凡骨決闘者城之内克也様宛

城之内「凡骨じゃねえし!」

今回は貴方様のプロデュエリストデビューの祈願としてカードを2枚送らせていただきました。海馬社長のおかげなので感謝しやがれください。
海馬コーポレーション副社長
海馬モクバ

城之内「ぐぅ…なんかムカつくけど、カードか…ありがたく貰っておくか…お、これは!?」

舞「!?」

翌日

城之内「今日は待ちに待ったデュエルの大会当日!絶対優勝してやるぜ」

舞「あたしだって出るんだから、優勝したけりゃあたしを倒さない限り無理ね!」

城之内「なんだと〜絶対負けないからな!」

舞「それじゃあ行きましょうか」

城之内「おい、くっつくなよ!恥ずかしいだろ」

暫くして

城之内「あ、あいつは…」

舞「どうしたの?」

城之内「すまねえ先行っててくれ!」

舞「もう、しょうがないわね。遅れないで来てちょうだいよ!」

城之内「ああ…もちろんだぜ。おい!」

青山「?克也兄ちゃん…」

城之内「よっ!そんな紙持ってここで何してんだ?」

青山「デュエリスト交流会の招待状だよ」

城之内「招待状って俺には来てないぞ!」

青山「あはは…それでさ、僕その…正直言うと出たくないんだ」

城之内「何でよ?せっかく招待されたんなら行きゃいいじゃんよあ、真紅眼持ってるから勝負は分かってるってかよ?」

青山「ギクッ…」

城之内「お前、そんなんで良いのかよ。昨日見たぜ。闘わなくても真紅眼がいるから最強だって言って店出てったお前を」

青山「だって僕強いんだ!闘わなければ僕はずっと真紅眼がいるから最強だって思っていられるんだ!」

城之内「馬鹿野郎!」

青山「ひっ…!」

城之内「お前俺に言ったじゃねえかよ!遊戯兄ちゃん見たいな強くてかっこいい決闘者になるって」

青山「うっ、でも…」

城之内「こんなお前を遊戯が見たらきっとガッカリするぜ。」

青山「本当は怖いんだ…真紅眼使っても負けるなんてことになったら僕…立ち直れないよ…」

城之内「…しょうがねえな。翔悟、お前にこれをやる」

青山「これは…?」

城之内「昨日俺宛に届いたカードだ。真紅眼と相性が良いからお前に渡す」

青山「これを貰ったら僕は交流会に参加しなくちゃいけないの?」

城之内「無理にとは言わねえ。でも、遊戯みたいになりたいなら参加して闘ってこい」

青山「遊戯兄ちゃんみたいに…うん。僕参加してくるよ!」

城之内「そうか、頑張って来いよ!結果、楽しみに待ってるぜ」

青山「うん!ありがとう克也兄ちゃん。またね!」

城之内「なんて言ったけどよぉ…あのカード持ってたかったぜ…なんて言ってらんねえ!そろそろ行かねえと!」

???「あ、あの坊主。アレを持っているって事は今日のアレに出るんだな」

???「よし、俺たちも動くぞ。あのカード、絶対に手に入れてやる!」

中編につづく













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