1-7 VS篝火 昴（後編）至高の一手　作：霧雨

遊「俺のターン…」

◇新峠 遊◇LP1400
◇バイパー◇星4・戦士族・光・攻2600／守2500
◇バイパー◇星4・戦士族・光・攻2600／守2500
◇バイパー◇星4・戦士族・光・攻2600／守2500

◇篝火 昴◇LP4300
◇超非情抹殺竜ジェネシス･ドラゴン◇星12・ドラゴン族・闇・攻1400／守1400
◇サンダーアイスソウル◇星3・雷族・水・攻0／守2000

遊「俺は『フォルテッシモ･サモン』を発動。ライフを半分払い、デッキからレベル8通常モンスター1体を特殊召喚する。現れよ、『スロフト』！」
昴「君のライフが減ったことで、『ジェネシス･ドラゴン』の攻撃力も下がる」

◇新峠 遊◇LP1400→LP700
◇超非情抹殺竜ジェネシス･ドラゴン◇攻1400→攻700
◇スロフト◇星8・炎族・炎・攻3500／守3500

遊「いくぞ…。俺の新たな融合を見せてやろう…。俺は、手札からカードを1枚伏せる。そして、伏せたカード『白鋼玉』と、『バイパー』で…スペルフュージョン…！」
昴「何…！スペルフュージョンだと…！しかし、それは常人にはまず手を出すことができないアルティメットレア相当の召喚のはず…」
遊「ああ。苦労したさ…。俺の財産の2割ほどは持っていかれたはずだ…。光り輝く宝玉が鎧となって力を宿し、敵を薙ぎ払え…融合召喚！スペルフュージョンモンスター『プラチナメイル･バイパー』！」

◇プラチナメイル･バイパー◇星5・戦士族・光・攻2600／守2500

遊「このモンスターは、ステータスではバイパーと変わりはないが…自分フィールドの全てのモンスターの守備力の半分を、攻撃力に加える。守備力の合計は11000ポイント。よって合計5500ポイントを『プラチナメイル･バイパー』の攻撃力に加算する」

◇プラチナメイル･バイパー◇攻2600→攻8100

遊「ふ…そして更に俺は…『金塊』を発動し、デッキから3枚ドローする。俺の輝きを見ろ…！『秘剣･霙の小太刀』を発動！ターン終了時まで…フィールドのモンスター1体の攻撃力のアップ･ダウンを2倍にする…更に5500アップせよ、『プラチナメイル･バイパー』！」

◇プラチナメイル･バイパー◇攻8100→攻13400

遊「更に俺は…『スリータイムズ･バーサークモード』を発動！自分のライフが1000以下で、相手のライフが4000以上の時…自分フィールドの戦士族モンスターの攻撃力は、全て3倍になる！」

◇プラチナメイル･バイパー◇攻13400→攻40200
◇バイパー◇攻2600→攻7200
◇バイパー◇攻2600→攻7200

遊「そしてもう1枚…『光の結界･アルティメット･ユニオン』を発動。このターン、自分モンスター1体を除き攻撃力を0にし、残りの1体は、0になったモンスター全ての攻撃力分アップする…！『バイパー』2体と『スロフト』の攻撃力の合計、17900を『プラチナメイル･バイパー』に加える！」

◇プラチナメイル･バイパー◇攻40200→攻58100
◇バイパー◇攻7200→攻0
◇バイパー◇攻7200→攻0
◇スロフト◇攻3500→攻0

遊「これが俺の全力の力だ…！『プラチナメイル･バイパー』で、『超非情抹殺竜ジェネシス･ドラゴン』を攻撃！霙の剣技･ハンドレッド･ソード！」
昴「ふふふふふ…攻撃力58100…ならば私は、トラップカードを発動だ！『最終章 非情抹殺の終曲』を発動…！相手の攻撃力が『超非情抹殺』モンスターを上回っている時、手札を全て捨てて発動する。相手の攻撃モンスターの攻撃力の倍の数値を、攻撃される『超非情抹殺』モンスターに加える！攻撃力116200を加える！」

◇超非情抹殺竜ジェネシス･ドラゴン◇攻700→116900

遊「やはり…ランキング4位は本物か…！この俺が最後の手段を使うことになるとは…。覚えているか…篝火 昴！」
昴「何…！」
遊「あんたの『非情ソウル』の効果によって、序盤に手札から墓地へ捨てていたのは…トラップカード『アルティメット･チェック･メイト』…。このカードをゲームから除外することで、フィールドのモンスターを全て破壊し、その攻撃力の合計のダメージをお互いに受ける…。そう…175000ダメージだ！」
昴「見事だ…新峠 遊…！」

◇新峠 遊◇LP700→LP0
◇篝火 昴◇LP4300→LP0

◇ランキング戦◇4000デュエル終了◇

☆引き分け 新峠 遊（10899位・引き分けのため変動なし）
☆引き分け 篝火 昴（4位・引き分けのため変動なし）


終わった…。この戦い方は俺のスタイルではないが…ギャラリーに俺の名を刻み付ける最も有効な方法…
最強のパワーを打ち出し最高のデュエルをする…まさにこれが、戦いの原点…だ…。

柄にもなく熱くなりすぎてしまったのだろう。デュエルが終わるやいなや、俺は眠りについてしまった…。

それから1週間、俺は仕事に明け暮れていた。
この国では、遊戯王の力を悪用した犯罪が横行していた。
我々の仕事は、そんな犯罪を犯す者の中でも要注意人物…つまり、「指名手配犯」を取り締まることだった。

今、俺は四月 晟や幸崎 皓、神無月 要と共に、「スカルライダー」と名乗る1団を追っている最中だった…。
奴らはバイクに乗って街を荒らし回る、いわゆるヤンキーみたいな集団に見えた。
だが実際は、更にとんでもない悪事を働いている…ということが発覚した。どうやら奴らは、「レプリカ商法」を行っているようであった。

レプリカ商法…つまり、希少なレアカードのレプリカを違法に製造し、アメリカなどの諸外国や、国内の租界、違法区域へと売りつけているようだった。

俺の初めての獲物「スカルライダー」。そのアジトまであとわずか。だが、奴らは何かを仕掛けていた…。