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遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス)/第四十七話「共鳴、そして目醒め」 作:イクス

第四十七話「共鳴、そして目醒め」


・デザートストームエリア

プレイヤーキラーの毒牙にかかっていない人間を探し、帝国を駆け回る遊太と真薄。
「あの、遊太君! 本当に、カリンさんを1人で残して大丈夫だったのですか!?」
「カリンちゃんは、そんな簡単にやられる人間じゃないから! 実際、あの時棄権してなかったら、苦戦してたはずだし……。それだから、心配しないでいいと思う。だから、僕達も探さないと!」
「あ、はい。わかりました!」
その言葉に応じて、真薄の肩に乗っているグレイマターと、遊太の後ろで飛んでいるアルファが喋る。
「そうだよ? 彼女は僕から見ても凄いデュエリストだ。それに、彼女にはサフィラという精霊もいる。余程のことが無い限り、負けることは無いさ」
「彼女のサフィラは、彼女を守護する光の竜。我々の世界でも彼女は、守護龍として名を馳せた。だから問題はない」
「そうですか、なら問題はありませんね。あ、アレは……!」
真薄が見た先には、伸ばした髪の毛を一本に纏めた女子。その隣には、背の高い少年と太めの少年が2人。その人間3人には、見覚えがある。
「アレは……! 菊姫さん! それに岩ノ井さんに鏡山さんも!」
「んあ? お、遊太に真薄じゃねえか。おい、見ろ見ろ! スターポイント7つだぞ! あと3つ集めれば、城に行けるんだぞ! お前らならとっくに城に行っていると思ったが、まだ行っていなかったのか?」
「そんなこと、言っている場合じゃないんだ。このままだと、皆が危ない。菊姫達は大丈夫だったけど、知多君やアキラ君も、危ない予感がするんだ。まあアキラ君は……そんな心配する必要ないと思うけど」
「危ない? たかが大会だろ? 何が危ないっていうんだ?」
「うん、まあこれを見てくれるかい?」
すると、菊姫の目に映ったものは。
「おあっ!?」
さっきまで見えていなかった、遊太の後ろにいる、黒い騎士モンスター。そして、真薄の肩に乗っている、小さいグレイ型みたいなエイリアン。そんなものがいきなり見えたのだから、驚くのも無理はない。
しかし。
「アネゴ、一体何に驚いているッスか?」
「何が見えているんですか?」
「ちょ、おま……。アタシにだけに教えろ!」
「いいですよ」
そうして、菊姫に耳打ちをする遊太と真薄。
「実は、僕達の周りにいるこれは、精霊というものなんです。デュエルモンスターズのカードを介して、そこに生きている、違う世界の生き物なんです」
「そして、この帝国を開催している闇の王は、僕らの精霊を狙う、侵略者なんだ! ついでに僕らの世界も狙っている……と、思う」
「そうなのか!? お前……それマジに言っちゃってんの!?」
「声がデカイ。ともかく、今は大変なことになっているんだ。菊姫、その7つ目のポイントを手に入れてから、デュエルした?」
「いや、全然。人っ子一人いやしない。なんでこんなにも人がいないんだ?」
「……プレイヤーキラーの仕業です。プレイヤーキラーは、帝国に来たデュエリストを狩り、精霊のカードも奪おうとしている。恐ろしいことなんです」
「……マジかい。ところで、そのプレイヤーキラーとやらは、何処にいやがる?」
「えっと、5人いるって言っていました。それに、属性に応じたデッキを使っているから、僕が対戦したのはダークゾーン、真薄君が対戦したのはシャインスパークエリア、今カリンちゃんが対戦しているのは、ウォーターワールドエリア。でも、人っ子一人いない割には、菊姫は被害に遭っていないから、多分ここにはいない。残りはガイアパワーエリア、バーニングブラッドエリアの2つにいると思う」
「マジか……あのカリンが」
「アキラ君も、戦っていると思う。だから……なるべく僕らと行動してほしい。プレイヤーキラーの毒牙にかからないように……」
「……マジかよ。本当にマジかよ……! ありえん。ありえんってか、信じられねえ。だが、アタシの目に見えている、遊太と真薄の側にいるそれが、アタシにウソじゃねえって言っているように聞こえる。全く、難儀なことだ。こうなりゃ信じるしかねえ。オイ、遊太。今すぐカリンの所へ連れてけ。プレイヤーキラーと戦うカリンを、今すぐ見せろ」
「うん、わかった。じゃあ、行こう! カリンちゃんの所へ! 岩ノ井君や鏡山君も一緒に!」
「「あ、はい」」
こうして、遊太と真薄は、新たに加えた菊姫(岩ノ井と鏡山もいるけど)と共に、デュエルをしているであろうカリンの元へと急ぐのであった。

一方バーニングブラッドエリア。そこではアキラと、プレイヤーキラーフレイムウォーがデュエルしていた。
しかし、アキラは先程の『青眼の白龍』の異常な咆哮に、驚いていた。
「……何か異常だ。ソリッドビジョンが意味もなくあんな動きをするなんて……そんな訳ないだろう? 多分何かの間違いだ。多分そうだろう」
そして、デュエルを何事も無く再開するアキラ。
「悪かったな、ちょっと取り乱したが、問題は無い。さて、続きをやろうか」
「ああ、こっちもな」
しかし、フレイムウォーも内心ドキドキであった。
(あの『青眼の白龍』というモンスター、今まで狩ってきた奴とは違う! 何かが……何かが違う!)

3・アキラのターン

「バトルフェイズ、俺は『青眼の白龍』で、『ラヴァルバル・ドラグーン』を攻撃!」
「2体の攻撃力は互角! 相打ちを取るつもりか!?」
「俺が、なんの策もなくこんなことはしない。速攻魔法『コンセントレイト』を発動! モンスター1体を対象として発動! そのモンスターの攻撃力は、モンスターの守備力分アップする! 『青眼の白龍』の攻撃力は2500。よって攻撃力は5500にアップだ!」(アキラ手札2→1)(アキラ墓地2→3)
「残念だが、それを通す俺でもない。カウンター罠『フレムベルカウンター』を発動! 自分墓地に存在する守備力200の炎属性モンスター1体を除外し、魔法・罠を無効にして、破壊する! 守備力200の妖女を除外し、その魔法は無効だ!」(フレイムウォー除外0→1)
「なら、素直に相打ちを取るか」(アキラ墓地3→4)(フレイムウォー墓地4→5)
「だが、相打ちを取るだけじゃあないぜ。速攻魔法『ドラゴンズ・リバース』を発動! ドラゴン族モンスターが戦闘・効果で破壊された時、その時破壊されたドラゴン族モンスターを可能な限り墓地から特殊召喚する! 甦れ、『青眼の白龍』!」(アキラ手札1→0)
やられたブルーアイズが、即座に現れる。フレイムウォーのフィールドはがら空きだ! 
「何、『青眼の白龍』を蘇生だと!?」
「ダイレクトアタック、滅びの爆裂疾走!」
「ぐあああっ!」(フレイムウォーライフ8000→5000)
「んじゃ、俺はターンエンド。お前のターンだぜ?」

アキラ

ライフポイント7600
手札枚数0枚
モンスター1体
『青眼の白龍』(攻撃表示・攻撃力3000・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚


4・フレイムウォーのターン

「俺のターン! ドロー」(フレイムウォー手札4→5)
(チッ、思わぬダメージを喰らってしまった。やはりあのモンスターが、エースモンスター……。なのに、あっさり破壊させたりするなんて……。わからん……奴の思考が読めん!)
「俺は手札から、『ラヴァル・キャノン』を召喚! 効果発動。召喚・反転召喚された時、除外されている『ラヴァル』モンスターを特殊召喚する! 俺はレベル2チューナーの妖女を特殊召喚する!」(フレイムウォー手札5→4)(フレイムウォー除外1→0)
「更に、手札から速攻魔法『サイクロン』を発動! フィールドの魔法・罠を1枚破壊する。俺は、お前の伏せカード1枚を破壊する!」(フレイムウォー手札4→3)(フレイムウォー墓地5→6)
「それにチェーンして、罠カード発動! 『破壊輪』! 相手モンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを互いに受ける! 破壊するのは、『ラヴァル・キャノン』! その攻撃力は、1600! 受けて、もらうぜ?」(アキラ墓地4→5)
「なんだと……グッ」(フレイムウォーライフ5000→3400)(フレイムウォー墓地6→7)
伏せカードを破壊しようとすれば、逆にモンスターを破壊され、返り討ちに遭う。
(この野郎……いい気になっているんじゃねえぞ!)
「自分墓地に、『ラヴァル』モンスターが3種類以上いる時、レベル5の『ラヴァル・バーナー』は、手札から特殊召喚できる!」(フレイムウォー手札3→2)
「おいて、レベル5のバーナーに、レベル2の妖女をチューニング! シンクロ召喚! 炎の海から生まれよ、レベル7『ラヴァル・ステライド』!」(フレイムウォー墓地6→8)
マグマの海から現れた、岩石のような体と左腕のバズーカが特徴のモンスター。攻撃力2700が、バーニングブラッドのフィールド効果で3200となる。
「ステライドのシンクロ召喚に成功した時、手札を1枚墓地へ送る」(フレイムウォー手札2→1)(フレイムウォー墓地8→9)
「ブルーアイズの攻撃力を、超えてきたか」
「まだまだ! フィールドから墓地へ送られた妖女の効果発動! 自分フィールドの『ラヴァル』モンスターの攻撃力を、墓地の『ラヴァル』の数×200アップさせる。俺の墓地にいるのは妖女、キャノン、マグマ砲兵、ドラグーン、侍女、バーナー、淑女の7体。よって、ステライドの攻撃力を1400アップ!」(ステライド攻撃力3200→4600)
「へえ、やるじゃん」
「バトルだ! 『ラヴァル・ステライド』で、『青眼の白龍』を攻撃! ブレイズ・フレア!」
左腕のキャノン砲により、青眼の白龍は簡単に破壊されてしまう。
「ま、仕方ないか」(アキラライフ7600→6000)(アキラ墓地5→6)
「なにい……。ターン、エンドだ! ターン終了時、ステライドの攻撃力は元に戻る」(ステライド攻撃力4600→3200)

フレイムウォー

ライフポイント3400
手札枚数1枚
モンスター1体
『ラヴァル・ステライド』(攻撃表示・攻撃力3200・炎属性・レベル7)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数9枚
除外されているカード0枚

(エースがやられたって言うのに、あの余裕はなんだ!? この男、普通のデュエリストとは違う! 何か……何か持っていやがる!)
フレイムウォーが内心焦る。当然、アキラは顔に火傷を負ったというのに、平然としているのだから。
アキラはただ、ディスクを構えて平然としている。


4・カリンのターン

ところ変わり、ウォーターワールドエリア。カリンとプレイヤーキラーアナエルがデュエルしている最中である。カリンはこの時、サフィラを儀式召喚した。
それを見て、驚くアナエル。
「コイツ……闇の王様が狙っていた光の竜! まさか、こんな所で相まみえるなんて……」
「あら、そうなんですか? でも、関係ありませんわね。バトルフェイズ、サフィラで、ソウルオーガへと攻撃! 聖域の歌声!」
サフィラの手から放たれた光球が、ソウルオーガへと放たれる! サフィラの攻撃力が上回り、ソウルオーガは破壊されてしまう。
「ぐうううっ……!」(アナエルライフ4300→4000)(アナエル墓地7→8)
「それでは、ターンエンドですわ。エンドフェイズ、儀式召喚されたターンのエンドフェイズ、3つの効果の内1つを適用できますわ。私は、デッキから2枚ドローして、1枚捨てる効果を発動させますわ」(カリン手札0→2→1)(カリン墓地7→8)

カリン

ライフポイント4700
手札枚数1枚
モンスター1体
『竜姫神サフィラ』(攻撃表示・攻撃力3500・光属性・レベル6)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード1枚
『祝福の教会ーリチューアル・チャーチー』(フィールド魔法)
墓地の枚数8枚
除外されているカード0枚

「冗談じゃねえよ。さっさと終わらせる宣言されて、そんなことはさせねえって思っていたら、いくら除去してもまくり返される……!」
「チクショウ。このまんまじゃプレイヤーキラーの面目丸つぶれだ……お前……!」
「私は、皆さんと合流しなくてはいけません、貴方とのデュエルは時間の無駄ですわ……。ですから、私はさっさと終わらせると言ったのです」
「ほざけ! そんなこと、簡単にやらせてたまるか!」

5・アナエルのターン

「アタイのターン、ドロー!」(アナエル手札1→2)
「アタイは手札から、魔法カード『逆境の宝札』を発動! 相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターがいない時、デッキから2枚ドローできる!」(アナエル手札2→1→3)(アナエル墓地8→9)
「……くっ、クククク……! 引いたぜ、この状況で最適解のカードを! アタイは手札から、『リチュア・ビースト』を召喚! 効果発動! ビーストは召喚時、墓地からレベル4以下の『リチュア』を表守備表示で特殊召喚できる! アタイは、墓地からアビスを特殊召喚! アビスの特殊効果、発動! デッキから守備力1000以下の『リチュア』を1体手札に加える。アタイが手札に加えるのは、守備力0の『イビリチュア・ジールギガス』だ」(アナエル手札3→2→3)(アナエル墓地9→8)
「そして、手札より儀式魔法『リチュアの儀水鏡』を発動! これにより、手札から『リチュア』儀式モンスターを、儀式召喚する! アタイはフィールドのビーストと、手札のマインドオーガスをリリース! リリースしたレベルは10! よって、レベル10の『イビリチュア・ジールギガス』を、儀式召喚!」(アナエル手札3→0)(アナエル墓地8→11)
現れ出たのは、巨体の虫のような邪悪なモンスター。攻撃力は、破格の3200。それが更に、ウォーターワールドの効果で3700にアップする。
「これはまた……強力なモンスターですわね」
「まだだ! ジールギガスは1000ライフを支払うことで、デッキから1枚ドローできる。ドローしたカードはお互いに確認して、それが『リチュア』モンスターだったとき、フィールドのカードをデッキに戻せるんだよ」
「……早々上手く行くものですかね」
「さあ、運命のドローだ……」
デッキトップを、じっくりとじらして引くアナエル。そして、引いたカードは。
「フフフ……悪いな、引いちまったよ……! 引いたのは『シャドウ・リチュア』。アタイがフィールドからデッキに戻すのは、当然お前のサフィラだ! さあ、戻しな!」(アナエルライフ4000→3000)
「……わかりましたわ」
「さあ、ダイレクトアタックだ! ジールギガスで、相手プレイヤーにダイレクトアタック! イービル・アクア・ソウ!」
鉄砲水のごとき激流が、カリンを襲う! 攻撃力3700もの大ダメージが、カリンにのしかかった! 
「うぅっ……!」(カリンライフ4700→1000)
「どうだ、これでもまだ早く終わらせるなんて言えるのかい!? どっちみち、お前の自滅で早く終わりそうだがなあ!」
「……問題ありませんわ」
「なに……!?」
「スピードを得るためには、自分のライフを犠牲にすることも、私は厭いませんわ。むしろ、好都合……!」
「ンだとぉ!? そういうことをいうのは、この状況を覆してからいうんだな! ターンエンド!」

アナエル

ライフポイント3000
手札枚数1枚
モンスター2体
『イビリチュア・ジールギガス』(攻撃表示・攻撃力3700・水属性・レベル10)
『リチュア・アビス』(守備表示・守備力1000・水属性・レベル2)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数11枚
除外されているカード0枚


6・カリンのターン

「私のターン、ドローですわ!」(カリン手札1→2)
(……来ましたわ!)
「私はフィールド魔法、リチューアル・チャーチの効果を発動しますわ! 墓地の魔法カードを、任意の枚数だけデッキに戻し、戻した数と同じレベルを持つ光属性・天使族モンスター1体を墓地から特殊召喚しますわ! 墓地から戻すのは『ギャラクシー・サイクロン』と『儀式の下準備』の2枚。よって、同じレベルを持つ『サイバー・プチ・エンジェル』を、墓地から特殊召喚しますわ!」(カリン墓地8→5)
「そして、召喚・特殊召喚反転召喚されたプチ・エンジェルは、デッキから『サイバー・エンジェル』または『機械天使の儀式』を手札に加えられますわ! 私は『サイバー・エンジェルー韋駄天ー』を手札に加えますわ!」(カリン手札2→3)
「そして、先程ドローしたカードは、1ターン目にあなたによって戻されたこのカード! 魔法カード『儀式の準備』を発動しますわ! このカードは、デッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を、手札に加える効果! 手札に加えるのは、先程デッキに戻された、レベル6の『竜姫神サフィラ』! さらに、墓地に儀式魔法がある場合、それも手札に加えられますわ! 儀式魔法『祝祷の聖歌』を、手札に加えますわ!」(カリン手札3→2→4)
「そして、手札より儀式魔法『祝祷の聖歌』を発動! 手札の韋駄天をリリースして、手札より『竜姫神サフィラ』を、再び儀式召喚致しますわ! そして、韋駄天をリリースしたことで、サフィラの攻撃力は1000アップの3500となりますわ!」(カリン手札4→1)(カリン墓地5→7)
「だが! 攻撃力ならジールギガスの方が上だ! その程度、痛くもかゆくもねえ!」
「……果たしてそうですかね? 実をいうと、先程デッキに戻されていなければ、その時点でデュエルは終わってしまっていたんですよ?」
「なにい……!?」
「バトルフェイズ! サフィラで、ジールギガスを攻撃! そして、手札よりモンスター効果発動! 光属性モンスターが攻撃する時、手札から『オネスト』を捨てることによって、私の光属性モンスターの攻撃力は、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップしますわ!」
「な、何だと!? 相手の攻撃力分だと!? それじゃあ……!」
「当然、サフィラの攻撃力は3500から7200にアップ! これにより、サフィラの攻撃力分のダメージを、あなたは受けますわ! さあ、受けなさい。光となるモンスターの攻撃を!」
サフィラが放つ、光の光線! これにより、サフィラの攻撃力分のダメージ、3500がアナエルに直撃する! 
「な、なにいいいいっ! このアタイが、プレイヤーキラーのアタイが、こんなちっぽけなガキにいいいいっ!」(アナエルライフ3000→0)
光線に焼かれて、アナエルは塵となって消えてしまう。デュエルは、カリンの勝利となった。

「大分、無茶をしましたわね……」
「ええ、カリン……あなた体中傷だらけよ……」
「サフィラが治せるなら問題ありませんわ。ですから、他の皆と合流しましょう……!」
「ええ。おや……?」
サフィラが明後日の方向を向くと、そこには『青眼の白龍』の姿があった。『青眼の白龍』は、そのまま別の方向へと向かっていく。
「どうやら、アレはアキラ君の……! サフィラ、急ぎましょう!」
「ええ!」

時は、カリンがデュエルをしている最中にさかのぼる。アキラもまた、バーニングブラッドエリアで、デュエルを続けていた。

5・アキラのターン

「俺のターン、ドロー」(アキラ手札0→1)
「俺は手札から、魔法カード『命削りの宝札』を発動! このカードは手札が3枚になるようにドローする。そのリスクとして、このターン特殊召喚できず、相手が受けるダメージは0となり、エンドフェイズに手札を全て捨てる」(アキラ手札0→3)(アキラ墓地6→7)
「俺は手札から、モンスターを1体セットする。そして、リバースカードを2枚セットして、ターンエンド」(アキラ手札3→0)

アキラ

ライフポイント6000
手札枚数0枚
モンスター1体
(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数7枚
除外されているカード0枚


6・フレイムウォーのターン

「俺のターン、ドロー!」(フレイムウォー手札1→2)
(手札補充から、伏せ守備と伏せカードのみ……。今の状況は、必ず防御の構え! ならば……!)
「俺は手札から、『フレイム・ヴォイド』を召喚!」
現れたのはフレイムウォーによく似たモンスター。攻撃力1400が、1900となる。
「ヴォイドは召喚された時、墓地からレベル4以下の炎属性モンスター1体を特殊召喚できる! 俺は、墓地からレベル1チューナーの侍女を特殊召喚!」(フレイムウォー手札2→1)(フレイムウォー墓地11→10)
「俺はレベル4ヴォイドに、レベル1の侍女をチューニング! シンクロ召喚! 燃え盛れ、レベル5『ラヴァル・ツインスレイヤー』!」(フレイムウォー墓地10→12)
三度のシンクロ召喚によって現れた、両腕に鎌を持つ戦士。攻撃力は2400。バーニングブラッドの効果により、攻撃力が500アップの2900となる。
「シンクロ召喚によって墓地へ送られた侍女の効果で、俺は更に墓地へ『ラヴァル』を送る。墓地へ送るのは、レベル6『ラヴァル・ランスロッド』だ」(フレイムウォー墓地12→13)
「ツインスレイヤーは、墓地に存在する『ラヴァル』の数だけ効果を得る。2種類以上の時は、守備表示モンスターを攻撃した時にもう一度だけ攻撃でき、3種類以上で貫通効果を得られる。お前のモンスターをブッ飛ばすには、丁度いいモンスターって訳だ。バトルフェイズ! ツインスレイヤーで、伏せ守備モンスターを攻撃! フレイム・スラッシュ!」
伏せ守備モンスターに、攻撃が仕掛けられる。伏せられていたモンスターは、仮面をつけているドラゴン。守備力は1100だが炎属性であるため、バーニングブラッドのフィールド効果を受けて1600となる。
このままでは、貫通ダメージを受けることとなるが……? 
「罠カード発動。『ガード・ブロック』。戦闘ダメージを0にして、デッキから1枚ドローする」(アキラ手札0→1)(アキラ墓地7→9)
「ダメージを受け流したか……。だが、ツインスレイヤーは守備表示モンスターを攻撃した時、もう一回攻撃できる! フレイム――」
「戦闘で破壊された『仮面竜』の効果、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を呼び出す。俺は、攻撃力300の『デコイドラゴン』を、攻撃表示で呼び出す」
出てきたのは、可愛らしい子供のようなドラゴン。攻撃力は300。しかしこのモンスターも炎属性であるため、攻撃力500アップの800となる。
「なに……!? 攻撃表示だと?」
普通なら守備力の高いモンスターも呼んで、被害を最小限に抑えることも考えられる。それこそ、同じモンスターを呼び出して後続を残すことも考えられるが……。アキラはわざわざ、攻撃力の低いモンスターを攻撃表示で出したのだ。格好の標的、狙いやすい的……。
当然生まれる、疑心暗鬼……。フレイムウォーは、その渦中にいた。
(あんなモンスターを、攻撃表示だと……? こっちには攻撃力3000クラスのモンスターが2体いるって言うのに、あんなものを……!)
(効果持ちのモンスター? 伏せカードへの誘導? どちらにしろ、ここで動かないのは余りにも愚策……。的を用意されて、撃たない馬鹿がいるか? ここは攻撃だ!)
「俺はツインスレイヤーで、『デコイドラゴン』を攻撃! フレイム・スラッシュ・セカンド!」
幼いドラゴンに対し、凶手が迫る! 余りにも違いすぎる、その攻撃力800と2900。
だが、『デコイドラゴン』は可愛らしい瞳に隠された鋭い瞳を輝かせる。
「『デコイドラゴン』が攻撃対象となった時、効果発動! 墓地からレベル7以上のドラゴン族1体を特殊召喚し、攻撃対象をそのモンスターに入れ替える! 俺が特殊召喚するのは、当然『青眼の白龍』!」(アキラ墓地9→8)
「なっ、しまっ――!」
「迂闊に攻撃してきたのが、仇になったな……。喰らえ、カウンター・バーストストリーム!」
「ぐぅっ……!」(フレイムウォーライフ3400→3300)(フレイムウォー墓地13→14)
「だが、墓地にもうレベル7のドラゴンはいねえ! 俺はステライドで、『デコイドラゴン』を攻撃! フレイム――」
「罠カード発動。『プライドの咆哮』。相手モンスターとの戦闘時、戦闘する相手モンスターの攻撃力の差分だけライフを支払う。お前のステライドは攻撃力3200。デコイの攻撃力は800。攻撃力の差分は2400。その分だけ支払う。そして、攻撃力はライフを払った分+300だけ、攻撃力は上がる!」(アキラライフ6000→3600)(アキラ墓地8→9)
「何っ!」
『デコイドラゴン』はその名の通り、デコイ、囮の筈であった。しかし、その囮にすらやられるという屈辱……! 
「なんだと……!」(フレイムウォーライフ3300→3000)(フレイムウォー墓地14→15)
「さあ、攻撃はもう終わりか?」
「クッ……俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」(フレイムウォー手札1→0)

フレイムウォー

ライフポイント3000
手札枚数0枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数15枚
除外されているカード0枚


フレイムウォーは、焦っていた。このデュエル、フレイムウォーはアキラに対し良いようにやられっぱなしである。その実、フレイムウォーはアキラに対し、一度もライフを上回れたことがない。それがまさに、盤面に現れ出ている……。
アキラにしてみれば、絶好のフィニッシュポイント。ここで決めずして……どこで決めるというのか!? 

7・アキラのターン

「俺のターン、ドロー」(アキラ手札0→1)
「バトルフェイズ。俺は『青眼の白龍』で、ダイレクトアタック。滅びの爆裂疾風弾!」
「罠カード発動! 『攻撃の無力化』! 相手モンスターの攻撃を無効化し、バトルフェイズを終了させる」(フレイムウォー墓地15→16)
「……防いだか。俺はカードを1枚セットして、『デコイドラゴン』を守備表示にして、ターンエンド」(アキラ手札1→0)

アキラ

ライフポイント3600
手札枚数0枚
モンスター2体
『青眼の白龍』(攻撃表示・攻撃力3000・光属性・レベル8)
『デコイドラゴン』(守備表示・守備力700・炎属性・レベル2)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数9枚
除外されているカード0枚


8・フレイムウォーのターン

(このままでは……勝てん……。この状況、あのカードを引けなければ、どうにもならんというのか……!)
「俺のターン、ドロー! 俺は手札から、魔法カード『貪欲な壺』を発動! 墓地からモンスター5体をデッキに戻し、2枚ドローする。俺が戻すのは、ドラグーン・ステライド・ヴォイド・キャノン・ヘルドッグの5体。これらをデッキに戻し、2枚ドロー!」(フレイムウォー手札0→2)(フレイムウォー墓地15→10→11)
引いたカードは……。
「来た……! このカードを待っていたんだ!」
「……?」
「俺は手札から、魔法カード『真炎の爆発』を発動! 自分の墓地から、守備力200以上のモンスターを可能な限り特殊召喚する! 俺の墓地にいる守備力200以上の炎属性モンスターは、ツインスレイヤー、マグマ砲兵、侍女、淑女、妖女のの5体! よって、この5体を特殊召喚する! 来い、5体のモンスター達!」(フレイムウォー手札2→1)(フレイムウォー墓地11→6→7)
墓地で爆発が起こると、同時にモンスターが現れる。総勢、5体のモンスターのモンスターが。
「いきなり5体のモンスター……!」
「これにより、俺は更なるシンクロ召喚を行う! 俺はレベル4のマグマ砲兵に、レベル3の侍女をチューニング! シンクロ召喚! レベル7『エンシェント・ゴッド・フレムベル』! さらに、レベル5のツインスレイヤーに、レベル1の侍女をチューニング! シンクロ召喚! レベル6『ラヴァルバル・ドラグーン』!」(フレイムウォー墓地7→9→11)
再び現れたドラグーン、そして炎の巨人。共に攻撃力2500であり、バーニングブラッドの効果で3000となる。
「ほう、一気に2体ものシンクロ召喚を……」
「更に、俺は手札からレベル3の『ラヴァルの火車回し』を召喚し、火車回しにレベル2の妖女をチューニング! シンクロ召喚! レベル5『ラヴァルバル・ドラゴン』!」(フレイムウォー手札1→0)(フレイムウォー墓地11→13)
最後に現れたのは、溶岩の体を持つドラゴン。攻撃力は2000。バーニングブラッドのフィールド効果で、500アップの2500となる。
「一気にシンクロモンスターを、3体も……」
「妖女の効果発動。フィールドから墓地へ送られた時、墓地の『ラヴァル』の数×200、フィールドの『ラヴァル』の攻撃力をターン終了時までアップする! 墓地には侍女・淑女・妖女・ツインスレイヤー・火車回し・マグマ砲兵の6体。よって1200アップだ! 『フレムベル』モンスターの『エンシェント・ゴッド・フレムベル』は、上がらないがな」(ドラグーン攻撃力3000→4200)(ドラゴン攻撃力2500→3700)
「……」
「ついでだ、ドラゴンの効果発動! 墓地の『ラヴァル』2体をデッキに戻し、相手フィールドのカード1枚をデッキに戻す! 墓地から火車回しとツインスレイヤーを戻し、お前の『青眼の白龍』を、手札に戻させてもらおうか!」(フレイムウォー墓地13→11)
「俺はフィールドより、罠カード『ブレイク・パワーレス』を発動。俺のモンスター1体を破壊し、フィールドの全てのモンスターの攻撃力を全て、ターン終了時まで0にする。俺は『デコイドラゴン』を破壊し、フィールドのモンスターの攻撃力を0にする!」(アキラ墓地9→11)
「野郎、こっちの攻め手をことごとく躱しやがって……。だが、お前の『青眼の白龍』は手札に戻させてもらうぜ」
「ま、仕方ないか。でも、攻撃力が0じゃ……攻撃はできないよな?」(アキラ手札0→1)
「だが、攻撃力0はこのターンまでだ。フン、一時しのぎじゃねえか。ターンエンド」

フレイムウォー

ライフポイント3000
手札枚数0枚
モンスター3体
『ラヴァルバル・ドラグーン』(攻撃表示・攻撃力3000・炎属性・レベル6)
『ラヴァルバル・ドラゴン』(攻撃表示・攻撃力2500・炎属性・レベル5)
『エンシェント・ゴッド・フレムベル』(攻撃表示・攻撃力3000・レベル7)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数11枚
除外されているカード0枚


9・アキラのターン

「俺のターン、ドロー」(アキラ手札1→2)
(あのカードがある限り、相手のターンに回れば間違いなく手札に戻される。あのカードを除去できなければ、間違いなく攻撃力の如何に関わりなく戻される……かといって、攻撃力2500以上のモンスターはそう簡単には出せない。手札の『青眼の白龍』を出したとしても、攻撃力3000のモンスターが2体いる以上、自爆覚悟で攻撃してくるだろう……)
(だが、このカードは問題なく発動できる)
「俺は手札から、魔法カード『トレード・イン』を発動。手札のレベル8のモンスター1体を、墓地へ送ることで2枚ドローできる! レベル8の『青眼の白龍』を墓地へ送り、2枚ドロー!」(アキラ墓地11→13)
(さあ、何が出る!?)
「これは……まだやれる!」
「魔法カード『逆境の宝札』を発動! 相手フィールドに特殊召喚されたモンスターがいて、自分フィールドにモンスターがいない時、2枚ドローできる。俺は、2枚ドロー!」(アキラ手札2→3)(アキラ墓地13→14)
2枚ドローしたカードを見るアキラ。すると、アキラは驚く。
「な、なんだこのカードは!?」
『逆境の宝札』で2枚引いたカードは、『青き眼の乙女』と『青き眼の威光』の2枚。このカード、実はアキラのデッキには入っていない。何故入っていないカードが、自分のデッキに入っているのか? その疑問に、答えが降ってくる。
(ようやく、貴方と意思疎通が取れるようね。アキラ君……)
(!? 声が聞こえる? それも、優しくて心に響くような声が……この声は……どこかで聞いたことが……)
それは、何処かで聞いたような、懐かしい声。
(ずっと、隣にいたわ。けれど、一時期声が聞こえないこともあったわね……。けれど、もう大丈夫)
(お前……誰だ?)
(あら、ずっと側にいたのに、案外気づかないものなのね……仕方ないか。見せていたのは、ドラゴンとしての姿……)
(ドラゴン……?)
(あなたが、自分のエースと呼んでいるカードよ)
(ま、まさか……! それは俺の、『青眼の白龍』だとでもいうのか!?)
(ええ、そうよ? あなたとであったその日から、ずっと側にいたけど、あなたは少し行き詰って、見えなくなってしまったこともある。けれど、もう大丈夫。あの子の持っているサフィラの力が、私と共鳴して、声を届かせられるようになったから。これでもう大丈夫なはずよ……)
(大丈夫とは……?)
(あなたとの共鳴。そして、本当の力を見せる時。じゃあ、頑張ってね)
(ま、待て! お前の名前は――)
「ハッ!」
アキラは気が付く。そして、手に持っているカードを見てみる。
(このカードは……!)
「俺は手札から、魔法カード『魂の解放』を発動! 自分・相手の墓地から5枚までカードを除外する! 俺は、お前の墓地にいる『ラヴァル』5体を除外する!」(アキラ手札3→2)(アキラ墓地14→15)
「くっ、ドラゴンのコストが……!」(フレイムウォー墓地11→6)(フレイムウォー除外0→5)
「そして、俺は手札から『青き眼の乙女』を召喚!」(アキラ手札2→1)
アキラのフィールドに現れたのは、白き髪の毛に青き瞳を持つ女性。しかし、攻撃力は0。
「攻撃力0だと……?」
「俺は、カードを1枚セットしてターンエンド」(アキラ手札1→0)

アキラ

ライフポイント3600
手札枚数0枚
モンスター1体
『青き眼の乙女』(攻撃表示・攻撃力0・光属性・レベル1)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数15枚
除外されているカード0枚


10・フレイムウォーのターン

「俺のターン、ドロー」(フレイムウォー手札0→1)
(クッ……俺が得意とするのは、墓地にモンスターを溜めて一気に展開と効果を発動させる戦法。なのに、墓地のカードを根こそぎ除外しやがって! ドラゴンの効果が使えねえじゃねえか!)
(でも、このカードは使える。専用の墓地肥やしだからな)
「俺は手札から、魔法カード『炎熱伝導場』を発動! デッキから『ラヴァル』2体を墓地へ送る。俺が墓地へ送るのは、火車回しと侍女の2体だ。そして、侍女の効果で更にデッキから『ラヴァル』を墓地へ送る。俺はキャノンを墓地へ送る」(フレイムウォー手札1→0)(フレイムウォー墓地6→10)
「そして、俺はドラゴンのモンスター効果発動! 墓地の『ラヴァル』を2体デッキに戻し、相手のフィールドのカード1枚を手札に戻す! 侍女と火車回しをデッキに戻し、お前の乙女を手札に戻す!」(フレイムウォー墓地10→8)
(見え見えだぜ。さっきもやられた『デコイドラゴン』のように、攻撃したら何か効果を発動するモンスターなんだろう。もう、それは通用しないぜ!)
しかし、このことをアキラは予測していた。
「やっぱり、さっきやった『デコイドラゴン』の脅しが効いたみたいだな。効果対象となった乙女の効果発動! このモンスターが効果の対象となった時、デッキ・手札・墓地から『青眼の白龍』を、特殊召喚できる!」
「な、なにっ!?」
「乙女は手札に戻るが、デッキより出でよ! 『青眼の白龍』!」(アキラ手札0→1)
勇ましい咆哮と共に、『青眼の白龍』が現れる! 攻撃力3000のモンスターを、こうも簡単に出た事により、驚きを隠せないフレイムウォー。
「マジか……!」
「さあ、来な。もう手は無いんだろう?」
「グググ……俺は『エンシェント・ゴッド・フレムベル』で、『青眼の白龍』を攻撃!」
「速攻魔法! 『青き眼の威光』! デッキから『ブルーアイズ』を1体墓地へ送る。『青眼の白龍』を墓地へ送り、モンスター1体の攻撃を封じる! 『エンシェント・ゴッド・フレムベル』の攻撃は封じたぜ!」(アキラ墓地15→17)
「な、に……。なら、俺は『ラヴァルバル・ドラグーン』で、『青眼の白龍』を攻撃!」
「フン、通すぜ」(アキラ墓地17→18)
「そして、『ラヴァルバル・ドラゴン』でダイレクトアタック! フレイム・パニッシャー!」
「……」(アキラライフ3600→1100)
「クソッ、攻め切ることができなかったか……! だが、この状況は余程の事が無い限り、逆転は無い……! ターンエンドだ!」

フレイムウォー

ライフポイント3000
手札枚数0枚
モンスター3体
『ラヴァルバル・ドラグーン』(攻撃表示・攻撃力3000・炎属性・レベル6)
『エンシェント・ゴッド・フレムベル』(攻撃表示・攻撃力3000・炎属性・レベル7)
『ラヴァルバル・ドラゴン』(攻撃表示・攻撃力2500・炎属性・レベル5)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード5枚


11・アキラのターン

「俺のターン……」
(乙女の効果で耐え凌ぎ、墓地にはブルーアイズが3体……この状況、絶対に耐えられる状況じゃない。だが、この状況を逆転できるカードが、俺にはある。それを引く事ができれば……!)
(このドローに、全てを賭ける! ドロー!)(アキラ手札0→1)
引いたカードを、恐る恐る見るアキラ。そのカードは……。
「……引いたぜ。俺のデッキの中で、最強のモンスターを呼べるカードが!」
「な、なんだと!?」
「それがあれば、この状況を覆すことができる。既に、布石は整っている!」
「嘘だろ……!?」
「俺は手札から、魔法カード『龍の鏡』を発動! 自分のフィールド・墓地からドラゴン族融合モンスターの融合召喚に必要なモンスターを除外することで、そのモンスターを融合召喚できる! 俺は、『青眼の白龍』3体を除外して、融合召喚! 青き瞳の竜よ、今こそ1つとなって、究極の龍となれ! 融合召喚! 今こそ姿を表せ、『真青眼の究極竜』!」(アキラ手札1→0)(アキラ墓地18→15→16)
アキラの場に現れた、三つ首の白き竜。攻撃力はなんと、破格の。
「よ、4500だと!?」
「行け、究極竜! 『エンシェント・ゴッド・フレムベル』に攻撃! ハイパー・アルティメット・バースト!」
三つ首から一斉に発生した、バーストストリームが簡単にモンスターを破壊する。
「ぐああああっ!」(フレイムウォーライフ3000→1500)(フレイムウォー墓地8→9)
「更に、ネオ・アルティメットは、表側表示カードがこのモンスターだけだった時、エクストラの『ブルーアイズ』融合モンスターをコストに、もう一度続けて攻撃できる! 『ラヴァルバル・ドラグーン』を攻撃! ハイパー・アルティメット・バースト・セカンドォ!」
「な、何だと……! ここまで追い詰めておきながら、最後にはこんな風にまくられるなんて……お許しください、闇の王様ァーッ!」(フレイムウォーライフ1500→0)
バーストストリームによって、チリになって消え去る消え去るフレイムウォー。このデュエルは、アキラの勝ちとなった。

デュエルに勝ち、プレイヤーキラーを退けたアキラ。しかし、内心引っ掛かるものがあった。
「あの声は、一体なんだったんだ? この『青眼の白龍』が、何か関わっているというのか?」
すると、『青眼の白龍』のカードから、実際に『青眼の白龍』のビジョンが浮かび上がる。それは、空へと浮かび上がり、何処かへ飛んでいく。
「……ついて来いというのか!?」
空へと飛び立つ『青眼の白龍』を追いかけていく。しばらく追いかけると、目の前に現れたのは。
「あっ、アキラ君!」
「お前、遊太じゃねえか! それに、隣にいるのは……菊姫と真薄だったか?」
「アキラ君、君は……」
「『青眼の白龍』を追いかけて行ったら、ここについた」
「アキラ君、やっぱり君も!」
「ええ、そのようですね」
「どうなってやがんだ……ったく……!」
「アキラ君、君も精霊を……」
「精霊って、なんの事じゃん?」
遊太がアキラと話をしようとした時、後ろを振り向くと、今度現れたのは知多であった。
「知多君! 君もプレイヤーキラーに、出会ったのかい!?」
「あー、まあ会ったには会ったけど、この手でブッ飛ばしたじゃん? なんでかわからないけど」
「よかった~! 君も無事で本当に良かったよ!」
「皆さま、集まったようですわね」
「カリンちゃん。その様子だと、派手にやりあったみたいだね」
「ええ、問題ありませんわ。それでは、皆様にお話致しましょう。この帝国の全てを……!」
何はともあれ、全員集合できた遊太達。互いに無事を確認しながら、これからについて話し合おうとする。

一方、竜魂の城にいる闇の王は。
「プレイヤーキラー……全滅だと!? 全く、使えん奴らだ! こうなれば、出すしか無いな……! 最強のプレイヤーキラーを……!」

第四十七話。終わり。
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ター坊
さすがサフィラとブルーアイズ。見せ場がありつつの余裕の勝利です。
仲間が集合して帝国編も局面を迎えるか? (2018-11-20 08:42)
イクス
コメント返し ター坊さんへ
実際に回していても、この2体は強力ですからねえ。そしてター坊さんの言う通り、帝国もそろそろ終焉の時が近づいていますよ。
(2018-11-20 19:32)

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