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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第21話 魔剣コレクション

第21話 魔剣コレクション 作:にしん

【エンタメデュエル】

虹 遊飛  VS  鍛冶屋

「フィールド魔法<エンタメサーカス>」

俺のデビュー戦と同じく、ソリッドビジョンによって舞台にサーカスが生成された。俺はサーカス道具とアクションマジックの位置を素早く把握した。


【ターン1:鍛冶屋のターン】

「先攻は俺か・・・ならば」
鍛冶屋:手札5枚→4枚

鍛冶屋は右手のトンカチを振ると、左手の手札1枚が大剣のデュエルデスクのモンスターゾーンにセットされた。その瞬間、舞台に剣の形をしたシルエットが現れた。モンスターのセットだ。裏側守備表示で出すということはリバース効果を持つのだろう。


「そしてもう1本置いて、ターンエンド」
鍛冶屋:手札4枚→3枚
伏せカード:1枚


遊飛
LP:8000
手札:5枚
モンスター:なし
魔法・罠:なし
Pスケール:未設定

VS

鍛冶屋
LP:8000
手札:3枚
モンスター:???(セット)
魔法・罠:伏せカード1枚
Pスケール:未設定


【ターン2:遊飛のターン】

「俺のターン、ドロー!」
遊飛:手札5枚→6枚

「セットカードが何であれ、俺は俺のエンタメを見せてやる!」


俺はそばに生成されたトランポリンを使って高く跳ぶ。そしてモンスターを召喚する。


「まずはいつもの<ゴブリンドバーグ>だぜ!」
遊飛:手札6枚→5枚

「よし、乗ってけ相棒!」
>ゴブリンドバーグ:星4:攻1400(守0)

ゴブリンが操縦するプロペラ機の翼の上に乗る。そこにはアクロバット用のポールが2本生成されており、俺はそれを背にしてプロペラ機の飛行に耐える。ゴブリンドバーグは舞台をサーカス道具の間を抜けるようにして飛行する。そしてデュエルフィールドに戻った時、俺は効果を発動させた。


「効果で手札から<幽鬼うさぎ>を守備表示で特殊召喚!」
遊飛:手札5枚→4枚

プロペラ機の着地と同時に後部座席から1体のモンスターがひょこっと出てきて舞台にジャンプして降りた。


「今日はあらかじめ乗っててよかった・・・」
>幽鬼うさぎ:星3:チューナー:守1800(攻0)
>守備表示:ゴブリンドバーグ


「これがエンタメか・・・」

「まぁ、まだまだ準備段階だけどね。俺はまず片方のPゾーンに<オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン>をセッティング!そしてレベル4のゴブリンドバーグをチューナーの幽鬼うさぎでチューニング!シンクロ召喚!」
遊飛:手札4枚→3枚


突如幽鬼うさぎが3つの魔法陣のような輪になりゴブリンドバーグの真上に並ぶ。そしてゴブリンドバーグは信号弾のようなものを打ち上げると赤い光の柱となり、大爆発が起きた。前回好評だった爆発召喚だ。

「ふしゅうぅぅぅ・・・」
>オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン:星7:攻2500(守2000)


この大迫力のシンクロ召喚に観客は大盛り上がりだ。やはりこうでなくちゃな。もっと派手に演出させよう。


「この炎・・・使えるな」

「効果でPゾーンのペンデュラム・ドラゴンを特殊召喚だぜ」


俺の左にある半透明な光の柱で体を縮めて眠っていたペンデュラム・ドラゴンがいきなり飛び上がり、メテオバースト・ドラゴンの隣にどすんと着地した。

>オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン:星7:攻2500(守2000)


「ここからじゃその剣っぽいものが見えにくいな・・・よし」


俺はペンデュラム・ドラゴンに乗る。有名なエンタメデュエリストがよくやっていた方法だ。さて、あの伏せカードを確認しないとな。


「バトル!ペンデュラム・ドラゴンでその黒い剣に攻撃!」


ペンデュラム・ドラゴンの攻撃方法と言えば螺旋のストライクバーストと呼ばれる螺旋状に放たれるブレスだ。だけど、俺はあの伏せられた剣を確認しなければならない。俺はペンデュラム・ドラゴンを突進させ、踏みつぶすようにジャンプして攻撃した。その瞬間、剣の周辺によくある二酸化炭素が噴霧された。

その瞬間、その剣はリバースして正体を現した。だが下級モンスターだから戦闘破壊はできるし、メテオバーストで効果は発動させない。だけど、その剣は二酸化炭素の霧を晴らすように青白い光を放ち、フィールドにとどまっていた。


<オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン>:攻撃力2500 VS <トゥルース>:守備力1000


「戦闘破壊耐性か!」

「この剣は1ターンに1度まで戦では破壊されぬ・・・まるで戦など無意味と言っているかのような真実の光の剣」

<トゥルース>(オリカ):効果、リバースモンスター:光属性:星1:攻0・守1000
①:このカードは1ターンに1度、戦闘では破壊されない。
②:このカードがリバース、反転召喚に成功した時に発動できる。デッキからレベル4以下の「憑魔剣族」モンスターを1体守備表示で特殊召喚する。

どうやら“鍛冶屋”という名前や大剣を持っているのは本当に剣を扱うデュエリストだったようだ。その青白く光る剣はまるでここに真に存在するが如く、刃を上にして浮遊していた。


「戦闘破壊されないのは予想外だったけど、やっぱりリバースモンスターかぁ」

「トゥルースがリバースした時、効果が発動できる・・・が、お前の炎の竜の効果でそれは敵わぬ、か」

「ああ。流石に知ってるか。ただこれで戦闘破壊耐性もなくなったからメテオバースト・ドラゴンで追撃だ!」


俺はメテオバースト・ドラゴンに乗り移り、さっきの攻撃と同じようにトゥルースを爆炎を纏った脚で踏みつぶそうとする。


「・・・だが、我が“魔剣”コレクションを披露しなければならない。罠カード発動、<魔の護封魔剣>!」


トゥルースの後ろに伏せられた剣が動き出し、3本の紫のような黒のような、何も寄せ付けさせないようなオーラを纏った黒い剣が舞台のあちこちに刺さった。そしてメテオバースト・ドラゴンは攻撃をやめてしまった。


「“護封魔剣”ということは護封剣みたいな攻撃抑制系か・・・2体出すことを予測していたのか」

「それもある。だが、我が魔剣コレクションを披露するため止めさせてもらった。光の護封剣と同じく、3ターンは俺もお前も攻撃できぬ。本当はもう少し後で使いたかったが仕方あるまい。発動時処理としてデッキからこの<フラガラッハ>を墓地に送る」


<魔の護封魔剣>(オリカ):永続罠
①:このカードの発動時処理として、デッキから「憑魔剣族」モンスター1体を墓地に送る。
②:このカードが表側表示で存在する限り、お互いバトルフェイズ時に攻撃宣言できない。
③:このカードは相手ターンで数えて3ターン目のエンドフェイズに破壊される。


「うーん、攻撃できないのはエンタメとしても痛いな・・・なら、俺はカードを2枚セットしてターンエンドだ」
遊飛:手札3枚→1枚
伏せカード:2枚


セットしたカードが俺の前ではなく、左右の壁際にある巨大な檻の中に生成される。これも演出の一種だけど、どう演出させようかな・・・


遊飛
LP:8000
手札:1枚
モンスター:オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン、オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン
魔法・罠:伏せカード2枚
Pスケール:未設定

VS

鍛冶屋
LP:8000
手札:3枚
モンスター:トゥルース(守備表示)
魔法・罠:魔の護封魔剣(残り3→2ターン)
Pスケール:未設定


【ターン3:鍛冶屋のターン】

「俺のターン・・・ふむ」
鍛冶屋:手札3枚→4枚

今更だけどめっちゃ寡黙な雰囲気のこの鍛冶屋がめっちゃしゃべってるあたりなんだかシュールだ。そう思った途端笑いが込み上げてきたものの、何とかエンタメへの意識で気合の笑顔にできた。はず。


「ではそろそろ・・・我が魔剣コレクションを本格的に披露しよう」

「魔剣か・・・普通の剣とはどう違うんだろ?」

「“魔剣”は昔、使い手の“魔”が憑依していた呪いの剣だった。その呪いの剣を集めていた鍛冶師がいた。だがとある事件が起き、全ての魔剣がこのカードに封印されて散らばった。それを俺が再び集め、デュエルができるようにしたのだ・・・」


大真面目な顔つきで自慢する鍛冶屋。だけど、どうやらやばそうな代物だということはわかった。俺の覇王烈竜のようなものなのか?だけど実際に目の前で剣が浮き、動き、持ち主の命令を待つかのように待機している。同じ武器モンスターカテゴリの<CC>や<アーティファクト>らとは違うのだろうか。


「<おろかな埋葬>を発動。デッキからこの<ジークムント>を墓地に送る」
鍛冶屋:手札4枚→3枚

<おろかな埋葬>:魔法カード
自分のデッキからモンスター1体を選択して墓地へ送る。


「そして鍛冶師の研究成果ともいわれる<魔剣の魔法陣>を発動・・・彼は魔剣に宿る“魔”をこの魔法陣で操ることができた。その再現をとくとご覧あれ」
鍛冶屋:手札3枚→2枚

鍛冶屋が魔法カードを発動した瞬間、鍛冶屋の前に不気味な魔法陣が形成される。それに合わせて周辺のサーカスの小道具がまるで儀式を行うかのように立ったり動いたり魔法陣を中心に円になったりする。鍛冶屋が右手のトンカチを振るうとそこから1本の魔剣が魔法陣の中心からややずれた場所に立つ。そこから謎の魔力があふれ出し、もう1本の魔剣を生成した。

<魔剣の魔法陣>(オリカ):魔法カード
自分の墓地に存在する「憑魔剣族」モンスターを1体除外することで発動できる。デッキから除外した「憑魔剣族」モンスターのレベル以下の「憑魔剣族」モンスターカードを1枚手札に加える。自分の墓地に手札に加えたモンスターと同じ属性の「憑魔剣族」モンスターがフィールドに存在する場合、手札に加えず特殊召喚できる。

「俺は墓地のフラガラッハを除外し、その魔を継承・・・いでよ、ダークエッジ」


魔法陣と共にトゥルースの隣に現れたのは、不気味に青く光るドス黒い剣だった。嫌な予感がする。観客もこの魔剣には少しざわついた。

>ダークエッジ:闇属性:星2:守700(攻800)
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、どちらかしか発動できない。
①:自分の除外されている表側表示の「憑魔剣族」モンスターカード1枚を対象に発動できる。そのカードをこのカードに装備する。装備カードがあるこのカードは戦闘では破壊されない。
②:装備カードがあるこのカードをリリースして発動できる。手札から「憑魔剣族」モンスターを1体特殊召喚する。


「そしてフラガラッハをダークエッジに吸収・・・」

>ダークエッジ:装備カード1枚

フラガラッハの魔を吸収したダークエッジの青い光が若干強まる。


「また戦闘破壊されない剣・・・しかも守備表示だからダメージが与えられないか・・・そもそもまだ護封剣あるしなぁ」

「俺の魔剣コレクションはまだまだある。墓地のジークムントを除外し、手札から<フランベルジュ>をアドバンス召喚」
鍛冶屋:手札2枚→1枚

3本目は炎のように赤く、炎のような刃の魔剣。アドバンス召喚ということは上級か。だけどバトルができない状況で何故だ・・・?

>フランベルジュ:炎属性:星6:攻2400(守1600)


「魔を捧げてアドバンス召喚された時、お前のカード1枚を破壊できる。厄介なメテオバースト・ドラゴンをこの剣で燃やしてやろう」

「何っ!?」


フランベルジュが動き出し、刃を振るう。その瞬間、炎が一直線にメテオバースト・ドラゴンに襲い掛かった。効果破壊だ。炎と炎だから効かないとは思ったが、やはりこれはデュエルだ。俺はこれを防ぐ手段もアクションマジックもない。

<フランベルジュ>(オリカ):炎属性:星6:攻2400・守1600
①:このカードは墓地のレベル5以下の「憑魔剣族」モンスター1体を除外することでアドバンス召喚できる。
②:このカードが①の方法でアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドのカード1枚を選択して破壊する。
③:このカードが守備表示の相手モンスターを攻撃した時、攻撃力がその守備力を超えていればその差のダメージを与える。

おまけに貫通効果持ちの高打点か・・・最初にアブソリュート・ドラゴンにしなくてよかった。返しに弱いから慎重に行った結果だということにしておこう。

・・・ざっとコレクションを見た感じ、墓地と除外を利用するカテゴリのようだ。戦闘破壊耐性や攻撃封じ、除去、墓地除外と準備は着実に進んでいると思う。特にダークエッジ。あの魔剣だけは嫌な予感がぷんぷんする。


「これにてターンエンド」


遊飛
LP:8000
手札:1枚
モンスター:オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
魔法・罠:伏せカード2枚
Pスケール:未設定

VS

鍛冶屋
LP:8000
手札:1枚
モンスター:トゥルース(守備表示)、ダークエッジ(守備表示、装備カード1枚)、フランベルジュ
魔法・罠:魔の護封魔剣(残り2ターン)、フラガラッハ(装備カード状態)
Pスケール:未設定


【ターン4:遊飛のターン】

「俺のターン、ドロー!」
遊飛:手札1枚→2枚

さて、ここからどう巻き返そうか。覇王烈竜を早めに出してあの護封剣ごと一掃したいものの、この手札ではまだ無理なようだ。


「俺はペンデュラムゾーンをスケール8の<黒牙の魔術師>とスケール4の<慧眼の魔術師>でセッティング!」
遊飛:手札2枚→0枚
Pスケール:4 × 8

舞台上空に虹彩の魔法陣が形成されそこから結晶が先端にある振り子が揺れながら光の線を描く。そして舞台左右にある巨大な檻のそばに2体の魔術師が現れた。片方は筋肉質で黒い衣装で槍を持ったの魔術師、もう片方は一つ目のような仮面をつけた、真実を見極めんとするが如くの雰囲気を持つ魔術師。


「ほう・・・これがペンデュラムか・・・」

「そっちが魔法陣ならこっちも魔法陣ってね。まずはセットされたカードの片方を発動だ!<星霜のペンデュラムグラフ>発動!そして慧眼のペンデュラム効果で自身を破壊し、デッキからスケール1の<紫毒の魔術師>をセッティング!」
遊飛:Pスケール:1 × 8


<慧眼の魔術師>:光属性:星4:攻1500・守1500
・P効果
①:もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードまたは「EM」カードが存在する場合に発動できる。
このカードを破壊し、デッキから「慧眼の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。
・モンスター効果
①:このカードを手札から捨て、自分のPゾーンの、Pスケールが元々の数値と異なるカード1枚を対象として発動できる。そのカードのPスケールはターン終了時まで元々の数値になる。


慧眼の魔術師の代わりに現れたのは毒々しい表情、衣装、そして爪のついた鞭を持った魔術師。そして片方の檻から蒼い魔法陣が展開された。


「その瞬間、<星霜のペンデュラムグラフ>の効果でデッキから<調弦の魔術師>を手札に加える!」
遊飛:手札0枚→1枚

<星霜のペンデュラムグラフ>:永続魔法
「星霜のペンデュラムグラフ」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの魔法使い族モンスターを相手は魔法カードの効果の対象にできない。
②:表側表示の「魔術師」Pモンスターカードが自分のモンスターゾーン・Pゾーンから離れた場合に発動する。デッキから「魔術師」Pモンスター1体を手札に加える。


「そしてペンデュラム召喚!」
遊飛:手札1枚→0枚

俺はペンデュラム召喚のコールに合わせてペンデュラム・ドラゴンに乗り、星霜のペンデュラムグラフが展開した魔法陣の方へ走る。途中に浮くサーカスの道具であるトランポリンや階段、梯子にジャンプしながら移動し、俺は召喚するモンスターカードを置いた。その瞬間、その魔法陣から2つの光が流星のごとく飛び出し、壁際のトラックで走り続けるペンデュラム・ドラゴンに追従するように飛行しながら現れた。

片方はさっきの慧眼の魔術師、そしてもう片方はローラさんがコスプレしていた、音叉のような杖を持つ水色の魔術師の少女。


EXデッキ>慧眼の魔術師:光属性:星4:守1500(攻1500)
手札>調弦の魔術師:闇属性:星4:守0(攻0)


「ペンデュラム召喚に成功した調弦の魔術師の効果でデッキから<降竜の魔術師>も参加だ!」


そしてペンデュラム・ドラゴンが一周した時、上に向かって雄たけびを上げた。その瞬間、目の前の輪から竜のオーラと共に女性の魔術師が現れた。

>降竜の魔術師:闇属性:星7:攻2400(守1000):効果無効


俺が乗っているペンデュラム・ドラゴンを中心として慧眼、調弦、降竜の3体が護るようにして配置される。その瞬間、俺はもう1つの檻のカードを発動させた。


「<時空のペンデュラムグラフ>も発動だ!」
遊飛:伏せカード1枚→0枚

「むっ」


星霜とは間反対の檻から複数の黄色い魔法陣が生成され、そこから様々な形の剣が飛び出す。まるで鍛冶屋が披露する魔剣のように。


「魔剣・・・!?」

「魔剣だけど魔法の剣だぜ。効果を発動!調弦の魔術師のパワーを使い、鍛冶屋さんの魔の護封魔剣を破壊だ!」


調弦の魔術師の魔力を魔法陣が吸収し、飛び出た複数の剣が舞台に残された3本の黒い魔剣を破壊していく。そしてその剣は綺麗な紫色の光となって宙を舞った。闇を葬る魔法の剣。とにかくこれで攻撃できる。

<時空のペンデュラムグラフ>:永続罠
「時空のペンデュラムグラフ」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの魔法使い族モンスターを相手は罠カードの効果の対象にできない。
②:自分のモンスターゾーン・Pゾーンの「魔術師」Pモンスターカード1枚と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果でカードを2枚破壊できなかった場合、フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送る事ができる。


「バトル!ペンデュラム・ドラゴン!フランベルジュに攻撃だ!」


ペンデュラム・ドラゴンは大きく息を吸うと、2つのペンデュラムグラフから蒼い光と紫の魔法の剣が力を与える。そして虹彩の魔法陣と共にそのブレスは放たれた。

<オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン>:攻撃力2500 VS 攻撃力2400:<フランベルジュ>


「させぬ!」


鍛冶屋はトンカチを振ると、フランベルジュが一気に飛んでいく。そして平均台から1枚のカードを斬るようにして発動させた。


「アクションマジック、<バランス>!」

「攻撃反応型のアクションマジックか・・・」


<バランス>(オリカ):アクションマジック
自分モンスターがその自分モンスターよりレベルが高い相手モンスターの攻撃対象になった場合に発動できる。ダメージステップ終了時までその自分モンスターの攻撃力をそのレベルの差×100アップさせる。この効果を適用した戦闘でお互いのモンスターの攻撃力が同じ場合、お互いのモンスターは戦闘破壊されず、自分はデッキから1枚ドローする。


「平均台だからバランスか・・・しかも同士討ち」

「事前に調べておいてよかった・・・我がコレクションに傷がついてはいかぬからな」
鍛冶屋:手札1枚→2枚

「・・・なら次に備えてペンデュラム・ドラゴンと降竜の魔術師でオーバーレイ!エクシーズ召喚、<オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン>!」


俺はペンデュラム・ドラゴンから降りると、ドラゴンと魔術師が紫の光となって上空の虹彩の魔法陣に吸い込まれていった。そしてそこから蒼い氷と共に1体の竜が召喚された。

>オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン:水属性:ランク7:攻2800(守2500):ユニット×2


遊飛
LP:8000
手札:0枚
モンスター:オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン(ユニット×2)
魔法・罠:星霜のペンデュラムグラフ、時空のペンデュラムグラフ
Pスケール:黒牙の魔術師>8 × 1<紫毒の魔術師

VS

鍛冶屋
LP:8000
手札:2枚
モンスター:トゥルース(守備表示)、ダークエッジ(守備表示、装備カード1枚)、フランベルジュ
魔法・罠:フラガラッハ(装備カード状態)
Pスケール:未設定


ーーー
おまけ
ゼム「あいつ、あんなにしゃべるのか・・・」
団長「知らなかったのか?部下だろ?」
ゼム「いつもはほとんど話さないししゃべらないからなぁ・・・ちなみにデッキも知らなかった」
団長「・・・部下なのにか」

鍛冶屋(次はどの魔剣を紹介してやろうか・・・ふっ、楽しみだな)
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