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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第22話 魔剣と竜

第22話 魔剣と竜 作:にしん

☆前回までの状況

遊飛
LP:8000
手札:0枚
モンスター:オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン(ユニット×2)
魔法・罠:星霜のペンデュラムグラフ、時空のペンデュラムグラフ
Pスケール:黒牙の魔術師>8 × 1<紫毒の魔術師

VS

鍛冶屋
LP:8000
手札:2枚
モンスター:トゥルース(守備表示)、ダークエッジ(守備表示、装備カード1枚)、フランベルジュ
魔法・罠:フラガラッハ(装備カード状態)
Pスケール:未設定


【ターン5:鍛冶屋のターン】

「ドロー」
鍛冶屋:手札2枚→3枚

鍛冶屋のドロー方法をよく見るとトンカチをデッキが挿入されている部分を叩いた衝撃で火花と共に出てきたカードをドローしていた。まるで鉄を打ち、刃を打ち、それをじっくりと確認するかのように鍛冶師らしい綺麗なカード捌きだった。


「次の魔剣を紹介しよう。トゥルースを溶かし、<ヴォーパルソード>をアドバンス召喚」
鍛冶屋:手札3枚→2枚

鍛冶屋がトンカチを打ちつけると、トゥルースがまるで溶けた鉄のように光となり、別の剣が生成された。

>ヴォーパルソード:水属性:星5:攻2000(守2300)
①:このカードは自分の墓地の「憑魔剣族」モンスターを1体除外することでアドバンス召喚できる。
②:このカードが①の方法でアドバンス召喚に成功した時に発動する。相手の魔法&罠ゾーンのカードを2枚までデッキに戻す。
③:このカードが相手モンスターに攻撃宣言された時、このカードは守備力でダメージ計算を行う。

その魔剣はフランベルジュに似たデザインだが、その身は洗練された氷のように青い。まるで洗い流されそうな感じだ。


「お察しの通り、フランベルジュの相方だ・・・」

「くっ、効果を使うってことか。アクションマジック・・・!」

「だが、通常のアドバンス召喚ではその効果は発揮できぬ」

「そ、そうなのか。よかった」


俺は浮いている大きなフラフープの中心に浮いていた<炎の輪くぐり>を取ろうとしていたところだった。確か触れると発動の有無にかかわらず消滅するんだったな。鍛冶屋がすぐにしゃべってくれてよかった。

だけど、相方ということは融合でもするのだろうか。


「流石はエンタメデュエリストの卵。この2本の魔剣を<融合>する」
鍛冶屋:手札2枚→1枚


赤い炎の魔剣と青い水の魔剣が魔力となって鍛冶屋のデュエルデスクに1本の剣型の魔力となり置かれる。それを<融合>のカードと共にトンカチで思いっきり、だけど正確に、そして何度も打ちつけた。その瞬間、その魔力の赤と青が混じり、紫色の光を発した。

そして、鍛冶屋はトンカチを置き、その魔剣を天にかざした。そこに現れたのは、紫色をした、まるで次元をも引き裂かんとするばかりのオーラを放つ魔剣。


「かの二刀流の剣士が世界を救済するために融合されたこの魔剣・・・<エターナルソード>・・・!!」

>エターナルソード:融合モンスター:光属性:星9:攻3000(守3000)

攻守3000・・・!?だけど、俺にはアブソリュート・ドラゴンがいる。正面突破は出来ないはずだ。だけど鍛冶屋からはアブソリュート・ドラゴンを前に絶対に斬るという信念を感じられた。

だけど鍛冶屋はそのエターナルソードを舞台に放り投げた。その瞬間、その魔剣は宙に浮き、その紫色の刃をアブソリュート・ドラゴンに向けた。


「戦闘前に<古代の剣>を手札から捨て、1ドロー」
鍛冶屋:手札1枚→0枚→1枚

「そしてこの魔剣たちを識別する・・・<魔剣の識別>。すでに紹介した魔剣たちをしまい、デッキの上から5枚を覗いて魔剣を2本まで見つけることに成功」
鍛冶屋:手札1枚→0枚→2枚

<古代の剣>(オリカ):風属性:星2:攻0守1500
①:手札に存在するこのカードを相手に見せることで発動できる、このカードを墓地に送って自分は1枚ドローする。
②:墓地に存在するこのカードは、カードの効果を発動するために除外される時、2体分として扱う。

<魔剣の識別>(オリカ):魔法カード
自分の墓地から「憑魔剣族」モンスターを3体除外することで発動できる。自分はデッキから5枚をめくり、「憑魔剣族」モンスターカードを2枚まで手札に加える。それ以外を全てデッキに戻し、シャッフルする。

次々と魔剣を見せたりしまったり、そしてデッキから手に入れたりしている。これは確かに魔剣コレクション。俺的にはいろんな剣が見れて楽しいし、観客も静かにそれを夢中で見ている。

と、鍛冶屋がカードのやりくりをしている最中にダークエッジがまた1本の魔剣を吸収していた。鍛冶屋はそれを宣言していない。

>ダークエッジ:装備カード1枚→2枚


「・・・さて、このエターナルソードの切れ味を確かめよう。実は振るうのは初めてなのだ」

「来るか・・・!」

「エターナルソードでアブソリュート・ドラゴンを攻撃・・・と思ったが、お前の切り札も見たい。だから慧眼の魔術師に攻撃」


エターナルソードが高く浮遊する。そして紫色の魔力を発した途端、まるで次元が引き裂かれるような衝撃波が慧眼の魔術師を襲う。俺はもちろん・・・


「俺はアブソリュート・ドラゴンのエクシーズ素材を取り除き、その攻撃を無効・・・っ!?」


その衝撃波を止めようとしたが、アブソリュート・ドラゴンは動かない。それどころか、紫色の魔力を帯びていてまるで縛られたかのようにもがいていた。


「アブソリュート・ドラゴン!?」

「エターナルソードの効果・・・完成された瞬間、お前は効果を使えない」

「マジか・・・!」


そして慧眼の魔術師は破壊された。その衝撃で俺とアブソリュート・ドラゴンは少しだけ吹き飛ばされてしまう。

<エターナルソード>:攻撃力3000 VS 攻撃力1500<慧眼の魔術師> 戦闘破壊+戦闘ダメージ
遊飛:LP8000→6500

「くうっ、でも手加減してくれたってことは楽しみたいってことだな!」

「エンタメデュエルだからな・・・俺は強大な敵に我が魔剣を紹介し、試したいのだ」

「・・・ペンデュラムグラフの効果、先に使っておけばよかったなぁ」


魔剣に夢中で時空のペンデュラムグラフの効果を使うのをすっかり忘れていた俺だった。

<エターナルソード>
「フランベルジュ」+「ヴォーパルソード」
①:このカードが融合召喚に成功した時に発動する。このターン中、相手はカードの効果を発動できない。
②:このカードの攻撃宣言時に相手はダメージステップ終了時まで、戦闘する相手モンスターの効果は発動できず、効果は無効化される。
③:このカードが戦闘、効果で破壊された時に発動できる。デッキから「フランベルジュ」または「ヴォーパルソード」どちらかを1体特殊召喚する。

遊飛
LP:6500
手札:0枚
モンスター:オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン(ユニット×2)
魔法・罠:星霜のペンデュラムグラフ、時空のペンデュラムグラフ
Pスケール:黒牙の魔術師>8 × 1<紫毒の魔術師

VS

鍛冶屋
LP:8000
手札:2枚
モンスター:ダークエッジ(守備表示、装備カード2枚)、エターナルソード
魔法・罠:フラガラッハ(装備カード状態)、古代の剣(装備カード状態)
Pスケール:未設定

【ターン6:遊飛のターン】

「俺のターン、ドロー!」
遊飛:手札0枚→1枚

「早速だけどそのエターナルソードを収めてもらうぜ!時空のペンデュラムグラフの効果を発動!ペンデュラムゾーンの黒牙の魔術師の魔力をエターナルソードにぶつける!」


俺はアブソリュート・ドラゴンに乗り、片方のペンデュラムゾーンにいる黒牙の魔術師が魔法を唱えさせつつ時空のペンデュラムグラフの魔法陣が展開されているところへ飛行した。そしてその魔法陣から再び大量の剣がエターナルソードを破壊・・・というより、ぶつけまくって無理やり墓地に収めた。


「ルール上は破壊されたが、収められたか・・・感謝する。だが効果で2本目のフランベルジュを場に出す」

>フランベルジュ:炎属性:星6:攻2400(守1600)

「へへっ、大事なコレクションみたいだしな。黒牙も破壊扱いだぜ。そして破壊されたことで星霜のペンデュラム効果を発動!デッキから<虹彩の魔術師>を手札に入れるぜ」
遊飛:手札1枚→2枚

「んじゃ、鍛冶屋さんの希望通り、俺の本気のエンタメを見せてやる!」


俺は手札から1枚のカードを天にかざした。それを見た観客は騒ぐ。そして入場口にいるローラさんや、司会の団長、審査員たちは俺のこのカードを見てニヤッと笑った。ついに出るのか。あの覇王烈竜を操るデュエリストのEMSカードが。やっと出してくれたか。そして人一倍わくわくしているローラさんの隣にいるミミカちゃんとモニカさん。


「虹彩の魔術師をペンデュラムゾーンにセッティングし、俺のEMSカードを展開!!」
遊飛:手札2枚→1枚→0枚
ペンデュラムスケール:虹彩の魔術師>8 × 1<紫毒の魔術師

俺はアブソリュート・ドラゴンから飛び降りる。その瞬間、俺の衣装がEMSシステムによって生まれ変わる前の覇王烈竜の朱色を基調としたヒーロー衣装になり、不思議な力で空中を飛行し始める。いきなりの超常現象でビビる俺。だけど、すぐに理解し、観客席やサーカス道具の間を飛行した。そして鍛冶屋の対角線上、生成された竜の絵が描かれた小さめな台に着地した。それに合わせてアブソリュート・ドラゴンも俺の後ろに着地する。

<EMS 虹彩烈竜・遊飛>:炎属性:星7:攻2000・守1500
このカード名のモンスターはフィールドに1体しか存在できない。このカードをX素材とする時、ドラゴン族XモンスターしかX召喚できない。このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれかしか使用できない。
①:自分フィールドにドラゴン族ランク7Xモンスターが存在する場合、手札を1枚捨てることでこのカードを手札から特殊召喚できる。
②:手札のこのカードのみがP召喚に成功した場合に発動できる。デッキからレベル7Pモンスター1体を手札に加える。
③:このカードはフィールドから離れる時、またはXモンスターからX素材として取り除かれて墓地に送られる場合に持ち主のデッキに戻す。


「これが、虹くんのEMSカード・・・!」

「さっすがモニカさんのデザインと私の技術!完璧ね~」

「はわわわ、かっこいいなぁ~」


「ようやく出してくれたかー・・・ミミカちゃんとのエンタメデュエルはこのEMSカードの有無のせいで負けたんだよな実は。って本人に言ったらどう思うだろうね。ね、今回審査員の教祖さん」

「突然こっちに話を振られても、我は何も言えぬぞ」

「だよねぇ。ま、虹くんのEMSカードの効果は知らないからどんなものか拝見させてもらおうか」


覇王烈竜で注目されていた俺のEMSカードの登場によって会場は大きく盛り上がる。魔剣コレクションで静まり返って完全にエンタメ得点のペースが飲み込まれていたが、これで逆転できそうだ。

俺は両手に力を籠める。すると両手から虹色の爆炎が生成された。流石はエンタメシステムによるソリッドビジョン。期待に応えてくれる。だけど飛行できたのは予想外だったけど。


「俺が本気を出した時、相棒の覇王烈竜もすぐに現れるぜ!まずは効果でデッキから<相克の魔術師>を手札に加える」
遊飛:手札0枚→1枚

「だがその効果ではペンデュラムゾーンとやらの魔術師たちが邪魔のはずだ」

「だから俺はここでサーカスらしいエンタメを見せてやるぜ。アクションマジック<空中ブランコ>!!」


俺は着地した台にあったアクションマジックを把握し、内容も確認しておいた。だからすぐに発動できた。

突然手札の相克の魔術師と、片方のペンデュラムゾーンにいた紫毒の魔術師が俺の直上にある空中ブランコの両端の櫓に移動する。そして2体の魔術師は同時に空中ブランコにぶら下がり、魔術で場所を入れ替えた。そしてそれぞれ逆の櫓に着地した。魔術による空中ブランコでの交差。観客の反応はなかなかよさげだ。

<空中ブランコ>(オリカ):アクションマジック
自分の手札の永続魔法または罠カード1枚と自分フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを入れ替える。

「なるほど、まるで俺が魔剣を紹介してきたように場所を入れ替えたのか・・・」

「ペンデュラムモンスターはペンデュラムゾーンだと魔法カードとして扱うからな。入れ替えもちょちょいのちょいだぜ」
遊飛:ペンデュラムスケール:虹彩の魔術師>8 × 4<相克の魔術師

「相克の魔術師のペンデュラム効果でアブソリュート・ドラゴンにランクと同じレベルを与え、俺とアブソリュート・ドラゴンでエクシーズ召喚!!」



二色の眼の竜よ、神秘の光によって蘇り、虹色の炎で全てを感動させろ!!エクシーズ召喚!<覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン>!!!



>覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン:闇属性:ランク7:攻3000(守2500):ユニット×2


EMSカードで場に出ていた俺は覇王烈竜の背にEMS衣装のまま乗っていた。まるでエクシーズ素材であるかのように。

覇王烈竜が咆哮を上げた後、まるで主役の登場だと主張するように前足をファイティングポーズのようにし、虹色の翼を広げて構えた。

主役であり、俺の相棒である生まれ変わった覇王烈竜の登場に観客は待ちに待ったと言うように大盛り上がり。俺は竜の背中から拳を天にかざし、虹色の爆炎の竜巻を打ち上げた。それに合わせて覇王烈竜も翼から虹色の炎を噴出させ、舞台全体を虹色の炎で染めた。自分で言うのもなんだけど、神秘的だけど超カッコいいぞこれ。


「やはり強大な力を持っているな・・・これは我が魔剣たちも挑戦できるようで大喜びだ。さあ、かかってくるがいい」

「望み通りにいくぜ!覇王烈竜!立ちはだかる魔剣を全て無理やり収めてくれ!」
>覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン:ユニット×2→1
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ヒラーズ
久しぶりにコメント失礼します。
魔剣モンスターとはすごい…効果もえげつなく、強い。
レイジングでどれだけ押せるか楽しみです。 (2018-12-22 07:59)
にしん
ヒラーズさんありがとうございます。登場する魔剣の全ては私が初期あたりで投稿したオリカです。その中には本当にヤバい魔剣もあったりしますが登場する予定はあったりなかったり・・・ (2018-12-22 08:37)

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